2022年06月

2022.6.25 田岡谷(SMBver)

前置き

こんにちは。
菊池敏之さんの『日本50名ルート』という本を購入し、就寝前に1ルートずつ読み進めていますが、興奮して寝付きが悪く、最近寝不足気味のSMBです。

今回は、OKDさん、岩瀬た君と私の3人で田岡谷で沢登りをしてきました。
そもそも本山行の目的は、OKDさんと岩瀬君の二人による、ザクロ谷に向けたトレーニング。
そして、この度自分もザクロ谷の3人目のメンバーとして参加させていただく事になりました。

昨年7月27日、谷口委員長に初めて沢登りに連れて行ってもらい、鬱蒼とした木々に囲まれ、動物の白骨体が放置された入渓点に立った瞬間、直感で「これは自分の好きなやつだ」と分かりました。
それから会のメンバーと色々な沢を遡行する内に「もっと険しく、困難な沢に行きたい。全力を出し切れる厳しい沢を完全遡行して、大きな達成感が欲しい」と考えるようになったのです。
以前からザクロ谷の計画が上がっているのは知っていましたが、自分には経験や技術が足りないので、時期尚早と考え、手を挙げることを躊躇っていました。
しかし「今回参加しなければ、もう一生行けずに後悔するかもしれない。その日までに出来うる限りのトレーニングをして参加しよう」と決心し、田岡谷への道中、二人に参加表明したところ、快諾していただきました。
そして今回の田岡谷は、私がザクロに参加するだけの力量があるか否かの試金石になると考え、気を引き締めて臨みました。

前置きが長くてすみません。

以下、山行記録です。


概要

◎山行日 
 令和4年6月25日
◎天 気  
 曇ときどき雨
◎メンバー 
 OKD(L)、岩瀬た(SL)、SMB(記録)
◎装備   
 ロープ50mx1登攀用、30mx1予備、カム1セット、ハーケン
◎行程 
 7:10 駐車地 7:15 入渓 8:10 二俣 13:40 脱渓 16:30 下山 17:30 駐車地


入渓

入渓して直ぐに息が上がる。
昨日から気が張ってほとんど睡眠を取れていないので、おそらく寝不足が原因か。あと、菊池さんの本。
それに道中、コーヒーを1.5リットル以上飲んだので動悸がする。

そんな中、最初の9m滝が現れる。
ここは左手の壁をロープを出して登る。
OKDさんは以前、田岡谷を遡行した経験がある為、今回はビレイに徹するそう。
岩瀬君とは事前にジャンケンで勝った方が(特にハイライトは)リードしようと決めていて、今日はグーしか勝たんと決めていた自分が勝つ…勝っちゃったよ。

もたもたしている時間はない。息が上がり動悸もする!頭が朦朧として、なんだか体に力も……入らないっ!!と仮設5号機に乗った某パイロットの様なことを考えていたら、ロープが絡まってごちゃごちゃに…すみません。
気を引き締めてクライムオン!!
(腕の一本くれてやるっ!!)
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雨の影響か、そもそも滑りの強い沢なのか、先日の蛇谷とは打って変わってフリクションが効かない。
それでもなんとか慎重に登りビレイ解除。
ネガティブなコンディションでもキッチリリードする強いメンタルが必要だなと感じた。


小滝

田岡谷は程良く歯応えがあり、シャワークライム出来る小滝がいくつかあったので、ここで一挙に紹介!!
IMG_7235この滑滝、普段は登れるらしいのだけれど、今日はヌメヌメで無理な日。行けるとこまで登って、無理ってなれば釜にジャンプ!!
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IMG_7242トイ状を快適にシャワークライム。こういうのが一番好きです。
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IMG_7248すだれ状、スタンスもホールドも豊富だが、落口の乗越が意外に大変。
こういうのも大好きです。
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25m滝の高巻きトラバース

