2023年03月

2023.02.23-25 層雲峡アイスクライミング

長谷川です.
2023年2/23-25で、北海道の層雲峡でアイスクライミングをしてきました。
銀河の滝、尾滝、パラグーフォール、早乙女の滝をオンサイトできて満足でした。
以下、記録です。

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○メンバー
長谷川,永田(会外)

○行程
24日
05:00 銀河の滝駐車場 起床
07:00 出発
07:30 銀河の滝取り付き 着
11:30 トップアウト
12:40 取り付き 着
13:10 銀河の滝駐車場 下山

25日
大函駐車場 起床
出発
06:50 尾滝 登攀開始
08:00 パラグーフォール 登攀開始
10:00 早乙女の滝 登攀開始
11:30 大函駐車場 下山

○背景
北海道行きの航空券がセールとのことであったので衝動買い。
予てより行きたかった層雲峡アイスクライミングを実施することとしました。
パートナーの宛もないままロープソロ覚悟で予約しましたが、丁度学生時代の山岳部の先輩である永田さんが行けるとのこと!
元々の予定を断らせ、アックスまで買わせ同行していただきました。

○参考文献
新版アイスクライミング
新版北海道の山と雪3

○記録
22日
本当はこの日に大阪を発ち銀河の滝まで行く予定であったものの、僕が飛行機に乗り遅れるという痛恨のミス。
家にすごすご帰っていると「大きい荷物ですね!どこ行かれてたんですか!?」と声をかけられる。声の主の手には白い恋人が。。。
悲しい。

23日 大阪→新千歳空港→帯広→銀河の滝
ようやく北海道に着くも、この日は移動で丸潰れ。
先輩とは帯広で待ち合わせる。
夜飯は帯広ローカルの「インデアン」というカレー屋でいただいた。名前とは裏腹に日本家庭料理のようなカレーが出てくる。大変美味。
銀河の滝に着く。
テントを張って早速酒盛り!
今回は日本酒の「雪の茅舎 美酒の設計」と、妻特製の梅酒。大変美味。

24日 銀河の滝
朝は冷え込み、テントから出てすぐに足先が痛くなった。
靴用カイロを使う。靴内は密閉空間なのであまり燃焼はしないと思ったが、ないよりはマシであった。

銀河の滝は夏も冬も観光地である。駐車場から迫力のある氷瀑が見える。
所々穴が空いており水流が見えるが、氷の部分は丈夫そうだ。門のように左右にそそり立つ岩壁の間から蒼氷が流れている様は圧巻で、登攀意欲が掻き立てられる。

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(銀河の滝全景)

銀河の滝駐車場から取付きまでは脛ほどの渡渉が一回ある。今回僕は0.15mm 45Lの袋、先輩は米袋を靴に被せ、スキーバンドで縛って渡渉した。
米袋は行きも帰りも少し浸水し、帰りには靴の中まで染みたようだ。0.15mmの袋は、行きは問題なかったが帰りは穴が空いた。この厚さでも石に乗ると良くないか。袋の上から更にアイゼンを付けると、石に擦れないで穴も空きにくいらしい。渡渉が連続する場合はそうしよう。

渡渉以外にアプローチに問題はない。駐車場からはすぐ目の前で、今回はトレースもバッチリであった。

取り付きに着き、オブザベする。アイスのオブザベで僕がやることは2つ(少ないな笑)。どのラインを登るかと、どこにスクリューを打つか。

1ピッチ目、僕リード。広い滝のど真ん中、一番長く氷が続いていて楽しそうなルートを選んだ。
登り始めると、なんとなく違和感を感じる。特に何かを間違えているわけではなかったが、初めての北海道アイスだからか、いつもと体の動きや意識が違うように思えた。一度静止して、気を引き締め直したらいつも通り問題なく登れた。
終了点は、右岸側壁にハンガーと残置スリングで構成された強固な支点がある。
そのすぐ下にも、比較的古めだが強固な支点がある。後続パーティはここで確保していた。

2ピッチ目、先輩リード。
ここはそのまま右岸側をラッセルし、立ち木で終了。
今にして思うと、1ピッチ目の落ち口の途中支点でタイブロックをセットしたら、ここは同時登攀で行けただろう。

