2019年01月

2018.12.29~2019.1.1 北沢尾根からの南駒ヶ岳、空木岳

2018.12.29~2019.1.1 北沢尾根からの南駒ヶ岳、空木岳 メンバーO会長、N.O、U、M、T.I、I(記)




今年の冬山はどうしようか・・・。

O会長が、新人向けの本冬山を計画していたので便乗させていただく。

参加者は、最終的に6名がエントリー。

大寒波の襲来で、南駒ヶ岳登頂も危ういところであったが、奇跡的な⁉快晴の中、皆で協力して計画通り空木岳までをトレースすることができた。
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12月29日(土)『期待』 曇り時々雪

2台の車で恵那峡SAに集合し、早朝、登山口へと向かう。

伊奈川ダムへ向かう林道へ入るが、思った以上に積雪が少ない。

これは、意外と行けるかも!との希望的観測が頭をよぎる。

ダム下にある橋のゲートが閉まっていたため、手前の空きスペースに駐車して、準備する。

ここから北沢登山口まで長~い林道約7kmを徐々に高度を上げながら、ひたすら歩く。
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ダムの湖面が凍り、また沢が氷瀑となっていることから、寒さが窺い知れる。

途中、何度か休憩を挟みながら、2時間20分程で、北沢尾根登山口に着く。

辺りは小雪が舞い、強い風が吹き抜けていく。

登山口からトラバース道に入るのだが、少し進むと豪雨の影響か川沿いの登山道が崩壊していた。
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最初の核心を四苦八苦しながら越え、トラバース道から北側の尾根に乗り、九十九折れの登りに入る。

所々、凍っているので、ストックを使いながら慎重に登って行く。
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標高1,900mを越えた辺りから、徐々に膝下のラッセルとなり、歩みが鈍り始める。

標高2,060m付近に広いスペースがあり、O会長の指示で、ここをC1とする。

もう少し進んでおきたい思いがあったので、空荷で上部を偵察に行ったが積雪も多く、また暫く平坦地もなかったので、よい判断だったと思う。

夜は、とにかくよく冷え込んだ。

 

コースタイム:Pスペース08501035越百山登山口分岐~1105北沢尾根登山口~1410標高2,060mC1

平面距離:8.46km、累積標高:(登り)1,635m

 

12月30日(日)『極寒』 曇りのち晴れ

この日は、特に冷え込んでいた。

プラティパスの水があっという間に氷る寒さだ。

テントを片付け、『最強』と呼び声の高い⁉新兵器のスノーシューを装着して歩き出す。

しかし、強烈な寒さで、過去に凍傷を負った指先が半端なく痛む。

痛みを堪えながら、先行するT.I君を追うが、どうも登りに集中できず、差は開く一方だった。

調子の上がらない体調に凹みながら、樹林帯の中トレースを黙々と辿る。

結局、一人で先行ラッセルを続ける元気一杯のT.I君に追いついたのは、標高2,411mピークだった。

ここから、ラッセルを交代するが、スノーシューでも結構足が沈んで、思った以上に進まない。
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樹林帯の合間から漸く目標とする2,591mピークが見えた。
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交代でラッセルしながら、稜線沿いを進む。
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2,591m
ピークへの登りも雪が深いため、稜線沿いを強引に抜ける。

同ピーク上は台地になっており、展望もよくテント適地だ。

しかし、風がまだ強かったため、下のコルを整地してC2とする。
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ここから、トレースを付けに空荷で出かける。

自分は、未だ暫くラッセルが続くと踏み、岩稜帯までのトレースならと、スノーシューで進む。

稜線北面の深い雪の中をトラバース気味に進み、小岩峰に出る。
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壺足なら所々、太腿まで潜る積雪だったので、スノーシューの威力は抜群だった。

小岩峰から2箇所短いナイフリッジを越えると、標高2,712mピークの登りに入る。
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急斜面を登り切ると標高2,700mの標識がある。今日のトレースはここまで。
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O
会長達は、2,712mピークまで登り、周囲の景色を見に行ったが、自分は明日の楽しみにとっておく。
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C2
に戻ると、風は強いものの徐々に太陽が出始め、明日の好天を期待させてくれるのだった。
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コースタイム:C106400810標高2,411m0955標高2,591m1000標高2,580mC211501310標高2,700m1345C2