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連瀑帯の中の25m滝を左岸巻き、落口へ向かう為のトラバースが悪そうだったので、ロープを出してSMBがリード。
想定より悪く、いつ落ちるとも知れない灌木やフレークに少しずつ荷重をかけながら進んでいく。
より安全なラインを、と考えるも裏目に出て、プロテクションの位置も悪くロープが上下左右ジグザグに、まるでスパイダーマンが通った後の蜘蛛の糸の様…
それでもなんとか重たいロープを引っ張りながら無事落口まで到着、離れた場所にある立木で支点を取りビレイ解除。
次は岩瀬君がアッセンダー登攀。
正直、岩瀬君は落ちない、難なくこなしてくれる、という思い込みがあり油断していた。
しかし落ちた。
岩瀬君自身初めてだと言っていたが、自分もセカンドビレイ中の墜落は初めて。
その瞬間、リード中にフォローの事を考えたライン取りを怠っていた事に気付き、ショックと申し訳なさで一杯に。
幸い怪我もなく、終了点まで登ってきて、その後はOKDさんが回収しながら登ってビレイ解除。
以前、谷口さんから泳ぎからの離陸パートでリードする際、離陸箇所で可能ならプロテクションを取るようにと言われた事を思い出す。
言われた当初はよく意味が分からなかったが、フォローの泳力、自分との体格差を考慮して支点をとっていく、細やかな心配りが必要なのだという事に気付いた。
しかしその教訓を活かすことができなかった。
よくよく思い返してみれば、行ける確信はあったものの一箇所デッドポイントムーブだったな。
アルパインでそんな事続けていたら危ないので自制しよう。
突っ込まない、クライムダウンの判断もリスクコントロールの上で必要な事。
反省点の多いピッチだった。


分岐瀑20m

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今回のハイライト、分岐瀑20m。
先人は、小滝に対して直瀑等と名付けるのは大仰であり、遠慮して直滝と呼んだ。
自分の中で、〇〇瀑の境界は
①高さ20m以上
②派手である
と決めている。
今回の滝は遠慮なく分岐瀑と言えると思う。

今日はグーしか勝たんと思っている自分は、ジャンケンの結果、連勝。
しかし勝って嬉しいはずなのに…あまり嬉しくない。なんでチョキしか出さんの…
寝不足とかコンディションが悪いとか色々ネガティブな要素が頭を過ぎる。
「もし自分が負けてたらホッとしてたと思うわ」と岩瀬君に正直な気持ちを打ち明けてしまう。
「無理そうなら自分がリードしますよ。あ、でも、もしここをリードで行けたらザクロ谷行きはOKですよー!」と発破をかけてくれる。
再び滝を見上げる。

ラインは明確。
滝身右から取り付き左上、落口から数メートル下の水線を水圧に耐えて突破、立木で終了点をとる。
上部は水流で磨かれてフリクションもホールドも豊富そう、下部の滑りが核心だな、でもしっかりプロテクションもとれそうだ。
よし、いける。

OKDさんにビレイをお願いし、荷上げ用のロープも取り付けて空身で取り付く。
スタンスもホールドも豊富。
立木とカムで支点を取り高度を上げていく。
そしてそのまま左上し水流の中へ突っ込む。
激しい水流の中でキャメロットの2番をキメている時のこと。
突然心が穏やかになり『このままもう少し、この中に留まりたい』という気持ちが生まれた。
しばらく滝に打たれていたが、二人を心配させてはいけないと思い、手を振って大丈夫だよアピール。
それから水流を突破し、いい感じの立木で終了点を作る。ビレイ解除。
滝行で心に安らぎを得たからか、爆発するような喜びは無かったけれど、二人からのナイスの声がとても誇らしかった。

荷上げの作業も初めて経験した。
荷上げ用のロープはビレイループじゃなくて、ギアラックのカラビナなどに付けて、上がった方が、上手い具合にロープを捌けて良かったのかもしれない。
何事も経験だな。

