2020年12月

2020.12.21 小同心クラック

2020.12.21 小同心クラック
八ヶ岳 小同心クラック の記録
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こんばんは、岩瀬た、です。
久しぶりに山に行きました。
前シーズンに登ろうと思って、途中でなんだか怖くなってしまって取り付きにすら辿り着かずに敗退下山した小同心クラック。
同じく、前シーズンに天候不良で登ることができなかったA田さんとHさん。
秋の半ばに、「小同心行きません?」と声をかけて頂いたので二つ返事で行くことに決めました。

以下、山行記録です。

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◎メンバー
A田(L)
H
岩瀬た(記録)


◎装備
8.2mmx50mダブルロープ
スリング120cmx6,180cmx1,240cmx1
ヌンチャク60cmx6,120cmx3
ハーケンx2(不使用)
イボイノシシx2(1本使用)
カムC4#0.75〜#2(何個か使った)
アックス(1本で大丈夫だった)


◎行程概要
・12/21
4:30 赤岳山荘駐車場 出発
6:15 赤岳鉱泉
8:30 大同心基部
9:40 小同心基部
10:30 小同心クラック登攀開始
14:00 小同心の頭
15:50 小同心基部
16:20 大同心基部
17:00 赤岳鉱泉
18:30 赤岳山荘駐車場


◎行程詳細
諏訪湖SAで仮眠の後、赤岳山荘の駐車場まで上がる。急な坂道もHさんの車では余裕。
良いなぁ僕も早く車欲しいな。と思いながら準備して出発。
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赤岳鉱泉まで上がって、装備を整えつつ休憩。気温計を見ると-21度。寒い。
A田さんは9枚重ね着してる(内訳どうなっているんだ)らしい。Hさんは指先の冷えから来る恐怖心と戦うべく隠し持ってきてたホットウィスキーを飲んでいた。僕も少しもらって気分良く大同心稜からアプローチ。
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トレースがしっかり残っていて、ラッセルも無く良い調子で大同心の基部に到着。
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風も無く天気も良い。
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前回来たときはここでガスが立ち込めていて、晴れるのを待ってるうちに怖くなって下山した。
その時のことを思いながら、今日の天気が抜群なことを心底嬉しく感じる。

小同心基部までのトラバースを無難にこなして準備していると、2人組の別パーティーがやってきた。
こっちは3人で時間もかかりそうなので先を譲る。ライン取りやプロテクションの取り方を見たいような、せっかくだから自分で見つけて登りたいような、ごく個人的な葛藤を持ちつつチラチラ見て(見ちゃった)、サクサク登っていく先行パーティーの様子に、「なんや、簡単そうや。」と思って取り付く。

・1P目、Ⅳ、35m、岩瀬た
先行パーティーのフォローが2P目を登り始めたのを見届けて登攀開始。目の前の緩傾斜から左上。
先行パーティーはほぼノープロで(1ピッチの中で2つしかプロテクション取ってなかった、、、)登っていたけど、僕はとれるところでプロテクション取っていこうと思って、まずは1段上がった草付きにイボイノシシを打ち込む。初めて本番で使ったけど、評判通り凍った草付きにガチ効き。
雪を払って足場を選びながらトラバースして、岩の出っ張りにスリングを巻きつつチムニーを登る。少し過剰な量のプロテクションだったかもしれないけど無事にビレイ点に到着。
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先行パーティーの様子からしていかにも簡単そうだと思っていたけど、自分で登ってみると所々緊張した。
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セカンドとサードも上がって来る。

・2P目、40m、Ⅳ、H
アプローチ中に、挑戦することと無謀な行動の違いについて話したHさんのリードでスタート。
寒さからくる恐怖心からか、若干不安がってた印象を受けてたので気持ち的に大丈夫かなと思っていたけれど、しっかり落ち着いて登り始める。。。と思ったら、ヘルメットにつけてたゴープロが岩に当たって外れて遥か遠くに落ちていってしまった。ショックが大きい。
気を取り直してチムニーの中にたくさん出ている小さなピナクルでこまめにプロテクションを取りながら登って行って見えなくなる。
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しばらくしてかすかに合図が聞こえてビレイ解除。
それからしばらく待って、「なかなか合図来ないですね〜。」なんてA田さんと話つつ待つも、一向に登ってどうぞの合図が聞こえないので改めてこちらからも合図を出すと、Hさんも何回か合図出して待っていたようで、どうやら僕らが合図に気付いていなかったみたい。すみません!

