2023年05月

2023.05.09-11【黒部源流域 山スキー】


今年も黒部源流域へ、

「幻の大イワナ」を追った!!

※ 関西ではアマゴしか釣れないので、
  岩魚は釣った事がない 


前週の「滝谷 山スキー」で完全燃焼
シーズンアウトをしたかったのだが、
相方は天候不良とかでまだフラストレーションが
溜まってるとか... でお付合いする事に
この山域へ山スキーで入るのは今年で3年連続
いずれもGW前後


[初回]

北ノ俣岳の稜線に出たら2、3m先も見えない
ホワイトアウトの爆風と激しいラッセルの中、
GPSを頼りにギリギリで太郎平小屋に辿り着いた
(※ 小屋の前に着いても見えない程の吹雪)
2日目は満身創痍だったので薬師岳を踏み
軽く滑走して北ノ俣避難小屋付近でテン泊
(※ テントのポールを忘れて予備のツェルトを
貸してもらった)
3日目に下山


[2回目]

北ノ俣岳頂上付近に幕営
2日目に薬師沢左俣を滑走して薬師沢の源流域へ
雰囲気は抜群だったが全く魚影はなし
(※ 本来は薬師岳を踏み薬師沢右俣を滑走、渡渉して
薬師沢左俣を登りテン場へ行く計画を変更、
時間的に厳しいと判断)
3日目に下山


そして今回こそは!

それにしても「岩魚」に出会う為の労力が半端ない


以下、山行記録です



———————————————————————


■ メンバー


藤本 (L)
寺岡 (会外)


■ 装備 (主な物)


山スキー  標準装備

釣り具
ワサビ
醤油
他調味料

2泊分の宴会食 

合計 23㎏


■ 行動詳細


1日目 

3:00
 駐車地  北ノ俣岳登山口 (飛越トンネル)

仮眠

※ 去年は大量のデブリによりかなり手前から
※ 2年前は飛越トンネル手前まで行けた

5:00 スタート



IMG_0754















「あぜん... 」

「滑るとこあるの?」

「板を持って行く必要ある?」



BMYD0993



※ 去年 (2022年GW)



DKFI9396















アプローチの飛越新道は、
雪が繫がっていればシール登行で樹林帯を抜けるが
雪解けしていればドロ沼で有名
その対策として相方は長靴を選択
寺地山を過ぎた辺りでスノーボード用のブーツに
履き替え長靴をデポ



IMG_8689

























北ノ俣避難小屋

大量に湧き出る水を補給

高床式住居?
テンションのかかってないザイルで補強されていた



IMG_0760















完全に夏山

板を背負ってるのが滑稽



EHOA8665















13:00 北ノ俣岳頂上付近

幕営

結局、23㎏ フル歩荷
辛かった...


TAVW5669















休みたかったが 赤木平 へ落とす

面ツルで雪は適度に緩んでおり板も走る

やっぱり滑って良かった!



WIYJ4449















釣竿を手に明日への期待が膨らむ



YAGR6124















2日目

7:00 スタート

北ノ俣岳
赤木岳黒部五郎岳

極力、登り返したくないので
稜線をほぼ下げずトラバース気味に滑走

黒部五郎岳 が見えてきた!



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中俣乗越 辺りからは雪のない登山道をシートラで

頂上直下の雪田は安全を期してアイゼンを装着



AZKU5155















10:00 黒部五郎岳 頂上 (2,839m)

黒部五郎カール もいつかは滑ってみたい
かなり急峻なのでエントリーは怖そう
※ 黒部奥ノ廊下 → 赤木沢出合 → 登り返し



GIPV9962















標高差 850m程 を黒部川源流域へ

何処までも落ちて行く ~
たまらん ~
最高!!



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かなり降りてきた

※ 赤木沢の対岸 (左岸) の尾根



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11:00 黒部川源流 (1,980m)

気がはやる...

釣り人あるある
釣りする前は期待が大きい

いざ釣り開始



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最高のポイントがあるが、
なかなかキャストするのが難しい
ガシガシ、へつり、そしてクライムダウン

慌てすぎ... (笑)



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わくわくが止まらない

その間、相方は暇でカップ麺を食べ昼寝中



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ついに...