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2段30m

見た目優しそうで、実は最後の落口が意外に悪い2段30m滝を岩瀬君リードで自分がビレイ。
立木で支点を取り、滝身上部右を果敢に攻める。
すると岩瀬君から落石のコール。
人の頭サイズの石が唸るような音を立てて私とOKDさんの側方へ、ザックを吹き飛ばし、ロープの上でワンバウンドして通過。
瞬間、ロープ切れてないかなと確認したところ、幸い末端5m部分一箇所だけ綺麗にブチ切られていた。
真っ先にロープの確認をしたのも、以前フリーで同じ様な経験をしたから。
山における経験というのは本当に大事だなと感じた。
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その後、落ち口を抜けると昼を過ぎ、脱渓予定時刻に。
遡行を打ち切り左岸の尾根に上がり尾根伝いに下る。

脱渓


ロープが切れて、

うっかりOKDさんのモチヅキハーケンを残置してしまい(すみません、バガブーで許して下さい)

ザックに大穴が空き(最初から空いてたよ)

首の後ろをアブとブヨとヒルに咬まれ、

水分塩分不足で全身の筋肉が攣り、

軽い熱中症、

色々ボロボロで満身創痍の中、ドンピシャで入渓ポイントに帰還。


周囲を鬱蒼とした木々に囲まれ、冷たい沢の水で熱中症寸前の身体を冷やす、至福のとき初めて入った小黒谷の入渓点に似ているなと思う。

あの時と比べてどれだけ成長出来たか分からないけれど、なんとかザクロ谷に挑戦する為の切符を手に入れる事が出来たかもしれない。


下山完了。



まとめ


今回、OKDさんは登攀でフォローに徹された。

しかし登攀以外でも未熟な自分に対しフォローを頂き、沢での経験に基づいた様々なアドバイスも頂いた。

岩瀬君からはアルパインでの経験に基づいたアドバイスを受け、自分の未熟さを痛感。

これからより一層トレーニングに励み、あと2回くらい変身して遥かにパワーが増した状態で本番に臨みたいと思う。


ザクロ谷を完全遡行の暁には、OKDさんと私は勝鬨をあげるので、岩瀬君は法螺貝を吹いて下さい。




以上、山行記録でした。

おしまい。

2022.6.25 田岡谷

2022.6.25 大峰 北山川 田岡谷 の記録

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こんにちは、岩瀬た、です。
ザクロ谷に向けての練習第2弾として、OKDさん、SMBさんと田岡谷に行ってきました。
個人的に、マジ落ちしたり落石してロープ切ったりなど、なにかと失態の多い沢登りとなり、気が引き締まった&良い勉強になりました。
怪我など無くてよかったです。

以下、山行記録です。

---------------------------------------------

◎メンバー
OKD
SMB
岩瀬た


◎装備
ロープ50mx1登攀用、30mx1予備
カム1セット
ハーケン


◎行程概要
7:10 駐車地
7:15 入渓
8:10 二俣
13:40 標高600m地点遡行打ち切り 脱渓
16:30 入渓点 遡行終了
17:30 駐車地


◎行程詳細
7:15、入渓してしばし歩く。
最初の9m滝は左手の側壁をロープを出して登る。本日最初のリードはジャンケンの結果SMBさん。
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その後、いくつか滝を越える。
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出会った連瀑帯の25mを巻くことにするが、そのトラバースがちょっと悪く、ロープ出してSMBさんがリードする。
ラインどりに迷いながら進んで、無事に滝の落口まで。
次は僕の番で、アッセンダーをつけて進む。
一段上がる箇所で、スタンスが高かったのでどうしようかと迷ってたら、木に乗せてた足がツルッと滑って落ちてしまった。ショック。
幸いどこも打たずに済んで怪我なく、気を取り直して落口まで。
その後はOKDさんが回収しながら登って巻き終了。


その後もいくつか滝を登って、植林小屋跡手前の20m滝。
ジャンケンの結果、SMBさんのリード。良いとことられっぱなしだなぁ!
荷上げ用のロープも付けて空身でトライ。良い具合にプロテクションを取って、シャワーを交えて落口まで。水流のなかでザバザバ滝に打たれながらガッツポーズを決める余裕のパフォーマンスだ。
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登攀バッチリ!

