2020年08月

立山から薬師岳

立山から薬師岳

2020年8月12~16日 岡島×2

 

8/12(水) 雨     雷鳥沢キャンプ場 C1

8/13(木) ガス/雨  五色が原 C2

8/14(金) 晴     スゴ乗越 C3

8/15(土) 曇     薬師岳―薬師峠 合宿BC

8/16(日) 曇     折立 下山

 

30年以上山登りをして来たのに立山と薬師には一度も登ったことが無かった。百名山コレクション主義ではないが、数年前の五月に立山スキー登山を計画したが悪天で立山ケーブルが運休のため、近くのオートキャンプ場で懇親会だけの不発に終わった時に、下山後の常願寺川の河川敷から見えた劔、立山、黒部の連なりに圧倒され、いつか一度は歩いてみたいと思っていた。立山・薬師縦走はヤマケイガイドのお奨めコースなので詳細は割愛する。めざすは薬師を越え赤木沢の本隊と合流するに在り。

2日目もガスと雨、雄山はいつかの今度に残しておき、休むと寒いので一ノ越から先へと歩を進める。この酷暑の折に何とぜい沢な避暑かと思う。ザラ峠は吹き抜けが強く、越中の佐々成正が天正12年冬にザラ峠越え黒部横断針ノ木越えで駿河の徳川家康に参上したという“Trans Japan Alps” を感慨する余裕も無し。悪天のお陰で雷鳥ファミリーが何家族も出歩いていた。

3日目は快晴の稜線歩き。南の黒部源流方面は黒部五郎岳の向こうに笠ヶ岳まで見渡せる。薬師岳の中腹にスゴ乗越小屋の赤い屋根が近く見えるが歩くと意外に遠い。足元も見るものが多く、シナノキンバイ、ハクサンフウロ、チングルマ、ヨツバシオガマなど定番の高山植物もまだ見頃を保っている。

4日目に薬師岳を越える。ガスで視界は無いが時間に余裕があるので途中でお茶を沸かしたりラーメンを作ったりしながら、急ぐ必要のないトレッキングを味わう。薬師峠キャンプ場に12時頃に着いた。KACのテントは直ぐに判った。隣にテントを張っていた方が下山するのでその跡の天場を譲ってくれた。その方の談では「隣のテントは学生さん達のパーティーだよ。」

その学生さん達の9人パーティーが予定どおり16時に赤木沢から帰還。谷口君や岡田君はコーチ、城ちゃんはOG、大西さんは顧問の先生の様でした。皆さんお疲れ様でした。その夜は合宿の大鍋料理と、ワイン、焼酎、酒、ウイスキーの飲み放題を遠慮無く頂く。

最後だけ合宿の勝手をして申し訳ありませんでしたが、お陰さまで立山から薬師まで歩く念願が叶いました。

越中沢岳付近から越中沢岳付近
中央の奥に笠ヶ岳、左の赤牛岳の奥に槍の穂先が見える






スゴ乗越へスゴ乗越へ
スカイラインの笠ヶ岳、黒部五郎の下に、雲の平の緩い斜面
手前のスゴの頭の左側が薬師見平の当たり

沢登り 葛川本流

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日時: 2020年8月22日
メンバー: T口(L)、I橋(記)

赤木沢から帰神して1週間余り。
唸るような暑さに耐えきれず、泳ぎの沢へ行ってきました。

前日の夜に三宮に集合し、T口さんの愛車でいざ下北山村へ。途中スーパーの安売りを狙いつつも、下北山村の野宿スポット(通称ホテル)には日をまたぐ前に到着できた。柱と屋根しかない東屋ではあるが、蚊もおらず快適そのものである。今日ではキャンプがブームになっているようであるが、野宿もキャンプに劣らずなかなか良いものだ。次は野宿ブームとやらが来るのではなかろうか。

翌朝は4時半に起床。そそくさと朝食を済ませ、葛川本流に向けて野宿スポットを後にした。
大体40分ぐらいで葛川に到着。駐車場で準備をしているとうっすらと雷鳴が聞こえてきた。この日の午後から天気は崩れる予報だったが、朝の時点で遠くのほうに積乱雲も出ている。まだ自分が小さいとき、おじいちゃんに天気が崩れるときは川に行っちゃいけないって教えられたっけな。いやいや、これならいける。上流のほうには雲はかかっていない。遡行を速めれば天気が崩れる前にやり切れる。そう決めたのならばあとはやるしかあるまい。

