2019年10月

空木岳(池山尾根ルート)山行記録

こんにちは。林です。最近はロングトレイルに興味を持ち、ロードランをベーストレーニングとしながら、山歩きを楽しんでいます。

今回は、中央アルプスの空木岳に登ってきました。空木岳避難小屋に1泊する方もいるようですが、今回は日帰り登山として山行を楽しんできました。


 

◎メンバー 林、Iさん、Hさん

 

◎行程概要(2019.10.22)

2:00 古城林道駐車場到着後、仮眠

4:30 出発

5:30 池山林道終点駐車場

6:15池山尾根水場

7:20尻無

7:30マセナギ(大地獄、小地獄)

9:20ヨナ沢の頭

9:50空木平分岐

10:10空木岳避難小屋(昼食休憩)10:45

11:30駒峰ヒュッテ

11:45空木岳

12:00駒峰ヒュッテ

12:30駒石

空木平分岐を経て

15:45 池山林道終点駐車場

 

行動時間(休憩時間):11時間10分(1時間20分)

山行距離:24.8km

獲得標高:4031m(登り2019m、下り2012m)    GPS調べ

 

◎山行詳細

仕事が終わり前夜21時に神戸をでて、途中のSAによりながら、ラグビーワールドカップ日本vs南アフリカ戦を観戦。日本は南アフリカの堅守を崩すことができず、ベスト8で敗退。日本代表は敗れたもののラグビーを知らなかった僕やすべての日本国民を魅了し、感動を与えてくれた。

駒ケ根ICをおりて、車は駒ケ岳公園道路から林道に入る。池山林道駐車場まで20分程でつく予定であったが、古城駐車場の先で通行止め。愕然とした。

なんせ、下調べでは交通規制はかかってなかったから。

そして、何より古城駐車場から池山林道駐車場までは徒歩1時間。

山行予定時間に余裕をもっていたが、出発時間を早めて行動開始する。

 

430

ヘッドライトと月明りを頼りに池山林道駐車場を出発

林道歩きは面白くない。女性陣2人とも月明りのせいか、ファンデーションの利きすぎか顔色が悪くみえる。

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5
時30分林道終点駐車場

1時間にわたる林道が終了し、薄ら明るい朝日に照らされて二人の顔色もよくなっている。

 

615分池山尾根水場

綺麗な水場。千と千尋の神隠しにでていた釜爺みたいな蜘蛛がいっぱいいた。

ここから、尻無まで原生林の急登が続く。

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7
20分尻無

緩い尾根歩き、展望はない。尻無とはどういう意味なのか。どうでもいいが、個人的には尻有の方が興味深い。それでも、ちょこちょこ見える紅葉に癒される。

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7
30分 マセナギ(大地獄、小地獄→迷い尾根)

樹林帯で展望なし。

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(大地獄・小地獄:細尾根)

その後、地図上中間地点当たりにあたる細尾根は急登で両サイドは切れ落ちている。ホールドもスタンスもしっかりしており、困難なところはない。

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(迷い尾根)

整備されていて迷う気配なし。

地図と地形からは道標がなければ、下山でそのまま尾根線を突き進んでしまいそうであったが、しっかりトラロープが張ってあり安心。

行きは直角に左へ。

 

920分 ヨナ沢の頭

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10
10分 空木岳避難小屋(昼食休憩)

昼食タイム。駒峰ヒュッテと空木山頂が綺麗にみえる。

トイレがきれい!避難小屋も綺麗!!次は泊まりで来たい。

 
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避難小屋から先は、ちょっとした沢登り。沢を右に左に巻きながらすすむ。しだいに枯沢と化す。

森林限界を超えたのか、樹木はなく岩だらけ。浮石もあり注意。

 
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11
30分 駒峰ヒュッテ(休業中)