平面距離:2.35km、累積標高(登り)678m

 

12月31日(月)『晴天』  晴れ

テントから出ると風は収まり、寒さも幾らか和らいだように感じた。

アイゼンを装着し、ヘッドラを点けて、先行する若手を追う。
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見上げる空は、若干の薄い雲がかかるも、昨日までとは打って変わって穏やかだ。

標高2,700mから先頭を交代し、ピークの右をコルに向かってトラバースして行く。

コルからは、巨岩の連なる岩稜帯が始まる。

左手は切れ落ちているので、右手斜面のトラバースを交えつつ、岩場を縫うように越えて行く。
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標高2,700mから見えていたピークの裏側は小ギャップになって切れ落ちている。

ここは、O会長が慎重にステップ切ってくれる。
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先のコルからは、M君が先頭に立ち、稜線沿いの巨岩を縫うようにトレースを付けて行く。

振り返れば、朝陽に浮かぶ御嶽山と乗鞍岳が見える。
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北方向には空木岳へ続く稜線、宝剣岳が凍てつく空に浮かび上がる。
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そして巨岩上に輝く太陽に向けてトレースを辿ると、そこは南駒ヶ岳のピークだった。
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文句なしの360度の展望に、皆自然と顔が綻ぶ。
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一休みして空木岳へ向かう。

稜線沿いの氷化した急斜面を慎重に下り、赤梛岳の登りに入る。
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所々膝下まで潜るが、先頭のT.I君はものともせず、ぐいぐい進んで行く。
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赤梛岳ピークで燃料を補給し、更に稜線を進む。
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この下りも氷化した急斜面である。

コルからは、ほぼ稜線沿いに先行するT.I君がトレースを付けていく。

夏道は、西側斜面のトラバースルートだが、雪が着くと結構な急斜面となり、滑れば谷底まで行きそうだ。

稜線沿いのルートとどちらを選択するかは、雪質、メンバーの力量等ケースバイケースだろう。
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T.I
君のいう危険個所とは、赤梛岳の北側コルから最初に出てくる小岩峰帯だ。

空木岳手前のコルで待ってくれていた若手に漸く追い付く。

夏道をジグザグに辿り、遭難碑から急斜面を左上して行く。
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急斜面を登り切ると、傾斜は緩やかになり、目指すピークは目の前だ。

空木岳ピークでも勿論360度の展望、皆で記念撮影大会となる。
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帰りは、先頭で夏道トラバース沿いにルートを取る。
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南駒ヶ岳への登り返し、薄い雪の乗る氷化した急斜面での出来事だ。

アイゼンを前爪から斜面に平行気味に乗せ替えた時、爪のかかりが甘く、スリップする。

幸い直ぐ後ろに続いていた若手二人が、身体を支えて止めてくれ、事なきを得る。

冬山の登りでスリップしたのは初めてだったので、ヒヤリとした一瞬だった。気の緩みもあったと思う。

気合いを入れなおして、南駒ヶ岳ピークまで登り切る。

一通り景色を堪能して、若手は先に下山する。

O会長とともに暫く余韻を楽しみ、下山にとりかかる。
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南斜面は日差しが強くて風もなく、春山のような陽気で、暑くて消耗する。

標高2,700mで再び休憩を挟み、一人のんびり写真を撮りながらC2まで下る。
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この日は皆、大満足で眠りに着けたことだろう。

 

コースタイム:C206050635標高2,700m0750南駒ヶ岳08000840赤梛岳08501010空木岳10301145赤梛岳11551240南駒ヶ岳13051415C2

平面距離:7.04km、累積標高(登り)922m、(下り)913m

 

1月1日(火)『年始』 晴れ

極寒だが、穏やかな年明けを迎える。

山で年を越すのは、何年ぶりだろう。

7年前に、SさんとT君とで木曽駒から檜尾岳まで縦走した時以来だろうか。

流石に2泊した後のテントのポール継ぎ目は固く凍り、撤収にも一苦労だ。

撤収後、見晴らしのいい標高2,591mピークで初日の出を待ったが寒すぎてギブアップ。
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苦労した登りも、北沢尾根登山口まで僅か2時間45分で、あっという間の快速下山だった。

登山口からは、再び長~い林道をトボトボと歩いて車まで。
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帰りは、クアリゾート湯船沢で、暖かい温泉にほっこりしながら汗を流し、地元食材で腹を満たして帰路に着く。