出合えた

「君に会いたかった」

その後も活性が高くバイトがあったが2バラシ
時合は終わり チン ~

初めての岩魚を黒部で釣れるとは



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13:00 登り返し

できれば渡渉をして赤木平へ登り返したかったが、
スノーブリッジなどはなく凄い水量が流れていた
仕方なくほぼ稜線へ直登した



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テン場までの遠く長い稜線

遠くに 薬師岳 が見える



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17:00 テン場

大満足の一日



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「神の恵み」を頂く

貴重な1匹を仲良く分ける

半身は刺身で
甘い、
美味すぎる!!

残りの半身はオリーブ油とクレイジーソルトで
カリカリに
ははは 、最高

今年は笑われずにすんだ



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肩の荷が下り「最高の夜」を過ごした



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3日目

8:00 スタート


相方は最後までしぶとく滑っていた (笑)

私は下山全て歩荷



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やってしまった...

オレンジのシューズが



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13:00 駐車地  北ノ俣岳登山口 (飛越トンネル)

今年も良き黒部
ここは遊びの宝庫やな!

来年は 薬師沢右俣 かな



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———————————————————————


以上、山行記録でした




[筆者が書いた関連記録]


・ 2023年5月2-4日
槍、穂高滝谷 山スキー

・ 2022年12月28-30日
甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷右俣 アルパインアイス

・ 2022年5月17-18日
剱岳 大脱走ルンゼ 山スキー

・ 2022年5月2-5日
前穂高岳 奥明神沢
奥穂高岳 南稜
北穂高岳 東稜
登攀 山スキー

・ 2022年4月19-21日
黒部川源流域 山スキー 釣行

・ 2022年4月2日
大山北壁 弥山尾根東稜 登攀 山スキー

・ 2022年3月2日
大山北壁 天狗沢 アルパインアイス

・ 2022年2月1日
錫杖岳前衛壁  3ルンゼ アルパインアイス

・ 2022年1月19日
御在所岳 1ルンゼ中又 アルパインアイス

・ 2021年9月13-15日
穂高岳 屏風岩 雲稜ルート
前穂高岳北尾根
アルパインクライミング

・ 2021年7月20-22日
穂高岳 滝谷 アルパインクライミング

・ 2020年9月29-30日
槍ヶ岳 アルパインクライミング





2023.05.02-04【槍,穂高滝谷 山スキー】

槍,穂高滝谷へ山スキー に行ってきた

この計画を持ちかけてきたのは昨年からご一緒
させて頂いてる山岳会の三浦先輩
この人とは昨年のGW、奥穂高岳南稜にて壮絶な
山行をしたので危険な予感しかしない...
この時に果たせなかった1年越しの宿題
以前から滝谷で滑れそうなラインを温めていたそう

3日間行程の最終日に滝谷を滑る計画
「滝谷を滑る!?」
クライミングの聖地でしょ?
やはりこの人はおかしい...

滝谷D沢 

涸沢槍コル (標高 2,940m) からエントリー
標高差 約700mを滑降


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模型で解説

紫ライン:登り
青ライン:滑降

滝谷A~F沢の出合 (標高 2,250m) から
F沢 を 蒲田富士コル (標高 2,750m) へ登り返し
荷継沢 を滑降して 白出沢 



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以下、山行記録です

__________________________________________


■ メンバー

藤本 (L) (記)
三浦

■ 装備 (主な物)

ザック (60ℓ)
ウィペット
アイゼン
ハーネス 
PAS
ビレイ器
ダブルロープ  8.5㎜ × 50m
ハンマー (アックスとしても使用)
ハーケン (懸垂用)
スリング (60㎝、120㎝、240㎝)
捨縄
アプローチシューズ

