2022年03月

2022.3.26-28 大峰 前鬼〜八経ヶ岳

2022.3.26-28 大峰山脈 前鬼 八経ヶ岳 縦走 の記録

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こんにちは、岩瀬た、です。

谷川くんと大峰の縦走に行ってきました。
当初は鹿島槍ヶ岳北壁主稜に行く予定でしたが、天候がよろしく無かったので予備案にしていた大峰に変更。

前鬼から入って吉野まで抜けるつもりでしたが、結果は八経ヶ岳からの下山となりました。
計画してるときから吉野まではさすがにキツイかと思ってましたがせめて山上ヶ岳までは行きたかった。
シャキッとした谷川くんの歩く姿を見ていると、自分の気持ちの弱さがじんわりと身に染みてくる山行でした。

とはいえ、久しぶりの歩き山行でとっても楽しかったです!

以下、山行記録です。

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◎メンバー
岩瀬た
谷川


◎行程概要
・3/26 雨
8:30 大和上市 バス乗車
10:30 前鬼口
13:00 小仲坊
15:00 深仙ノ宿 泊

・3/27 雨ガス晴
5:00 起床
7:15 深仙ノ宿 出発
8:00 釈迦ヶ岳
10:00 孔雀岳
10:45 仏生ヶ岳
11:30 楊枝ヶ宿
12:30 舟ノ峠
14:30 明星ヶ岳
15:00 八経ヶ岳
16:00 弥山 泊

・3/28 ガスのち晴
5:00 起床
6:15 出発
7:30 狼平
9:30 栃尾辻
11:00 天の川温泉


◎行程詳細
・3/26
10:30バスにて前鬼口に到着。
時折降る小雨の中、前鬼から深仙ノ宿まで登り始める。
予報では16時ごろから風雨厳しく雷雨の可能性もあったので、できるだけ早く着きたいところだ。
小仲坊で少し休憩して、稜線に出るまでに雷が鳴り始めたら降りようと思いつつ、小仲坊に泊まる人の鳴らす法螺貝の音と強くなってきた雨を背に出発。
大峰の登山道は苔が綺麗だなと思う。雨が降った後に晴れて日光が当たりでもしたらキラキラ輝いて本当に綺麗だ。
残念ながら今日はひたすら雨。

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稜線に出て、雨は降るものの風はそこまで強く無く、懸念してた雷もなく避難小屋に入ることができた。
思ってたよりもひどい状況にはならなかったので良かったと思いつつ、濡れた服を着替えてご飯。定番だけれど鍋はいつでも美味しい。

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いよいよ強くなってきた雨風の音を聞きながら少しお喋りして、程なくして快適な眠りにつく。

・3/27
朝ご飯を食べ終わってもまだ雨の音がしていた。
風も強いし雨の中出発する気になれず、雨脚が弱まったら出発することにしてしばしのんびりする。
7時ごろ、ようやく雨音も無くなってきたので出発。

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「釈迦ヶ岳に着く頃には晴れるかなぁ。七面山を正面から見たいなぁ。」と思いつつ歩くけれどなかなかガスが晴れず、仏生ヶ岳あたりでようやく晴れる。晴れてしまえば快晴そのもので、気持ちも良い。七面山も斜めからだけれど見ることができた。

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楊枝ヶ宿の水場で水を補給し、天気の良いなか歩く。しかし明星ヶ岳までの道のりがえらく長い。
前を進む谷川くんには申し訳なかったけど、時折立ち止まって休憩しつつ歩かせてもらう。
徐々に雪も出てきて、時折浅い踏み抜きに足を掬われて辟易としながらようやく明星ヶ岳に着く頃には、今日の目標としていた小笹ノ宿まではおろか行者還までも厳しいなという気持ちになってしまった。

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明日のバスの時間と今日のペースを考えると、八経ヶ岳から降りた方が良いと言うことで話がまとまり、狼平まで今日のうちに降りるか迷ったけれど、つい甘えてしまって弥山で泊まることにする。
今日も鍋、何回食っても美味しいな!