3ピッチ目、僕リード。
ルートは右岸、中央、左岸に分けられる。
右岸:緩い雪壁
中央:IIIからIV級ほどのアイス
左岸:IV+以上のアイス

激しい便意があったため最初は右岸を登ったが、折角北海道まで来たのだからと喝をいれて、途中から中央へ。先輩からは漏らして一人前と声をかけられるが、僕は違う方法で一人前になりたい。
60mロープでもトップアウトできず、氷瀑のど真ん中にスクリュー2本で流動分散を構築して終了点とした。
右岸側壁にはハンガーが打ってあるが、そこを目指して登ると雪壁登りに終始するのであまり面白くはなさそう。

4ピッチ目もリードさせていただいた。
氷瀑を直上、30mほどでトップアウト。

先輩は今回平づめアイゼンでの挑戦であったため少し大変そうであったが、危なげなく登っていた。さすが!

下りは左岸側壁沿いを3回の懸垂で降りた。強固な懸垂支点あり。

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(懸垂下降終了 滝には所々穴が空いていた)

今回は60mダブルロープを使用したが、50mで良いと思う。いずれにしても、登りも下降もピッチ数は変わらない。

駐車場についてもまだ早い時間であったが、他の氷瀑に行こうにも、少なくとも山靴は脱いで運転しなければ行けない。そうなると気持ちは下山モードになり、大人しく温泉に向かった。

入浴後はバニシングムーンという氷瀑を見に行った。と言っても道路から遠望しただけだが、それでも大きくハングしている姿は威圧的、かつ魅力的であった。

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(バニンシングムーン)

25日 尾滝、パラグーフォール、早乙女の滝
この日の僕の目標はパラグーフォール(25m V+)。
尾滝で軽くアップを済ませて、目標に取り付いた。

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(アップで登った尾滝)

パラグーフォールの核心は2つ。1つ目は下部で、つららが笠状になっており、ハング気味である。2つ目は上部で、垂壁区間が長く持久力や効率的な登りが求められる。

アックスやアイゼンの打ち込みやすい所を探し、レストしながら両核心を越え、オンサイトできた。スクリューは4,5本使った。
先輩も平爪アイゼンながら奮闘し、見事トップアウト!

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(パラーグーフォール)

気持ち良く登れたので最後にNAKA滝へ行こうとしたら、先行パーティが既に取り付いていた。5人程の大所帯で、神戸から来たとのこと。
昨日の銀河の滝もそうであったが、北海道外からのクライマーにしか会わないな。現地の方はもっとローカルで魅力的な滝に行くのだろう。お近づきになりたい。

しばらく登れそうにないので、近くにある早乙女の滝へ移動した。
同滝は新大函トンネルの南北どちら側からもアプローチが可能。NAKA滝などから行くのであれば北側から川沿いを進めば行ける。

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(早乙女の滝へ)

早乙女の滝は登り尽くされているのか、氷がボロボロで逆に難しそうであった。
今度は先輩のラプター(ウェイトなし、ハンマー、アッズあり)を試しに借りて登ってみた。僕のノミック(ウェイト、ハンマー、アッズなし)と比べるとヘッドが重く、リーチは少し短い。
重い分刺さりはよいが、腕が疲れてきた時にコントロールが鈍ってしまう。自分にはノミックくらいの軽さが使いやすい。
早乙女の滝はF1, F2と続いているが、今回は時間もないのでF1だけ登った。F2は短いが太い氷瀑で、あまり登られていないのか綺麗に見えた。

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(早乙女の滝F1)

これで北海道アイスの全日程が終了。
先輩はこれから現役部員とニセコに山スキーに行くとのこと。タフである。
車に同乗し、札幌で解散した。

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以上です。
飛行機に乗り遅れたときは参りましたが、それでも先輩の協力のお陰で満足の行く北海道遠征になりました。快く同行していただき誠にありがとうございました。
次行くときはバニシングムーン、日高のドラゴンフォール、雷電海岸のナイル川などを目標にしよう。


2023.3.19-21 鹿島槍ヶ岳 北壁 主稜

2023.3.19-21 鹿島槍ヶ岳 北壁 主稜 の記録

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こんにちは、岩瀬たです。
この冬は、「いつか行ってみたいな。」と思っていた場所に行けている。
奥三ノ沢、摩利支天大滝、阿弥陀北西稜、中山尾根、錫杖岳、米子不動、中千丈沢、などなど、、、
有名どころばかりで、どれも良い場所ばかりだった。そして印象深い山行ばかりだった。

