2020年09月

2020.9.21-22 御在所岳中尾根

2020.9.21-22 御在所岳 中尾根 の記録

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こんにちは、岩瀬た、です。

御在所岳の中尾根に行ってきました。
天気良く快適に登ることができ、御在所岳通いたいなぁとついつい思ってしまいました。

以下、山行記録です。

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◎メンバー
岩瀬た



◎装備
50mダブルロープ(中尾根用)
40mシングルロープ(ウサギの耳用)
カムC4#0.3ー#4 x2セット
クイックドロー6本
ヌンチャク60cmx4、120cmx4
アブミx1


◎行程概要
・9/21
10:00 神戸出発
16:00 駐車地到着・入山
16:30 テント場
16:45 ウサギの耳
18:15 ウサギの耳終了
19:00 宴会
23:00 就寝

・9/22
5:00 起床
6:10 出発
7:00 中尾根取付 登攀開始
11:00 P1トップアウト、下降点探し、下降開始
12:15 下降終了
13:00 テント場、休憩、片付け
14:30 ウサギの耳
16:30 ウサギの耳終了、撤収
17:30 駐車地


◎行程詳細

・9/21
夜勤明けの林さんと合流して御在所岳へ。
連休の渋滞で予定よりも遅れつつ、菰野の一号館というスーパーで今宵の宴会の買い出しをして、6時間ほどかけてようやく蒼滝の駐車場に到着。
土日祝日に仕事が休みなことがなかなか無いので、渋滞恐ろしや、、、駐車場は空いてるかな?と思っていましたが、どうにか車1台分空いていたのでラッキーでした。
サッと準備して入山。

テント場に荷物を置いてとりあえずテント設営。
「今日はもうぼちぼち日没だし早速キャンプかな」と思っていたら、林さん「いや行きましょうよ。一本でも登れたらええやないすか。」ということで、ウサギの耳に行く。
2組取り付いていましたが、ちょうど回収便を出してるようなタイミングだったので、しめしめと思いながら入れ替わりで取り付く。
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僕は”カットインコーナー5.9”を登って、林さんが”ウェイクアップ5.10-“を登っている途中であえなく日没。
ビレイしていても暗くて見えないので、「プロテクションとれてるのかな〜。落ちたら洒落にならんなぁ。っていうか止まってたら林さんなのか岩なのかよくわからなくなるなぁ。」と思ってるうちに無事に登って、撤収。
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テント場に戻り、神奈川から来たと言うHさんとMさんと食卓を囲んでよもやま話に花を咲かす。
ずいぶん面白い話をいろいろ聞かせてもらった。いろんな岩場に行ってるそうで、僕もいろんなところに行ってみたい。話せば話すほど楽しかった。今日は前尾根のバリエーションをやって、明日はカリフォルニアドリーミングに挑戦するそう。僕もいずれカリフォルニアドリーミングやりたい。
宴も酣というところで就寝。


・9/22
5時に起きてマルタイ棒ラーメン食べて出発。
一の壁からのアプローチで、P4の1P目終了点から懸垂下降。
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登り始める寸前に、藤内沢からアプローチしてきたパーティがやってくる。挨拶しつつ、オタオタしてられないなと思いながら登攀開始。

・1P目、P4、V(?)、15m、岩瀬た
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チムニーをずりずり登って、さっき懸垂した終了点でピッチを切る。
2人で1つのザックに荷物をまとめたので、快適にリードすることができた。

・2P目、P4、V(?)、10m、林
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凹角というかチムニーというか、ワイドサイズのクラックを登って、次の終了店でピッチを切る。
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林さんは今回はクアッドアンカーを試してみていた。
僕もフォローして、クライムダウンでP3の取付へ。

・3P目、P3(ツルム)、V-、25m、岩瀬た
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ジャミングも良くキマるし、ステミングも安定するクラックを快適に登る。
登り切ったところの終了点の先に、もうひとつ終了点が見えたのでそこまで行ってピッチを切る。
フォローを迎えて懸垂下降。
P2の取付へ。

・4P目、P2(オニギリ)、Ⅳ、25m、林
今までとは打って変わってフェイスのクライミング 。
出だしでアブミを出すも、僕も林さんも初めてちゃんとアブミを使うので、若干苦労する。
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2ピン目がボルトを残してハンガーは無くなっていた。
錆びたリングボルトが少し登ったところに打ってあったけれど、今にも折れそうな具合だったので、林さんは緊張したと思う。
とはいえ、安定して登って行った。
無事にアブミ回収できるかな〜と思いながらフォローして、ちゃんと回収できてブラブラさせながら登って終了点へ。