・3/28
6時に出発。

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ガスが濃く、ラッセルとまではいかないが時々太ももくらいまで踏み抜くような雪と、鹿よけの柵の行き止まりに翻弄されながら狼平に到着。
頂仙岳を過ぎたあたりから雪も無くなってきて、昼頃に天の川温泉に到着しました。

下山完了。

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以上、山行報告でした。

私の話になりますが、10年前に山登りを始め、最初の1年は六甲山、その次に金剛山や比良山地や伊吹山、その次は大峰という順番で進めていき、大峰は何度も足を運んでいろいろと学んだ山域です。クライミングを始めてからも沢やアイスで際限なく遊ばせてもらっているし、大好き!
振り返ると実に5年ぶりくらいに縦走路を歩きましたが、相変わらず長くて、時折険しいトラバースもあったりして、嬉しい気分でいっぱいになることができました。体力つけ直してまた天気の良い時にたっぷり時間をとって大峯奥駈道を歩きたいなと思います。

谷川くんは大普賢岳に登ったことはあったけれど大峰の縦走路を歩くのは今回が初めてだったようで、帰りの電車で「大峯奥駈道全部歩いてみたいなぁ」と言ってくれていたので、よかったです。しかも、「今日はまだ疲れてないので、、、」と言って電車の中でも荷物を背負ってずっと立ってました。背筋が伸びる気持ちになりながら僕はゆったりと椅子に座って居眠りさせてもらいました。
大峯奥駈道は是非1人で歩くのがオススメです。じっくりいろんなことを考える良い時間になると思います!

僕もまだ吉野から熊野まで通しては歩いていないので、ゴールデンウィークに富山や長野の天気が良くなかったら行ってみようかな。



2022.3.13 御在所岳前尾根

2022.3.13 御在所岳 前尾根 の記録

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こんにちは、岩瀬た、です。
谷川くんと御在所岳の前尾根に行ってきました。
当初は錫杖岳でアイスをする予定でしたが、前日当日と気温が高くてアイスに行くにはちょっと危なそうだったので御在所に変更し、ドライツーリングの練習としました。

以下、山行記録です。

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◎メンバー
岩瀬た
谷川


◎行程概要
5:15 駐車地 出発
6:10 藤内小屋
6:50 前尾根取付 クライミング開始
14:00 P2終了 下降開始
15:15 藤内小屋
16:00 駐車地


◎行程詳細
予定より早く駐車地に着いて、さっそく入山。
昨日今日と急に気温が上がり、未明といえどもなかなか暑い。アプローチを急ぐ。

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(あまりの暑さに上裸になったら快適だった。人の少ない時間帯にオススメ。)

藤内小屋でギアを着けて、前尾根到着が7時前。
さっそくクライミング開始!というところで、ビレイ機の忘れ物に気づく。
いろいろと相談した結果、リードのビレイはビレイ機を使って、セカンドのビレイはムンターヒッチでいくことにする。
出だしのP7がドライでいくのは結構難しいという話だったので、お互いに一回ずつリードして、僕は想像してたよりも難しく感じたのでトップロープでみっちり練習しようか迷ってる間に、地元の人っぽい他パーティーもやってきたので少しアドバイスをもらったり先に行ってもらったりしつつ、進むことにする。
P6,5,4とタイブロックを使った同時登攀の練習もして(結果的にP6はスタカット、P5,4はほぼ通常のコンテになってしまったけれどタイブロックの使い所やシステム全般は理解できた)、P3を登ってP2についたのが13時。

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(P7)


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(P5、、、4かも?)


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(ムンターでビレイ)

結構時間使っちゃったのでそろそろ降りなきゃなと思いつつ、谷川くんは前尾根(というか御在所自体)初めてとのことだったのでP2も登って、下山開始。
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(P2を登る谷川くん。)


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(前壁ルンゼの氷はほぼ落ちていた。今年は10数年ぶりに下までつながっていたらしい!)


藤内小屋で柴犬に今日のクライミングを労ってもらって帰路に着く。
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(いつか柴犬を飼いたい!)


下山完了。

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以上、簡単ですが山行記録でした。

谷川くんは地元で結構ドライツーリングをしてたらしく、アックスの使い方など見たり聞いたりして勉強になった。トルキングうまくできるようになりたいな!!
また教えてください。

今回は雪がほとんどついていなかったので拍子抜けでしたが、もし雪がついてたらホールドやスタンスがわからず何倍も苦労したであろうことが容易に想像できるので、まぁ結果オーライだったのかなと思います。
錫杖岳には行かなかったけど、アルパインに繋がる練習ができて良い山行でした!