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入渓までのアプローチは10分程度だが険しくわかりずらい。駐車場の直下にある踏み跡について沢へと降りてゆく。特に下部は険しく、立木で懸垂して沢へと入った。横にはフィックスロープもあったが、懸垂するほうがアプローチしやすいだろうと思う。

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入渓してからしばらくは特に泳ぎらしいところはないが、想像以上に岩がヌルヌルで滑る。自分はフェルトで、T口さんはラバーで来ていたが、フェルトですら歯が立たずツルツル滑る。ラバーならなおさらで、T口さんの滑り方はもはや異常である。このヌルヌルには遡行を終えるまで苦しめられることとなった。

しばらく行くと大きなゴルジュが出てきた。遡行図では70mと出ていたが実際それぐらいはあるだろう。最後は流れがきつく突破が難しいという山行記録もあったが、特にそういった印象は受けなかった。しかし、増水時は遡行困難になることは素人目でもわかるような場所である。

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その後もゴルジュと河原を繰り返しながら進み、入渓から2時間ほどで半分の地点まで来た。
半分で遡行を打ち切ることも考えていたが、空には青空も見えている。せっかくここまで来たということもあり、そのまま遡行を続けることにした。

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後半も沢の渓相はあまり変わらないが、ゴルジュはより美しかった。頭上に迫る嵓の間から差し込む光とその中を静かに流れる水が何とも言えない幻想的な雰囲気を作り出す。ゴルジュの中を泳いでいくときに冒険心がくすぐられない人はいないだろう。自分はゴルジュらしいゴルジュを目にするのはこの山行が初めてであったが、今回の山行でその虜となってしまった。来夏は沢登りではなく、本格的にゴルジュ登攀やってみようか。どちらにせよ沢登りだけど。

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遡行の後半には一の滝と二の滝があるが、一の滝は登攀し、二の滝については高巻きした。
一の滝はあっさりと登り切ったが、一の滝の一つ下の小さな滝にはなかなか苦戦した。そんなもん巻けばいいだろうと思うのだが、一度取り付いたら二人ともやめられないのである。一生懸命に登れるルートを探している間に結構時間を割いてしまった。最初に決めた速攻遡行作戦はどこへ行ってしまったのだろうか。
二の滝は基部まで行って壁を触ってみたがヌルヌルしていて登れそうにない。岩質によるものなのか、それとも長年沢の水を被ってきたからか、タワシでどうこうできるヌメりではなかった。カムはおろか、ハーケンも決めれる場所は少ないだろう。ホールドは見る限り豊富で、途中ピッチを区切れそうな場所もあったが、万が一を考え今回の登攀は見送った。
登攀具についてはBDキャメロットの.75、1、2を持って行ったが使ったのは一の滝の支点構築のみである。二の滝をやるならばそれなりに登攀具は必要となるかもしれないが、二の滝を考えないのならば登攀具は最小限でいいだろう。

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二の滝を超えるとそのあとは平凡な渓相が続く。遡行終了地点へ着いたのは午後12時半頃だった。
そこから一時間弱で駐車場へ戻ることができた。途中、ほかのパーティーがデポしたと思われる車はあったが、他のパーティーに遡行中に出会うことはなかった。

泳ぎの沢ということもあり、駐車場に着くころには二人ともクタクタであった。
こんな時、本来なら交代で車を運転して神戸まで帰るのであろう。しかし自分はまだ免許もなく、往復400㎞の道のりをT口さんに委ねるしかない。ほんと申し訳ないです(汗)
とはいえ、自分が替わります!などといえばお巡りさん怒られてしまうし、何もしなければ居眠り運転でこれもまた怒られてしまう。
てなわけで爆音ミュージック流しながら神戸まで帰りましたとさ。
運転していただいたT口さんほんとありがとうございました。

追記) 自分のカメラが水没してお釈迦になりました。よってT口さんの写真がほとんどないです。すいません。

比良山系 八幡谷

比良山系 八幡谷


2020年8月9日(日)
Tさん・須川(記)