※ 重量 スキー板、ブーツ等を含み 約18㎏


■ 行動詳細

5月2日

5:00 新穂高温泉 (1,090m) 入山 

右俣林道を飛騨沢経由で槍ヶ岳へ
いつもならワンデイで山スキーに来ている事を
考えれば気楽だ

穂高平小屋

予想通り積雪なし



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白出沢出合

この手前から雪が出てきてシール登行する予定が
積雪なし
最終日にこの沢を降りて来るので
アプローチシューズをデポしたかった
やはり今年はかなり雪が少ない



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チビ沢

この辺りから雪が現れた
アプローチ用のチェーンアイゼンは軽量化の為に
持って来てないので慎重に渡る



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滝谷出合

ガスが一瞬切れ現れたラスボス「滝谷ドーム」
やはり威圧感が凄まじい
その懐に入ると思うとゾクっとする
まだあと2日後と心配を先延ばしに



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滝谷雄滝

数年前に滝谷出合から雄滝を突破してナメリ滝、
C沢、第4尾根を通り北穂高岳を目指した
1:30 新穂高温泉 入山
雄滝でルーファイミスをして壮絶な格闘
落口に辿り着いたのが夕方、その先でビバークを
するのは危険と判断をして懸垂で同下降
滝谷出合に戻れたのが 21:30

今秋にはリベンジする予定



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10:00 槍平小屋

ここで漸くシールを張る



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振返れば、
西穂、奥穂、そして滝谷
滝谷D沢 (中央の白いライン) が初めて見えた
恐怖でしかない...



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飛騨沢

最終コーナーを曲がれば飛騨乗越が見えてくるが
ここからが拷問の様に長い



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14:00 槍ヶ岳山荘 (3,070m)

累積標高 2,000m以上
行動時間 9時間

とりあえず初日は、やりました



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ここに泊まるのは20年ぶり?
快適 ^^



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5月3日

穏やかな朝

先輩は高山病で起きてこれない
まさかの敗退の心配...
頑張って!



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頂きます
こんなに楽をして良いのか



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今日の行程は短いので雪の緩み待ちをして
昼前にスタート予定

ちょっと槍の穂先へ散歩

以前にクライミングで登った小槍~大槍を
見て懐かしく思う



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翌週に行く黒部五郎岳~北ノ俣岳
まだまだ雪が残ってそうで安心



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振返れば穂高の稜線と滝谷
滝谷D沢 が微かに見える
写真を拡大しても滑走ラインが雪で繋がってるか
判断できない



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11:00 滑降開始

初めての槍沢

小屋直下は傾斜がきついが少し落とせば快適
雪も緩んで最高!!
一気に 天狗池 (2,520m) まで


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横尾尾根コル まで登り返し
道中、見上げれば大喰岳や中岳からの斜面
どこも楽しそうなライン
穂高は遊びが尽きないね



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横尾尾根コル

右から北穂東稜、前穂北尾根、屏風岩
どれもクライミングで登った山を見ながらこの
横尾本谷 を落とすのは贅沢すぎる
たまらん!

涸沢本谷出合 まで雪が繫がっているのか?
最後は厳しいトラバースや懸垂になるのか?
とりあえず行こう



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下部はこの通り
雪は繫がっていた



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スノーブリッジや石を避ける
これぞアドベンチャー



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涸沢本谷出合

登山者を横目に沢床を行く
このまま行くと登山道と合流する



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14:30 涸沢ヒュッテ (2,309m)

最短ルートの夏道で 8時間 かかるところを
たったの 3時間半 で着いた
山スキー の機動力は凄い
疲れてはないがお約束の名物おでんとビール



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日が暮れてきた
いよいよ明日はあの稜線の向こう側へ行く...



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豪勢だ
最後の晩餐にならない様に



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先輩が地形図を見て最終確認
不安が拭えない



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5月4日

文句なしの快晴

涸沢槍コルからの滑走開始をだきるだけ雪が
緩んだ時間にしたい
12:00 ドロップに設定
新穂高温泉 下山 21:00 予定

7:00 登行開始



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前穂北尾根



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北穂



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涸沢槍 (写真右上) の左コルがドロップポイント
黙々と高度を上げて行く



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穂高岳山荘 

登攀具を装着して最終確認

滝谷D沢
標高差 700m を滑降

ルンゼ途中の喉は雪が繫がっているか不明
その場合にはハーケンかピナクルに支点を取り
懸垂で降りるが、果たしてその状況でモード
チェンジ (急峻な斜面でザックを下ろしスキー板を
担ぎアイゼンを装着) できるか?
先行者がフォローに状況を伝え支点を取り上から
ロープを垂らす
さもなければ詰んでしまう


涸沢岳 (3,103m)

登山者の多くはここで引き返す
だが我々は先へと進む...