その後、見た目優しそうな2段30m滝を僕がリードさせてもらうが、ちょこちょこ悪く、エイドを交えて登る。
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悪さに少し焦っていたのもあったのか、手を出す岩を確認せずに持った瞬間にゴッソリと外れて、懸命に手で抑えるも耐えられず、ボディで受け止めるけれど微妙なバランスで立っていたのでやはり耐えることができず、声かけしてから下の2人がいない方に落としたつもりだったが、あれよあれよと2人の方に落ちていき、地面に置いてたSMBさんのザックとロープに直撃してしまった。
ロープは切断されていた。切断箇所がビレイ側の端から5mくらいだったのは不幸中の幸いだった。SMBさんのザックは穴が空いてしまった。申し訳ない。
落石は本人の不注意だというのが自論なので、かなり反省だ。
振り返ると、落石をした要因は確認を怠ったことに尽きる。悪い状況でも焦っちゃいけないな。
2人に当たらなくてよかった。

その後、2人も登ってきて、14時手前。
詰め上げるには遅くなりそうだったので左岸の尾根に上がって下山。
熱中症寸前で入渓点に降りてきて水浴びしました。

下山完了。

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以上、山行報告でした。

SMBさんもザクロ行くことを表明してくれて、良い感じに滝も登ったりしてグッドバイブスでした!
僕はといえば墜落と落石と2つもミスして、さらには帰り際に車に携帯を忘れてしまって尼崎駅まで届けてもらうということもあったりで、迷惑かけっぱなしでした。すみません&ありがとうございました!!!
誰も怪我しなかったので良かった。

6月はウォーミングアップ的な沢をチョイスしたつもりでしたが、ちょっとこんな調子じゃザクロなんて行けないので、気を引きしめて7月からの沢登り最盛期に取り組んでいこ!

OKDさん曰く、「こういうミスが良いウォーミングアップになってんねん」とのことです。
その懐の深さ、まさに漢である。
あざっす!!!


2022/06/19 沢登り『蛇谷』5

こんにちは!

最近順調に身体が引き締まり、懸垂も11回出来るようになったSMBです!

今回は、当山岳会のメンバー8人で、三重県鈴鹿の『蛇谷』を遡行してきました。

詰めは白い羊(シロヤシオ)で名の知れた、鈴鹿セブンマウンテンの一つ『竜ヶ岳』

蛇は千年で竜になるというし、何か意味のあるネーミングなのかなぁと妄想を膨らませながら当日を迎えました。

以下、山行記録です。


◎入渓日 令和4619日 晴れ

◎メンバー 谷口(L)、OKDSL)、SMB(記録)、長野、野間、谷川、吉田、小林

◎コースタイム 7:00駐車場〜7:30入渓〜8:35蛇谷出合〜12:50脱渓〜13:10竜ヶ岳〜15:20駐車場


『前夜』

適地にて前夜泊。

今回は8人と大所帯の為、車2台に分かれ、出発時間も日中組、夜中組に分かれて出発。

日中出発組には、谷口リーダー、吉田さん、SMB、そして見学者の小林君も加わり、泊地にて、ささやかな宴会を行いました。

その際、小林君から神戸山岳会に入会するとの意思表明があり、仲間に加わる事に。

2ヶ月間、見学者にもかかわらず、小林君の登攀力や登山経験、そしてその貫禄を買われ、入会前から実行委員長に据えようと暗躍する動きが(主に実行委員長から)あったものの、無事一般会員として入会が決定しました👏