今回行った鹿島槍ヶ岳の北壁もいつか行きたいと思いながら、怖くてなかなか行けなかった場所だ。昨年計画を立てたものの天候不良で転戦となり、雨降る大峰の深仙小屋で「残念だなぁ。」と言いながらも少しホッとしていたことをよく覚えている。

以下、山行記録です。

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◎メンバー
長谷川
岩瀬た


◎装備
・60mシングルロープ
・スノーバー x4(3本あれば充分だったかな?)
・スクリュー x6
・ハーケン x3(使わず)


◎行程概要

・3/19 晴れ
7:15 大谷原駐車場 出発
9:30 荒沢出合 尾根に向けて取り付く
15:00 天狗の鼻 テント設営、偵察、泊

・3/20 晴れ
3:00 起床
4:15 出発
4:40 カクネ里
6:15 主稜取付、準備
6:50 1ピッチ目スタート
7:30 2ピッチ目、3ピッチ目
8:00 4ピッチ目アイス
9:30 5ピッチ目ベルグラ
10:30 コンテで登る
15:30 主稜線トップアウト、休憩
16:30 天狗の頭
18:15 テント場 泊

・3/21 晴れ
4:00 起床
6:30 下山開始
10:00 荒沢出合
12:00 駐車場


◎行程詳細

・3/19
元々は18日から入山予定だったけれど、悪天のために1日ずらして19日入山。連休万歳!
大谷原から3回の渡渉を経て天狗の鼻に向けて登り始める。
第一、第二クーロワールは雪もしっかりついて特に問題無く通過。先行パーティがいてトレースがあって楽だった。(とはいえバテた。)

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(荒沢の渡渉)

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(天狗の鼻まであともう少し)

天狗の鼻に着き、しばしベースの良い場所を探して、先行パーティ(18日から入山してたらしい。大雪だったに違いない。タフ。)に挨拶とお礼を言って整地作業。
さあ整地だ!とスノーソーとスコップを握るが、僕は頭が痛くて全然動けなかった。
たかだか2300mくらいだけれど、僕は極端に高所に弱く、おそらく登り中にあまり水分を取らないのが原因なのだが、2000mを越える山の入山日はだいたいいつもベースを張るタイミングで気が抜けるのか調子が悪くなる。食べて眠れば治るのだけれど。
ブロック壁作りに精を出す長谷川くんに甘えて僕は湯を沸かしたり頭痛薬を飲んだりしつつゆっくり過ごす。結局テント設営まで全て長谷川くんがやってくれた。情けないが、心底ありがたい。
テントで少し休むと頭痛も治まってきたので、カクネ里への降り口を見に行く。
北壁へのアプローチは最低コルからのトラバースをする記録が多いが、昨年長谷川くんが1人で偵察に来てくれていて、カクネ里アプローチの方が良いと思うと結論を出したので今回はそれに従うことにした。
昨日の降雪後、今日のうちにあらかた雪が落ちていて欲しいと願っていたが、デブリも無いしたいして落ちているようには見えない。明日大丈夫だろうか。

テントに戻り、ご飯を食べて、予定より出発を1時間早めることにして、明日の準備を済ませて就寝。


・3/20
3:00起床。
1時間以内に出発を目指していたが、結局4:15出発。
お互い距離をとってカクネ里へ降りる。ヘッデンに照らされた薄い表層雪崩の跡がちらほら見える。
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沢床近くまで降り、緊張しながら北壁に向けて雪渓をラッセル。深いところで膝くらい。

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余談だが、カクネ里は2018年に氷河認定されたらしい。
日本の氷河は全部で6つ。長野県ではカクネ里が初の氷河だ。
長さ約790m、幅280m、1番厚い部分で表面の雪約15m下に厚さ30m以上の氷があるとのこと。1年で2.6m動いているらしい。
J-stageに論文が出ているので興味がある人は是非一読を薦める。調査過程が楽しい。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/oam/3/0/3_5/_pdf
さらに余談だが、このJ-stageというサイトはあらゆる論文や考察の記事があっておもしろい。
ちょこちょこ見てみよう。
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少しずつ明るくなってきて北壁の形がぼんやり見える頃合い、谷の中でヘッドライトが動いているのが見えた。信じられないことに、カクネ里で夜を明かした人がいたようだ。スキーヤーだった。北壁の左岸側の小さな尾根に泊まれる場所があるらしい。
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(取り付きまであともう少し。明るくなってきた。)

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(カクネ里)

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(蝶型岩壁と氷のリボン)

6:15、主稜取付のスノーコルに到着。
改めて準備をして登攀開始!

