2023年08月

2023.8.26-28 金木戸川打込谷

2023.8.26-28 岐阜県 笠ヶ岳 金木戸川 打込谷 の記録


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こんばんは、岩瀬た です。
北アルプスの沢に行ってきました。
個人的には、今年は山行やクライミングの目標を具体的に持っているわけでは無く粛々とトレーニングを積んでいるわけでも無く、「楽しめたら良し」とスローな感じで夏を過ごしていますが(仕事がそれなりにビジー)、そんな今年の夏でもちょっとした思い出になる遡行ができて良かったなと思います。

以下、山行記録です。

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◎メンバー
OKD
岩瀬た
おせん


◎装備
・30mロープ(不使用)
・ギア類(不使用)
・タープ x2
・その他沢装備


◎行程概要
・8/26
7:00駐車地(金木戸川第2発電所手前 岩波橋付近)出発
12:00 打込谷 出合
15:30 標高1649 二又近辺 泊

・8/27
7:00 出発
13:30 笠ヶ岳山荘 大休止
14:20 下山開始
15:30 抜戸岳
21:00 新穂高温泉 泊

・8/28
帰阪帰神


◎行程詳細
・8/26
6時ごろに駐車地に到着。僕は前日に職場のお食事会があり飲まないつもりだったがなんやかんやで飲んでしまい移動はほぼ爆睡。帰路の運転と山行の無事の遂行を心に誓いながら準備して7時出発。
今回、元々はH.Iさんも参加予定だったが急な仕事で来れなくなってしまい残念。いずれ僕にもそういう時が来るのだろうか。また次はH.Iさんも一緒に行きたい。

長い長い林道歩きを5時間こなし、12時にようやく打込谷出合に到着。入渓。
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(林道途中の金木戸神社)

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(ダムには木造の建物が。悠久。)

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(打込谷出合)

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(出合の泊適地。たぶん全行程の中でここが1番良い。)

水量が多ければ渡渉が困難とのことだったが、今年は雪解けが早かったからか全く問題なし。
天気予報では午後過ぎから雨が降る予報だったので、今日中に地形図で川幅が狭まったところは抜けておきたいと思いながら進む。
18m滝は巻いて、大釜15m滝は水線右側をフリー直登でこなしてなんのことはなく登攀が必要そうなところを抜ける。
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(仙ノ淵。ちょっぴり寒い。)

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(18m滝は右岸巻き。)

15時半、幸い雨もまだ降らず、適当なところで泊とする。
タープ2枚でこれから降るであろう雷雨に備えて寝床を作り、OKDさんとおせんさんは狩りに出かける。武器を持ってこなかった僕は今日のために準備してきたスパイスウィスキーをさっそくチビチビしながら、乾いた服に着替えてなんとなく夜ご飯の準備をする。
そうこうしているうちに雨が降ってきてやがて本降りになりOKDさんとおせんさんが戻ってくる。何度かトライするも焚き火はできずにガスバーナーで夜ご飯。
夜ご飯は、岩瀬た特製のゴマ・ネギ・山椒・五香粉 をふんだんに振り撒いた麻婆豆腐だ!(丸美屋の麻婆豆腐がベース)
事前に牛豚合い挽きの挽肉を胡麻油とニンニクと海鮮醬でサッと炒めてから凍らせて持ってくるという手の込んだ下準備をしてきた甲斐もあり、なかなか上手にできたので良かった。
中華料理は高温で熱する「バオ」という技術があるようで、今回仕上げに焚き火でバオをやりたかったがそれはできずに残念。また今度晴れた日にバオりたい。

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(チルタイム)

今夜は雷がそこかしこにドッカンガラガラするかと心配していたが、思いの外天気は悪く無く、分厚い雲の中を時折チカチカと眩く程度だった。


・8/27
5時半に起きて朝ごはん。アルファ米の雑炊。
何度経験しても慣れることのないヒヤッとしたイヤァな着替えを済ませて、7時に出発。
今日はもうなにか緊張するようなポイントは無く、ひたすら牧歌的なアルプスの沢を遡って行くだけだ。ヨーデルを口ずさみたくなるなぁ。
ヨロレイヒー!

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(ヨロレイヒー1)

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(ヨロレイヒー2)

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(ヨロレイヒー3)

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(ヨロレイヒー4)

天気も悪く無く、時折晴れ間が見える。良い気分だ。
ちょうどシーズンのクロマメ(ブルーベリー)を頬張りながら甘酸っぱい遡行を続け、12時に笠ヶ岳から北に伸びる尾根に詰め上げる。しばし休憩。

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(詰め)

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(もぐもぐブルーベリー)

そうこうしているうちに雨が降り始め、降られながら13時半に笠ヶ岳山荘に到着。
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(天気悪くなってきた)

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(霧中のおせんさん)

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(もう少しで山荘ですよー!)