ヒュッテまで上がると、北アルプスの大パノラマ!!最高かよ。

休業中でトイレも閉まっていた。空木岳避難小屋に寄っていてよかった。

 
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11
45分 空木岳山頂

曇天でも南・北アルプスを一望できる景色を堪能できた。写真を撮りまくる

木曽駒から縦走している人もいたが、うらやましい。休みがいくらあっても足りない。

ゆっくりしたいところであったが、そんな時間はない。

なんせ下山も長い、そして夕方から間違いなく天気は崩れる予報。

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12
00分 駒峰ヒュッテに戻ると、テラスにマットを敷いて、シュラフに包まる人が。

北アルプスを眺めながらの昼寝はさぞかし最高だろう。余計に泊まりたい。

ぐっとこらえて、天気が崩れないことを祈りながら下山。下山路は駒石ルートへ入る。

 

1230分 駒石

人が小さく見えるほどの巨岩。

裏側を回りこむと、階段状になっており簡単に登れる。

クライマー魂に芽生えてクラックだけであがってやる!と意気込みとりつく。

一瞬でびびって、がば足をつかいながら、安全にクラックとガバで快適に登る。たぶん、5.78ぐらい。笑

アプローチシューズ(5.10ステルスソール)のグリップ力にしっかり助けられた。

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駒石を過ぎてからは、ハイマツ帯に入り、空木平分岐へ。

休憩を3回ほどはさみながら池山林道駐車場へ下山。

池山林道終点駐車場についてからも45分程かかった。

 

駐車場をでて、温泉に向かっている頃、雨がパラつく。

逃げ足が速い方がいいというが、ギリギリセーフだった。

 

温泉に入り女性陣を待っている間、休憩所のテレビではラグビー日本代表の報道がされていた。ラグビーにおいて、日本は挑戦者であり、身体が小さいアドバンテージを埋めるために組織力や戦略と強い気持ちで、格段に大きい相手にぶつかっていた。

困難な山に挑戦する時、パーティとして個人の能力も大事でもあるが、やはり組織力や協同性が大事になると思う。

 

文才がなく、まとまりのない山行報告となってしまったが、空木での日帰り山行はロングルートで、精神的に強くしてくれるルートだったと思う。そんな中、楽しい山行となったのは、メンバーのおかげでした。感謝。

 

 

2019.9.25〜27 小川山でフリークライミング

日時 2019.9.25〜27
場所 小川山廻り目平(長野県川上村)
メンバー 金谷、長野

みなさんこんにちは、新人の長野です。

先日、小川山にフォローとして初めてマルチピッチに連れて行ってもらったのでその記録をば

 

925

AM500に神戸の金谷さんの家に集合し高速道路にて小川山へ。途中、諏訪湖SAで昼食を食べ、小川山でお世話になる廻り目平キャンプ場の金峰山荘にはPM1200過ぎに到着しました。

 

岩場へのアプローチ道に車を停めて

初日は軽めのルートということで八幡沢 「春のなごり雪」(5.7 3Pへトライ。

ルートへのアプローチは道も少し荒れており、取り付きまでは結構ガレてるところもありました。

リードは金谷さん、長野は終始フォローに徹して登攀開始。

金谷さんは「スラブ嫌やな。」と言いながらもサクサク登っていき、すぐに僕の番に。

1P目スラブの緩斜面で靴のフリクションもよく効きますが、スラブの斜面に慣れていない僕は3ピン目ぐらいまでは恐る恐る進んでいく感じでした。「スラブ怖かったです。」
1P目の終了点に到着し、メインロープを利用した自己ビレイなどを確認。なかなか普段の岩場での練習で使わなかったりするので、もっと練習していきたいなーと思った瞬間でした。

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2P
目からは斜面にも慣れサクサク登って行きまして

3P目に金谷さんがリードで登っているときに、それまで僕が背中にたすき掛けで直接背負っていた50mロープの結び目が緩んだりする小アクシデントがあったりしました。
幸いすぐ結び直せたので良かったですが、これが登っている最中に起きたりすると面倒だったのでロープはザックに入れて運べばよかったなと反省。