・5P目、P2(オニギリ)、V、25m、岩瀬た
フェイスの横に入ったクラックをトラバースしたりしながらP2の頂点へ。
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良い景色。下を見ると、3パーティくらい登って来ていて、休日って混むんだなぁと思う。
終了点からちょびっと進んだ懸垂支点からP1の基部へ懸垂下降。

・6P目、P1、V+、30m、林
P1の基部で少し休憩してから取り付く。
チムニー。ぼちぼちプロテクション取りながら、無事にトップアウト。
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フォローであがる時、ザックはぶら下げて登った。

林さんと合流して、お疲れ様と言いつつ記念撮影。
少し進んで懸垂支点を探す。
最初はピナクルを懸垂支点にしようとセットしてみたけど、降りる直前でやっぱりちょっと不安だなと思って、改めて懸垂適地を探すと、P1の頂上直下に松の木が生えていて、残置カラビナもあったので、そこから降りる。

20m程でP2の終了点に到着。そこから1ルンぜ右又側に50m2回分の懸垂下降をしてアプローチの踏み跡に降りてこられた。

無事に終わったことを喜びつつテント場に戻って、しばし休憩の後、もう一度ウサギの耳へ。
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“Big Wednesday5.11c”のムーブを探っているうちにボチボチ良い時間になってきたのと正直少し疲れていたので、早めに切り上げてテント場に戻って、荷物をまとめて駐車場へ降りました。

下山完了。

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以上、山行記録でした。

天気や気温の具合もちょうど良く、数パーティ入ってる中で1番最初に取り付けたので順番待ちも無く、実に快適なクライミングができて良かったです!

御在所はオールシーズンいろいろできるし、次は何しに行こうかなあ!!

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林さんありがとうございました!!



川浦谷 海ノ溝谷

2020/08/19

川浦渓谷 海ノ溝洞

メンバー:OKD(L)、ノダッチ(友人)、谷口()

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6:25 駐車場発・谷下降路散策

6:40 川浦谷入渓

7:05 海ノ溝谷出合

7:15 一つ目の核心

8:00 2つ目の核心4m滝手前小休止

8:15 とりつき→9:05突破

9:25 最大の核心CS→11:30突破

13:15 遡行打切り

14:10 駐車場


装備-登攀用具、50mロープ、フローティングロープ20m、マスターカム一式、カム#2、スカイフック


今回はOKDさんがピリッとした山行をしたいと言う事で海ノ溝谷の計画が浮上。泳ぎが苦手な自分は普段なら泳ぎの沢は足を引っ張るので参戦しない。しかし喉から手が出る川浦谷⁉︎人生に一度は行ってみたかった川浦谷‼︎葛藤の末、足を引っ張る前提で合流させて頂く事に!!

自身初の4級沢

ここ数日間天候に恵まれ水量は少な目。

それでも緊張の絶えない技術を要求される超絶ゴルジュ!!

憧れ西良治さんの世界の入口を覗けた気がする


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ワクワクしながら駐車場に着き恒例の前夜祭。

予想以上に暑くシェラフに入れない為、蚊の襲撃に耐えながらの就寝。


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計画としては川浦谷の核心部手前から入渓し、川浦谷も一緒に楽しむ。

橋の上から川浦谷の核心部を拝めるので偵察。

内心はビビリまくる

偵察も済んだところで下降路を探しいざ入渓⁉︎

先行く御二方はなんとも楽しそうな雄叫びを放ちながらが泳いで行く

この時、緊張度MAX…

自分にやればできると言い聞かせながら入渓。

先がどうなっているかわからない緊張感と水の気持ち良さと圧倒的な景色にHiテンション!!


