2022年07月

2022.7.10 中御所谷

2022.7.10 宝剣岳 中御所谷 の記録

2A5F333B-8129-4C12-A38E-1C6D709B96FB


こんにちは、岩瀬た、です。
中御所谷に行ったので記録を書きますが、詳しいことはおせんさんが書いているので僕は気の向くままに書こうと思います。


2022年7月10日、道の駅で目覚ましのアラームに起こされる。雨止んでる、よしよし。
沢服に着替えてパンを頬張りコンビニのコーヒーを飲みながら煙草を一服。よーし、今日もまた1日が始まった。

駐車地に着き、タクシーに乗り、遊歩道を歩き、入渓!
C898E384-9098-4ECB-8EEA-2CA4F1F21D78
(入渓!)

まず最初の滝、右手の凹角をおせんさんが勢い良く登って行こうとするが、ロープをつけてもらう。少し獰猛な野獣のようだ。どうどう。
777BF3A4-71D9-4889-A620-F85CC00819F7
(最初の滝とおせんさん)

ちょちょいと登って次の滝は僕がいかせてもらい、右手のリッジを簡単なところを選んで登る。ハーケンバチギギだと思ってたけど、回収は一発だったとのこと。おかしいな。
EC9FDD9F-3C62-4E0F-81A3-1A138A0FA228
(2つ目の滝)

その次の滝は谷口さんリードで右手凹角をスタートして左壁に悪い乗り移りをこなした後、薮に突っ込んでどこまでも登っていく。登りすぎてちょっとだけクライムダウン。少し獰猛な野獣2。
C0A76C27-EC51-4CDB-9D5F-0C2F20BF69C7
(谷口塾長ガンバ!)

草ボウボウで足場があるのかわからないトラバースを、斜め懸垂しながら進むと終始足場はあって、すぐに沢に復帰。
F24A8E7F-10D6-4393-A264-0C77081D52A4
(振り返って撮影。草ボウボウの中を歩く。)

大きな滝に出会って、高巻き。
できるだけ沢から離れないように気をつけつつ、うっすら残っている踏み跡を辿ってまた沢に復帰。良い塩梅で復帰できた。
82F22CDE-572C-40DA-9FE5-6D15A7E37441
(ジャングルだ)

次の滝も左手の薮から巻くが、沢からできるだけ離れないようにルーファイしてるうちに僕だけはぐれてしまった。滝の上に着いて、あれ、みんなどこ行ったの?となる。
少し思案してきっとみんなはこの辺から上がってくるだろうというところに向かっていくとズバリ会うことができた。良かった。これは文字通りミスだったな。
たぶんお互いに「戻ってきて後ろから着いてくるだろう」と思っていたんだろう。


本流に流れ込むボロくて冷たい水の枝沢を巻き上がる。
一気に手がかじかむ冷たさでびっくり。
C92D9400-6685-468A-BA42-2270648E3D63
(冷たい)

ところが、谷口さんとおせんさんはそこまで寒そうじゃ無かった。
後で聞く話では、先行して水を被った僕がキャーキャー言うのを見て谷口さんは心構えができて大丈夫だったようで、おせんさんにいたってはそもそもそんなに冷たく感じなかったよう。
吉岡さんと僕はできるだけ水に濡れたくないなとプルプルしながら登る。
小尾根を越してトラバースすると本流に復帰。

高巻きが2つ続いてお腹が空いたので休憩。ここで全行程の半分くらい。
巻きの道中、ニッコウキスゲの群生やシナノキンバイ、イワカガミなどの高山植物が咲いていて、アルプスって良いなと思う。

ゆっくり休憩してから遡行再開すると、砕けた雪塊が転がる出合いに到着。
A06B526F-0C6B-4781-AD9D-6F5E5CD06C72
(雪塊)

気持ち的に寒くなる。実際に、登るにつれて水もどんどん冷たくなってきている。
ザクロ谷がこんな冷たさだったら真剣にヤバいな。と思う。まぁ冷たいと聞くので、たぶんこれくらい冷たいんだろう。
この冷たさは今のままでは心頭滅却できない。
毎日水風呂に入る修行と並行して脂肪もつけよう。
中御所があまり濡れない沢で良かった。

そんなこんなで進むと、ちょっとした滝でおせんさんが乗っ越しに躊躇している。少し獰猛な野獣は残置のハーケンにスリングかけてそのまま行こうとするが、そこはすかさず野獣に手綱をかける魔法の言葉「ロープ出しましょう。」
D5F85BBA-5CF7-4199-93A5-F5967DF1D29E
(ロープ!)

