2019年08月

2019.8.19 銅山川瀬場谷

2019.8.19 銅山川瀬場谷
愛媛県 赤石山 銅山川 瀬場谷 の遡行記録

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こんばんは、岩瀬た、です。
残雪期の杓子岳と五竜岳ぶりに、Iさんと沢登りに行って来ました。
瀬場谷、滝に次ぐ滝の後に美しいナメ床が広がる、ドラマチックな沢でした。
天気はあまり良くありませんでしたが、登れそうだなと思った滝には取り付いたりしてハーケンワークもできたし、存分に楽しむことができました。


以下、遡行記録です。

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◎メンバー
岩瀬た(L、記録)
I


◎装備(主な物)
40mロープ
20mロープ(予備)
カムc4#0.3-1(ちょいちょい使った)
ボールナッツ1セット(無くてもいいけど使ってみた)
ネオプレンジャケット
水中眼鏡


◎行程概要
・8/19
2:00 駐車地到着・仮眠
6:30 起床・準備
7:30 出発・入渓
9:00 八間滝
12:00 2段10m滝
13:30 斜滝15x30m
14:30 ナメ床
15:30 遡行打ち切り点
17:30 駐車地


◎行程詳細

仕事を終わらせ、姫路にて合流。一路瀬場を目指す。
2:00瀬場に着き、眠る。

6:30起床して、朝ごはんを食べて準備をすると、入渓用のザックを忘れていることに気づく。今まで必須装備の忘れ物なんかしたこと無かったので地味にショックだ。
しょうがないので移動用の65Lのザックに荷物を詰めて入渓。
これが意外と良い具合だった。背面の板を抜いてサイドベルトを締めると中身が少なくても背負いやすい。最近80Lのザックを買ってからは山行では使ってなかったけど、これからは泊まりの沢などで活躍しそう!

7:30、瀬場登山口から入って、傾斜の緩いところから入渓。
いくつかの滝を登ったり小さく巻いたりしつつ、連続する滝と格闘。
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だいたい釜から取り付く。

9:00、ようやく八間滝に到着。
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登攀ラインを考えたりしつつ、上部が難しそうだったので今回は見送ることにして右岸を巻く。
割と高巻きで、途中凹角部分の直登はロープを出して登る。トラバースを交えてほぼぴったり八間滝の落ち口上部に降り立つ。
落ち口は短いながらも急流のゴルジュになっている。
しばし右岸沿いに岩棚を歩いて流れが穏やかになったところで再度入渓。

その後も、ロープ出したりしつつ、直登したり巻いたり。滝また滝だ。
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そうして、ボチボチ昼休憩したいなぁと思ったところで、爽やかな斜瀑に至ったので休憩。昼飯など適当に食べる。
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15分ほど休憩して、斜瀑右側を歩いて越える。

そしてまた滝。
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しばらく進むと、眼前に長いナメ床が。
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ナメ床というのをあんまり見たことありませんでしたが、こんなに綺麗だとは!
癒されつつ、3m・5m・7mの滝を越えて、だんだん水が少なくなってきて、15:30、3度目の登山道が交差したところで遡行打ち切り。

そこから登山道をしばらく歩いて、17:30、駐車地に戻って来ました。

下山完了。

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以上、山行報告でした。

振り返ると、5mから10m前後の滝が多くて遡行中も遡行後に写真を見返しても、どれがどの滝かよくわからないほどです。(僕が把握できてないだけですが、、、)
ロープを出して登る場面も多く、一見して難しそうな滝は巻いて過ごしました。
1泊2日の予定などにして時間に大きく余裕をもたせ、八間滝含め、全ての滝の直登に挑戦してみても楽しそうです。
登り疲れた後に現れるナメ床にも大変癒され、
感動的な沢でした!!


そして、行きと帰りと結局運転を全てして頂いて、僕は睡魔に耐えきれずほぼ寝ているというあるまじきことになってしまったので、普段から睡眠をもっとちゃんととろうと思いました!!
Iさん、ありがとうございました!!!




由良川源流 ゲロク谷右又

京都北山 由良川源流 ゲロク谷右又    2019年8月4日  T、Y吉、T内(会外)