2022.03.02【大山北壁天狗沢】

前回、天候悪化で止む無く撤退


登攀準備を整え
大屏風岩の喉を過ぎた最初の滝 (F1)を見上げた頃
辺りの視界が急激に消えてきた
視界10m、目前の大岩壁も見えない

「雪崩の巣」の様な地形がこのルート

兆候を観察する事ができないまま登るのはリスクが
高すぎると判断

あれから二週間
毎日、降雪、気温、風、
何度となく天気予報を睨み狙える条件をうかがった

山スキーであれば、この様な所をハイクアップする
事は通常しない
滑走前にピットチェック (弱層テスト) やスキー
カット、危険地帯では止まらず一気に通過して
尾根に少し乗り上げ雪崩のラインを避けて停止
するのが鉄則

だが天狗沢の登攀ルートはそのど真ん中
雪崩れば逃げ場がない
その為、氷結、雪の結合等 かなり慎重に観察して
予測できる限りの状況を想定して準備をした

状況は決して良くはない
前回と同じ様になる不安を抱え行く事を決意 


以下、山行記録です

_______________________


■ メンバー

吉澤 (L)
藤本 (記)

■ 装備 (主な物)

[共同]
シングルロープ 8.6㎜ × 1本
アイススクリュー
21㎜ × 2本
17㎜ × 3本
13㎜ × 3本
10㎜ × 2本
スノーバー × 2本
ハーケン × 2枚
アルパインピトン × 2本

■ 行動詳細

6:40 大山寺橋 駐車場

元谷の大堰堤まで先行者と共にラッセル
風貌からしてもオーラがを放っていた
「弥山尾根西稜」を登ると言う強そうな山屋と別れ
お互いの健闘を祈った

初めて大山北壁の全貌が見えた
時折、青空が見え期待に胸を膨らませる
左奥に見えるのが大屏風岩と目的地の「天狗沢」
その時、得体の知れない恐怖を感じた...


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喉の向こうに見えるのが
左側から「元谷沢」と「天狗沢」
けっこう斜度があり立ってるではないか
と何度となくぼやいた...

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相方はスイッチが入っている様子!
頼もしい


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相方に共同装備を少し多めに持ってもらってるので
ラッセルを交代してもらう訳にはいかない
しかしどこまでもラッセルは続く...
階段をつくり一歩づつ上がるが
なかなか前進しない
うへ~


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9:30 F1取付

平均50~60度の壁 続く 

途中で詰まる事はないと判断してそのままF1に
取付いた
やばいと思いロープを出してもらおうとしたが
次のアックスを振り下ろし効いた感覚があった
瞬間に心が落ち着いた

そのまま岩肌が露出した所まで進んだ 


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ワンミスで間違いなく 300m下の 

谷底まで落ちる

容易にその絵が想像できてしまう
怖いが確実に進めばロープを出す必要はないと判断

だが、高度感が気持ち良い
一種の麻薬なのか


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が、すぐガスる


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遠目にF2が見えたと思い突き進んだが見えた感覚の
遥か近くのハイマツ帯だった
ガスガスの中、もはや遠近感も平衡感覚もない

とりあえず目の前のハイマツを乗り越える
だが向こう側が見えない
切れ落ちてるのか
手探りで乗越していく


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アイススクリューを使うには氷結が甘く薄い所が
多い、スノーバーにしても表面が微かにパック
された雪で中は柔らかく深さもない、ハーケン、
アルパインピトンを使うにも適当な所を探すのに
時間がかかりすぎる

確実なプロテクションが取れない

アックスを振り下ろす腕が疲れてきた

結局、フリーで稜線まで上り詰めた


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12:30 稜線到着

稜線なのか
細心の注意を払わないと雪庇の反対側に落ちる
疲れているが予断を許さない

恐ろしい...

疲れた...

一度左足を踏み抜いて胸で止まった
足ブラ... 汗
うかつに動けない
雪に圧をかけずに立ち上がる


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剣ヶ峰から弥山小屋まではこの様な稜線が続く

雪庇は一定方向ではなく視界のない中、どちらを
進むかを慎重に選びナイフリッジ直下をトラバース
するか、時には馬乗りになり後ろ向きに進むか
偽尾根にも騙され疲労困憊


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※ 稜線の参考写真


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次回はシートラで山スキーにくるぞ!
板の軽量化は必須だな


今日も良き一日



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