思い出に残る年明けとなった。

 

コースタイム:C206300915北沢尾根登山口~1100Pスペース

 

久し振りの山岳会らしい多人数での冬山合宿となった。(※特に6テンでの冬山合宿)

当初は、天候的に登頂は難しいかなと思っていたが、晴れ男のUさんとM君のご利益のおかげ⁉で快晴の雪山を満喫することができた。

若干、若手の足手纏い気味ではあったが・・・。
同行してくれた皆さん、残念ながら同行できなかったものの、5人の山男たちの胃袋を存分に満たす⁉食料を計画準備してくれたYさん、ありがとうございました‼

冬の中央アルプス最南部 安平路山

冬の中央アルプス最南部 安平路山         2018年12月16-17日  T(単独)


 久し振りの単独冬山とあって、嫌が上にも緊張する。緊張しすぎて直前にスノーシューとワカンを
必要かもしれないということで車に積み込む。安平路山にはこれで2回目の挑戦だが、アプローチが
遠く、簡単な山(のはず?)には、なかなか登らせてもらえない。さて、今回の挑戦はいかに。事前に
冬季の同山の記録を検索するが、積雪期の記録が全然ない。。これは一体。。。

 仕事を終え、大急ぎで帰宅し、30分ほど仮眠して21時過ぎに家を出発する。単独なのでドタキャン
しても誰の迷惑にもならないので、誘惑に負けそうになる。あー、一人で寒いツエルト(実際は避難小屋)
に泊まらなくても、どこかもっと近くの温泉でビバークして、温泉の梯子でもしたら年相応の遊びが
できるだろうなあ。。などと。しかしそれでは山の男が廃ると、優雅に上げ膳据え膳の安楽な道を
選ばすに、風雪が待つはずの2363ピークを目指す。眠気と闘いながら、2階の休憩を挟んでやっと
中津川インターを降りる。土曜深夜だが道は空いていて、木曽川沿いを走る前の長距離トラックに
いらいらしながら、酷道19号から酷道256号にとり、お次は県道8号線を目指す。何やら古い
看板があり,県道8号は冬季通行止めと書いてある。こんな古い剥げた看板はあてにできないと
楽観的に考え、なおも進むとやがて道は雪交じりとなり、暗闇の中ヘッドライトに照らされたのは
大きな鉄の格子だった。思わず、アンジェイ・ワイダ監督の往年の名画「地下水道」を思い出す。
 あの映画のラストシーンもこんな鉄格子に希望を阻まれた絶望的なラストだった。しかし私の
場合、まだ転進という道が残されている。時刻は午前3時。もう頭も眼も身体も限界だ。昨日は5時起き
で仕事なのでもう20時間近く運転している。ここからどこへ行けと神は宣うのか。。(大げさな。。)
 取りあえず、車の中で地図を広げ恵那山か南木曽山に転進することにする。恵那山がよさそうだが
ここから2,3時間はかかりそうだ。しかも登山口まで道路が繋がっている保障もない。残るは
南木曽だ。前にも登った簡単な山だ。(山を簡単と言うのは恐れ多いが)。もう思考力も尽きたので
車の中で寝ることにする。しかし寝るためのベニヤ板を家に忘れてきたことに気が付き、まともに
足を延ばしては寝られないのでテントを出して張って寝る。寒い割には疲れで熟睡できた。
 さて、翌朝起きてみると何やら結構人家に近いところだった。しかし通行止めのゲートを目指して
地元の人が来ることも考えにくいのでゆっくりとラーメンなどをすすりながら今後の対応を検討する。
 と、このままゲートから徒歩で安平路を実直に目指すという本来の岳人的なコース案を思いつく。
 グーグルマップなどを駆使し、その距離を算出すると登山口まで約25キロと出た。うーむ、計画時
から10キロの3時間歩きは想定範囲内だったが25キロとなると8時間はかかる。これではほぼ一日
行程で、山頂を目指すところではない。止む無く、一番無難な南木曽山に登ることにする。思い起こ
せば台風増水のため前回の南木曽も安平路の代替案で登ったのだった。