今日は笠ヶ岳山荘まで来れたら良しという計画だったので、雨も降ってるし素泊まりしようかな?と話しながら宿泊料金を確認すると9500円とのこと。
その値段に驚いてしまって反射的に今日は下山することに決める。(後々この選択を後悔することになる)
小屋のお姉さんに記念写真をとってもらい、売店のカップラーメンをいただいて、14時半下山開始。
テント場を通ったが、タープを張れそうな場所も無かった。

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(笠ヶ岳山荘で記念写真)

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(たおやかな稜線。雨風で冷える。)

19時から20時の間くらいには新穂高につけるかと思っていたけれど、稜線上は雨風が寒く、思いの外ペースが上がらずおせんさんにいたっては若干低体温症の兆候があったようで急いで着替えたりするシーンもあった。
沢登り装備とはいえ、当たり前だが濡れと風は要注意だ。

寒かったけれど、杓子平ではいくつもの雷鳥の群れに遭遇し、中には手で触るまで逃げない個体もいたりして、癒されながら下降を続ける。

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(杓子平は広くて気持ち良い)

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(雷鳥の群れ。雷鳥の家族が3組ぐらいいた。)

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(かわいいなぁ)

その後、雨は止んだが下山のペースが3人で少しずつバラけてきてしまい、僕は比較的元気だったけれどどうにも身体が温まらなかったので駆け足で笠新道の起点まで先に降りさせてもらう。
ようやく3人が合流したのが20時ごろ。
そこからは林道を歩いて21時にようやく新穂高登山センターに到着。

日帰り温泉はさすがにどこももうしまっていたので、新穂高登山センターの軒下を借りて泊とする。温泉は明日の楽しみに取っておく。
おせんさんのキムチ鍋とご飯にプラスして朝用の辛ラーメンもペロリして本日は終了!
お疲れ様でした。

・8/28
未明から続々と登山者が現れるのを尻目に睡眠を貪り、6時ごろに起床。
7時ごろからぼちぼちと宿の売店などが開き始め、8時半に中崎温泉で湯に浸かり10時にタクシーで駐車地まで。
新穂高温泉は意外にもタクシーはあんまり入ってこないようで、危うく配車してもらえないところだったがOKDさんのたくみな交渉術で濃飛タクシーが来てくれ、無事に駐車地に戻ることができた。
帰りに神岡の道の駅でスーパーカミオカンデの勉強をしてから帰りました。
下山完了。

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以上、山行記録でした。

アルプスの沢登りは空が広くて気持ちが良い。
下山でダメージをくらったので、そこはもう少し慎重に準備や判断をしても良かったかもしれないが、まぁ元気に降りてこれたので良かったでしょう!
今回もお疲れ様でした!

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(スーパーカミオカンデに約11000個ある光電子増倍管)



2023.8/13-14 神戸山岳会 2023年夏合宿 愛媛県 石鎚山 面河渓(おもごけい)~中沢

神戸山岳会 2023年夏合宿

愛媛県 石鎚山 面河渓(おもごけい)~中沢

 

こんにちは須川雄です。剱岳に行く予定だった夏合宿ですが、台風7号の影響が出そうなので、急遽四国の沢登りに変更して行って来ました。アルプスのような雄大な沢でした。

 

■メンバー Fさん、T原さん、T口さん、K美さん、須川雄

 

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7:00     駐車場発

16:00      幕営地点

面河渓駐車場から出発。数日前に通り過ぎた台風6号の影響で面河本谷の水量は多い。登山口から快適な遊歩道を終点まで歩き入渓。面河ブルーと呼ばれる渓谷だけあって水質が蒼く美しいIMG_7895

水深が深いので右岸に左岸に胸まで浸かりながら渡渉して進むが、水温もそれほど低くないので泳いで渡っても気持ちいい。途中で幾度となく現れる透き通る淵には、魚影も多くみられる。ナメ滝でウォータースライダーを楽しんだり、美しいゴルジュを泳いだりしながら、夏の沢を満喫できる。

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面河渓は沢のスケールも大きく明るくて雄大でアルプスの様でまさに天国。七つ釜や長淵などの見所を過ぎると魚止めの滝がある。