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しばし進んで行くと海ノ溝谷出合


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第一核心、水量少ない為難無く突破


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第二核心4m滝。ここまでかなりいいペースで進んだのでしばし休憩。


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とりつき開始。(余談ですが、流心の左上の岩壁が人面岩!!カメラが顔認証しました⁉︎笑)


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OKDさんリード慎重に進むが、あれよあれよと言う間に難無く突破。

セカンド谷口、フォローやしとフリーで試みるが滝の水圧に押し込まれ後数㎝がでない、モジモシしている内にヨレた。フリーは断念しエイドで。

ラストのノダッチは秒で登ってきました流石です。


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最難関CS現わる


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ノダッチ、OKDさんと果敢にクロールで攻め行くがCS手前にて押し流される。

そこで谷口⁉︎クロールが苦手な為見送る


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再度ノダッチリード。カッパグローブを取り出し本気モード!今度はカムを決めながら慎重に進む。CSに到達するも一度は水流に弾かれるが大勢を立て直しハンマー投げで活路を見出す。

CSのチムニー登りもジワジワと高度上げ突破。

ビレイもホッと一息

セカンド谷口。むむ。

流れキツいしホールドも悪い

なんだコレは⁉︎コレはフリーで行けるわけもなくはなからエイドで行くがそれでもキツい。

なんとかよじ上がり疲れ果てる。

やはりノダッチの突破力は尋常やない。

OKDさんも続いてよじ上がって「よーこんなん行ったな⁉︎」と笑いながら一言。

ノダッチ曰く水量多い時はいい高さにカムが効くクラックがある、水量少ない方が突破しにくい。とか。

自分にはどの道突破できないな

 

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CSを越えてすぐのスラブの壁、かなり悪い

ここが一番怖かった。


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CSを越え進むと程なくステージクリアを祝ってくれるかの如く景色がひらけ光が差し込む。

互いにゴルジュ突破を称える。


しばらく進むと林道に上がりやすい踏み跡発見。

あとは快適な林道と道路を歩いて駐車場に戻る。


今回は総合力が物を言うかなり勉強になる山行だった。ただ、終始豪華なゴルジュの景色が必死過ぎて全く入ってこなかった

今度は更にトレーニングを積み余裕を持って景色を楽しみに来たい。

OKDさん、ノダッチありがとうございました。

2020.9.1-2 錫杖岳

2020.9.1-2 錫杖岳
岐阜県 錫杖岳 の山行記録

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こんばんは、岩瀬た、です。
ずっと行ってみたかった錫杖岳に行って、“左方カンテ”と“注文の多い料理店”を登りました。
出発直前まで雨降るかもしれないなという天気予報でしたが現地ではほとんど降らず、テント場の岩小屋は実に快適な場所で、登り半分・宴会半分。の計画。
とても楽しく過ごすことができました!

以下、山行記録です。
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◎メンバー
岩瀬た
ダイさん(会外友人)


◎装備(主な物)
50mダブルロープ
カムBD C4#0.3〜#5、2セット
スリング数本
テント


◎行程概要

・8/31
12:30 西宮にて合流
18:30 中尾高原口駐車場到着、宴会、就寝

・9/1
晴れ時々小雨
25℃ー15℃
4:00 起床
5:00 入山
7:30 錫杖岩小屋
8:30 左方カンテ、取付
11:30 左方カンテ6P目終了点、下降開始
12:30 北沢、下降終了
13:00 岩小屋、宴会
19:30 就寝

・9/2
晴れ
20℃ー15℃
4:00 起床
5:30 出発
6:00 注文の多い料理店、取付
11:00 トップアウト、休憩、下降開始
12:30 北沢、下降終了
13:00 岩小屋、片付け、撤収
15:30 中尾高原口駐車場、下山完了


◎行程詳細

いつから行きたくなってたのかあんまり覚えていないけれど前から行きたくて、昨年の夏には計画を立てていた錫杖岳。昨年はYさんとの計画を練っていたけれど雨天のため行けず。今年は予定もなかなか合わずで、空いた連休に誰か錫杖岳に興味持ってる人いないかな?と思いついたのが会外の友人のダイさん。お誘いしてみると、今年行きたいと思っていたけど長野県群発地震の影響で見送っていたが記録を見ると行けそうなので是非とのことで、行くことにした。

・8/31
西宮にて仕事終わりでスーツ姿のダイさんと合流。宴会の買い出しを済ませて一路岐阜へ。
久しぶりの遠出でワクワク。

なんやかんやと話ながら日暮れごろに中尾高原口駐車場について、雨降るのかなぁと言いながら飲んで食べてして就寝。

・9/1
若干の二日酔いを感じながら錫杖岩小屋まで。
心配していた渡渉は水量少なく、錫杖沢出合にいたっては一滴の水も流れていなくて、水場の心配をしつつ岩小屋まで登る。
今晩のスキヤキ宴会のための重荷にヒーヒー言った。