 車を南木曽の登山口まで引き返しこちらも通行止めを恐れたが、目出度く登山口まで行けた。すでに
一台、止まっている。しかしドか雪が来たら脱出にはタイヤチェーン必着となるだろう。この辺は
マイナーな山なので事前の積雪通行止めの情報確認は役場などに問い合わせておくべきだったと後悔
する。さて支度をして、8時に出発する。ザックの重さと疲れでふらふらになりながら木段の急登を
登る。雪があるのか分からないので水を約3L入れたが、それが余計に重い。途中で今夜の酒が足りない
事を思い出し、往復1時間かけて取りに戻る。(最近物忘れが激しい。しかし結果的に酒は足りた。。)
 4時間かけて山頂避難小屋到着。途中看板には2時間などと書いてあるがどうも嘘くさい。エアリア
マップでも3時間40分だ。雨の予報だったが、幸いまだ降っては来ない。雨さえなければ身軽なツエルト
泊でもまた楽しだが、雨の中でツエルトで濡れながらの一夜は地獄だ。快適な避難小屋で、水や酒、
ボンベまで置いてあるが、ボンベは空で、水関係はすべて凍っていた。しかし酒が無くなったら溶かして
でも飲むだろう。時間もあるので頂上から展望を楽しむ。なるほど、この山は中央アルプス主脈からは
離れた独立峰で特に存在価値も低いかと思っていたが、廻りの山の展望が素晴らしい。御岳、乗鞍、
木曽駒、空木、南駒、越百、そして今回登るはずだった安平路、末端の擂古木山まで270度位見渡せる。
 これは良かった。ふと見ると水場まで歩いて30分とあるので手ぶらで(!)行ってみると確かに
水場があって氷も取れる(オンザロック用)ここで手ぶらに気づき、小屋迄戻ってポリタンを持って
また往復する。(あー無駄な動線)。しかし氷の氷柱で飲むいいちこはまた格別な美味。そうこう
するうちに日が暮れだしたのでランタンを付け、小屋内でツエルトを張り(これ大事)今夜の鍋を
作って一人忘年会と洒落込む。ラジオと酒があると全く寂しくないのは不思議だ。逆にNHK教育を
効きながら英会話の学習や文化講演会、私の仕事学拝聴など、これ以上ためになることは下界ではなかなか
出来ない。荷物を軽くするために必死で飲み、食うが、やがて眠たくなったので寝ることにする。
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天気予報では夜中に低気圧通過と言ってるが一向に雨の気配はない。。。
 翌日、急ぐ必要もないので朝7時起床。小屋の外へ用足しに出てみると辺り一面の銀世界だ。
一晩で良く積もったものだ。雨の音がしないのは当然だった。。(唖然)帰りのタイヤチェーンが気になる。
 ラーメンをすすって荷物を片づけ、小屋を綺麗にしてから出発する。一度来ている山なのでホワイト
アウトでも何とか下りれるという安心感はある。天気は晴れに移行しそうだ。下りも急斜面につけられた
木梯子と鎖に助けられながら、頑張って降りる。この辺りは木曽なので木材も豊富にあり、かつ山道に
整備された木道の丈夫さは六甲山系などでは見られないものだ。金属を全く使用せずすべて木材加工
で据えられているのに感動を覚え、かつ地元の方々に感謝しながら下りる。また4時間ほどかけて
登山口まで下りてみると、心配したほど雪は積もっていないので一安心する。あとはこの山旅のメインで
ある木曽の情緒ある温泉に入ることにし、途中で「あららぎ温泉」の看板を見つけ風情がありそうなので
入ってみるとこれがやや狭いが源泉かけ流しの檜風呂で、強烈な濃いアルカリ泉に思わず唸りながら
貸し切り風呂で寛ぐ。アルピ二ズムやチャラいクライミングとはかけ離れてはいるが、何か昔を懐かしむ
ような一泊二日の木曽の山旅だった。帰りは中津川IC近くの「川上屋」で栗きんとんを買って帰る。
 ここの栗きんとんは元祖らしく、小さくて一個280円もするが、何度食べても絶品の味で、家族にも
喜ばれる。次は厳冬期に雪洞泊で奥美濃経ヶ岳でも登る計画を考えながら帰路に就く。


 