最近山に行けている。昔のように休みの全てを山に捧げるような行き方はできないが
月に2回は沢登りや、クライミングと楽しめている。

今の会の若手メンバーの情熱に影響を受け、重かった腰が浮いたのでありがたい。
仕事や家庭との両立を図りながら長く細く山を続けるに無理のないペースで楽しみたい。
いつも山行を共にしてくれるTさんには感謝だ。

今回の八幡谷も、入会したての頃にS先輩と行った記録はあるが、記憶には全くない。
隣の貫井谷と同じく3級の沢で、すべて直登できる人気のルートで知名度は高い。
前夜初で出発し取付き地点で幕営。お互いヒルに噛まれながら昔話に花を咲かす。

翌朝7時に出発。いきなり出てくる巨大堰堤を超えて入渓。流木が多く暗い印象だ。
遡行図はあるが、同じような3m弱の小滝が続き現在地の特定が難しい。水量も落ち着
いておりゴルジュをドンドン進み、二股手前の8mの滝に到着。

この沢の核心で高度感がある。自信があればロープ不要と書いてあったが、迷わずロープ
を出し登る。ハーケンやハンマーも持っていたが、滝の登攀中に途中で打つ余裕などなく
ノープロテクションで登りきる。久しぶりに沢でロープを出し緊張で体力を奪う。
650mの分岐を右又に進み、「直登できるけどロープがあったほうが・・」という滝が
連続し、時間よりも安全第一でロープを出しながら慎重に進む。
標高が上がるにつれ傾斜も強くなり、長めのゴルジュが続き高度を稼ぐ。武奈ヶ岳の
山頂近くになり沢が枯れ足場の悪い急登となる。ここはかなり足場が悪くズルズルで全
く進まない。ブッシュを掴みながらなんとか這い上がる。

異常に多い羽虫の大群の中、汗まみれ・泥まみれでなんとか稜線に。最後のルートファ
インディングを見誤り、縦走路に出る予定が細川尾根の上部に出てしまった。

武奈ヶ岳山頂で景色を楽しみ細川尾根を下山。1997年測定のエアリアでは点線で載っ
ているが最新の地図ではルートは無くなっている。途中何度も迷いながらYAMAPの
GPSに頼りながら下山。足の筋力が落ちているので下りはゆっくりしか歩けない。

苦戦しながら15時半に車止めまで到着。最後の最後でブヨに噛まれ激痛が走る。ヒル
に始まりブヨに終わる山行だが、豊かな自然も多く連続する滝登りを楽しめる日帰り
遡行にはお勧めの沢であった。

Tさん、次もまた行きましょう!


I8mMG_2851小滝IMG_2837MG山頂_2873 (1)

黒部川 赤木沢 夏合宿

奥黒部の赤木沢で合宿してきました。
聞けば合宿は長らく実施されていないらしく、幾年ぶりの開催でしかも9人の大所帯!
結果、楽しすぎたので長めの記録になりますよ。

◎日程
令和2年8月14日(金)〜16日(日)前夜発
◎メンバー
T口(L)、O西、S川、N野、H、Y岡、M本、I橋、OKD(SL &記)
◎装備(実際使用したもの)
沢登装備一式、キャメロット#1、カラビナ付スリング60cm &120cm数本
◎行程
○14日
07:40   折立登山口
09:05   三角点
11:45   太郎平小屋
12:10   薬師峠キャンプ場
※テント場確保班※
07:00  折立登山口
09:50  太郎平小屋
10:15  薬師峠キャンプ場
○15日
05 :00 薬師峠キャンプ場
07:00  薬師沢小屋
09:05  赤木沢出合
11:15  赤木沢大滝
12:35  中俣乗越
15:30  太郎平小屋
15:55  薬師峠キャンプ場
○16日
5:00  薬師峠キャンプ場
8:10  折立登山口

◎行程詳細
○14日
前夜22時に神戸を出発し亀谷ゲートに着いたのが午前3時過ぎ。この時既に8台待ち。
ゲートが開くまで暫しの仮眠。


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折立の駐車場に着くと車でいっぱい。
テント場の混雑は必至だったので、健脚のH君とI橋君の2名を先行させることにする。任せたよ両名!