 

3P目の終了点からはそれまで使ってきた60mロープと僕が背負ってきた50mロープを結んで懸垂下降、翌日は長い距離を懸垂下降するみたいなので、
ここで手順をしっかり再確認しておきます。この日に備えて、関西の岩場で復習しておいて本当によかったなと思いました。

 

色々手順の再確認などを行い、懸垂で取り付きまで降りてくると、夕方近くになっていたので、温泉とご飯を楽しみに宿へチェックインしに帰りました。
宿ではご飯が美味しくて何杯もお代わりをしてしまいましたが、「人が炊いたご飯ってなんであんなに美味しいのでしょう。」

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9
26

「ガマルート」(5.98P

小川山2日目のこの日は、宿をAM830に出発して「ガマルート」へチャレンジしてきました。

1ピッチ目の有名なスラブ状岩壁(ガマスラブ)が現在崩壊しているらしく、僕達は2P目から取り付きました。

AM900に登攀開始。この日もリードは金谷さん、フォロー長野で

登り始めて直ぐクラックがいやらしい感じで金谷さんは「カムあんまし効かんかも」と言いながらも登っていきます。

途中、クラックが途切れて、下から見てても明らかに手がかりがなさそうな斜面をクリアしていく様に思わず「すげぇ〜〜!!!」と声が漏れました。

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続いて、僕が登りますが、クラックでコツを掴むまで体勢を作るのが少々難しいクラックが切れた後の斜面は自分には全く手がかりがなく、1テンション。
金谷さんに引っ張り上げてもらいながらなんとか登りました後で確認してみるとクラックが途切れてからは右側に登るらしく、
直上した僕たちが登ったのは「ハート&ソウル」(5.10a)というルートで、今の僕には難しい課題でした!

ピッチを切ってからはコンティニュアスで歩いたり、クラックやコーナーなどを使って何ピッチも高度を上げていく感じがとても楽しかったです。

PM1200に頂上へ着いてからの達成感が大でした!

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そこからは斜面の裏側を一気に懸垂下降。とても気持ちのいい
1日でした!

「追伸・・懸垂下降後、取り付き地点までの道のりがまあ迷いやすい。アプローチシューズを持って登りましょう!なんやかんやで車に戻ってきたのがPM200前でした爆笑」

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9
27

「ブラックシープ」(5.9

小川山最終日なので午前中にサクッと登って神戸に帰らなければなりません。
相談の結果リバーサイドという地区の
「ブラックシープ」を登ることになりました。

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金谷さんは昔、オンサイトしているらしく面白いルートとの事。

岩場に取り付くと常時、日陰になっているらしく、コケに覆われていて消滅しているようなルートもあったりしました。

「ブラックシープ」はのっぺりとした岩、岩壁中腹の黒いヒダヒダが黒羊に見えるそうです。

金谷さんがまずリードで挑戦、小さいところにも足をかけ登っていきます。血眼で登りかたをガン見しながらビレイしておりました。

途中のクラック状のバンド?あたりからすごく登りにくそうでしたが、結局、その後の核心部も難なくクリアして完登していました。

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僕は途中のバンド?でバランスを崩して一回落ちてその後はヌンチャク掴んでA0で登りました。

最初はバランス、途中からパワーが必要な感じで気を抜くところがないルート。めちゃめちゃ面白くて

 神戸の岩場に持って帰りたいくらいでした。

その後、瑞牆山を偵察に行くという名目で小川山を後にした我々は、みずがき山自然公園の駐車場から十一面岩を眺めただけで「成る程ナッ!!」と納得して帰神することに。

金谷さん、企画と車を出してもらって運転やリードお疲れ様でした。山荘も快適で終始楽しかったです。今度は帰りにハルピンラーメンも食べにいきましょう。

 

以上、初めて関西以外の岩場に登った事で、やる気次第でこれから日本、世界問わずに色々な岩を登れる事にロマンを感じた長野でした。


 

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