2018.12.29〜2019.1.1 空木岳・南駒ヶ岳 年越山行

2018.12.29-2019.1.1
長野県 木曽山脈 空木岳・南駒ヶ岳の記録

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こんにちは、新人の岩瀬琢海(以下岩瀬た)です。
年末年始に3泊4日で中央アルプス空木岳・南駒ヶ岳北沢尾根経由のピストンをしました。
大晦日と元旦と素晴らしい天候に恵まれ、約7年続いていた雨男の僕が、今年からはついに晴れ男としての山登り人生が始まると確信の持てる大変幸先の良い山行となりました。
皆様、何卒今年も宜しくお願い致します。

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以下、山行記録です。

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◎メンバー

パーティ:
岡島(リーダー・会計)
I(サブリーダー)
浦本(食料)
前田(装備)
岩瀬た(記録)

パーティ外:
岡島娘(写真を撮って頂きました)


◎行程概要

空木岳(伊奈川ルート)

・12/29【集合〜2100m地点C1】
曇り時々晴れ
気温-7°〜ー15°
風有り弱い
6:30 恵那SA集合・出発
9:00 伊奈川ダム手前駐車地 出発
11:00 登山口
14:30 2100m地点C1到着・テント設営
16:30 夕食(豚汁、白ごはん)
18:00就寝

・12/30【C1〜C2〜2719mピークピストン】
曇り後晴れ
気温−12°〜−22°
風有り上部時折強風
4:00 起床・朝食(アルファ米、味噌汁)
6:30 C1撤収・出発
10:00 2600m地点C2到着・テント設営
12:00 トレース付け開始
13:00 2719mピーク到着・トレース付け終了
14:00 C2テント到着
16:00夕食(具沢山カレーうどん)
18:30就寝

・12/31【C2〜南駒ヶ岳・空木岳〜C2】
晴れ
気温−10°〜−17°
稜線上時折風強い
4:00 起床・朝食(年越しそば)
6:00 C2出発
6:30 2719mピーク通過
7:45 南駒ヶ岳 到着
8:30 赤梛岳 到着
10:00 空木岳 到着
10:30 下山 開始
11:30 赤梛岳 到着
12:45 南駒ヶ岳到着
14:00 C2到着
16:30夕食(鮭雑炊・麻婆春雨)
18:30就寝

・1/1【C2〜下山】
気温−7°〜−13°
晴れ
微風
4:00 起床・朝食(ラーメン)
6:00 C2撤収・出発
7:45 C1到着
9:00 登山口到着
11:00 伊奈川ダム手前駐車地 到着
19:00 帰神
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◎行程詳細

・1日目(12/29、駐車場〜C1)について

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駐車予定地だった伊奈川ダム奥の駐車場は道路崩壊のため、6kmほど手前から通行止めになっていたので予定よりも少し手前で駐車し、装備を整えて出発。そこから見える山々にまだ雪は無く、この先どこから雪が始まるのかなとワクワク気分で一歩を踏み出しました。
昼前に登山口に着き、崩れた箇所などある樹林帯の登山道を歩き、1700mくらいを過ぎたあたりから所々足首までの雪道に。Iさんを先頭に進み、宿泊予定地の少し手前、2100m地点に小広いスペースがあったので休憩。Iさんが先の偵察に行くもあまり良い箇所は無かったようで、予定よりも少し手前のこのスペースをC1としました。
僕は複数人でのテント泊が初めてだったのもあり段取りがよくわかっておらず、見よう見まねと先輩方のアドバイスに従ってテント設営や水作りを行う。
夜ご飯(食事などについては後述)を食べ、酒を舐め、明日からの天候やラッセルのことを想像しながら就寝。


・2日目(12/30、C1〜C2〜偵察)

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C1を撤収し先へ進む。さしあたって迷う箇所があるような地形ではないので、まずは僕が先頭を行かさせてもらい、わかん装着でひざ下ほどのラッセルでしばらく進み、一息ついたところで交代しながら歩みを進め、昼前にこの日の宿泊予定地の2600m地点に到着。小さなピークに挟まれた鞍部で、程よく這松などもあるためか意外に風もあたらない。C2設営。
温かいお茶を作ったりして休憩してから、明日のアタックに備えてトレース付けに空身で全員で出かける。
先頭のIさんがスノーシューで道を作り、他はアイゼンでの壺足歩行で膝〜太腿までのラッセルをして雪を踏み固める。
2719mピークまで行ったところで正面の南駒ヶ岳やガスの晴れ間に見える空木岳を見て、トレース付け終了。引き返す。
夕飯を食べ、岡島さん持参のラジオで天気予報を聞き、どうやら明日は天気が良さそうだということがわかり、期待に胸を膨らませて就寝。
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・3日目(12/31、C2〜南駒ヶ岳〜空木岳アタック、ピストン)

