2018年07月

H30.7.25御在所岳前尾根

パーティー:A(リーダー)YM(記録)

 

直前の22日に別パーティーも入っているが、我々も御在所岳前尾根に向かってみる。Y君は22日のパーティーにも入ってたので、2日ぶりの御在所となる。22日は酷暑で、2.5Lの水が枯渇したと聞き、飲み物を3L用意して恐れながら駐車場を後にしたところ、前情報通り暑くて汗が噴き出る。「夏は沢がいいなー」と話しながら、Aリーダーのハイペースに頑張って付いて行くと、兎の耳が右側に見え、これも登ったら楽しそうだ。最後の水場で冷たい水に元気をもらい、木陰の道を上っていくと、裏道との分岐点となるクライマー以外立入り禁止看板まで1時間ほどで到着することができた。また、若干雲が出てきてうっすら太陽を隠してくれると、風も出てきて非常に爽やかな状況となってきた。
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一の壁や中尾根バットレスのカリフォルニアドリーミングのすっきりとした岩壁に見とれながら、右の踏み跡をたどると
P7に到着。身支度を整えていると、汗も引いてきてやる気が湧いてくる。P7はノーマルルート(Ⅴ-)を選択。Aリーダーにリードを任せると、カムの効きを確かめながら、安定して登って行く。
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P6
は、チムニールート()を選択。リードはY君、細かい足場を探すも全くなく、手と足で突っ張りつつ非常に狭い奥側のカンテを使い、「ヘルメットが邪魔やー!」と叫びながら、きっちり登ってくれた。チムニー内はプロテクションが取りづらいので、リードは注意が必要。登り方が三者三様で全く違うムーブで、しんどかったが面白かった。
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P5北谷側ノーマルルート()、P4北谷側凹角ルート()はコンテと思っていたので、クライミングシューズからトレランシューズに履き替えたが、所々滑って肝を冷やした。後ろからガイドパーティーが追いついて来たら、Aリーダーの知り合いで、突然の出合いとAリーダの顔の広さにびっくり。P4の中間から上部はちょっと気持ち悪かったので、即座にロープを出す事にした。終了点からズレていたので、カムを2つ使ってビレイポイントを工作し、スタカットで登った。リードA

P4を越えると丁度良い場所があったので小休止。補給していると涼しい風が通り抜けてくれた。景色は快晴には及ばないが、気持ちの良いクライミングができることに感謝。P3は途中までノーロープで上部のクラックだけスタカット、リードM、ハンドジャミングも決まれば面白いが、足が不安。P2下部で荷物をデポし、ギアを減らしてヤグラに取り付く。
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ヤグラ(Ⅳ)、リードY、プロテクションがほとんど無いので、カムでランナーを取っていく。ヌンチャクやスリング使って、ロープの流れを意識したランナーを構築してくれ、しっかりと登っていく。中間でもピッチを切れそうだったが、トップまで抜けてもらう。3人登ったら記念撮影。二人とも旅の相棒を連れてきており、若干うらやましい。
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懸垂でコルまで下り、デポした荷物を整えて下山開始、コルから裏道に合流するまでは浮き石も多く油断出来ない。なかなか良いペースで下って行くと、藤内小屋に着いた時に「これは駐車場に4時までに着けるのでは?」との事で、ここから文字通り駆け下りていく。岩を天狗のように飛び降りながらガンガン下りていくと、気温も上がってきて、スタート時と同様に汗が噴き出る。その甲斐もあって、駐車場には45分に到着。その後、片岡温泉に浸かって、自然薯のとろろめしを食べ過ぎて帰路につく。Aリーダーは翌日誕生日とのことで、おめでとう&良い山行をありがとう!

 

(気付き)

・カムは外側の歯を安定した壁側で使用した方が良い。

・カムは9割以上引いてセットすると、回収が大変。

3人なのでダブルロープで時間差で同時に登る方法とした。最初カラビナ二枚でそれぞれムンターでセカンドビレイを行っていたが、スムースさと安全性を重視し、以降はセカンドビレイ機能のATCでビレイを行った。

・前尾根は終了点がきっちり整備されており、安心して確保できる。また短くピッチを切れるので、練習にも丁度良い。

・あまりに暑い日は山専ボトル(魔法瓶)に氷水を入れておくと幸せを感じれる。

 

(タイム概要)

0700蒼滝駐車場-0730藤内小屋-0750分岐点看板-0800 P70930 P61030 P51130 P41200 P31300 P21530分岐-1550藤内小屋-1605蒼滝駐車場

小川山クライミング合宿

メンバー:金谷(リーダー)、OKD、前田(記)
期間:7月14-17日

前田です。このところ暑くて毎日でも沢に行きたい日が続きますね。

今回は小川山にクライミング合宿に行ってきました。
キャンプ場の標高がだいたい1500mくらいあるので涼しい!