危険な一歩は僕が許さない。なぜなら、僕は怖い思いをしたくないからだ!なんてったってこないだの田岡谷で落ちてるからな。慎重に慎重を重ねたミルフィーユみたいな危機管理を心がけることにしている。
無事にロープ着けて登ってもらって、アッセンダーで後に続く。思いっきりボルダームーブやないかい!

谷口さんと一緒になって「悪いところはロープつけよう」とおせんさんを責め立てるが、次の瞬間、谷口さんがロープ着けずにちょっと嫌なスラブをうひょぉとか言いながら登っていった。やれやれだ。
この蛮行許すまじ。と思いながらプルプル震えて後に続き、乗り越えてホッと胸を撫で下ろして振り返ると、吉岡さんとおせんさんはくるっと巻いて来ていた。な、なんだよぉ。僕も巻けば良かったよぉ。

気づけば連瀑帯に入っていて、釜の水風呂に気持ち良さそうに浸かるおせんさんを信じられない目で見たり、どこから流れてきたのかiPadを拾ったりして進むと源頭の雰囲気になってきた。
4428B94D-E713-408A-8DCD-14F08AD02E6F
(連瀑)

8E66D03C-F993-4E1A-BC75-C4E01ACE055B
(連瀑)

739B34EA-6B91-4FCD-869B-EF24EB6E36CE
(連瀑)

98BC40AC-FC52-4CE1-8FE6-E5162F3B0415
(歳上だが言わせてもらう。どうかしてやがるぜ。)

徐々に流れは細くなり、日本庭園の中を歩いていくと登山道に出た。
48298806-B0B5-436A-9C30-413CE2193BC8
(草原〜)

ガスで何も見えなかったけど、気持ち良い。
おせんさんと吉岡さんは着替えを持ってきていて快適そうだったが、谷口さんと僕は怠けて着替えを持ってきてなかったので、段々寒くなってくる。
寒くないか聞かれても痩せ我慢して全然寒くないと言ってみるが、しまいには手先の痺れがひどくなってきて谷口さんにいたっては顔色も悪くなってきたのでそそくさとロープウェイに乗って下山しました。
778875BD-2A25-4709-B211-57A78F7CEDAD
(記念写真撮ってもろた)


天気も悪いし時間大丈夫かなと思いながらスタートしましたが、パッパと登れて、なんやかんやとワイワイしながら遡行できて楽しかったです。
今年はまだ泊まり沢行ってないので早くいきたいなー!!と思います。

皆さんありがとうございました!

この記録、たぶん行程が前後してるので、順番はあまりあてにしないでください。

トレーニングデイ🏃‍♀️💨

こんにちは、おせんです!
今回は藤本さん吉澤さんのお二人と、心配機能を鍛える為、六甲山周辺の山やロードでランニングしてきました🏃‍♀️💨
皆お昼から用事があったので、午前中だけ集中して。
IMG_7446
IMG_7470
IMG_7474
湿度が高く、気温もそこそこあって、汗を撒き散らしながらの13㎞、ちょっと住宅街で迷って街に弱い神戸山岳会を露呈したり、ポテトチップス食べたり、川で行水したり、楽しく運動できました👍
IMG_7453
IMG_7483
皆、目標とする山は違いますが、志を同じくする仲間と切磋琢磨し、アルパインの高みを目指していきたいと思います!💪
IMG_7482
また誘って下さーい🙌

『木曽駒ヶ岳の空に〜雨とガスの千畳敷カール〜』中御所本谷沢登りの記録

FullSizeRenderガスガスの千畳敷カール
こんにちは、SMB改め、おせんです。
改名しました!

今回、木曽駒ヶ岳は千畳敷カールを源頭部にもち、そこから流れ落ちる本流沢『中御所本谷』で沢登りをしてきました。

一年前、OKDさんから『木曽駒のロープウェイ下を流れる沢を遡行すると、千畳敷カールに詰め上がる事ができて、明るく楽しい沢だよ』と聞いて、前々からやってみたいなと考えていました。
そして今回、自分がリーダーとなり、吉岡君、岩瀬君、そしてサブリーダーに谷口さんという布陣で臨み、天候などの不安要素を跳ね除け、無事に千畳敷カールまで詰め上がる事が出来ました。
以下、山行記録です。

概要
◎山行日 
令和4年7月10日
◎天気  
小雨と霧
◎メンバー 
おせん(L・記録)、谷口(SL)、吉岡、岩瀬た
◎装備   
ロープ50m、予備30m、他諸々の登攀具
◎行程 
6:00 菅の平BC
6:30 しらび平
6:40 入渓
12:15 脱渓
12:30 千畳敷駅
14:00 ロープウェイ下山

