2021年06月

大台ヶ原 蒸籠嵓 ブッシュマン

梅雨の合間を縫って、大台ヶ原蒸籠嵓のブッシュマン(10c)を登攀してきました。

実はゴールデンウィークに同じメンバーでチャレンジしたが、その時は季節外れの寒波で辺りは真っ白、壁はツララが垂れていた。取り付いてはみたものの、ホールドやガバは凍りついてツルツル。1ピッチ登ったところで諦めて撤退していた。

今回は再チャレンジ。天気はイマイチだが条件は良さそう!

◎日程    
6月12日(土)

◎メンバー   
石橋、野間、OKD(L&記)

◎装備
Dロープ(8.2mm×60m)
以下 各自
アルパインヌンチャク(120×1、60×3)、クイックドロー×2、スリング240(各1)、120(各2)、60(各1)、環付きカラビナ(各2)、環無しカラビナ(各2)、クライミング用具一式(シューズ、ルベルソ等)

◎行程
7:00    駐車場出発
8:00    登攀開始
9:40    4P目スタート
10:15  5P目スタート
11:00   6P目スタート
11:40   登攀終了

◎行程詳細
○7時に駐車場を出発。
曇天の中、雨が降らないことを祈りつつ尾鷲辻方面に向った。
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○大蛇嵓分岐の辺りからルンゼを10分ほど下ると大きな穴が空いた岩壁に出くわす。どうやってできたのか謎は深まるばかり。
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○すぐ下の凹角を回り込んだ所の木に残置紐とプレートが掛けられている。ここが取り付き。
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○1P目(石橋リード)
準備をしていざスタート。今回は成長著しい若手に核心部を任せるべく、奇数ピッチは石橋くん、偶数ピッチは僕のリードで登攀することにした。
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壁は乾いてて前回とは大違い。フリクションもいい感じで、石橋くんも野間ちゃんもあっという間に登っていった。
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○2P目(OKDリード)
ブッシュマンの名の通りブッシュの多いピッチ。
モンキークライムでさっさと通過する。
見通しもあんまり効かずスッキリしてないので写真はなし。


○3P目(石橋リード)
このピッチは比較的スッキリしている。
凹角をステミングやらを使いながら登る。
晴れていれば高度感も出てくるだろうが、ガスガス。。。
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○4P目(OKDリード)
辺りを見回してもピンが見当たらずルートを見失いそうになるが、少し右に回り込んだところに発見。
ブッシュも少な目のフェースで快適。
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○5P目(石橋リード)
核心ピッチ。ハングを乗っ越す一手が核心らしくグレードは10c(長身の人だと10a)が付いている。
今の石橋くんなら無問題だろう。
少し右上した後、ハング下で少し探っていたが「行きますよ」と一言残してアッサリと越えていった。
強なっとるなぁと感心する。
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2ndは野間ちゃん。
ハング下でホールドやスタンスを入念に観察してる。取り付いた後も少しホールドに迷ったが、意を決してエイヤとばかり思い切ったクライミングで乗り越えた。ナイスクライミング!
ほんま強なっとるなぁとまたまた感心する。
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ハングを乗り越したあとはスラブ。
急に毛色の異なるクライミングになって多少戸惑うが、きっちり拾っていけば問題なし。
にしてもこのガスガス。高度感ゼロ。。。
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○6P目(野間リード)
いよいよ最終ピッチ。
5P目の登りも安定していたので、野間ちゃんに「最終リードする?」と聞くと「します」と即答。
フィナーレを飾って頂きましょう。FullSizeRenderIMG_5814
おそらくダブルロープでリードするのは初めてなんだろうけど、迷いなくロープも伸びて行く。
2ndで登ってみると、ロープも交錯することなくうまく振り分けられていた。

最後は石橋くんがきっちり決めてくれて登攀終了!終始ガスガスで眺望はなかったけど、岩は乾いていて快適な登攀を楽しめた。
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○登攀終了後
終了点で補給を兼ねてしばし休憩。
ガスの流れが早く、時折、休憩中に一瞬眺望が開けるとやはり高度感は素晴らしく、山肌に咲いたツツジも美しかった。
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休憩の後は時間もあったのでシオカラ谷方面から駐車場に向けて歩いた。充実した登攀後のシオカラ谷はいつもより美しくみえた。
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◎あとがき
再チャレンジとなった今回、皆テンションをかけることもなく最後まで登り切ることができた。
前回1P目だけやって撤退した時もノーテンで登っているので、今回と合わせ技でおまけオンサイトということにしておいて下さい!