 前回、図らずも刑部谷をゲロク谷と間違え、源頭部に至るまで気づかなかったこと
に反省し、今度こそはとゲロク谷を目指す。
 前夜11時に須後駐車場に集合し、またもやプチ宴会をして蒸し暑い山奥で寝る。
 朝6時起床。7時発。(ゲロク谷は遠いのでもう1時間出発を早めるべきだった)
 2週間前のことを昨日のことのように感じながら、マンネリ化したトロッコ軌道跡を
トボトボと歩く。やがて刑部谷が現れた。今回は間違いようがない。そこを過ぎて
暫くで、カズラ谷が右から流れ込み、少し奥で右又にとると、そこがゲロク谷だった。
 相変わらず目印も何もないのが嬉しい。ゲロク谷はやや手応えのある滝が連続して
お出迎えしてくれるので、対応に疲れる。6m以上になるとフリーでは落ちられないので
真剣に考えねばならない。滝を触ったり、落ち口で合掌したり、1m上がって敗退、
お後は高巻きと、色々な定番コースを繰り返しながらややこしく、厭らしい地形を左より
巻いて降りると、そのあたりが左右の二股のすぐ上部だった。出だしからやたらと
倒木が多く、滝の風情がかなり損なわれている。おそらく台風被害の為だろう。
 沢登りというよりも、倒木跨ぎ越えだ。右又取り付きに秀麗な7m滝があったので
上からロープを垂らし、安全確保して登るとそれほど難しくはなかった。その後も
綺麗な滝は数多く出てくるのだが、すべてが倒木に挟まれ、興ざめも甚だしい。
 また沢中も不快害虫類が多く、どうもすっきりしない。風の通りも悪いようだ。
 この辺は前回の刑部谷とはえらい違いだ。沢登りでは有名なゲロク谷ではあるが、
台風被害か現在ではあまり快適な沢とは言えなくなってしまっているようだ。水も
やや汚い。途中の巻きも悪く、ロープは4P程出した。T内さんに張り切ってリードして
もらったが、ハーケン打ちも的確で、カムのセットも要領よく、進歩が感じられた。
 ただ、滝の上と下でコールの手順を事前に決めておかなかったので若干手間が
かかった。(コールと笛による)。岩は全体にヌメヌメで、ゴム底の沢靴なら大変
だろうと思われえる。やがて空が見えだし、そこからなかなかに遠く、やっと稜線
枝尾根に着いたのは15時前だったか。途中あまり休憩も出来ず、全体的に忙しなく
虫の多い沢だった。枝尾根を歩くこと約3時間で須後の駐車場に戻り、解散する。

 
NOTES
  技術的にはこちらの方が上だが、谷が荒れた現在ではあまり遡行に解放感
  はない。雰囲気は圧倒的に刑部谷の方が上だった。
  滝を登るには、ハーケンやカム等が要るが、あくまでも自然保護の必要な
  研究山域なので人跡を残すことは避けたい。とはいってもひとたび台風災害
  に見舞われれば、沢の風情も跡形もなく削り取られるので、改めて自然の
  力の物凄さを実感させられた。
  帰って2,3日してもまだ背中のかみ跡が痒い。何の虫だったのだろうか。。

 


由良川源流 刑部谷

京都北山 由良川源流 刑部谷     2019年7月29日  T、Y吉


 京都北山にある、ゲロク谷を登る予定だったが、結果的に一つ手前の刑部谷を登っていた。
 谷を間違えたことは残念ではあるが、刑部谷そのものはこじんまりとはしているものの、
出てくる滝は皆流麗で、巻きもほとんどなく直登でき、遡行する価値のある沢だった。
 7月28日夜、伊丹出発。下道を3時間ほどで、芦生の須後駐車場に到着。車の中で
小宴会をして、1時過ぎに寝る。一晩中エンジンをかけてエアコンを入れていたため
快適ではあるが多少は芦生の空気を汚したかもしれない。
 翌日6時起床、7時出発。トロッコ軌道跡を約1時間ほど歩き、刑部谷と思われる枝沢を
通り過ぎ地図通りにゲロク谷(カズラ谷)が現れたので、迷うことなくゲロク谷に入る。
(と思ってたのは大きな間違いでそこは刑部谷であった)
 Y吉さんが二種類の本からカンニングペーパーをコピーしてくれていたので、あり難く
使わせて頂く。カンニングペーパー通りに次々と小滝が現れ、水も冷たく景色もよく、
何より直登できるのがうれしい。滝の高巻きは危険で全然楽しくない。十数個の滝を
越え、目指す二股の10㎡滝は何処かいなーと進んでいくと、何やら源頭部臭い。
 あれ?沢はこれからのハズ?と思うが向こうに空も見え隠れしている。うーむ、
おかしいということで二人でそれぞれ高度計やGPSで現在地を確認してみると、ほほ
同時に刑部谷の源頭部にいることを確認し、驚きの声をあげる。あちゃー。しかし沢自体は
流麗だし、特に紅葉の季節はそれほど濡れることもなく景色を鑑賞できるハズなので
互いにもう一度来ようということに落ち着く。それと同時に下山路を地形図で確認する。
 この辺りは自然保護林なので、滅多に自然を傷付けるわけにはいかない、と言いうことで
赤テープなども全くない。逆にそれが嬉しい。枝尾根を辿る事約90分でトロッコ軌道に
おり、そこから約60分歩いて須後の駐車場に戻る。14時。時間もあるので美山自然村の
温泉(?)に寄って見たが、台風被害の影響で日帰り入浴の再開は来年春ということで
止む無く第二案の日吉スプリング温泉に立ち寄る。さっぱりと汗を流し、2週間後の
ゲロク谷リベンジを約束して、家路に就く。
 
 NOTES:
  ひっそりと人知れず流れる清流だった。小さな滝でもすべて端正な佇まいで、絵になる。
  ここは別天地の癒し谷といったところか。老人クラブでも楽しめそうだ。
  登攀具は特に不要。ヒル対策は必須。(被害6匹位)。下山は迷いやすいのでGPS
  があると心強い。


2019.8.7-9 北岳バットレス

2019.8.7-9 北岳バットレス
山梨県 南アルプス 北岳バットレス第4尾根 の山行記録

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こんにちは、岩瀬た、です。
北岳バットレスの第4尾根に吉岡さんと行ってきました。

