2024年05月

ああ、徳本峠

ああ徳本峠                  202413日ー14

                              A

 

 本来この峠に登る予定ではなかった初日に今年最大級の雨の中を二日間かけて霞沢西尾根

を末端から取り付く予定だったが余りの雨の激しさにカッパも役に立たず何とか屋根の有る

所を繋いで登りたいということでバリエーション尾根への取り付きは諦めバスで上高地まで

のんびりと行きそこからは小屋伝いに明神小屋まで距離を伸ばしそこから夏道で約2.5

時間で行けるという徳本峠を目指すことにした小屋というからには多少の屋根は期待できるし

天気予報は15時頃から雨は止みだし翌日は快晴と言っている何よりという名称がよい

 ”ならゆっくり傘を差しながらでも登れるだろうというのがこのに初めて挑む無知な

二人の共通意見だったまたこのへの変更には40年来の謎解きの目的もあったこの

の存在は昔から知っていたが何故素直にとくもとと読まずとくごうと読ますのか

その答えを探るのも雨によるルート変更の理由の一つだった

 前夜未明さわんど岩見駐車場に車で辿り着いたが土砂降りの雨で外に出てテントを張る

どころではない偶然手前のところに屋根付きのバス停を発見し大雨の中でもあるし始発

までは使わせてもらってもいいだろうということでテントを張らせて頂くここだけは土砂降り

の中の別天地だった雨の中でテントを張っていたらそのうちに川の中州で寝ているのと変わらない

状況になっていただろう初日からずぶ濡れのシュラフではきついそのうちに始発のバスがやって

来て我を起こしてくれる慌てて朝飯を掻き込み駐車場に車を停めてそこから上高地まで

バスに揺られてのんびり行くバスの乗客は皆さん日本人のように見えるが話している言葉は

中国語や韓国語やタイ語ベトナム語等で上高地バスターミナルは最早東南アジアのハブ空港

かといった感じだ

 気合を入れなおしてやや小ぶりの中を明神小屋を目指して歩き出す時間で明神小屋着

(1100)。相方のAさんはここの小屋の蕎麦が安くて旨いと言って中へ入って行った

 私は蕎麦を食べる気分でもなかったので小屋の縁で雨を避けながら行動食を摂る隣で雨宿り

していた欧米から来たと思われる人魚姫のような女性二人連れに見とれていると中では何やら

Aさんは蕎麦を止めてカレーを食べていた後で聞いてみるとどちらも¥1200もするので

同じ値段なら蕎麦からカレーに変更したがレトルトカレーとご飯のセットはそれほどは美味しく

なかったようだ腹ごしらえも出来たので明神小屋から南へ転進し歩きやすい登山道で

徳本を目指す。「上部はロープが要りますとか書いた看板があるがそんな馬鹿な

ただのやないかいなとこの地域にに慣れない初老の二人は看板の警告を真に受けず

よく踏まれた明瞭な道をずぶぬれになりながらひたすら歩いて高度を稼ぐ途中二回休憩

峠の小屋まであと1/4というところで崩れたスノーブリッジに道を塞がれるうーむ

困ったどうすんべと今までの快適な登山道からいきなり命がけの雪渓通過というギャップに

まごつく一旦下りてスノーブリッジのある枝沢をやり過ごし、GPSの位置と方向を

確認して隣りの雪渓を直登し始めるが30分ほどでまた崩れた雪塊が出てきた雪渓上の

は綺麗になぎ倒されており雪崩の通り道であることを示すかなり上まで雪渓は続いて

いるが擂鉢状に角度は上がり雨でコンディションも悪いここでアイゼン・ピッケルに換装し

上部に突っ込むことも考えたが降り続く雨の中時刻も15時に近く携帯の電波も悪い

 この先上部で日没とともにアクシデント発生の危険性などを鑑み、1950m付近の

雪渓上にて本日の行動を打ち切ることにする整地に時間ほどかけやっと今夜のねぐらと

荷物用のテントの場所を確保する結局雨が止んだのは18時頃だった。5月の雨に濡れ

稜線にでてから風と寒さにしごかれるのはなかなかキツいテント内で濡れた衣服類を乾かし

ながら、Aさん特製のぺミカンシチューを頂くぺミカンは準備は大変だが山ではすぐに

調理できて有難い担ぎあげた酒1.5Lを空にし気分よく1900就寝夜中寒い寒い

と言ってさんがコンロを焚くので目が覚める

 600起床昨日の天気が嘘のような雲一つない快晴あああと一日低気圧の通過が