ここを超えると幕営適地の河原にでる。星空の下、焚火を囲みおいしい鍋を食べながら宴会し至福の夜を過ごす。

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814

6:30     出発

8:00     御来光の滝

9:30     中沢出会い

15:00   天狗岳

15:30        石鎚山山頂(弥山)

17:00   愛大石鎚小屋

20:00   駐車場

昨日よりは水量の少なくなった面河本谷を遡行開始。台風が近づいているが天気は良い。小滝を超えたり、ゴルジュをへつったり、滝を巻いたり、淵を泳いだりと沢の醍醐味が詰まって飽きない。ほどなくすると御来光の滝(87m)が姿を現す。天空から舞い降りる白竜のような圧巻のスケール。記念撮影や行動食を食べたりと小休止してマイナスイオンに癒される。IMG_6439

御来光の滝は右岸から巻く。ここは赤テープや残地ロープがあるなど道が整備されていて歩きやすい。巻き道を終えて面河本谷に降りると、そのまま愛知大学避難小屋まで抜けるか、石鎚山に突き抜ける中沢に分かれる。今回は石鎚山山頂を目指すために巻き道終了点から少し本谷を下り中沢を選ぶ。中沢は水量が少なく入り口が分かりにくい。
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少し進むと上部に迫力ある石鎚山の南尖峰が見える。遡行図では「中沢は明るい谷で快適に登れる。手ごわい滝が3ヵ所あるが左岸を容易に巻ける」と書いてあるので、軽い気持ちで突入する。しかし、ここからが地獄の始まりだった。水量が少ないが傾斜のあるスラブが続き岩場には黒い苔が生えており足を置くと滑りそうで怖い。登れると思って進んでいると途中でにっちもさっちも行かなくなりT口さんに上部からロープを垂らしてもらい、なんとか通過する。高度感もあり落ちると止まらない岩場のフリーソロが続く。岩場を巻こうとしても、藪が覆いかぶさり全く進まない。ここでかなりの時間を費やしてしまった。
IMG_6466南尖峰見えてからが、滑ると絶体絶命な岩場と猛烈な藪漕ぎが行く手を拒むので難易度が高くなる。稜線直下も強烈な笹原の藪漕ぎが続き、トゲトゲの葉っぱ(アザミ?)が体中を刺しまくる。おまけに大量の虫もまとわりつき、虫にも刺されまくる。肉体的も精神的にもハードで心が折れそうになるほど辛い。笹の上を滑るフェルト靴で3歩上がって2歩下がりながら、ずだぼろ状態でなんとか天狗岳に続く東陵コースの稜線にたどり着く。

IMG_2509ここら辺から風も強くなってきて、クライミング要素の強い登山道を天狗岳まで進む。


IMG_7672天狗岳の時点で15時と予定よりかなり遅くなってしまった。稜線はガスが濃く風も強く小雨も降ってきた。高度感満点の稜線伝いで石鎚山山頂まで行く。いつもは賑わっている山頂も小屋泊の方が数名いるだけでひっそりとしている。石鎚山は古くから山岳信仰の山として日本七霊山の一つ。昔の人はよくここまでの道を切り開いたと思うと感服する。
IMG_6483ここで沢装備を外して下山に備える。山頂から駐車場までコースタイムで3時間30分。ヘッドライトを用意してガスガスな登山道を進む。雨で滑りそうな木の梯子や崩壊した登山道に注意する。途中で日が暮れ真っ暗な中をヘッドライトで照らしながら、満身創痍の状態で駐車場までなんとか到着。疲労困憊の中、鳴門大橋が通行止めになる前に神戸に戻ることができた。

 
  今回の夏合宿の企画を何か月も前から準備してくださった、Fさん、T原さん、本当にありがとうございました。いろいろと反省点がありますが、メンバー一丸となりハードな山行を達成できてよかったです。今回の強化合宿を糧に、さらなるステップアップを目指して楽しい山行に行きましょう!