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前日につけたトレースは良く締まり、足が進む。2719mピークに着くころには夜が明け、晴れた空に時折吹く風は澄んでいて冷たい。
そこから多少の岩稜が始まり、Iさんを先頭に傾斜のあるトラバースをしたり岩の隙間を縫ったりしつつ、とても勉強になるルートどりで一つ目の目標だった南駒ヶ岳山頂に到着。そこで少し休憩し、その先の赤梛岳や空木岳を眺める。
なだらかで美しい白い稜線にポツポツと顔を覗かせる黒い岩。
晴れていて暖かいといえどもジッとしているとやはり寒いので、休憩もそこそこに浦本さんを先頭に歩みを進める。ゴツゴツとした斜面を降りきると、程よく氷化してアイゼンがよく効く雪面が待っていました。
目の前の赤梛岳を過ぎ、空木岳を目前にいくつかの小ピークを過ぎる中で一箇所だけ若干危険なところ(後述します)がありましたが、午前10時、今回の山行の目標だった空木岳に全員登頂することができました。
登頂を喜び合いながら景色を眺め、穏やかな天候に感謝しつつ30分ほどワイワイとして、元来た道を折り返し。
南駒ヶ岳に登り返す途中、斜度の強い雪面でヒヤリとすることもありましたが、嬉しい気持ちでいっぱいになりながらC2まで無事帰還。
朝から良かった天候は更に良くなり、風も収まって眩しい太陽が降りそそぎ暖かい。テントの外でお湯を沸かしてお茶を飲み、歩いた稜線を眺め、のんびり夕飯の準備をしたり、写真を撮ったり、遠望できる南アルプスの山々や御嶽山、富士山まで見えることに驚いたりして、酒をチビチビしながらリラックスした時間をすごし、冬山とは思えない平和なひと時を過ごしました。
岡島会長もこの笑顔。
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・4日目(1/1、C2〜下山)
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この山行中、天候が荒れることが無かったのでトレースがしっかりと残っていて、初日の出を背に受けながら下山。
予定よりも早い時間に降りることができ、暖かい温泉施設でゆったり汗を流し、お昼ご飯を食べて、帰神しました。



◎テント生活について

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今回6テンに5人で泊まりました。
恐縮ですが、個人的な備忘録を兼ねて設営から撤収にかけての流れの様子を記します。
キャンプ地到着。
整地した後、即テント設営にとりかかる。テント下に身近にあれば落ち葉などでクッションを敷き、その上に大きなビニール袋など敷くとテントが汚れなくて良い。なおテントを取り出した収納袋が風で飛ばされたりしないように十分注意する。
アイゼンやピッケルなどのギアを風に飛ばされたり無くさないようにわかりやすい場所に置き、荷物・ウェア・靴の雪をタワシで丁寧に払って、中に入る。テントシートを敷いて、コンロと鍋用意。
待ってる人は雪袋に雪を詰めておく。
まずは茶を作り暖をとる。
茶を飲んでる間、食事の準備をしながら湯を沸かす。
食事。
食事が終わったら、また茶を作り団欒しつつ、翌日の朝食用・行動用の水を作る。
荷物を整理し、寝る準備をする。寝袋の下に持ってるものをたくさん敷くと暖かい。
就寝。
起床。
寝ぼけていても、もはやまだ眠っていたとしてもとにかく寝袋から出て寝袋や敷いてたものを無言で片付けてコンロ用意。前日作った水を沸かせて、茶を飲み朝食を食べる。この辺でようやく自分の目が覚めてることに気づき、自分以外の存在にも気づき、喋り始める。
朝食を食べたら服や荷物を整えて外へ。待ってるととにかく寒くて凍死するので素早くテント内を空にして、真っ先にテントをたたむ。
どんなに事前対策していてもポールの継ぎ目は凍るもので、手でこすったり息を吹きかけたりしてポールが折れない程度に素早く無理やり折りたたみ収納袋に収納。
手分けして外張りとテント本体もたたむ。収納袋に収まらないことも往々にしてあるので、テントを担ぐ担当はそのことを考慮しておく。
各自、自分の荷物を再整理、ギアを身につけて出発。