予定よりだいぶ時間をかけて錫杖沢と北沢の合流点の岩小屋に到着。すぐ近くに水も流れていて一安心。食材を沢につけこんで置いておく。
テントを張ってクライミングの準備。
今日は左方カンテだ。
北沢を30分ほど詰め、錫杖岳烏帽子岩前衛壁の左端末端を樹林帯の方についてる踏み跡通りに少し進むと取付。登攀開始。
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ルートの内容や行程はたくさんの記録があるので省きますが、交代番子にリードしてプロテクションを工夫しながら終始快適に登ることができて楽しかったです。
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今日は若干雨も気になるし、左方カンテと注文の多い料理店は途中から合流するので、トップアウトは翌日の楽しみに残して大テラスの終了点から懸垂下降。
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翌日に予定している注文の多い料理店のルートを研究しつつ2ピッチの懸垂下降で地面に降り立つ。岩小屋へ戻る。
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予定より早く降りて来られたので時間が余った。
唯一電波をキャッチできたロシア語レッスンのラジオを聴きながらチビチビと呑む。
日が暮れる頃に焚き火を熾してスキヤキ開始。
食材が足りるか心配の大さん。
僕は食材が腐ってないかビビってたけど、無事に美味しくできて満腹で眠りにつくことができました。

・9/2
未明に起きて、前夜の残りで雑炊を作る。
卵持ってくるのを忘れていたので、スキヤキ味のお粥になってしまい、しかも塩入れすぎてちょっとしょっぱかった。すみません、、、
でもまぁこれはこれで美味しいと思い込みながら食べる。
ボチボチと準備を整え、また北沢を詰めて取付へ。

あこがれの注文の多い料理店だ。
カムで中間支点をとっていくマルチピッチは初めてなので緊張する。
ここもいろんな記録が出てるので今更書くこともないけれど、せっかくなので記録します。

1P目、Ⅳ、30m、岩瀬た
階段になってる壁をプロテクション取れそうな凹角に沿って上がる。
想像してたよりもプロテクションが良い感じに取れなくてランナウトしがちになってしまった。
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2P目、5.8、20m、ダイさん
テラスの左のクラックに沿って上がっていく。
計画時には「え〜NPルートでリード〜??」と言って不安がってましたが、安定して登っていく。
フォローで回収しながら登ると、良い感じにカムも決めていて、良い感じ!と思う。
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3P目、5.8、20m、岩瀬た
出だしのハングにてこずった。思い切って身体を外に出してレイバックで乗っ越すと、あとは快適な登攀。
思い切りって大事だな、と今までクライミングをするたびに何回も思ったけど、今日も思った。
想像してたよりも出だしでてこずったことで少々びびりがでてしまい、ピッチ切りを飛ばすつもりだった終了点でピッチを切る。
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4P目、5.8、20m、岩瀬た
続けてリードさせてもらう。
ここも大きなハングが出だしだけれど、前のピッチのハングよりかはだいぶ楽に越せて、5番のカムをずらしながら快適に登って、頭打ちになったところでトラバース。広いテラスの終了点。
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5P目、5.8、35m、ダイさん
初めはクラック、途中から草付きを上がってフェイス面へ。
フォローで上がると、ハンガー1本でビレイしている。
今までの終了点は全てハンガー2本で整備されてたのにおかしいなぁと思いつつリード交代。
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6P目、Ⅳ+、40m、岩瀬た
フェイスを上がって少し進むと前のピッチの本来の終了点があった。
フェイス面に走る細かいクラックと、右端の大きめのクラックと立木にプロテクションをとりながら登る。
涼しげな木立の中の終了点に到着してフォローを迎える。
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7P目、Ⅲ、20m、ダイさん
凹角を上がって少し歩き、そしてまた少し登ると太い立木に終了点。

フォローで上がって、ロープを整理してちょろっと歩くと見晴らしの良いところに出た。注文の多い料理店のクライミング終了!
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直射日光がじりじりと照り付けて暑いので、休憩もそこそこに懸垂下降4ピッチで取付まで降りてきました。
満足満足、と思いながら岩小屋まで降りて、荷物を片付けてようやく一服。
登攀を終え岩小屋で錫杖岳を振り返りながら密かに冬期登攀を目論む。
次はどこを登ろうかなぁどこが登れるかなぁどんなことしないといけないかなぁとのんびり考えて、下山開始。