冬のうちから、「この夏は行きたいところたくさん!」と思っていて、昨年12月の時点で今年の9月頃までの大まかな予定を擦り合わせていました。できたこともできていないこともたくさんです。
8月に向けていろいろ調べて最終候補に上がっていたのは、剱岳・前穂北壁・北岳バットレス、でした。
剱岳は、2人の経験値的にはちょっと不安だったのと、どうやら時期的にもう少し早い方が良いらしいということで却下。
前穂北壁は、調べているうちに取付きまでのアプローチが結構悪いみたいだということがわかってきて、計画書も書いてみたけれど最終的に踏ん切りがつかず却下。
北岳バットレスは、アプローチの容易さや計画の立てやすさから、僕らには妥当だろうということに。


以下、山行報告です。

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◎メンバー
岩瀬た(記録)
吉岡


◎登攀時装備(主な物)
8.2mmx50mダブルロープx2
クイックドローx4
ヌンチャク60cmx6
ヌンチャク120cmx4
ヌンチャク240cmx2
カム c4#0.75-#3
水各自2L


◎行程概要

・8/6
22:30 神戸 集合・出発

・8/7
晴れ時々雨
5:30 芦安駐車場 到着
5:50 乗り合いタクシー 乗車・出発
6:50 広河原 到着・出発
9:30 白根御池小屋 到着・テント設営
10:30 取付きの偵察に出発
14:00 帰幕・休憩・夕飯(そうめん)・ギア類の準備
17:30 就寝

・8/8
晴れ
3:00 起床・朝食(らーめん)
4:00 白根御池小屋 出発
5:45 北岳バットレス下部岩壁 取付
6:00 登攀開始
9:00 北岳バットレス第4尾根 取付
12:00 北岳バットレス第4尾根 終了
12:30 北岳山頂
15:00 白根御池小屋 着・夕飯(カレーライス)
18:00 就寝

・8/9
晴れ
5:30 起床・朝食(うどん)・テント撤収
7:30 下山開始
9:00 広河原
9:30 バス乗車
10:30 芦安駐車場 下山完了


◎行程詳細

○8/6
各々仕事を終わらせて、出発。

○8/7
運転と睡眠を交代ばんこでするも、僕の運転が伸びず、八ヶ岳PAで少しだけ眠るつもりが1時間ほども寝てしまい、それでも眠気がとれずに吉岡さんが運転を代わってくれて気づいたら芦安駐車場だった。結局僕はあんまり運転していない。ありがとう吉岡さん。

駐車場に着いて始バスまで仮眠するつもりが、乗り合いタクシーの人に声をかけられてボケっとしながら乗り合いタクシーに乗り込む。
予定よりも早く広河原に着くことができて良かった。

6:50広河原で登山届けを提出して、入山。
さすが北岳。平日にもかかわらず結構人いるなぁと思いながら歩いて、大汗をかきはじめた頃合いに北岳がデーンと見える白根御池小屋に着く。
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テントを張って、しばし休憩の後、バットレスの偵察へ。

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10:30、誰か登ってる人いるかな?と思いながら、用意した地形図を見つつ大樺沢を歩く。

余談ですが、今回、取付きを間違えないように国土地理院地図のホームページを利用して、平面図と3D図面を用意しました。
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会のホームページのメニュー「各種資料」の中に会長が書いてくださった詳しい使い方があります。是非。かなりオススメです。

さて、バットレス沢を過ぎてC沢を確認し、C沢D沢の中間稜の明瞭な踏み跡を辿る。
しばらく藪の中の踏み跡を辿ると、メルヘンなお花畑に出て、同時に北岳バットレスの下部岩壁が眼前に広がって、ウワーッと嬉しさもひとしお。
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下部岩壁直下まで行き、「十字クラック」「ピラミッドフェース」「Dガリー大滝」「第五尾根支稜」、それぞれを概念図と照らし合わせて確認。
今回僕たちが予定している取付きは第五尾根支稜。2010年の第4尾根上部崩壊後からは最もオーソドックスなルートだ。
まだ登っても無いのに感動を噛み締めつつ、続きは明日ということでテントに戻る。
戻る途中で小雨がパラリ。振り返るとバットレスは雲で見え隠れ。

14:00、テントに戻ると同時に雨足が少し強くなったので一眠り。目がさめると雨は上がっていたので、外のベンチで吉岡さんの用意した具沢山そうめんを食べ、明日の準備。
準備が終わってシュラフに入るとまた雨が降ってきたが、夜に一度目がさめ外の様子を伺うと満天の星空。これはおそらく一兆くらいでしょう。知らんけど。
嬉しい気持ちでいっぱいになりながら、また眠りに落ちる。


○8/8
3:00起床。らーめんを食べ、よーし頑張るぞと4:00出発。
取付きに行く途中、緊張のせいなのか珍しくお腹がゆるゆるで何度かキジを打ちに行く。結構タイムロスした。
すまないすまないと思いつつ、下部岩壁が朝日に染まるのを眼前に先行する吉岡さんの後を追い、6:00前に取付きに到着。
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さっそく準備を整えて、登攀開始。


・1P目 第五尾根支稜
15m、トラバース、リード岩瀬た
顕著なバンドをトラバースして、岩をぐるりと回り込んだところにビレイ点がある。このまま直上してロープを伸ばすか迷ったけれど、出だしからコミュニケーション取れなくなるのも嫌だったのでピッチを切る。アプローチの一部みたいなピッチだった。