1ピッチ目は僕がいかせてもらう。
スノーコルから壁に向かって右側の、灌木が顔を覗かせているところをズボズボになりながら枝を掴んで登る。結構すぐにロープいっぱいになってしまったので細い木でビレイ。

2ピッチ目は長谷川くんが行く。
ハイマツをこいでから雪面に乗り、少し傾斜が緩まったところでスノーバーでピッチを切る。
その次のピッチは尾根に乗り上げるかルンゼの滝に向かうか選べ、長谷川くんが水など飲んでるうちに3ピッチ目というかなんというか、僕が先に行かせてもらう。
尾根に乗り上げるには少々立っていてなんとなく難しそうだと思うのと、元々ルンゼの滝を登るつもりだったのでルンゼへロープを伸ばす。滝手前の側壁沿いでビレイすることにする。ハーケンでビレイ点を作りたかったがなかなか刺さらないので結局スノーバーでビレイ点とした。
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(滝の手前)

4ピッチ目、滝は長谷川くんにトライしてもらう。
ギアの受け渡しなどしている間に雪や石が滝上からビュンと落ちてくる。いやな感じだ。
さぁスタート。
10mあるかどうかという小ささだが、あとで聞く話では長谷川くんはどうやら結構緊張していたらしい。
滝に取り付くまで結構モジモジしてどこから登るか悩んでいることがうかがえる。
右側から取り付くも、どうにも悪いようで結局最終的に交代。
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(長谷川くんのトライ)

ビレイ点に戻ってきてもらい、次は僕が行く。
見た目に反してなるほど悪いと言った感じだ。
氷が微妙に下の方は崩れていて、形としてはハングみたいな形になってしまう。
おまけに氷はもろく、スクリューを打っても周りごと壊れて打ち直しということが何回か。チリ雪崩も頻発でベチャベチャになり、アックステンションを交えながらどうにか登り切る。思いの外大変だった。
滝を登ったところにある残置スリングが棒みたいになった物とスノーバーで支点を作って長谷川くんを迎える。
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(フォロー長谷川)

5ピッチ目、これも僕が行かせてもらう。
見るからに支点が取れなさそうなベルグラの草付きだ。
取り付いてみると、スクリューは奥まで刺さらないがアックスはよく効くので、氷を選んで慎重に登ればそれほど緊張せず登ることができた。
ロープいっぱい登って灌木を掘り起こしてビレイ。
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(5ピッチ目)

そこからは同時登攀に切り替えて進む。少し立ってるなと思う部分の後ではタイブロックを間に挟んだりして、本番で使うのは初めてだったのでなかなか良い経験になった。
核心のクライミングパートが終わったとは言え、天気が良く、上部がどうなってるかわからないし見えないきのこ雪や雪庇の崩壊が怖いので僕は尾根地形を行こうと言うが、長谷川くんは尾根地形は登りづらそうだしルンゼの方が早く進みやすいのでルンゼ地形を行こうとしたりして何度か意見が食い違う。適当に先頭を交代しながら進む。
結果的にはキノコ雪はほぼ無かったし崩れてきそうな雪庇も無く、ルンゼを進んだところは進みやすかった。
主稜と名付けられてるところに来てるわけだし尾根登ったらええやんと思ってたけど、ルンゼで正解といったところだ。

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(天気良し!良過ぎる!)
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(天気良し!)

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(気持ち良い)

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(最後はハイマツ漕ぎ。雪少ないんだと思う。)

15:30、ようやく主稜線に到着。風は強く無く太陽は眩しく照り付けて暖かい。
いやぁ登れるもんなんだなぁとホッとした。
遠望したり写真で見ていた北壁はぶったっているように見えていたし、憧れでもあったので感慨深い。
長谷川くんと握手して、記念撮影などしつつしばしゆっくり休憩してから天狗尾根を下降。

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(天狗尾根下降。懸垂は2回。)

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(天狗尾根からの北壁。)

18時過ぎにテント場に到着。疲れたー!アンドお腹ペコペコだ!
長谷川くんにいたってはお腹ぺこぺ過ぎて気持ち悪いらしい。僕は意外に元気で、昨日とちょうど逆な感じだ。
カレーを食べて、就寝。お疲れさまー!