私は今回が初小川山なので、初日は小川山レイバックに挑戦。めっちゃきれいなクラックで驚き。
初めてのナチュプロルートにビビって焦りまくりand足がよく滑ってオンサイトならず。OKDさんにリードで行ってもらったおかげでトップロープでクリア。
徹夜で運転してきて疲れたので午後はキャンプ場に戻ってアイスを食べたりビールを飲む。
晩御飯はOKDさんがBBQを用意してくれた。
これぞ最高の夏休み。

2日目は屋根岩2峰のセレクションを登る。先行パーティーはなし。
1ピッチ目の短いクラックはOKDさんが苦戦しつつも登りきる。
2ピッチ目はスラブを金谷さんが登る。ランアウトが長くドキドキする。
3ピッチ目はチョックストーンがある楽しいチムニー。
4ピッチ目は少し長めのクラック、木から乗り移るところがやらしい。
5ピッチ目のトラバースは足元がスパッと切れて、はるか下に地面が見える。
ハラハラドキドキ。こういうの大好き。
6ピッチ目はOKDさんがオリジナルのセレクションのルートを行く。後半のワイドクラックの下に足がつきそうでつかないところにはヤキモキさせられた。
「セレクション」の名前にふさわしく、バリエーション豊富で見どころ満載のルートでした。
キャンプ場に戻って例のごとく悠々自適に過ごす。
私は家から持ってきたリオネル・テレイの「無償の征服者」を読む。

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2ピッチ目




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3ピッチ目


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懸垂で撤収




3日目は3峰のレモンに向かうも...。
迷った。
2峰の取り付きの横を伝って行けば3峰にたどり着けるかと思ったら違ったり、
間違って4峰のほうに行きすぎたりして小一時間、いや小二時間くらい歩き回ってようやく3峰にたどり着く。
今日の核心は取り付きまでだったかも...?
気を取り直して登攀開始。
2ピッチ目はトラバース、昨日ほどではないがここもいい感じに高度感がある。
3ピッチ目はレモンのオリジナルの5.6を、自分がリードさせてもらう。
今まで3人パーティーの2人目として登ってたので、二人にビレイしてもらってダブルロープ風になる。
ただ自分はダブルロープの経験が皆無なので勝手がよくわからず、取らなくていい木に支点を取ったりして若干混乱ぎみ。
5.6なので苦も無く登れたが、もっとスムーズに支点構築とかできればよかったと反省。
そして最終の4ピッチ目、多く登られているルートは稜線のリッジを行くルートらしいが、我々はあえて右側のトラバースのルートを行く。
金谷さんがリードで登る。早々に壁の向こうに消えて姿が見えなくなり、結構な時間がかかってようやくセカンドで登り始める。
登って初めて時間がかかった理由がわかる。誰もこのルートにきてなさすぎるので壁にびっしり岩苔が張り付いている...!足を置くたびにパリパリと岩苔が音を立てるので、一挙手一投足が壁の掃除をしながら踏み出さざるを得ない。
しかも足元が切れていて高度感がめっちゃある!
このスリル、アルパインだなぁ。
金谷さんは「チンネ左方カンテを思い起こす。」と言って満足そうだ。
キャンプ場に戻ると今日はレタス味のソフトクリームを食べる。
意外とおいしいけどこれレタス味なのか...???
晩御飯は私が用意した皿うどんが好評だった。今度から山に入った時は作ろうと思う。

4日目は小川山を出て二子山に向かう。
予定ではまたマルチをやるつもりだったが、前日にこの辺りに雨が降ったようで、
あちこちから水が滴るので悪魔のエチュードだけやって帰ることに。
OKDさんが2回目のトライで成功。
今回が初めての石灰岩の岩場で、悪魔の指にさえ触れなかった。上達してまた訪れたい。


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”悪魔の指”と格闘するOKDさん





今回の合宿ではナチュプロやクラック、マルチに石灰岩など新しい経験を積むことができた。
正直なところ自分の実力ではまだまだ及ばないものが多かったのでへこんだりもしたが、
今回は「自分の限界がわかっただけでも大進歩」ということにしておこう。
クライミングにキャンプ、夏休みの思い出としてこれ以上ないくらい楽しい日々を過ごせた。
今回登れなかった夏休みの宿題たちを片付けにまた訪れたい。
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