・2P目 第五尾根支稜
40m、フェイスからリッジ、リード吉岡
クライミング開始!という感じのピッチで、フェイスを上がって尾根に出てズンズンロープを伸ばした先でビレイ。

・3P目 第五尾根ーDガリー大滝へのつなぎ
50m、歩き、リード岩瀬た
何のことは無い歩きパートでしたが、一応ロープをつけて行く。
Dガリー大滝の手前でピッチを切る。
Dガリー大滝にはロープが垂れていて、「あれ、フィックスロープでも張ってあるのかな?」と思ったら、誰かの忘れ物でした。少し気味が悪いけど、見渡す限りに人が倒れてもいないので、とりあえず吉岡さんを迎える。

・4P目 Dガリー大滝
40m、ルンゼ、リード吉岡
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残置ロープは岩に詰まっていたので、取り除いて下に落としてもらい、隅っこの方にまとめて置いておく。
トントン登って行って、ルンゼの出口のビレイ点でビレイ。

・5P目 横断バンド
30m、歩き、リード岩瀬た
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僕、なんか歩いてばっかりだな、、、と思いながら綺麗な花の咲く横断バンドを灌木帯まで行ってビレイ。

・6P目 横断バンド
15m、歩き、コンテ
灌木帯手前にクラックがあったのでそこを直上するか、さらに灌木帯を進んでC沢に出るかしばし迷う。
予定ではC沢のガレ場を上がる予定だったのでとりあえず少し先の様子を見てみようとコンティニュアスで進むと、
「あ、これたぶんトポ図にある直上ラインだ。」と思える顕著なクラックのラインがあった。

・7P目 横断バンドーハング
45m、クラック、リード岩瀬た
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つるべの順番でいうと吉岡さんがリードの番でしたが、僕は歩いてばかりだったので、
岩瀬た「・・・行っても良い?」
吉岡「やっぱり?笑」
ということで、リードさせてもらう。
出だし幅広のクラックをレイバックで上がり、簡単な階段を上がった後にハンドサイズのクラックがビューっと走る。カムでプロテクションを取りながら登って(残置回収不能のマスターカムがひとつありました)、上がりきったどっかぶりのところのビレイ点でビレイ。

・8P目 ハングー草付き
40m、トラバース,フェイス、リード吉岡
どっかぶりの岩を左右どちらに巻くかしばし迷って、右側を巻く。
少し染み出しあり。階段状のフェイスを登り踏み跡を辿るとビレイポイント。特に問題無く登れる。

・9P目 草付きー4尾根取付き
45m、トラバース,フェイス,ルンゼ、リード岩瀬た
ホールドはたっぷりあるけど結構立ってる壁を登るか、コケっぽい湿ったルンゼを登るか迷う。
薄い踏み跡のようなものがあったのでそれを追って少しトラバースしてみるも、どこに行き着くのかよく分からなかったので踏み跡を追うのはやめて、とりあえず支点になる灌木めがけて登る。
そこからはルンゼに入るしかなさそうだったのでルンゼを登る。
ルンゼを抜け出ると視界が開ける。
写真を見て頭に叩き込んであった4尾根の取付きが見えた。やった。
ロープいっぱいになりそうだったので付近のハイマツでビレイ。
無駄にトラバースせずに、出だしから直上すれば4尾根の取付きまで行けたはずなので、ちょっと反省。
フォローを迎えて4尾根の取付きまでわずかばかり歩く。

・10P目 第4尾根
40m、クラック,スラブ、リード吉岡
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さあ!ついに4尾根が始まる!と気合が入る。
日射がジリジリと照りつけて痛いが、晴れ渡る空と大きな富士が遠くに見えて気分は最高。
リード吉岡、フィストサイズのクラックにカムでプロテクションをとって登って行く。
しばらく登って見えなくなったところでビレイ解除のコール。僕も続けて登る。

・11P目 第4尾根
40m、階段,リッジ、リード岩瀬た
あまりよく覚えていないけれど、ずっと景色が良かった。
リングボルト2本のビレイ点でビレイ。

・12P目 第4尾根
40m、白い岩のクラック、吉岡
特に難しい事もなく、快適なクライミング。
あんまり覚えていない。景色が良かった。

・13P目 第4尾根,マッチ箱
45m、フェイス,リッジ,マッチ箱、リード岩瀬た
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ビレイ点から少し登って、リッジを進むと三角形の壁が現れる。左側にクラックが走っていて、残置ハーケンが何本か打っているので適当な間隔でプロテクションをとりスラブを乗り越す。
乗り越した先は右も左も切れ落ちたすっきりと気持ち良いリッジ。眼前に迫る最後の壁を見ながら進み、マッチ箱のピナクルにあるビレイ点でビレイ。

・14P目 第4尾根,懸垂下降
20m
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マッチ箱のビレイ点のすぐ目の前にある残置のリングボルトに何本も通されたスリングを使って、ロープ一本で懸垂下降。
最初どこに降りたら良いのか迷いましたが、よく見るとすぐ下に次のビレイ点が見えました。

・15P目 第4尾根
30m、コーナー,クラック、リード吉岡
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ビレイ点右側コーナーを登って、登った先の左側のクラックを行く。難しい箇所も無く、快適なクライミング。照りつける日射で首の裏が痛い!ついでにクライミングシューズで締められたつま先も痛い!