それにしても会の若手は経験を積んでますます強くなってきている。
フォローに徹してのんびりクライミングできる日もそう遠くはないな。しめしめ。






丹波 三尾山

三尾山 東稜
                  2021年5月23日
                  メンバー:S川、橘(記)

 丹波の名峰である三尾山に登る機会を得る。今まで何やら
三つある尾(ピーク)のうち、一番東側の尾に突き上げているのではと思わ
れるルートの取付きは確認していたが、単独ではなかなか踏ん切りが
つかないし、ネット等を検索してもほとんど記録もないので二の足を踏んでいた。
 今回、S川君の連れ合いの方が登られたということで、二番煎じではあるが
やっと重い腰を上げて登ることができた。
 登ってみると流石に手垢には塗(まみ)れておらず、代わりに不安定な岩や
ロープが切れそうな尖った岩角など、なかなか面白く、尚且つ最終ピッチを
抜けて暫く歩くと眼前に突然東尾から240度?程も見渡せる頂上に飛び出せ
て登山の楽しさを思い出させてくれる、楽しいルートだった。

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1P目:二番目の小屋を左に見送り、暫く歩くと無粋な青ペンキが
苔むした岩に書かれており、そこより取り付く。
 2p目:暫く歩いた後また青ペンキで表示があり、正面突破を図るが
岩が脆い上に中間支点も皆無なので大人しく右の巻きより逆くの字に
上がる。
 3p目:この辺り記憶が薄いが、歩いたり、岩場が出てきたらロープを
出して登ったりとを繰り返す。確保点は主に樹木。
 4p目:P(ピーク)6であると思われるが、とりあえず登る。
 5p目:多分p(ピーク)7(最終P)と思われるが、やや傾斜のある壁を
豊富なガバを頼りにずり上がる。
 終了点からはロープを解き、暫く歩くと前出の東尾展望台に飛びでる。
舞若自動車道が山のすそ野に通ってしまったためやや興ざめだが、それでも
580mそこらの標高の割には展望が最高に良かった。
 展望台からは中間の西尾、最高点の三尾山ピークまで一投足だ。
ピークを辞したらまた西尾と東尾の鞍部に戻り、下山路を余韻に浸りながら
小一時間歩くとゲートの先の車を停めた広い駐車場に到着した。
 帰りは国領温泉に寄り、助七旅館で汗を流す。ここの温泉もまた良かった。
相方のS川君、楽しい山行を企画して頂き、ありがとうございました。

 notes
    ・ハンマーとハーケン少々は多分要らんだろうと車に置いてきたが中間支点が
   全く無く、打てそうな割れ目は随所に有ったので、有れば安心だった。
  ・所々に浮石あり。カムはあちこち入るが、てこの原理で岩が剥がれそうで
   怖かった。ポンポンと頼りない音がする所多数。
  ・手つかずの岩場で良かった。いつまでもこのままでいて貰いたい。
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台高戸倉谷 沢登り

はじめまして6月より入会させてもらった吉澤です!
記念すべき入会後初の山行は、台高戸倉谷に行かせてもらいました。
滝の連続する登攀色の強いの沢登りで、移動距離は少ないのですが、シャワー有り、泳ぎ有り、ぬるぬるのナメ滝あり、悪い巻道ありとギュッと沢登りの醍醐味が凝縮されたような沢でした。

以下山行記録です。

◆メンバー
谷口(L)藤本、吉澤(記録)

◆装備
8.0mm×50mロープ
8.0mm×30mロープ
リンクカムセット、カム0.5 0.75 1.2.3、
スリング400mm×1 240×1

個人装備
スリング120×2 アルパインヌンチャク×2 ハーケン4本 アッセンダー
その他沢装備一式


23:00 道の駅杉の湯川上 
このメンバーで前夜泊無しはありえない?遅れて集合したのでペースを上げて明日の為に燃料補給します☆ 
5:00 起床 のんびりと朝食を食べて駐車地へ
6:30 駐車地
7:00 入渓 わりとすぐにビショビショ。この後ダイさんダイブします。
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7:30 5m滝シャワー 激寒 スタンスはしっかりあるけれど中間支点構築時は修行そのもの。
もう支点なんていいかと思うが、入会後すぐに怪我するわけにもいかないので冷静さを保ち1番のカムをしっかりセット。

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8:30 20m滝右岸から高巻きの後、15m滝 高度感あるが谷口さんが余裕でクリア さすがっす☆
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10:00 3段20mナメ滝 支点が全然とれず途中までフリーで登り 後半右岸巻き
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11:00 30m滝 吉岡本には左岸ルンゼから巻くとあるが、右岸の途中まで草付きを登り途中からトラバースし登攀する。落ち口手前で太い木の根があり支点取れるがその後が手がかり何もなく激悪。
リードで行った谷口さんかっこいい!
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12:00 二条50mナメ滝 階段状だがぬるぬるで意外と悪いナメを25mくらい登ったあと左岸に大きく巻く
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13:00 吊り橋の下 奥のルンゼを少し登り右岸に上がるのが正解。 手前で右岸に登ろうとすると悪くて結局引き返し、時間がかかってしまった。吊り橋は渡らずTYF!

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14:00 下山路、仕事道はどこ?吊り橋を渡らず入渓ポイント付近に降りる尾根は傾斜がきつく、踏み跡もなくなかなか険しい。急がば回れ、モノレール道まで行った方が快適に下山できそうです。

17:00 駐車地 タフな下山路でした。
18:00 馬酔木で安定の焼肉定食(牛) 次行く時はホルモンも挑戦してみたい
お疲れ様でした。

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