食料が減ったはずなのに相変わらず重たい荷物で汗だくになりながら歩いて、中尾高原口駐車場へ。

下山完了。

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以上、山行記録でした。

久しぶりに遠出をして、行ってみたかったところに行けて良かったです。
クラックの感じというか岩の感じが堡塁岩と少し似てる気もして、名張のクラックほどしっかりカムが効いてる感じもせず少し恐怖心がありました。
普段のクライミング練習でもボルトを追うだけじゃ無くてもっとプロテクションを取る目をつけていかないと、錫杖岳みたいな「スタイル」のある岩場に挑戦するのは結構危ないのかもなと思った山行でした。

今回は終了点は打ち込まれたハンガーを使ったし、回収不能の残置カムもありがたやと思いながら使ったトライだったので、次回に来る時は残置無視というのも考えてみようかなと思います。
プロテクション取る練習しなくちゃな。

ダイさんお付き合いありがとうございました!!

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2020/8/7〜8/9 剱岳 源次郎尾根

日時:2020年8月7日〜9日
メンバー:長野(L)、森本(食糧)


8/7(雨) 立山駅(7:50)ー室堂ターミナル(9:00)ー雷鳥平(10:00)ー劔御前小舎(12:00)ー劔沢キャンプ場(12:40)

8/8(曇のち雨) 劔沢キャンプ場(4:30)ー平蔵谷出合(5:45)ー源次郎尾根取付(5:55)ー源次郎尾根Ⅰ峰(10:20)ー源次郎尾根Ⅱ峰(11:40)ー剱岳山頂(13:00)ー前劔(15:00)ー劔沢キャンプ場(17:15)

8/9(曇時々雨) 劔沢キャンプ場(6:00)ー劔御前小舎(7:00)ー雷鳥平(8:20)ー室堂ターミナル(9:30)ー立山駅(11:55)


使用した装備:ヘルメット、ハーネス、8.9mm60Mロープ、PAS、ビレイデバイス、プルージックコード、クライミングシューズ、スリング(60、120、240cm)、クイックドロー、(軽)アイゼン、ピッケル


当初、山岳会の新人だけで前穂北尾根を登攀しようと言う計画で去年より練習をしてきました。
しかし、今年に入ってから新型コロナウイルスの流行による山行自粛でメンバー集まっての練習ができない日々が続いていく、、、穂高岳周辺の群発地震や、涸沢カール付近の雪崩などニュースを見る限り状態はよろしくない模様。コロナの渦中と言う事もあろうか、北アルプスに入っている人達の情報も少なく現地の詳しい状態は不明であった。


6月、7月になると穂高岳周辺の情報もチラチラと入ってくるようになり、安全を考えて計画を変更しようと言う事で剱岳の源次郎尾根を登攀する事にしました。


8月6日の夜に大阪で合流し、名神、北陸道と乗り継いでいく。

8月7日
IMG-7358-1出発前の二人。立山駅にて











立山駅駐車場にて車中泊の後、朝の臨時便のケーブルカー、バスにて室堂へ向かう。
9:00ターミナルに到着すると雨が降っており、登攀予定当日に荒天の場合、大日三山を縦走して称名滝バス停へ下山すると言う計画にしていたので、どうなることかと思いながらも劔沢キャンプ場へ向けて出発。そして僕達はこの雨と山を覆うガスに終始悩まされる事になりました。
ちなみに今年はコロナの影響で駅の構内やキャンプ場の受付にはマスクが必要などの処置が必要でした。

共同装備や、食糧などを詰め込んだ二人のザックは重く、途中の雷鳥沢から剱御前小舎までの登りが普通にきつかったです。

雨の中、劔沢キャンプ場に到着しテントを建てる。ガスで何も見えない。


少しの休憩の後に、翌日登る源次郎尾根の取付の偵察の為に渋々出かける。剱沢雪渓は安定しておりアイゼンもよく効く、雨天という事もあり常に落石に注意しながら下っていく。

平蔵谷出合の巨大な岩を目印に源次郎尾根取付きを確認。結構ガレていたが、うっすらとした踏み跡など登れそうな地点を何点か確認してから下って来た道を戻る。この日はガスが濃くてキャンプ場周辺も見通しがなく、コンパスも役に立たずで剱沢小屋から剱沢キャンプ場まで何度も道を間違えたww

それは本当にキャンプ場にたどり着くまでが核心なんじゃないかと思える程に。。。。


テントに帰って来てからは森本くんが美味しいラーメンを作ってくれた!