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「Hさんが見えたところで教えてくださいね〜」と頼んでセカンドでA田さんが登っている間、ついウトウト。寒い上に眠い。A田さんの呼び声で我に帰って登る。
ビレイ点は快適な小広いレッジ。


・3P目、25m、Ⅲ(+Ⅳ)、岩瀬た
A田さんにリードするか聞いたら、今回は辞退するということで、リードさせてもらう。
出だしの小ハングをズリズリ越えて、あとは快適なクライミング。
小同心の頭まで行ってビレイ。
横岳の壁を”あそこがラインかなぁ”と眺めつつビレイしていると、セカンドのロープにグッとテンションがかかる。
あらら、と思いながらしばらく待つも、なかなかテンションが抜けないので少し焦ってきた。
声をかけても返事が来ないし、もうしばらく待ってテンションが抜けなかったら懸垂して様子見に行こうと思った頃合いに、サードのロープが登って来たのでビレイ再開。
しばらくすると両方とも登って来たのでホッと一安心。
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後で聞くと、出だしの小ハングが越えられずにテンションかかったみたいで、そのままどうすることもできなくなってしまったよう。
サードが手助けして登攀再開できたようだ。
程なくして2人とも無事に小同心の頭に到着。
記念撮影。
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横岳まで行きたい気持ちもあったけれど、予定よりも時間が大きく押していたのでここから懸垂で降りることにする。
ひっかかりそうなところが多かったので、ロープ一本で懸垂開始。
1ピッチ降りたところで、後続のパーティーが登って来た。後ろには誰もいないと思ってたので驚いた。
そしてさらに驚いたことに、Hさんの落としたゴープロを拾ってくれていた。見えない遠くに落ちていったと思っていたので思いがけない幸運に感謝する。ありがとうございました!

懸垂を繰り返して無事に取り付きまで。
最後の1ピッチだけ、リングボルト1本+残置スリングでの懸垂になってしまったので少し怖かった。

日が暮れる小同心を背に、駐車場までA田さんのものすごいスピードについていく。
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あ〜疲れた!と思った頃に駐車場に到着。
下山完了。

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以上、山行報告でした。

小同心クラック、冬季登攀の入門ルートということで、冬季登攀の経験浅い3人で計画段階から気になったことは確認し合いながら行きました。
緊張する箇所もあったし合図が届かずコミュニケーションできなかったり、テンションかかった場合の対処に迷いが生じたり、懸垂するにもリスク対処せずに安易にリングボルト1つで降りてしまったり、結果的に予定よりも時間がかかって計画通りに行けなかったので、経験不足を痛感したし反省点や勉強になることが多かったです。
3人パーティーのメリットとデメリット、両方感じた山行でした。
今思い返すとすべての反省点に対処法がいくつか思いつくので、次の山に行くときに活かして行こうと思います。
とはいえ、楽しく登れたし景色も良く、満足の行く良い山行だったと思います。
何回行っても楽しいだろうなと思えるルートだったのでまた行きたいです。

A田さん、Hさん、ありがとうございました!!!
Hさん、安全地帯まで降りて来てから「もう冬山いい!アイゼンメルカリで売る!!!」と嘆いてましたが、そんなこと言わずにまた行きましょう!!笑
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2020.11.07栂谷遡行

メンバー: 谷口(L)、長野、谷川(記録)

行程:
06:00 道の駅熊野古道 起床
09:00 栂ノ橋 入渓
10:00 ヤケベ岩
11:30 Co520m
13:30 烏帽子山山頂
14:30 下山


記録:
前日に道の駅,熊野古道まで行き全夜泊.
朝の4時ごろからご老人の溜まり場となっていたようで,人の話し声で目覚めた.

栂ノ平橋周辺に路駐して入渓.道路からすぐに入渓できるので素晴らしいアプローチである.
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この沢一番の見どころ,ヤケべ岩.
休憩がてらどこが登れそうか話し合う.
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3mほど泳ぐパートもあった.
僕はカナヅチなので沢から逃げていたが,やはり泳ぎは怖い.撮影していただいた動画を後でみたが,僕の泳ぎは溺れているようにしか見えない.
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Co520mの右俣の滝ではロープを出した.
トポでは,向かって左側の木の根が張った箇所を登るとのことだったが,それではつまらないということで僕らは右側から.
谷口さんの「ガバだと思ったらガマだった」が本山行で一番面白かった.
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そのあとは適当に地図とコンパスを頼りに登った.
稜線付近で脇に逸れると壁に当たってしまうとのことだったが,無事に稜線に上がる事ができた.
地形図通りの方角に進んで入れば問題なさそうである.

下山路は夏道を辿った.
途中に近道があったが,道が悪そうであったので夏道を最後まで降りた.


所感:
初めまして,11月から入会した谷川(仮名)です.
この時期にも関わらず南紀の沢は温かく驚きでした.

これまで大体の山行形態は経験しましたが,沢だけは冷水が怖くて避けていました.
しかし今回はデートで来れるくらい簡単な沢とのことで連れて行ってもらえました.
やはり冷水は怖いものの,流水やそれによってできる地形は他では見れないもので,ダイナミックで感動的でした.

また来シーズン沢をやりたいですが,泳ぎがないところがいいなあ.


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