・3/21
4時に起きて片付けなどして6:30出発。
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(北壁と長谷川くん。)

荒沢に降り立つところがいまいちわからず懸垂下降などしてそこだけ少し大変だった。そして暑い。
川沿いを駐車地まで歩き、12:00、駐車地に到着。

下山完了!

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以上、山行記録でした。


やってみたかったことを終えて、昼日中の青空の下をブイーンと爽快に帰る途中に聞いたブルーハーツの夢がなかなか良かった。

おれには夢がある。毎晩育ててる。
おれには夢がある。時々ビビってる。
建前でも本音でも本気でも嘘っぱちでも、
限られた時間の中で、借り物の時間の中で、
本物の夢を見るんだ。

良い歌詞だなぁとなんか改めて思う。
いつか死ぬその日まで、本物の夢を見続けたいものです。


2023.3.03〜04 六甲縦走路ナイトハイク

歩き慣れた六甲縦走路をナイトハイクしてきました。

メンバー:野間、長野、小林、OKD(記)


集会後、軽く食事を済ませて須磨浦公園へ移動。

23時スタート。

今回の課題は「ヘッデンは極力使わないこと」。

視覚に制限を設けることで他の感覚が研ぎ澄まされるかもと思いスタートしたが、すぐに気づいたのは雪原や稜線なら明るさも一定して目が慣れるんだろうけど、縦走路だと木の陰で明るい場所と暗い場所が交互に入れ替わり、いつになっても全く目が慣れないということ。下りなんかは、奈落の底に吸い込まれるみたいな感覚になる。

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木の根や段差に躓きながらストックで探り探りしてヨチヨチで進むが、馬の背手前でさすがに危険となって早々にヘッデンを使うことになった。

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最大の敵は睡魔だった。

歩き始めからみんな既に若干眠気を感じていて、暗闇と眠気のせいで自分が目を開けてるのか閉じてるのかも定かじゃなくなってくる。

高取山の広場でトイレ休憩を兼ねて腰を下ろした瞬間に意識はシャットダウンしていた。

その後も菊水山で仮眠した。この日は思いのほか気温も低くガタガタと震えながら仮眠し、毎日登山の方達の話し声で目覚めた時には周囲は明るくなっていた。

あいにくの薄曇りで日の出は見れなかったが、おおむね天気も良さげ。眠気もスッキリして再出発。

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そのあと鍋蓋山を登り返し、大龍寺まで来たところで野間ちゃんが所用のため離脱、再度山で長野くんも離脱した。

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僕と小林君は「正午までに六甲山頂に着かなければ下山」と決めて再出発したけれど、記念碑台を過ぎたあたりで1145分頃になり(仮眠しすぎたか?)これは間に合わないねと話してその後は文明の力をフルに使って下山となりました。


〜あとがき〜

「ヘッデンを使わない」という目的はすぐに諦めることとなったが、夜の山は想像以上に暗く、ヘッデンのありがたみを身に染みて感じることになった。

今回はスタート時間が遅くて夜間に歩く時間が少な目になってしまったので、次やる時はスタート時間を早めて尚且つ仮眠をしっかり取ってからスタートした方がいいなと思いました。でも1人で歩くのはちょっと怖いかも。。。

野間ちゃん、長野君、小林君、お付き合いありがとう!

2023.3.11-12 中千丈沢

2023.3.11-12 中千丈沢 の記録

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こんばんは、岩瀬た です。
中千丈沢に行ってきました。
気温高いけど大丈夫なんかな?と思いながらアプローチしましたが、沢中の雪は大方流れていて、氷はバッチリ凍っていて、登りたかったものにしっかり取り組めて良い山行でした。

以下、簡単に記録です。
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◎メンバー
OKD
岩瀬た


◎装備
・60mダブルロープ
・スクリュー x10
・その他


◎記録
・3/11
3:30坂巻温泉到着、仮眠、4:30駐車場ゲート開いて駐車。準備して5時過ぎ出発。
沢中の安全そうなところでベース設営。
アイスエリア入口のチョックストーンは1パーティロープ出していたので尾根を巻いた。