そして朝から降ったり止んだりの雨の中、雨に濡れた森本くんの携帯は起動しなくなりました。。。
「携帯壊れたんで長野さん記録お願いします。。。」
「あ。。。ハイ」

以下、わたくしめの、画角に全くこだわらない写真をお楽しみください爆笑

翌日は3:00出発の予定だったが、雨っぽいので5:00出発という事で就寝。


8月8日
夜中何度か起きたがやはり雨が降っている。雨が止んだので予定を早め4:30に出発、周りのテントで出発の用意をしているのは僕達のみ、天気の事もあり上下雨具を着て出発。昨日確認しておいた道を下っていく。サクサク下りていくうちにいつの間にか登山道を越えて沢まで来ていたので、草付きを少し登って登山道へ復帰。


剱沢雪渓を下って源次郎尾根取付に来てみると、上の方はガスで曇って見えない。。。「雨降ってるかもな」と思いながらも行けるとこまで行きましょう!と
5:55登攀開始、踏み跡を辿って登っていく。ルートは僕達パーティの貸切のようだ。

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平蔵谷出合より見た源次郎尾根。ガスってますねIMG-7367











草付きの踏み跡を辿っていくと直ぐに最初の岩場にたどり着く、前日からの雨で濡れており、最初の岩棚に乗り上げるのが難しそう。森本くんがすかさず残置ハーケンにスリングをかけてアブミを作って登っていく。

IMG-7370-1出だしが濡れていて滑る。登攀ラインは複数あるようだが。。。











最初の岩場を超えると、灌木帯が広がっており、この中を進む木登りクライミング。公園のジャングルジムみたいで楽しい

IMG-7372この灌木帯の中を進んで行くピッケルが邪魔になるか?












灌木帯を超えるともう一つ白い岩場が現れる。岩場の下は10Mくらいルンゼ状に切れ落ちている。
ロープを出すほどでもなさそうだが、クライミングシューズに履き替えて登る事にした。森本くんはフリー、僕はロープを担いでいたので念のため残置リングにヌンチャクを掛けてA0で上がりました。

そこからはしばらく3級程度の岩場が続く感じで気持ちよく高度を上げて行く、僕達以外誰もいない中、途中の踏み跡の分岐など「こっちか、あっちか?」みたいに自分達だけで考えてルートを登るのが頗る楽しい。これで天気が良ければ最高なのだが。

IMG-7373快適な岩稜を登る。ロープは必要ないが落ちられない











途中、踏み跡の分岐を間違え、ルートを間違える。時間をロスしそうなので来た道を分岐まで戻る。踏み跡の分岐は少ししか先をチェックしなかったのでもっとその先をよく確認して歩かねばと反省。。。ルート的には分岐を左、左と行くほうがルートファインディング的には簡単そうでした。
直後の凹角状の岩場を落石に注意しながら登るとあとは難しい場面はない。Ⅰ峰へ向かって登りやすいところを選んで登って行く。

10:20 源次郎尾根Ⅰ峰到着

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源次郎尾根Ⅰ峰よりⅡ峰を望む。ガスってますね









展望は全くなく八ツ峰も写真を撮ろうと思った次の瞬間にはガスで隠れ、隣のⅡ峰もその先は全く見えなかった。

Ⅰ峰からⅡ峰まで一度下っての登り返しがきつく見えるのだが、実際にはそれほど時間はかからない。
コルからⅡ峰までハイマツと岩のコンタクトラインを登って行く。見通しも悪くⅡ峰頂上はどこだろうと思いながら歩いていると、しっかりとした懸垂支点へ到着する。


11:35 源次郎尾根Ⅱ峰懸垂下降
持って来たロープを支点にセットして下に投げたが、地面が全く見えないので、バックアップを取る。ロープが濡れて膨らんでいたり、細いコードで巻いていた事もあったのか僕のプルージックコードがきつく締まりすぎたので、2度セットし直してから降りました。30Mの懸垂下降ということで60Mロープだと地面まで降りれます。下の方はクライムダウンもできそうなので50Mロープでも大丈夫かな?