いよいよだ



YDNO8510













,









涸沢槍コルへの登山道
無雪期でも難所
スキー板を歩荷してスキーブーツで降りるのは
更に怖い
FIXチェーンがあり一安心
PAS 2本を使い常時フリーにならない様に下降



IKCS5221

























AYBZ6101
























コルが見えた
雪は繫がってそう



ENDL5826

























KWTC1416















涸沢槍コル

側壁からは頻繁に落石が崩れ落ちてくる
地響きの様な嫌な音だ

本当に滝谷に入るのか

ガレ場を数mクライムダウンして板を装着
エントリーポイントは 50度 近く
ルンゼはほぼ同じ斜度で遥か下まで続いている

ここに来た事を無性に後悔した...

緊張すると余計に危険

呼吸する事、
耐える事、
そして信じる事

12:00

いざドロップ!
とは言えただの横滑り
静止できないくらいに切り立っている
ターンでこけると間違いなく加速して数百m
谷底に滑落する
恐ろしい

幸いに雪は適度に緩んでいる



CSFW3040
























数m先でリグループ
まだターンを入れられず、同じ向き



FZXY8839
























更に高度を下げるがまだ、同じ向き
このままの向きで 700m 降りる事になるのか!?



HFRM5639
























ルンゼを見上げる先輩
遥か上部で私が悶えている



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100m 程高度を下げるとルンゼが広がった
ここで意を決して最初のターン!
超絶に怖いが「滝谷」に少し馴染めてきた



IMG_9629














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途中の喉 (幅5m) は辛うじて雪で繋がっていたので
ロープを出さずに通過

スイカ程の落石が加速しながらビュンと通り過ぎて
行く、当たれば一溜りもない
落石のルートが想定できる様になってくるが、
後ろを警戒しながらの滑走

ここは「飛ぶ鳥も通わぬ滝谷」




IMG_9638













D沢 (写真右側) 滑走してきたルンゼ

C沢 (写真左側) 
今年リベンジ予定の第4尾根へと繋がる



INOF2200















14:00 滝谷A~F沢の出合 (標高 2,250m) 

降りてきた!
生きてる!
雄叫びをあげ続けた


F沢 を 蒲田富士コル (標高 2,750m) へ登り返し
荷継沢 を滑降して 白出沢 へ行く計画だが
荷継沢 も雪が繫がっているか分からない上に、
数年前に大崩落している

ナメリ滝 を下降してその先の 滝谷雄滝 を懸垂で
降り 滝谷出合 に行く選択も
それならば上り返しがいらない
しかし落口まで行けたとしてもその先で詰まれば
同ルートを引き返さなければならない
その場合には間違いなく壮絶なヘッデン滑降で
翌朝下山



WIPAE1856
























飛んでくる落石を避けながらの長い登り返し



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14:00 蒲田富士コル (標高 2,750m) 

登ってきた F沢 見返す
滝谷 さようなら
もう二度とスキーでは来ない



LMRM8026














振返れば 荷継沢

何となく雪は繋がってそう



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ゴーロとハイマツ帯を乗り越え雪を目指す



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滝谷と比べ安心感は桁違い
楽しい



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白出大滝 上部で 白出沢 と合流

ここでスキー板を歩荷してヘッデン装着
滝を巻き下部からはデブリ地獄を永遠に
ナイター滑走

白出沢出合 手前 (夏道1時間) の所が滑走限界
夏道に乗り上げようとするが見つからない
最後にきての藪漕ぎは辛い



IMG_0333
























23:00 新穂高温泉

16時間行動

先輩と悶絶のグータッチ!
あれ?デジャブ(笑)



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参考記録 



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[筆者が書いた関連記録]

・ 2022年12月28-30日
甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷右俣 アルパインアイス

