2021年02月

2021.02.21 大山北壁・弥山東稜ルート

去年の秋からぼちぼち計画していた大山北壁。
一月末の予定は天候不良で流れ、二月初めは高温による雪崩のリスク回避のためまたもや延期。三度目の正直にかけて念願の北壁へ行ってまいりました。以下山行報告です。

日時: 2021年2月21日
ルート: 大仙北壁 弥山東稜ルート
メンバー: 石橋(記録)&谷川

前日夕方三ノ宮駅で待ち合わせして大山へ。僕は免許を持っていないのでレンタカーの手配と運転は谷川さんにすべてお願いしてしまった。ほんとに申し訳がない。長い休みに入ったら合宿で必ず取りに行くのでそれまではただ乗ってる人ですが許してください。手配と運転ありがとうございました。
そうこうしてるうちに大山登山口横の駐車場到着。外に出てみるとちっとも寒くない。本当に大丈夫なのだろうかと不安がよぎる。その日の山行記録をザーッと読んでみるととんでもない暴風だったらしい。大半のパーティーは登頂をあきらめたそうだ。そんな風がガスを飛ばしてくれたからだろうか、星がとてもきれいな夜だった。この日は22時頃就寝。
朝の4時起床。車中泊で体中が痛い。特に腰が起き上がれないぐらい痛い。二十歳にもならないうちから腰痛持ちだと山では苦労する。それに寒い。前日の夜に気を抜いて何も着ないで寝たが最後。寒さで何度も目が覚める。最後にはツェルトを被って車中ビバーク。車中でもシュラフはいるということにようやく気付いた。簡単な朝食を各々済ませ、5時出発。林道を歩いているとはるか上方にチラチラとご来光組の明かりが見える。避難小屋までは特に苦労することなく到着。この時点で6時前。いいペースだ。
ここからはラッセル覚悟できたが以外にも雪の締まりは良い。ワカンなしでもスイスイ行ける。行ける。行けるはず。もうちょっと…。結局バてた。たまにひざ下まで抜ける雪の登りがつらい。小屋から取り付きまでものの30分だがそれがつらい。「壁でかいですねえ」「別山も行きたいですねえ」といいながら白々しく休みながらまで到着。ここでちょうど日の出を迎える。
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取り付きからはコンテで登る。谷川さんがダブルアックスでブッシュをかき分けていく。最初はうるさい程なので支点には困らない。1ピッチ程登るとブッシュも少なくなりナイフリッジが現れる。その後もランニングビレイを取りながらどんどん登る。弾切れ起こしたところでリード交代。気持ちの良い雪壁と稜線。適度な硬さで本当に登りやすい。
思い出話だが、僕が初めて雪山を登ったのは高1の時に来たこの大山。初めて買ったピッケル握りしめてKACの先輩から借りた冬靴とアイゼン履いてヨチヨチ登ったのが3年前のこと。大山に連れてきてもらってなかったらその後の自分の人生は全然違っていただろう。大山は自分を変えてくれた山。そんな山の山頂にまっすぐ抜ける稜線に立った時、本当に感無量だった。この山に会えてよかった。この会で山を学べてよかった。心の底からそう思えた瞬間だった。

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山頂へのトップアウトは9時半。予想では昼に山頂の予定だったので意外と早いことに驚く。雪のコンディションがとても良くて気持ちよく、素早く登れすぎてしまったかもしれない。素晴らしいクライミングをさせてくれた大山にまたもや感謝。
その後は夏道で6合避難小屋まで下りてそこから元越谷へ。夏道は登山者であふれていてとてもじゃないがスムーズには下れない。関西の名峰の人気は凄まじい。しかし登ってくる人の中にはローカットシューズにチェーンスパイクの方やスノボ用のシューズの方も見受けられた。SNSで紹介されることで多くの人の注目を集める一方で、不十分といわざるを得ない人が多く入山しているのもまた事実。これでは防げる事故も防ぐことはできない。ぽかぽか陽気の道も地吹雪に変わる。ゆるんだ雪にスパイクでは止まらない。某登山道具店で靴選びをサポートさせていただいている身として、山の素晴らしさとともにもっと山のリスクと道具の重要性を伝えられるようにならなくてはと痛感した。


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元越まではシリセードにチャレンジ。雪が緩すぎてうまくは滑れず。結局ほとんど歩きで元越避難小屋まで。振り返ると大山北壁がカッコいい。今シーズンはもう来ることはないだろうし、来シーズンからはしばらくの間僕は日本にいない。次に登れるのはいつか分からないけれど、その時も僕が大好きな美しく、雄大で、素晴らしい大山であってほしい。その姿を目に焼き付けて元越谷を後にした。

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駐車場着が11時半。風呂に入って早々に帰宅の路につく。というのも僕も谷川さんも翌々日には焼岳で再びスキーの予定があるので早く体勢を立て直したかった。山行尽くしで忙しいけれど、忙しいほうが幸せだなーって山登ると感じるこの頃です。

画像資料少なめでごめんなさい。携帯落とすの怖くて全然撮れませんでした。
昨夏カメラ水没させて以来山行の時の写真が全然ないので頑張ってカメラ準備します。

伊吹山

日程:2021/2/6 

行程:

10:00入山開始

13:50山頂到着

15:00下山開始

18:00下山


はじめまして、新人のY田です。

雪山登山をした事がない私に、2/11の荒島岳の前に、不安であれば雪山登山付き合うよ?という有り難いお言葉に甘えて、初の雪山登山連れて行っていただきました。



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はじめの方は雪は無く、どろどろです。意外と足を取られます。