IMG-7382Ⅱ峰の懸垂の出だしは少しハングしているがまあ問題ない










懸垂下降が終わって後は剱岳山頂まで登るだけだが、やはりガスで見通しは悪い。
長次郎谷雪渓への分岐点にて雨が降り出す。時間は12:00ここから1時間で剱岳頂上までたどり着ける予定だが、見通しが無い中での二人にとって初めてのルート。このまま進むべきか、雪渓から下りるか迷ったが、頂上まで抜ける事を決め、進む。

本峰頂上までは複数踏み跡が展開しており歩きやすい所を辿って登って行く。最初はうっすら見えていた頂上らしき地点を目指して登っていたが、その更に向こうに一番高い頂上らしき峰が見えるので其方へ向かって進み直す。途中、岩雪崩を起こしそうなガレた地点もあったりするので慎重に歩く必要もあった。頂上への登りで疲労を感じ出した頃、「あれ頂上の祠じゃないです?」と祠らしきものが見えてくる。

13:05 遂に、剱岳頂上へ到着。

IMG-7388IMG-7407剱岳山頂にて。安定のガス模様











風も強く、雨とガスで展望は無し。それでも二人でバリエーションルートから剱岳頂上へ登れたことが嬉しかった。強風と雨でただただ寒かったので写真を撮ってそそくさと下山開始。滞在時間5分ww

下山ルートは別山尾根より。早月尾根への分岐などルート上にペンキなど目印があることがどれ程心強いかを感じながら下りていく。平蔵谷から下りたかったが、僕が持って来ていたのは軽アイゼンだったので止めておいた。軽アイゼンでも大丈夫だったか?
雨の中、カニの横バイを下りていくのが正直一番シンドく体力を削られました。剱岳はなんか終始根性試してきますね。。。
その後も長い下りが延々と続くが、下りの最中も誰一人会うことがなかった。


16:35 剣山荘へ到着する。
売店でコーラを買って少し休憩する。コーラうま!!!!!

17:15 ガスも晴れており劔沢キャンプ場まで戻ってくる。
キャンプ場手前の池に来て初めて剱岳の姿を見る爆笑

IMG-7410ガス晴れました!!!!!!!











テント場に帰ってからは再びラーメンを作って食べ、持って来ていたお酒で乾杯して就寝。下山後の温泉と食事が楽しみだ。


8月9日
6:00 朝食を食べ、テントをザックに押込み劔沢キャンプ場撤収。
3日間の雨は残念だったが、撤収は名残惜しい。。。この日も外に出てる人はいなかった笑
劔御前小舎を越え雷鳥沢のキャンプ場、室堂ターミナルへと歩く。僕は雷鳥沢から室堂までの登りがめちゃめちゃ疲れた。森本くんはサクサクと登っていき歩荷力の違いを見せつけられる。。。。もっとトレーニングせねあきませんね。。。。

9:30 室堂ターミナルへ到着。
会のAさんが室堂の診療所にいるみたいなので会えればなーと思っていたが、入山日もこの日もガスで何も見えなく診療所がどこにあるのかわかんなかったのでとりあえず帰りましたwww寒いし。

IMG-7416晴れの写真がないのでおまけです







11:55立山駅へ下山。
僕はお腹が空いたので立山へ行くといつも寄るコンビニでサンドウィッチを買ってから氷見へ温泉へ行きました。

IMG-7418IMG-7419おでん味












温泉後、少し遅めの昼食になったがすし食いねえ!高岡南店で美味しいお寿司を食べてから、富山市内の登山ショップで寄り道をしてから帰りました。
実は富山はカレーが有名なので次回富山方面へ行くときはパキスタンカレーを食べたいなと思っています。

今回、新人二人だけでバリエーションルートにチャレンジ出来たことがよかったです。やってきた練習のおかげで楽しい山行になりました。山行中、お互いのチェックなど森本くんに助けてもらったこともあったし、今回一緒に行くはずだったメンバーのうち一人がコロナの影響で練習できず山行を断念したりしましたが、今後も一緒に練習を続けていろんな場所へ行けたらなと思いますね。
あと、念のためってことで僕はスリングやアルパインヌンチャクとか持って行きましたが、全く必要なかったのでもうちょっと軽量化しようと思いました。この辺は経験で判断できるようになればですね。




























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