・ 2022年5月17-18日
剱岳 大脱走ルンゼ 山スキー

・ 2022年5月2-5日
前穂高岳 奥明神沢
奥穂高岳 南稜
北穂高岳 東稜
登攀 山スキー

・ 2022年4月19-21日
黒部川源流域 山スキー 釣行

・ 2022年4月2日
大山北壁 弥山尾根東稜 登攀 山スキー

・ 2022年3月2日
大山北壁 天狗沢 アルパインアイス

・ 2022年2月1日
錫杖岳前衛壁  3ルンゼ アルパインアイス

・ 2022年1月19日
御在所岳 1ルンゼ中又 アルパインアイス

・ 2021年9月13-15日
穂高岳 屏風岩 雲稜ルート
前穂高岳北尾根
アルパインクライミング

・ 2021年7月20-22日
穂高岳 滝谷 アルパインクライミング

・ 2020年9月29-30日
槍ヶ岳 アルパインクライミング





宝剣岳 サギダル尾根 冬期アルパインクライミング 千畳敷カール バックカントリー山スキー

山行日
山域、ルート
宝剣岳 サギダル尾根 千畳敷カール
活動内容
冬期アルパインクライミング バックカントリー 山スキー
メンバー
藤本、長谷川、三浦 (記録)

宝剣岳

宝剣岳は中央アルプス (木曽山脈) 主稜線上にある2931mの山である。冬でも雪を寄せ付けずに聳立する鋭い岩峰は千畳敷を代表する峰である。北側には木曽駒ヶ岳があり、宝剣岳の北側で東に分岐した稜線は伊那前岳に繋がる。この伊那前岳の稜線と主稜線が千畳敷カールを形成している。南側で分岐した主稜線は三沢岳へと繋がっている。

宝剣岳と千畳敷カール。千畳敷駅から撮影。 宝剣岳 サギダル尾根 冬期アルパインクライミング 千畳敷カール バックカントリー 山スキー
宝剣岳と千畳敷カール。千畳敷駅から撮影。

千畳敷カールとバックカントリースキー

駒ヶ岳ロープウェイによるアクセスの良さもあり、宝剣岳と伊那前岳を含む千畳敷カールは山スキーが盛んである。少し足を伸ばせば木曽駒ヶ岳1や三沢岳もあり、多彩なルートを描くことができる。いくつかのバックカントリールートは駒ヶ岳ロープウェイのウェブサイトで紹介されている。

サギダル尾根

サギダル尾根は信州駒ヶ岳神社を末端とし、宝剣岳の南側の主稜線に繋がる尾根である。冬季アルパインクライミングのルートとして人気があり、短めのルートで難易度も高くなく初心者向けバリエーションとしてガイドブックなどで紹介されている。登攀に時間がかかりすぎて21時間行動になってしまった昨年の奥穂南稜2の反省を踏まえて短めのクライミングルートということでサギダル尾根のクライム&ライドを計画した。

サギダル尾根。千畳敷駅から撮影。 宝剣岳 サギダル尾根 冬期アルパインクライミング 千畳敷カール バックカントリー 山スキー
サギダル尾根。千畳敷駅から撮影。

1月にサギダル尾根を登攀し千畳敷カールをスキー滑降するクライム&ライド計画がもちあがり、メンバーの都合を合わせて山行予定を2月とした。しかし、山行予定日の前日に大量の降雪が予想されたため、雪崩のリスクを考え延期とし、3月に再計画となった。

山行直前、駒ヶ岳ロープウェイのウェブサイトに、千畳敷カールの滑走は控えてください、との記載を見つけた。事前に問い合わせたところ、スキー滑降について制限はしておらず雪崩に気をつけて、とのことだった。駒ヶ岳ロープウェイが千畳敷カールをスキー場として管理する4月より前は、管理できないため口も出さないというスタンスらしい。千畳敷カールには1週間程度降雪がなく、雪崩のリスクは低いと判断し山行を決行した。

宝剣岳 サギダル尾根 冬期アルパインクライミング 千畳敷カール バックカントリー山スキーの山行記録

菅の台バスセンター駐車場からバスとロープウェイを乗り継いで、しらび平経由で千畳敷駅に行ける。混雑時は臨時バスが出るようでバスは3便目だった。次からはルートの渋滞を避けるため、早起きして並んで始発に乗った方が良さそうだ。

サギダル尾根の登攀は、千畳敷駅から信州駒ヶ岳神社の祠まで行きそこから左側に歩き始める。シールは使用せず最初からアイゼン登行した。最初の岩稜帯は左の雪原を登れば簡単にまける。まいた先に見える岩稜帯の末端がサギダル尾根の取り付きである。ハイマツを開始点とした。先行にいた3パーティの順番待ちは2時間近くかかった。朝は晴れていたが、順番待ちの間に少しずつ雲が出始めた。