その後、新旧トップガンの批評や、やたら俳優の名前を憶えている小林君の記憶力に驚きながら夜も更けた頃に就寝。

AM2時頃、夜中出発組のOKDさんグループも合流、朝を迎え朝食と準備を整え午前6:00泊地を出発。


『入渓』

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宇賀渓キャンプ場の駐車場からスタート。

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林道終点にある木で作られた橋を渡り入渓。

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少し歩くと魚止めの滝、SMBがリード。
少し泳いでフィックスを張り、その後皆無事に通過。

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昨日入会した小林君も安定した登り。

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みんな水線をガシガシ登っていきます。

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途中、登山道と合流、五階滝の開始。
登山者に見守られながら、滝身の右を登る…ピクトグラムみたい。

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8m
滝。SMBリード。
落ち口近くにハンガーボルトが打たれてあったのでヌンチャクかけて、撮影を意識した無駄にダイナミックなムーブで通過


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みんな思い思いのルート取りで

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5mCS滝
流木を使って水線突破!
シャワーを浴びてみんな気持ち良さそう!

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軽快なフットワーク
ちょっと小走り

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みんな歩くのはやぁ
撮影が追いつきません

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堰堤のような滝
水線の中にガバホールド有り!
登りながら水分補給!

暑くて喉が渇いていたので、登りながら流水をゴクゴク。ワイルドな渋みとクセがあり『前日の雨のせいかなー?んー、40点!!』なんて言いながら遡行を続けていると、半分白骨化した鹿の亡骸がいくつも落ちていました。沢の中に🤤

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高度を上げ徐々に明るく
最後の詰めへ…

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一気に明るく、開けた源頭部に出た。
向かいの山肌に違和感が…最初は茶色い草木かと思ったものの、凝視するとシロヤシオの木陰で寛ぐ、鹿鹿鹿鹿鹿🦌🦌…

まるでサバンナのよう、それを見て野間さんが発した『エグッ!!』が言い得て妙。

自分自身、竜ヶ岳に登ったのが今回初めてなので、こんなに鹿がいるとは知らず『そりゃあれだけいたら沢にも落ちるよな』と腑に落ちました。


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竜ヶ岳に向けて、笹の草原を歩く。
開放感があり爽快。

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頂上にて、登山者に撮ってもらった集合写真…皆バキバキやなぁ、強そう。

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さっさか下山。
下山中は皆んな暇を持て余し、色々話題が飛び交う。
その際、自分が谷川君に懸垂何回できる?と聞いたところ、

谷川君『全然少ないですよ💦25回くらいです』

11回程度でマウント取ろうとした自分が恥ずかしいです。(25回って少ないんだ、がんばろ)

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降りてきたところで火照った身体を沢で癒しました。

『脱渓』

その後、駐車場近くのお店でお茶と、ほうじ茶やかぶせ茶のパウダーがかかったソフトクリームを美味しくいただき、帰路につきました。


『まとめ』

薄暗い沢から明るく爽快な稜線への大転換は、蛇が竜になるような、まるで神話のようで感動的でした。

そして今回、懸垂25回の次に驚いたのは沢山の登山者に出会ったこと。

今まで沢登りをして、そもそも人に出会った事が無かったので、我々の水に濡れて汚れた格好を見て『何だこの連中は…』といった視線が妙に居心地悪かったです笑笑

しかしそれは、このメンバー全員が普段からトレーニングを重ね、ハードな沢を遡行し登頂したという証でもあり、それが誇らしくもありました。

何はともあれ大変有意義な一日になりました。


IMG_7119 おしまい。

六甲山で心肺トレーニング🏃‍♀️💨2022/06/16

夏のアルプスに向けて、新神戸から摩耶山まで、早歩き→走るのインターバルトレーニングを行い、適度に心臓と肺に負荷をかけることが出来ました👍

今日の六甲山はガスガスで湿度が高く、摩耶山頂付近は濃霧、登山者も少なく静かな山歩きになりました。

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雪彦山『友人登路』マルチトレーニング

 SMBです。
 最近、クライミングを始めて良かったな〜と感じたので、先日長野さんと登った、雪彦山のマルチピッチフリールート『友人登路4P、5.10b』の記録を織り交ぜて、少し語らせていただきます。