設営と撤収は戦争である。
少々の強気は先輩も見逃してくれるようです。(メンバーによると思いますが、今回はみなさん優しかったです。ありがとうございます!)
水作りや食事作りは貴重なトークタイムでもあり、楽しいひと時でした。
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◎食事について

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当初は山村さんも参加予定で、食事メニューと必要な食材を考えてくださってましたが体調不良のため参加断念。集合前にマスク姿でレシピと本人の調達担当になっていた食材を渡してくれました。ありがとうございます。
山村さんの食事計画とレシピを元に、男5人であーだこーだと言いながら作る食事は毎回結構美味しくでき、手間暇かけて炊いた米も美味しくでき、作り過ぎたと思われた雑炊もペロリでした。
僕が調達担当だった生卵、絶対割らないぞと思いタオルで包んでコッヘルに入れて運んでいましたが、どうやら寒さで中身が凍って膨張してしまったようで割れてしまいました。無念。
皆様、凍った生卵を見たことがあるでしょうか?殻を剥いてスプーンでつるんと取り出せば、なかなか洒落たデザートのようです。凍ってるので液漏れなどはしません。

食事に関して衝撃が走ったことが2つあり、一つ目は浦本さんが持ってきた年越し蕎麦用のニシンの巨大さ。誰もが「デカすぎるだろ」と心の中で思ったかと思います。まるでステーキのようでした。美味しかったです、ありがとうございました!
もう一つは、
「サルモネラはいません。貴重なカルシウムですよ〜。」
と言いながら卵の殻をパリパリ食べる前田さん。さすがの岡島会長も感心しているように見受けられましたが、僕は少しだけ(ほんの少しです)引いてしまいました。まだまだ修行が足りません。
今後、前田さんと山行するときに食料計画に生卵があるときは、調達担当は卵を洗ってから持って行くほうが無難かと思います。少しだけ(ほんの少しです)前田さんの食あたりが心配になります。

毎回楽しい食事作りでした。

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◎危険箇所での行動について

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31日の南駒ヶ岳〜空木岳に行く途中、その景色に浮かれて僕が先頭で意気揚々と歩いてると、小さなピークを巻いて氷化した雪面をトラバースするべきか稜線を通して岩稜帯を行くべきか少し悩む箇所があり、どちらも同程度の危険度のように思えたところがありました。
すぐ後ろには前田さんがいて、後続のメンバーはしばし待つくらいの距離に。
待つと言っても5分もかからない距離だったので待って相談するべきだったのですがつい待ちきれずに進んでしまい、稜線の岩稜帯を選択。
三級も無いかと思いますが、いやらしい箇所があり、乗り越しに失敗すれば事故という具合でした。
そこを乗り越し、しばらく進んで空木岳手前で一息ついて他のメンバーと合流したときに、やはり皆その箇所はちょっと危ないと感じていたようで、補助用ロープを持っていたのは僕だったのに、後ろに続いていた前田さんの「ここちょっといやらしいよ〜」の言葉にもあまり何も考えずに勝手に先に進んでしまいました。
事故がなかったので良かったですがもっと危険に対して注意して、先頭で歩くときの後続との距離感も込みで、事故の可能性を少しでも減らすようにしないといけなかったと反省します。多人数での行動においての大変良い勉強になりました。

帰りはIさん先頭で岩稜帯は巻きトラバースして、固まって帰りました。

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以上、山行報告でした。

山岳会に入り、人と山行するようになり、何をするにも学ぶことが多くまた身について行ってる実感がありとても楽しいです。
1人で7年歩き、岩壁登攀をしたいと思い昨年からクライミングを初めて、最初は工夫して1人でクライミングしていましたが、一緒にクライミングしようと誘ってくれた吉岡さんや山岳会のいろんな人と登れるようになってとても充実した2018年でした。
僕の夢みてる山行は、見たことのない村を通り過ぎながら長いアプローチを荷を担いで歩き、そびえる岩壁を登り、澄み切った稜線の先にある頂上から美しいシュプールラインを描いて街に滑り降りるという、そんな場所あるのか・できるのかというものですが、少しでもその理想に近づけるようにジャンルを問わず今年もたくさん山登り・クライミングに行きたいと思います。
皆様、本年もよろしくお願い致します。

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