前夜
長野へ向かう道中は豪雨だった。
翌日は大気が不安定で雷雨を伴うとの予報。
車内は『映画館でアルピニスト観て帰ろっか…』と諦めムード。
そんな中『自分は雷に打たれて雷神になる』と言い張り、強気で前向きな岩瀬君。
そんな彼が口ずさむ、神戸山岳会のテーマ曲(作詞作曲・岩瀬た)をBGMに、天気が好転する事を祈りながら長野に向けて車を走らせた。

当日の朝
午前4時に目を覚ますと、祈りが通じたのか薄曇りの空。
コンビニの駐車場で温かいコーヒーを飲みながら、前夜見る事が出来なかった中央アルプスの山々を眺めて、これならいける、と確信。
今回は下山ロープウェイの終便の事もあり、時間との勝負と考え、可能な限り早く入渓したかったので菅の台バスセンター駐車場に車を駐め、事前に予約していた赤穂タクシー(朝早くからありがとうございました🙏)でしらび平駅まで。
そこで装備を整え入渓準備。
IMG_7332

入渓
6:40、しらび平駅の裏手から続く遊歩道を歩き入渓。
IMG_7378
少し歩くと日暮らしの滝
IMG_7379
右のルンゼをロープを出して
IMG_7380
IMG_7381
続いて皆んなアッセンダーで
IMG_7382
続く8m
IMG_7385
IMG_7341
10mCS、写真より迫力がある
IMG_7388

IMG_7391
IMG_7348
8mナメ滝、ここは落ち口右のワンムーブが少し悪かったので、ロープを出す。
IMG_7395
IMG_7349
IMG_7405
雪塊がゴロゴロ
IMG_7407
剥がれた石の下にはサンショウウオ
IMG_7411
6m,15mの巻き

IMG_7412
良い具合に巻けました。

IMG_7357
もぐもぐタイム

IMG_7414
15mと右は枝沢の2段40mトイ状
楽しく登れそう。

IMG_7417
15mを巻くために左の枝沢に入る。

IMG_7418
躍動感!!
IMG_7421
逆くの字。
今日はとてもじゃないけど登れそうにない。

IMG_7425
連瀑帯の始まり。
ここぞとばかりに水線を狙って思い思いのルートで。
どんどん高度が上がるので、息が切れてくる!

IMG_7426
作戦会議。

IMG_7367
鏡の滝。
つるんとした岩肌を流水が覆い鏡のよう。

IMG_7430
目の前に滝(激しめ)のある最高の野天風呂。
火照った身体を冷やす。

IMG_7431
iPadが落ちていました。

IMG_7434
ハンマー投げの練習。

IMG_7435
えいやっ
IMG_7372
もうすぐ終わり。
ほっと一息。
IMG_7373
幻想的な詰め。

FullSizeRender
何も見えない千畳敷カール!
IMG_7441『木曽駒ヶ岳の空に』

まとめ一気に1,000m高度を上げる為、滝に次ぐ滝。ゴーロ歩きは殆どなし。
序盤の滝はロープを出して安全を期して。
中盤の巻きはルーファイを上手くやらないと詰みそう。
終盤の連瀑帯は鬱憤を晴らすかのようにガシガシ登っていく。
そして、最後は千畳敷カールが出迎えてくれる…筈がガスガスで、近くに咲いたお花しか見えませんでした。
今回は、本来水線を登れるはずの滝も、少し増水していた様で、ちょっと遠慮したいレベルの迫力がありました。
そして、ロープウェイの終便を逃すと、千畳敷でビバークか、中央アルプスを縦走して下山という、中々ハードでご機嫌な状況になる可能性もあったので、時間配分はシビアに行いました。
しかし仲間に恵まれ、巻きのルーファイも上手くいき、パッパと手際良く50m、30mのロープを使い分けて出した事で、短時間で遡行出来たと思います。
また、初2,000m級の沢だったので普段の沢と勝手が違い、色んな学びがありました!
時間に余裕があれば宝剣のピストンも、と考えていましたが、展望も望めない為中止に。
下降はロープウェイを使い、遡行してきた沢を上空から眺めながら楽々下山。
次は40mトイ状を登って、詰めを千畳敷ブルーで飾りたいな。

落し物
沢中でピンク色のiPadを拾いました。
伊那バスさんを通じて(お手数をお掛けしました)今頃駒ヶ根警察署に届いていると思います。
お心当たりある方はお問い合わせ下さい!
伊那バス駒ヶ根営業所 0265-83-4115
駒ヶ根警察署 0265-83-0110




記事検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

プロフィール

kobe_alpine

  • ライブドアブログ