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残りのメンバーで揃って登山口を出発。
晴天の下、ダラダラと続く退屈な登り。振り返るとまだすぐそこに有峰湖が見えて、いくら歩いても全然高度が稼げない。
僕的にはこういうのが一番苦手で、ただひたすらに暑かった。


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一方、先行組はこの猛暑の中を3時間ちょっとでテント場に到着したらしい。相当辛かったに違いない。
当人ら曰く、ここ数年の山行で1番の地獄だったとのこと。本当にお疲れさま。


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暑さに喘いで喘いでようやく太郎平小屋に到着。
先行していた2人が迎えに来てくれた。
テント場の確保もバッチリとのこと。ありがとう!さすがやな。


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小屋から小高い丘を越えるとキャンプ場。テントが見えると途端に足取りも軽くなる。
キャンプ場にはすでに沢山のテントが張られている。
先行してもらってよかった。


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今日の行動はここまで。
ここで食担のH君とN野君が「サプライズがあります!」と。
なんだろうとワクワクしていると、巨大なスイカ丸ごと1個を取り出した。聞けばH君は先行班のハイペースにも関わらずザックの奥に忍ばせて登ってきたらしい。どんなモチベーション⁈
疲れて汗だくになった体にスイカの優しい甘さが染みた。


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あとは各々、石積みしたり、石を使ってピンチ力競争したり…のんびりと時間を過ごす。
僕はシートを敷いて昼寝。起きたら皆にドン引きされるくらい日焼けしていた。


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今日の食担はH君とN野君。H君はスイカの荷揚げで燃え尽きた様子。
メニューはいきなり締めのホタテ&コーンラーメンが出てきた。なかなか斬新やな…。
しかし味はよかった。今度家でマネして作ってみようっと。ごちそうさまでした。


○15日
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天気は薄曇り。
朝食をとり準備を済ませて5時に出発。
約2時間で黒部の深部に建つ薬師沢小屋に到着した。
テラスがあり、なんだか可愛らしい雰囲気の小屋。
ここで装備を整えていよいよ入渓となる。


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まずは黒部川の遡行。
へつったり、渡渉したり、泳いだり、時にはショルダーしたりとワイワイと遡行していく。
さすがは黒部、水はキンキンに冷えている。
水量は少し多めか。


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約2時間で赤木沢の出合いに到着。
この辺りから時々、雲の切れ間から太陽が覗く。
なんと美しい。綺麗な沢だとは聞いていたがここまでのものとは。神々しさすら感じる。ここは天国か。
皆一様にうっとりと溜息。


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その後出てくる滝はほぼ直登可能。
ロープを使うこともなかった。
明るく開けた沢に皆大はしゃぎで飛び込んだり、スライダーしたり、ボルダーしたり。ワチャワチャと騒がしく遡行。


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開けた河原で大休止。なぜかまた取り憑かれたように石を積みまくる。
石を積むというのは人間の本能なのか…。



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しばらく進むと赤木沢大滝に着いた。
なかなかの迫力。ここは直登は無理。
右側のリッジから容易に巻き上がる。


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その後もナメ滝や斜滝を軽快に直登。
入渓から今まで終始楽しい。ずっと楽しい!


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そうこうしているうちに流れが細くなり、稜線もすぐそこに見えてきた。
そろそろ楽しい遡行も終了か。
水が切れるとともに辺りは高山植物が咲く草原となった。最高のフィナーレだ!


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稜線に出ると風が吹いていた。
濡れたウェアだと少し寒い。下界はうだるような暑さだと思うと贅沢な悩みやな。
ここからベースキャンプまではまぁまぁ長い道のり。


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中俣乗越から約3時間、沢の記憶も薄れそうになった頃にようやく太郎平小屋に到着。
今回リーダーを務めてくれたT口さんと無事の遡行を祝して乾杯!


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テント場に戻ると我が山岳会会長夫妻が出迎えてくれ、合宿メンバーの集合写真を撮ってくれた。
会長夫妻は雷鳥沢から縦走し、明日は僕らと同じく折立に下山予定。今夜は一緒に宴会だ。


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今夜の食担はM本君とI橋君。メニューはキムチ鍋。
残っていた食材なんかも全部放り込んで、満腹になるまで食べた。とっても美味しかった。ありがとう。


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食事の後は宴会。
S川さんがたくさん用意してくれていたおつまみを食べながら、ワイン、ウィスキー、焼酎etc…。
山談義から始まり、その後はくだらない話を延々としながら夜は更けてゆき、最後の夜を名残惜しく過ごした。