・16P目 第4尾根
40m、凹角,リッジ,トラバース、リード岩瀬た
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凹角を上がってリッジに出る。リッジの先にはかつての枯れ木のテラスがあり、その名残であろう枯れ木が岩に挟まっている。
そこでピッチを切っても良かったけれど、まだロープに余裕があるので最終ピッチ手前までのナイフリッジのトラバースもやってしまうことにする。
リッジを持ちつつ足は細かなスタンスを拾って、岩の割れ目をピョンと乗越して、最後の城塞チムニー前にあるビレイ点に到着。
ビレイ点はやや傾斜が強く、足を置く場所が極端に狭いのでハンギングビレイとなる。
バチ効きしてるので大丈夫だけれど、錆びたリングボルトやハーケンでハンギング状態になるのは少し嫌だった。というか、これ打つの結構大変だったんでは無いだろうか。ありがたし。などと思う。

・17P目 第4尾根ー終了点
30m、チムニー、リード吉岡
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やっと最後のピッチだ。
薄くかぶったチムニー。残置ハーケンは多め。
適当にプロテクションをとりつつ、窮屈そうだが無難に登って行く。姿が見えなくなってから少ししたらビレイ解除のコール。
フォローで登る。吉岡さんが窮屈なチムニーに僕が入るのはちょっとしんどいので、できるだけ外側を登るようにして無事にビレイ点へ。
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12:00、登攀終了!
終わったー!とハイタッチして、ロープをまとめて靴を履き替えて北岳の山頂までしばし歩く。
山頂には結構人がいたので、お願いして写真を撮ってもらいました。
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それから肩の小屋まで降りて、甲斐駒ヶ岳を眺めて、降りる。

15:00、無事に白根御池小屋のテント場に着いて、ギアをバラして休憩。
ほぼ予定通りに登って降りてこられたのでなかなか満足!

「山で贅沢はしない!」という吉岡さんを尻目に僕は我慢できずに小屋に売ってるビールをいただき、米3合を炊いてカレーライスを食べ、お腹いっぱい良い気分で眠りにつきました。
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○8/9
今日は下山だけなので、目覚ましもセットせずに眠った。夜半に少し遠くで雷がビカビカゴロゴロと鳴っていた。
5:30頃に目が覚め、朝ごはんをのんびり食べてテントを片付けて下山開始。
良い気分で広河原まで降りて、9:30のバスに乗って芦安駐車場へ。
芦安駐車場には日帰り入浴できる銭湯があったので一風呂浴びてアイスを食べて、帰路につきました。

下山完了。

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以上、山行報告でした。

夏の目標だった本チャンに行くことができて、嬉しい気持ちでいっぱいです!

出発直前まで天候が不安定で中止するかどうか悩んだりもしましたが、蓋を開けてみればほとんど雨に降られること無く、ただただ楽しい3日間でした。
この一年、僕がしてきたフリークライミングや日帰りの沢登りとはスケールが違い、フィジカル/テクニカルな部分こそ優しかったものの、ルートファインディングなどで頭を使う部分もあったりして、初めて行く夏のアルパインには最適な場所だなと思いました!
しかも、平日というのもあるのか終始僕らの貸切で、好きなペースで登れたのも大変良かったと思います。残置支点も、錆びてるけどバチギギのハーケンやリングボルトが多数ありました。


吉岡さん、毎度毎度ですが、毎度ありがとう!!
少しずつレベルアップして、夏も冬もいろんなアルパインルートに行きたいです!
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剱岳 チンネ左稜線

憧れの剱岳チンネ左稜線のクライミングに行ってきました。
ちょっと長い記録になりますがご勘弁。

日程 令和元年7月22日(月)〜25日(木)
行先 北アルプス剱岳 チンネ左稜線
メンバー A田(L)、T口、ずうやん(マスコット)、OKD(記)

今年の目標としていた剱岳チンネ左稜線。
八ツ峰Ⅵ峰Cフェースも登る予定でしたが、天候によりチンネ左稜線に絞って登攀してきました。

◎行程
○ 21日(日)
19時00分  A田さん宅に集合し、立山駅に向けて出発。途中、雨は降ったり止んだり。
助手席ではT口さんがおもむろにレジ袋から「うどん出汁の素」を取り出し、何やらゴソゴソやっている。
明日は何を食べさせてくれるのか。
ところでT口さんのザックにはレジ袋が満載である。袋in袋どころではない。レジ袋にもこだわりがあるらしく、どの店の袋は丈夫だとか、極小のやつもあるとか、なかなかのデータ量のようだ。

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前日の仕事で睡眠不足だったので養老SAでT口さんと運転を交代。あとは爆睡して目が覚めたら立山駅に着いていた。T口さんありがとうございます。
駐車場脇の空いたスペースにテントを立て、そそくさと就寝。時折雨のパラつく音で目が覚めた。


○ 22日(月)
7時00分  始発ケーブルからバスに乗り継いで室堂へ向かう。出発時には止んでいた雨がまた降ってきた。


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8時30分  室堂着。この時点で土砂降り。。。ずうやんの記念撮影したりターミナルでカッパを着たりしていると雨が止んだ。


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9時00分  ターミナル出発。その後も降ったり止んだりの中を歩く。