2023.8.11-13 剱岳縦走

2023.8.11-13 剱岳 池ノ平 真砂沢 室堂 の記録

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こんばんは、岩瀬た です。久々に縦走をしてきました。
去年天候不良で断念し、それからもなんとなく縁のない剱岳でしたが今回は天気予報に反して終始天気が良く、有名な尾根や岩壁を見ることもできてようやく地理の感じが自分の中に入ってきたように思います。
剱岳から北方稜線経由での劔沢ぐるり一周。

以下、山行記録です。
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◎メンバー
岩瀬た


◎装備
・ツェルト
・寝袋
・アイゼン
・アックス(不使用)
・ストック
・ロープ20m(不使用)
・食糧など


◎行程概要
・8/11 晴れ-曇り-晴れ
6:45 馬場島 出発
11:00 早月小屋 テン泊

・8/12 晴れ
1:00起床
2:15 出発
4:50 剱岳山頂
6:30 三ノ窓
7:15 小窓ノ王 ここからルートミス
8:50 縦走路復帰
9:30 小窓
11:00 池ノ平山荘 休憩
12:30 出発
16:00 真砂沢ロッジ テン泊

・8/13 晴れ
2:30 起床
4:15 出発
6:30 劔沢小屋
7:45 劔御前小屋
9:50 室堂


◎行程詳細
・8/10
仕事を早上がりさせてもらって家に帰って準備。電車に乗って23時頃に上市に到着。駅前のファミマの駐車場が広く、なおかつ人もいなかったので邪魔にならなさそうなところで野宿。

・8/11
5時に起床。
昨夜、旭タクシーの人に6時に1名の予約が入ってると聞いていたので、その時間に合わせてタクシー乗り場に行き、馬場島への乗り合わせをさせてもらう。快く受け入れてもらえて良かった。
7時前に馬場島に着いて入山!
早月尾根は日陰も多く気持ち良い。

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(早月小屋)

11時頃に早月小屋に着く。思いの外早く着いたので、先に進んでしまおうか迷いつつ居合わせた人と喋ったりしてたらガスが湧き始めてあっというまに真っ白になったので今日はここでツェルトを張って寝ることとする。
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(ガスってきた)

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(今日の寝床)

ガスったものの雨は降らず、夕方頃には晴れて綺麗な夕暮れを見ることができた。
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(夕暮れ)


・8/12
今日は昼から天気が崩れる予報だったので、早朝(というか夜中)出発とする。
起きれるかなぁと不安だったけれど、スッと起きれた。
1時に起き、ご飯を食べて撤収し、2:15出発。
ちょうど日が昇る5時前に剱岳の山頂に着いてしばし休憩。良いくらいに寒くて良いクールダウンとなった。
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(山頂)

さて、一応ハーネスなどつけて準備を整えて、北方に向けて進む。踏み跡がしっかりある。
写真撮影しにきたという人に挨拶などしつつ、八ツ峰を見ながら歩いてまずは長次郎の頭。
基部に沿ってザレたところを登ると残置ロープが垂れていたのでそこを登る。
バンドに上がってバンド沿いに東側をぐるっと回って長次郎の頭はおわり。
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(長次郎の頭の残置ロープ終了点)

またしばらく歩いて八ツ峰を右に見ながら池ノ谷乗越から池ノ谷ガリーを覗き込む。
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(八ツ峰)

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(池ノ谷ガリー。見てみたかった場所だ。)

ポロポロと落石しながら降りる。

そして正面には小窓王南壁が聳える。
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(小窓王南壁)

少し前の話だが、劔尾根を登ろうと思ってOKDさんと友人と馬場島まで来て、結局天気が悪そうだったので僕たちは中止してとんぼ返りした。
その時に駐車場で少しお話した方が行くだけ行ってみるということで「お気をつけて」と見送ったけれど、小窓王南壁の登攀中の事故で亡くなってしまった。
その時のことを考えつつ手を合わせる。

三ノ窓まで降りると、何人か人がいて、ちょうど撤収中。快適そうな場所だ。
あとでSNSなど見ると関西の山岳会の方達だったよう。
チンネを見ながらしばし休憩。
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(チンネ)

池ノ谷をさらに少し降りて、小窓王南壁の基部沿いに、「発射台」と呼ばれるザレた斜面を登り返して小窓尾根に乗り上げる。
振り返ると劔尾根だ。
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(劔尾根)

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(小窓王基部から振り返る。左のルンゼが池ノ谷ガリー。)

次の冬シーズンこそR4に行きたいなと思いながら眺める。(R4は見えないが。)

さてあとは小窓まで行って雪渓を降りるだけだと思いながら進む。
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(小窓と池ノ平山)

小窓の王の基部沿いに何も考えずに降りていったら思いっきりルートミスしていて、トラバースしたりなんやかんやして、やっちゃったなぁ、、、と思いながらハイマツや岩をグワッシグワッシと掴みながら小尾根を登る。日も当たって暑い。熱中症なるでこれ。。。。と思いながらどうにか縦走路に復帰。
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(間違えて変なところ降りてきてしまった。復帰まぁまぁキツかった。)

小窓まで行くと涼しい風が谷から吹いてきて、素晴らしく気持ちよい。

アイゼンをつけて照り返しが眩しい小窓雪渓をテクテク降りて行き、右岸に滝が見えるところあたりで人に出くわし、左岸の縦走路の入り口を教えてもらう。完全に見逃していた。危ない危ない。
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(小窓雪渓を下降。)

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(この滝が目印になるみたい。立派な滝だ!)