9:15、まずはZ。
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初っ端から難しそうな滝に取り付くのは少し躊躇したけど、先日の米子で躊躇した末に登らなかった後悔を繰り返すまいと思ってトライ。

1ピッチ目、岩瀬た、バーチカルをパンプしつつOS。右の方にトラバースして立木でビレイ。
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(リード岩瀬た)

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(フォローOKD)

2ピッチ目、岩瀬た、パッと見た感じ細すぎると思ってビビったけど、内面登攀ができて無事にOS。
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(2ピッチ目内面登攀)

3ピッチ目、OKD、ウィニングロード的な感じでOS。
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(ウィニングロードOKD)

取り付きまで懸垂下降2ピッチ。11:00終了。
クライミング中、対岸の日が当たる岩壁から小さな落石がポツポツ。


その次はジョーズへ。
アプローチはフリーで上がる。ジョーズには御在所2ルンゼ行った時にお会いしたA子さんたちがいた。ワイワイして楽しい。
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(今年は結氷うすくあまりジョーズ感はないらしい)

ジョーズ右、OKDさんがリード。
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(ジョーズ右OKD)
テンション交えつつトップアウト。僕もフォローで登る。

次はジョーズ左、岩瀬た。
氷がちょうどいいくらいに柔らかく、バーチカル部もアックスが1発で決まるので楽しく登れた。バーチカルの良い練習になった。
OKDさんもトップロープで登る。
A子さんたちとワイワイ喋って良い時間になったので先に降りる。


ベースにてOKDさんの豚汁定食を食べる。間違い無い!
気温はあったかいだろうと思ってたけど、夜は案外寒かった。
寝ている間にテント内が酸欠気味になったようで目が覚めて空気の入れ替えをした。
初めて酸欠を経験したけど、最初は酸欠と気づかず呼吸がやたら安定しなくてちょっとパニクリかけた。
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(なめこ豚汁のナメトン)


・3/12
4:30起床6:30出発。
7:30 一角獣。
1ピッチ目、OKD、左側から登ってOS。やったぜナイス!
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(1ピッチ目OKD)

途中の雪原と小滝はフリーであがる。

2ピッチ目、岩瀬た。
一角獣と言いつつオットセイみたいな見た目やな、、、と思いながら左側からインして右上して正面を登る。ボコボコした形の氷でプロテクションどうかな?という感じだったけど無事OS。
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(2ピッチ目オットセイ)

懸垂下降で降りる。
1ピッチ懸垂下降したら、後からどんどんパーティが上がってきてた。4パーティくらい来た。しばらく待ってからもう1ピッチ下降して取り付きへ。早めに取り付いて正解だった!


11:00ハバネロ。
2パーティいたけれど、立っている左が空いていたのでビビりつつトライ。
出だしは水が降っていて、なかなかそこから抜け出せずビチャビチャになりながらのバーチカル。中間部くらいでようやく水から抜け出して、それからもなかなかキツいなと思いつつ登り切れた。OS。嬉しい!
OKDさんもフォローで登ってビチャビチャ。
懸垂下降で降りる。ちょうどA子さん達も来てた。Rさんに山椒のお菓子をもらった。ありがとうございます!
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(ハバネロ右を登るAさんパーティ)

片付けして13:30、良い時間になったので降りる。

16:30 坂巻温泉駐車場到着。下山完了。

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以上、記録です。

OKDさんはこの冬もう一本アイス行くようだけど、僕はこれが今シーズンのアイス納め。充実したクライミングができて良かった。今も身体が痛いくらいに疲労した!良いことだ!

来週はこの冬の1つ目の目標の鹿島槍。頼む!天気良くなってくれ!!
そしてR4までついにあと1ヶ月!12月から練習を初めて早3ヶ月。夏のザクロの時も長い練習期間だと思ったけど、今回もかなり長く感じる。
今日の山行も楽しかったが、行き帰りの車なんかは結構クタクタな雰囲気だった。
そろそろダレてくる時期に来ているのは間違いない。しかしここで誤魔化してはいけない!目標をやり抜いて成果が出たら嬉しい。
やり抜いた瞬間を楽しみにあと1ヶ月頑張るぞー!!
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