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9時30分  雷鳥沢に着。天気予報を確認すると翌23日も昼頃までは雨模様。翌日のクライミングも無理っぽい。この日は熊の岩まで行く予定だったが早々に行動を打ち切り、温泉に入ってのんびりすることにした。山の温泉は最高ですな♨︎


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夕食はT口さん作、鶏肉と野菜たっぷりの汁の少ないうどん。汁は少ないが美味しかった。


○23日(火)
8時00分  雷鳥沢出発。当初の予定を変更してチンネ左稜線だけクライミングすることにしたので、この日の行動は剱沢まで。歩き出すとまた雨が降りだし次第に強まる。

9時30分  剱御前小舎着。雨が強く体も冷えたのでしばらく休憩することにした。明日は晴れ予報やけど岩が乾くんか心配になってきた。


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10時30分  剱沢キャンプ場着。雨の隙を突いてテント設営。昼過ぎになると段々と雲が切れて晴れ間がのぞいてきた。明日の天気は期待できそう!剱の頭が見えてきて、ずうやんもご満悦。

夕食はA田シェフのパイタン鍋でお腹いっぱい。
明日は未明からの行動になるので準備を整える。
18時00分  就寝。


○24日(水)
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いよいよチンネ左稜線クライミング当日。
2時00分  剱沢キャンプ場発。ヘッデンの明かりを頼りに雪渓を下る。


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3時13分  長次郎出合着。アイゼンを締め直し、キツイ長次郎谷の登りへ。熊の岩はまだ見えていない。
ところどころ大き目の落石の痕があり、注意しながら登り始める。


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4時22分  ゼェゼェと息を切らせて熊の岩に到着。ようやく明るくなってきた。
クライミング装備だけでこんなにしんどいのだから、当初の予定通りだと幕営装備一式でこれを登れたのかどうか…。右俣を見上げると心配された雪渓は繋がっているようで一安心。


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5時38分  所々にできたシュルンドを避けながら、池ノ谷乗越に到着。アイゼンを外してガリーを下る準備をする。


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5時51分  池ノ谷乗越発。池ノ谷ガリーを下る。触れた岩全てが崩れて落ちる。落石のフォールラインに入ると危険なので、ここは間隔を詰め詰めで下る。小窓の王がカッコいい。


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6時26分  三ノ窓に到着。少し休憩して再びアイゼン装着。チンネの全景が見えた。快晴!俄然ヤル気が湧いてくる。


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6時53分  三ノ窓出発。雪渓を慎重にトラバース。振り返ると小窓の王。やはりカッコいい。


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7時30分  左稜線取り付き1P目(OKDリード)
壁は前日までの雨でビチョビチョ。ノーロープで一段上のバンドまで上がる。そこから左へトラバースしたが濡れと高度感で気持ち悪い。付近を探すとハーケンが1枚あったのでとりあえずそこでセルフを取り、ロープを下ろして下でビレイしてもらう。
いっぱいまでトラバースし、安定した場所にハーケン2枚とボロいスリングがあったので、ここでピッチを切る。


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8時23分  2P目(T口リード)
トポではやや右上がりのⅢ級50m。順調に伸びていたロープが半分手前で止まる。そこから全然ロープが伸びなくなった。
上で何やらわめいているがコールなのか独り言なのかよくわからない。その都度こちらからも大声で確認することとなった。はじめにシンプルなコールをもっと擦り合わせておくべきだったと反省。
そこから伸びては大休止を繰り返し、ようやくビレイ解除のコール。2ndのA田さんも何やら叫んでいる。これは相当悪いみたい。
フォローで登ると最初は快適なフェースを右上し畳一畳弱のテラスに出た(ハーケン2枚有り)。ロープはそこからさらに右にトラバースするように伸びている。ん?ここから直上じゃないの??どう見てもルートは直上っぽいよ???
仕方がないのでロープの伸びてる右方へ進むが、ここからがクソ悪かった。スタンスは外傾しているうえに雫が滴ってビチャビチャ、ホールドも少ない。残置のハーケンも無くカムでプロテクションを取っている。これほんまにⅢ級?じわじわ進むと今度は直上方向にゲートが閉じないカラビナとボロボロのテープスリングが数本かかっている。ここ人工ルートなの?
もうわけわからん状態だがスリング掴むのも癪なのでなんとかフリーで抜けようと試みるも、知恵の輪みたくどうにもこうにも回収できないヌンチャクと格闘してるうちに敢え無くA0…。

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そこからもビチャビチャの壁に左半身ドロドロになりながらなんとか終了点へ。
終了点で待っていたリードのT口さんの様子を見ると呼吸が乱れて酸素不足の魚のように口パクパクの放心状態になっていた。こんな所よくリードしたなホンマに。回復するのにだいぶん時間かかりそうな様子。
ふと上を見ると自分たちの右側から取り付いていたソロクライマーさんがいたので聞いてみると「ここ左下カンテルートですよ」とのこと。ルート間違えて合流した右隣のルートが「左下カンテルート」という事はそもそも取付きが間違ってたのか!