サギダル尾根取付きに向けて信州駒ヶ岳神社からアイゼン登行。 宝剣岳 サギダル尾根 冬期アルパインクライミング 千畳敷カール バックカントリー 山スキー
サギダル尾根取付きに向けて信州駒ヶ岳神社からアイゼン登行。
サギダル尾根取付き。 宝剣岳 サギダル尾根 冬期アルパインクライミング 千畳敷カール バックカントリー 山スキー
サギダル尾根取付き。
サギダル尾根取付き。 宝剣岳 サギダル尾根 冬期アルパインクライミング 千畳敷カール バックカントリー 山スキー
サギダル尾根取付き。
サギダル尾根取付き。 宝剣岳 サギダル尾根 冬期アルパインクライミング 千畳敷カール バックカントリー 山スキー
サギダル尾根取付き。

1P 藤本

ハイマツのある尾根の先にある岩稜帯に向けて登った。岩稜帯に乗り上げるのが核心か。アイゼンやアックスをかける場所が少なくていやらしい。なんとか登りきり、その先のスラブ状の岩の上部にあったワイヤーでピッチを切った。

2P 長谷川

スラブ状の岩を馬乗りで乗っ越すと2mほどのナイフリッジの雪稜になる。ナイフリッジの先は、最初藪がうるさいがすぐに快適な雪壁になる。そのまま雪壁を登り高度を上げて行くとサギダル尾根の頭に到達した。終了点はハイマツでとった。

サギダル尾根の頭の終了点。 宝剣岳 サギダル尾根 冬期アルパインクライミング 千畳敷カール バックカントリー 山スキー
サギダル尾根の頭の終了点。
サギダル尾根の頭の終了点にて写真撮影。 宝剣岳 サギダル尾根 冬期アルパインクライミング 千畳敷カール バックカントリー 山スキー
サギダル尾根の頭の終了点にて写真撮影。

サギダル尾根の頭につくとすっかり天候は悪化し、雪がパラついてきた。最短で降りられる滑降ルートであるサギダル尾根の北側のルンゼを選択した。サギダル尾根の頭から右側の稜線を進み、最初に右手に見えるルンゼである。ドロップポイントは比較的広く滑走準備には支障ない。到着して思い出したが、このルンゼは2013年の木曽駒ヶ岳北面1の翌日に滑降したことがあった。

滑降準備を整えてルンゼにドロップする。雪はパックパウダーで安心しておりられた。最初の狭く急なところを抜けると千畳敷カールのボトムまでの滑降ラインが見通せるようになる。快適に飛ばしてあっという間に千畳敷駅に到着した。

千畳敷カールにドロップ。 宝剣岳 サギダル尾根 冬期アルパインクライミング 千畳敷カール バックカントリー 山スキー
千畳敷カールにドロップ。
千畳敷カールをスキー滑降。 宝剣岳 サギダル尾根 冬期アルパインクライミング 千畳敷カール バックカントリー 山スキー
千畳敷カールをスキー滑降。

無事山行を終えた達成感と安堵感で満たされつつ記念写真を撮影して、ロープウェイとバスで下山した。サギダル尾根も千畳敷の滑降もお手軽で短めのルートだが、満足できる山行だった。

千畳敷駅まで滑降して記念撮影。 宝剣岳 サギダル尾根 冬期アルパインクライミング 千畳敷カール バックカントリー 山スキー
千畳敷駅まで滑降して記念撮影。
サギダル尾根の登攀ルートとスキー滑降ライン。オレンジが登攀ルート、赤が滑降ルート。 宝剣岳 サギダル尾根 冬期アルパインクライミング 千畳敷カール バックカントリー 山スキー
サギダル尾根の登攀ルートとスキー滑降ライン。オレンジが登攀ルート、赤が滑降ルート。

参考記録

  1. 木曽駒ヶ岳 北面ルンゼ 山スキー 2013年4月
  2. 奥穂高岳 南稜 残雪期アルパインクライミング バックカントリー 山スキー 2022年5月
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