こんなところによく道作ったなぁ、、、と思う道を歩いて、11時、池ノ平小屋に到着。
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(池ノ平小屋)

今日はここで泊まる予定にしていたけど、雨が降りそうな感じは全然しない。先に進むかどうしようかなぁと思いながら、梅ソーダをいただく。
氷が入っていてめちゃくちゃ美味しい。最高だ!
暑さでだいぶやられていたので生き返った気分。
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(梅ソーダ。最and高)


OKDさんの知り合いが働いてると聞いていたので挨拶してみようと思って小屋の人に聞いたら、どうやら出かけているようで会えなかった。残念。もしかしてさっき道を教えてくれた人かな?
居合わせた人と少し話したりして、しばらく休憩したのちにもったいない気もしたけれど明日の天気がどうなるかよくわからなかったので少しでも進むべく真砂沢に向けて出発することにする。
池ノ平小屋のテント場は芝生でとっても気持ちよさそうだったので名残惜しい。また今度ゆっくり来よう。

下の方に見える劔沢目掛けてズンズン降りる。
暑い。暑すぎる。天気が良く景色も良くて素晴らしいが、ぶっ倒れそうだ。
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(剱岳の稜線が良く見える。)

2時間ほどでようやく沢床に着き、二又の橋の袂でじゃぶじゃぶ。
生き返るー!
雪解け水が非常に冷たく、一気にクールダウンだ。気持ち良い。
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(沢 最アンド高)


気持ちの良い沢水に後ろ髪を引かれながら真砂沢までもう2時間弱歩いて、16時、真砂沢ロッジに到着。さすがに結構バテた。久しぶりの歩きにしてはよく頑張った。
とても落ち着いた雰囲気の小屋で、人もそんなに多くなくなかなか良い場所でした。
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(真砂沢ロッジ)

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(テント場もゆったりしてて良い感じ。)

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(今日はタープっぽくしてみた。)

ツェルトを張って、小屋でビールを買って一人乾杯。くーうまいぜ。
ご飯を食べてると、上流の雪渓に熊が出た。
遠望ではあるけれど、初めて熊を見ることができた。

明日の天気はどうだろうなぁと思いながら就寝。

・8/13
今日は暑くなる前に室堂についてやろうということで、2時半に起き少しゆっくり準備して4時に出発。
昨日の熊に出くわしませんように、、、と思いながら劔沢を詰める。
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(劔沢)

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(長次郎谷)

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(平蔵谷)

長次郎谷や平蔵谷を見ながら歩いて6:30、劔沢小屋に到着。
テント場はテント村になっていて、連休って感じだ。お洒落な人もたくさん。しばらく休憩する。
水を飲んで日焼け止めを塗って、劔御前に向けて出発。
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(劔沢小屋より剱岳)

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(劔沢キャンプ場)

途中の分岐で別山や立山を経由して室堂に行くか少し迷ったけれど、まぁまぁ足も筋肉痛になっていたし、なによりもこの日差しで登るのはちょっとキツいなぁと弱気になったので素直に劔御前から雷鳥沢に降りて室堂に行くことにする。
立山に向かって登って行く人もたくさんいたので、あっぱれだ。


雷鳥沢もカラフルなテント村になっていて、それを横目に最後の長い階段をバテバテで登って10時、ようやく室堂に到着。
たくさんの人!
みくりが池温泉でゆっくり汗を流して、ブルーベリーソフトクリームを食べて終了。
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(ブルーベリーソフトクリーム)



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以上、山行記録でした。

全く雨に降られず、良い天気の中で歩けて良かったです。
北方稜線は想像していたよりも難しくなく、道もはっきりしていたので(とはいえ小窓への降りを間違えましたが、、、笑)天気が良ければとっても気持ちの良い縦走路でした。
よいお盆休みでした。

帰りのバスで暇だったので、電子書籍で高野秀行著「西南シルクロードは密林に消える」を読み始めたのですが、まだ読み終えていませんがなかなか面白くて、すっかり旅に心を奪われ始めています。
シルクロードを歩いてみたい!
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