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後で調べると、詳細は判然としないがどうもベルニナルートから取り付き、途中右にルートを逸れて左下カンテ中間ルンゼに合流したっぽい(図の②〜③を繋いだ感じ。写真で見た限り取付きが左稜線とは明らかに違っていた)
結局全ピッチ中このピッチが精神的にも一番キツかった。登攀に2時間半もかかってしまった。

10時55分  3P目(OKDリード)
さて、予定していたルートとは全然違うルートに入ってしまった。どうしたものか思案したが見上げると登りやすそうなルンゼ状が続いている。
このまま登っていけば中央バンド手前で左稜線に復帰できるっぽい。

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順調にロープを伸ばし、ロープ半分過ぎたあたりでピッチを切り後続を迎える。

11時32分  4P目(OKDリード)
よくわからんルンゼ状の4ピッチ目をさらに登る。時間もかなりオーバーしていたので行けるところまで行こうとロープを伸ばすと、左上に左稜線ルートのピナクル群が見えた。ロープいっぱい伸ばしたが届かず、ピナクル群までもう少しという所でピッチを切った。


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12時25分  5P目(T口リード)
先ほどまで放心状態だったT口さんもこの時点で少し回復してきた様子。ここでリードを交代してもらう。
ピナクル群まであと少しだったのでそのままピナクル群も繋げてもらおうと思ったが、裏側に回り込むためにロープの流れが悪くなりそうだったので一旦ピッチを切ることに。
ここで登攀するT口さんをビレーしながら思案。時間はかなりオーバーしている。メンバーの現状や登攀スピードを考えると、登攀を継続してルートを抜けるのは早くても16時、ヘタすると17時を過ぎる可能性も。ここで打ち切り下降することも考えるべきか。
その旨リーダーのA田さんに伝えて相談。メンバーの中で最も剱に精通しているリーダー、熟考したうえで「今日は晴天だしヘッデン行動になるのはおそらく19時過ぎ。17時に登攀終了し長次郎雪渓を慎重にクライムダウンしても明るいうちに熊の岩までは確実に下れる。このまま登攀を続けましょう」と力強い一言。

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そうと決まれば行きましょう!


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12時50分  6P目 ピナクル群(T口リード)
ここは気持ちの良いスカイラインのピッチ。続けてT口さんにリードしてもらう。少し落ち着いたのか今回はかなり慎重にルーファイしている様子。危なげなく登って行く。ナイスリード。

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若干ガスがかかってきたが、ピナクルを上に下に左に右に、縫うように進んでいく。ようやく正規ルートに復帰して安心し、気持ちの良いクライミングだった。

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ロープの流れが悪くなったので、ピナクルで支点を取りピッチを切ってリード交代。


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13時40分  8P目 核心ピッチ(OKDリード)
7P目でピナクルからT5に向かうと、先行するソロクライマーさんに追いついた。ソロだと1往復半の行ったり来たりなのでかなり大変そう。T5手前で一旦ピッチを切り後続の2人を迎える。
そしていよいよ核心ピッチ。継続してリードで行く。ソロクライマーさんが見えなくなるのを待ってスタート。見た感じ2つの小ハングが核心っぽい。荷物を背負った状態で越せるかな…と若干弱気になるが自分が行くしかない!と奮い立たせる。
まず右のカンテ部分をレイバック気味に登ってから、やや左に移動しながらハングを超えていく。
取り付いてみるとホールドもスタンスも明確でハング部分もそれほど難しくはなかった。どちらかというとカンテ部分の方がいやらしい感じだった。

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2ndのA田さんが続く。A田さんも小ハングよりもカンテ部分が難しかったとのこと。

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このピッチはやたらと残置ハーケンが多く、律儀にランナーを取るとたちまち弾切れしてしまう。
各自の判断で適度な間隔で飛ばしながら登る必要があるだろう。ロープいっぱい伸ばしてピッチを切る。

15時00分  9P目(OKDリード)
この先あまり登りはないようだが、延々と続くエッジは終わりが全く見えない。時間も押しているので続けてリードを引き受ける。
このピッチはガスっていたし、さっさと終わらせてしまったのであんまり記憶がない。特に困難なところもなかった。


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15時30分  10P目(A田リード)
いよいよ最後の登り。満を持してリーダーA田さんのリード。登りは力強く、見ていて安心感がある。
長い時間をかけてここまできたが、リーダーの登りを見ていると少し名残惜しい気持ちになった。
しかしこれで終わりかと思っていたが、登ったリーダー曰く、まだ先もエッジ状の岩場が続いているらしい。岩に挟まりロープの流れが悪くなったので、途中でピッチを切った。


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16時10分  チンネ頂上
そのあと11P目をリードで行ったがスタンスも安定しておりプロテクションを取る必要はほぼ無かった。
エッジの間を縫うように水平にロープを伸ばすと、一際飛び出た岩が目に止まった。憧れのチンネの頭だ。ようやく到着した喜びをぐっと抑えて、ビレイ点を構築し後続を迎える。
登ってきたメンバーと共にチンネの頭で喜びを分かち合い記念撮影。達成感に浸る間もそこそこに下山に取り掛かる。

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チンネ頭からすぐ下のコルまで歩いて下ると懸垂支点があり、懸垂2回で池ノ谷ガリーの途中に降り立つ。
ガレガレのガリーを落石を起こさぬよう慎重に登り返す。


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17時37分着  池ノ谷乗越
日没時間はまだ1時間以上先だ。リーダーの読み通り明るいうちに熊の岩まで下れそうだ。