○16日
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朝5時、折立登山口に向けて出発。
再びあの延々と続く退屈な道のりを歩くと思うと多少気持ちが萎えたが、下山後の温泉と寿司を楽しみに黙々と下りる。
途中、ソロ登山の寡黙なお兄さんに会長夫妻を含めた全員集合の写真を撮って頂いた。いい記念になりました!
高度を下げるにつれ下界の暑さが戻ってきた頃に折立登山口に到着、今回の山行が幕を閉じた。
帰路の吉峰温泉で汗を流し、すし食いねぇでお腹を満たして一路神戸まで安全運転で帰ってきました。


◎あとがき
今回、数年ぶり&大所帯の合宿ということで当初はどうなることかと手探りのスタートでしたが、T口リーダーをはじめ皆さんのおかげでとても楽しく、有意義な山行となりました。
天候も2日目は晴天の下とはいきませんでしたが、それでも時折覗く太陽の光に照らされてキラキラと輝く北アルプスの沢はとても美しく、感動すら覚えるものでした。
本当に来てよかったと心から思える合宿になりました。皆さんありがとうございました。

台高 黒倉又谷 

台高 黒倉又谷                     2020年7月29日  
                                   S川、橘(記)


 当初、白倉又谷に1週間前に行く予定をしていたが、今年の
長梅雨はしぶとく、1週間後にはまさか梅雨は明けている
だろうと期待したのだが連日の大雨が止まず、白倉又谷はゴル
ジュの連瀑の高巻きが多そうで、嵌まると危ないということで水量
のやや少な目でゴルジュも少なそうな1本横の黒倉又谷へ急遽変更する。
 前夜2時前に筏場に着き、小宴会をして寝る。翌朝5時起床。
6時発。勝手知ったる山域なので、仕事疲れのだるい身体を
なんとか取り付きを目指して歩かす。黒倉又谷の取り付きに
到着し、装備を整えて入渓。大きな滝はほとんどなく、ロープを
出さずに越えていく。一か所でショルダーで大岩をずり上がる。
 曇天の中をトボトボといくつもの3m滝を越えていくとやがて
飯場跡に着。時刻は11時過ぎだが、ここでコーヒーを沸かして
早めの昼飯とする。ここまで巻きも殆ど無く、順調に沢を遡れた。
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大休憩後、薄い踏み後を探しながらメインイベントの下山に
かかる。最初の内はピンクテープが各所にあり、これは楽勝かと
思いきや、迷いやすい地形になると忽然と目印が消えるいつもの
パターン。しばらく行きつ戻りつを繰り返しながら慎重に地形図と
GPSとコンパスを見比べながら降りる、楽しいひと時を
過ごすと、やがて又何やら別の目印が現れだした。と同時に踏み跡も
明瞭になる。迷いやすい所にテープを付けてもらいたいものだが
先人達も迷っている最中は目印をつける余裕もなく、踏み後明瞭と
なって、また余裕がでて印を付けまくるのだろう。迷う分岐点
まで戻って目印を付けに行く親切な岳人はいないものか。。
 また明瞭化した道をたどる事約40分で目出度く滝道に出た。
 話のついでに五色の湯跡?の対岸までS川君に増水の川を渡渉
して見て来てもらうが、やはり時の流れとともに源泉も枯渇して
いるようだった。それにしても連日の大雨で沢も本流も増水して
いて水圧には神経を使う。
 車に戻り、入之波温泉へ寄るが、生憎の休館、それならばと
国道添いの杉の湯に寄るとここも定休日、それならばと中房温泉
へと行ってみると、コロナ対策で町民以外の入浴お断りの張り紙が。。
 沢に入って痒くなった体をエアコンで冷やしながら桜井の明日香
の湯にやっとたどり着き、一息つく。ここの温泉は安くて広くて
洞窟風呂?も有り、なかなかお勧めだ。ここまで沢から下りて
1時間半ほどかかったが。。同行のS川君、お疲れ様でした!


 ヒルはいなかった。魚影はちらほら。岩は黒くてよく滑った。
 新品のフエルト靴底が馴染んでなかった為か?
 遡行日の二日後に梅雨が明け、以降週間天気予報はオセロゲーム
 のように曇り予報がすべて晴れマークに反転した。梅雨明けの予測
 はどうもファジーだ。
 
 



 


 
 
 

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