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雪出てきました。初のアイゼンです。足裏に雪がくっついてきて滑ったり、根っこに歯がひっかかってつまずいたり、、ズボンの裾をやぶらずにすんで良かったです。


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頂上に近づくほど空の青さが濃くなります。

最後の急斜面。初のピッケルです。天気が良く(雲1つ無かったです)風も無く、登ってると長袖1枚でも暑いくらいでした。人が多く、トレースはばっちりですが、雪が溶けてきてるので頑張ってつま先で蹴りこみますが滑ります。T口さんが全く滑る様子無く登っていくのが羨ましかったです。練習します。

またこの日1番怖かったのは、この急斜面で下山してこられる方が足を滑らせて落ちてくることでした。足元ばかり見ず、上も確認しながら、悲鳴を聞いても冷静に素早く横に平行移動できるようになる必要性を強く感じました。


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山頂のテーブルでお昼ごはん。

山頂から見える雪をかぶった山脈の景色は迫力ありました。山頂はさすがに風があって寒く、かぼちゃスープとリッチなアポロ美味しかったです。


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「今から飛ぶよ」て合図だったそうです。

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なんとか、かかとはちょっと浮いてる、、かも。


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琵琶湖綺麗です。



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下山です。滑り落ちてく人を見た後なので緊張です。恐る恐るおりていきます。教わった通りに踏みしめていくと意外と滑りません。調子に乗った頃にちょっと滑ります。またビビります。をくりかえしてなんとか無事おりれました。



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琵琶湖の向こうの山に沈む夕日が、年賀状か和菓子みたいに綺麗でした。


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晩ごはん。かつとじ定食のお味噌汁を粕汁に変えて頂きました。とっても美味しかったです。滋賀県が大好きになりました。

荒島岳


はじめまして。新人の N 間です。
荒島岳に行ってきたのでその報告をさせていただきます。

◎日程:2021 年 2 月 11 日(木)
◎メンバー:O 西、T 口、S 川ご夫妻、A 田、Y 田、K 面(会外)、N 間 
◎コースタイム:
8:00 登山口
11:15 もちが壁
12:15 山頂
13:40 もちが壁
16:00 登山口

2 時出発で車を出していただき、7 時半ごろに登山口前の駐車場に到着。すでにほぼ満車状 態で、邪魔にならないように場所を選んで駐車しました。準備をして 8:00 に出発!
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出発直後は辺りが霧に覆われて幻想的な雰囲気でした。
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 気温は低いと予想していましたが、日が出ると比較的暖かく、登り始めてすぐに一番薄着に なっていました。 またトレースもしっかり固まっていて、この日は終始ラッセルすることなく進んでいくことができました。
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途中霧氷がとても綺麗で感動。
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こまめに休憩を挟みながら登っていくのですが、その間に S 川さん奥さんにいただいた乾 燥無花果がとっても美味しかったです。(残念ながら写真を撮るのを忘れました。泣)

小荒島岳と荒島岳間のコルに到着してアイゼンを装着。
直後のもちが壁では直登のトレー スがありましたが途中で敗退しており、右に迂回するトレースを進みました。 
この辺りから雪が固くなっていましたが、視界も開けて青空も見えてきました。A 田さんの ずうやんさんショットも映えて、まさに順調!!
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といったところでしたが、、山頂方面にはガスが。
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 ただ風も強く、時折ガスを飛ばしてくれてるので、もしかすると山頂もタイミング良く晴れ るかも??
という淡い期待も叶わず、ここが山頂だよ!と登山者の方に教えてもらった場所は
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視界も悪い上に祠も埋まっていてめちゃめちゃわかりにくかったです。 そんな中で皆さん笑顔の集合写真。登山者の方に撮っていただきました。ありがとうござい ました。
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 山頂からの下山は一瞬で、気づけば視界の良い場所まで降りてきていました。
長めの休憩を取り、T 口さんと K 面さんがコーヒーを振る舞ってくださったりと、わいわい温まり至福 の時間でした。
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 そして再び出発して少し振り返ったところ、山頂付近もこの青空。
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今山頂行きたいな〜と皆で頷きながら写真を撮りました。
斜面が緩くなった辺りで、ヒップソリを持参していた S 川さん奥さん、T 口さん、Y 田さん が次々と滑り始めました。 途中羨ましそうな顔をしていたのか、私も滑らせて頂くことに。ずっと足を浮かせて滑るの はバランスが要り難しかったですがとても楽しかったです。

さらに下ると、滑落停止訓練ができそうな斜面があったので新人の私と Y 田さんが練習し ました。私は以前に経験があったので少し自信があったのですが、回転の向きから教わる始 末、、。更に始めて知ったこと、忘れていたことも含め皆さんに丁寧に教えて頂き、情けなく もとても勉強になりました。また、Y 田さんは初めてだったのですが、驚くほど上達が早く 皆さんびっくりされていました。
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 その後の下山は疲れていたのかとても長く感じましたが、何かに取り憑かれたようにヒッ プソリで滑りまくる T 口さんを見て元気?をもらいながらなんとか耐え切りました。 
そして 16:00 ごろに駐車場に到着。 私自身入会して初めての大人数での山行でしたが、わいわいした感じがとても楽しかったです。皆さんありがとうございました。
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