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17時48分  長次郎右俣下降
アイゼンを装着しピッケルを持って雪渓を下りはじめる。ここから先はひたすら雪渓の下りで全く写真を撮ってなかった…。
池ノ谷乗越から熊の岩までは傾斜も強く、一歩ずつ慎重にクライムダウン。過去に落ちた経験がいまだにトラウマになっているのかアイゼンでのクライムダウンは怖い。行きでA田さんとT口さんが「まぁまぁ傾斜キツイですね。落ちたら止まらんですね」と会話していたことが頭をよぎる。やめていらんこと言わんといてホンマに(泣笑)。この下りは僕的には今日一番の恐怖だった。
A田さんはこの傾斜をサクサクと下って、はるか下の熊の岩の横で休憩していた。さすがとしか言いようがない。

19時58分  長次郎出合
ようやく長次郎出合に到着。あとはひたすら剱沢雪渓の登り。
あたりはようやく暗くなったという感じで、登っているうちに星がたくさん見えた。A田さん曰く一兆くらいらしい。知らんけど。天の川まで見えた。これはほんま。
時折の流れ星に励まされながらも歩を進めるが、平蔵谷を過ぎた辺りで完全に電池切れになった。
ここからはただの試練でしかなく、ヘッデンの明かりを頼りに数歩進んでは立ち止まるを繰り返すことになった。なぜか無性に牛乳が飲みたくなり、そればかり考えていた。

22時22分  剱沢テント場着
思いのほか剱沢の登りに時間を費やしてしまい、お二人には迷惑をかけた。冬から夏前までクライミングばかりしてたので、やはり歩く力が落ちているのか。
歩荷トレーニングもマメに続けなければいけないなと痛感した。
この日の行動時間は朝2時に出発し、合計20時間22分の行動となった。もちろん自己新記録。
今晩は僕の食事当番だったが、ここから夕食を作る気力もなく皆早々に寝た。



○25日
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4時30分  起床
周りのテントの音で目が覚める。皆出発準備をしている様子。外を覗くと空が赤く染まって、とても綺麗だった。今日も天気が良さそう。
今日は下山だけなので、しばらくシュラフに包まってゴロゴロしたあと昨夜食べそびれたおでんを作った…までは良かったのだが、シメに投入した冷麦が水分を吸いまくって汁の少なすぎる超絶に粉っぽい冷麦となった。完全な失敗。昨日あれほど飲みたかった牛乳のことはすっかり忘れていた。

7時55分  剱沢テント場発
しばらくのんびりしていると日が昇り、夜露で湿ったテントやギア類も乾いてきたのでパッキングを済ませ出発。

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登山道脇にはチングルマの可憐な花が咲き乱れ、ずうやんも嬉しそうだった。


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8時55分  剱御前小舎着
暫しの休憩。天気も良く、この日が一番剱岳が綺麗に見えた。


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9時08分  剱御前小舎発
雷鳥沢に向けて下る。地獄谷や室堂ターミナルまでスッキリ見えている。素晴らしい景色。

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途中で砂浴びしている雷鳥に出会った。

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雷鳥沢で水分補給して最後の登り返し。ザックの重みと旅の終わりを実感しながら一歩一歩踏みしめる。

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11時25分  みくりが池温泉 休憩  12時15分発
A田さんオススメのソーダフロートとチーズケーキを食べようとみくりが池温泉に寄るも、キッチンが工事中とのことでソーダフロートにはありつけず。
仕方なく各々好みのオーダーをして山上セレブの気分。A田さんはTシャツ、T口さんはピンバッチ、僕は手ぬぐいをお土産に買い、硫黄臭の立ち込める石畳を歩いて12時30分室堂ターミナルに到着となりました。

下山してからは一刻も早く汗を流したかったので、これまたA田さんオススメの氷見市神代温泉に浸かる。ひなびた温泉という言葉がピッタリのとても雰囲気のある温泉だった。
温泉の後は食欲とばかりに次はローカル回転寿司の氷見きときと寿しで皿の塔を築き上げ、お腹いっぱいになって帰路につきました。


◎考察
・ アプローチ含めて体力的な要素が大きい。
・ 取付きやルートの特長はあらかじめよく頭に入れておくこと。覚えきれなければ写真で持つ等。
・ コールはシンプルに。
・ コールが届かない場合の擦り合わせも重要。
・ 単純な登攀スピードだけでなくロープワークはもちろん、終了点での次の準備など細かい部分が大きな差となってくる。とにかくスピードは正義。
・ プロテクションは錆びたハーケンばかりだが比較的しっかりしていた。
・ カムはマイクロ〜♯2までで充分だった。ルートを逸れてからルンゼにかけての間と、核心ピッチ後のクラックで役に立った。
・ チンネからの懸垂はガレているのでロープを出しながらの方が安全だがスムーズにいかなかった。練習が必要。


今回は行動時間20時間超となったが、リーダーの判断も良く皆の力で完登できました。
予想以上に時間オーバーして下りるかどうか迷った時点で、リーダーの「明るいうちに確実に安全圏に下りられる」という一言がなければ、下りることを強く推して完登できなかったのではと思います。
今回、このメンバーで憧れのチンネに登れたことはとても嬉しく、メンバーに深く感謝します。
しかしあれだけしんどかったのに、帰ってきて思い返すとまた行きたくなるのはなんでなのか?
今回、左稜線ルートの下半分も見れてないし、八ツ峰もできなかったのでまた行きましょう。ありがとうございました!


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