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友人登路を終え不行岳をバックに
令和4年6月10日


 午前6時30分、長野さんと合流し、私の運転で雪彦山へ向けて出発。
 今夏は長野さんとアルプスのバリエーションを計画中。
 その行程について相談し、妄想を膨らませながら車を走らせていると、あっという間に雪彦山駐車地に到着。
 
 午前9時00分、準備をして友人登路の取り付きへ。

・1P(Ⅲ)2P(Ⅳ+)4P(Ⅳ?)は長野さん
・3P(5.10b)はSMB
がそれぞれリードしました。

IMG_69751P長野さんリード
IMG_69762P長野さんリード
IMG_69803P終え終了点から
IMG_69813P終了点からの景色

 絶対に落ちてはいけないという緊張感をもって、オールフリーで抜けようとしましたが、3P目の終盤、気持ちが切れてヌンチャクを掴んでレスト、5.10bオンサイトならず…悔しい
 後に40mスケールだと分かり、ロングルートの練習不足を痛感しました。

 長野さんは大量のガチャ類をこれ以上無いくらい全身に装着して、ランナウトした気持ちの悪いピッチを、とても慎重に登っていました。
 最終ピッチ、自分がフォローで登る際、その大量のガチャを身に付けて登りましたが、人ひとり担ぎながら登っているんじゃないかと思う程身体が重く、またキャメロットの4番とナッツキーが死ぬ程邪魔で、この状態でよくリードで登れるなと感心しきりでした。
 
 あわよくば弓状クラックも登れたらと考えていましたが、既にお昼の時間。
 事前に13時までと決めていたので、友人登路4Pで終了。

 三峰の頭で、登頂の余韻に浸りながら軽く食事をとりました。
 一年と少し前、雪彦山で登山中に地蔵岳や不行岳を遠くから眺めていた自分が、まさかクライミングを始めて、ここを登っているとは露とも思わなかったな、と感慨深かったです。

 その後、三峰の稜線から懸垂下降し、地蔵の東稜取り付きを経由し、午後2時30分ころ駐車地へ。

IMG_6998今日のアプローチは地下足袋にズボンの裾を靴下にインスタイル。
IMG_7011下山完了

 帰路「登山の後は温泉でしょ?JK」と互いの認識が一致したところで『秘湯 雪彦温泉』へ。
 平日で人も少なく、ゆったりとした時間を過ごし、クライミングで張り詰めていた身も心もほぐされていきました🤤
 閉館まで粘れそうでしたが、お腹が空いたので一路姫路へ。

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 姫路の『麺屋甚八』というラーメン屋を訪れ、空腹と謎のハイテンションも手伝って、2人とも魚介鶏白湯ラーメン大盛に焼肉チャーシュー丼大盛をセットでそれぞれ注文。
 上品な鰹節の香りと鶏白湯の濃厚でクリーミーなスープが麺に絡まり、とても美味しくいただきました。

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 ただちょっと量が多過ぎたので、いっときラーメンは食べなくてもいいです。

 長野さんと初めてザイルパートナーを組み、自分自身の課題や指標?の様なものがうっすらと見えてきました。
 また今後、夏のアルプスに向けてトレーニングや準備を着々と進めていきたいと思います。

 同好の仲間と、朝イチから緊張感のあるクライミングをして、温泉でリラックスし、本能の赴くまま好きな物を食べ、山とか諸々について語る、とても充実した良い休日になりました( ˘ω˘ )

 急な誘いにも関わらず応えてくれた長野さんに感謝🙏✨またよろしくお願いします!!
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