ずれていれば快適に当初の計画通り霞沢西尾根に登頂できていただろうなあと思うと残念至極

しかし天に刃向ってもどうしようもない今回は残念ながら敗退するが敗退しても次回への

モチベーションは上がるこれが登山の醍醐味だろう失敗しても後悔することなくかえって

次回へのやる気が湧く。1950mのテン場からは真正面に明神の東陵から2263Pを経て

1峰へと続く大好きな山塊が堂たる威容を朝日を受けて我を誘っている次は明神東陵

から主稜だとかいやその前に徳本に借りを返しに来なければとか様な想いが過る

 穂高よありがとう上高地よさようなら

 登れなかったにも拘わらず何故か充実した気持ちでゆっくりと下山していた

 本日はスペイン語ドイツ語フランス語等をすれ違いざまに聞きながらリベンジの想いを

胸に上高地へと下山した

 

 notes

  ではなく山だった

 ・雪のある時期は上部雪渓に苦労させられる

 ・携帯の電波は総じて通じにくかった(docomo)

 ・熊の気配は有り

 

ダイヤモンドトレイル 1泊2日縦走

メンバー 須川雄司(単独)

 

■はじめに

ダイヤモンドトレール(通称 ダイトレ)は、金剛葛城山系の稜線を縦走する長距離自然歩道です。奈良県香芝市の屯鶴峯から、二上山、大和葛城山、金剛山、岩湧山、大阪府和泉市の槇尾山を結ぶコースで、全長約45kmに及ぶ関西を代表するロングトレイルです。最近トレイルランニングを本格的に始めたので、いつかは行ってみたいダイヤモンドトレイルランチャンピオンシップ大会の試走を込めて縦走してきました。

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1日目

650分        ダイヤモンドトレイル起点

800分        二上山

1000分   岩橋山

1200               大和葛城山

1500               金剛山

1530分      ちはや園地キャンプ場

快晴。始発で神戸からJR新今宮→近鉄柏原→近鉄道明寺→二上山と乗り継ぐ。神戸から2時間ほどで到着。本来であれば屯鶴峯の北入り口からスタートするのだが、車道を40分歩くのが暑すぎるので二上山駅からすぐに二上山に取付く。雄岳まではルートが無数にあるのでわかりにくい。岩屋峠でダイトレルートに合流する。道幅も広く整備されている登山道でトレイルランナーも多く走っている。途中でトレラン会のスーパースター吉住友里選手にお会いする。先日行われたULTRA-TRAIL Mt.FUJI KAI70kで優勝されていたので「先週のKAI優勝おめでとうございます」とお声がけさせていただく。吉住選手の全くぶれのない美しい走りに感動してテンションも上がる。平坦な道はできるだけ走ろうとするが、キャンプ道具が重いので結局は歩きが中心となってしまう。大和葛城山はロープウェイで来ることもできる観光地。GWで天気も良く人が多い。100万本のツツジの大集落が満開で美しい。人込みは苦手なので水越峠まで一気に下る。ここからは本日のメインイベントの金剛山の登りだ。どこまでも続く階段にヒーヒー言いながら金剛山山頂へ。
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金剛山は大和葛城山とは違い、静かで静寂な山。2022年まで運航していたロープウェイが廃業し、人も少ない。山頂の葛木神社にお参りし、ちはや園地のキャンプ場へ。ウッドデッキのキャンプ場で炊事場と温水シャワー付きのトイレもあり快適に過ごす。年間60日もキャンプしているというおじさんと、焼酎を飲みながらお遍路話で盛り上がる。(使用料1000円、要予約)

 

2日目

630分          ちはや園地キャンプ場

820分        行者杉

1010分      紀見峠

1300分      岩湧山

1430分      竜畑

1600分      施福寺

1700分      槇尾登山口バス停

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今日も天気が良い。早朝で登山者のいない山道を黙々と進む。特にアップダウンもなく、紀見峠まで到着。ダイトレトレラン大会は南海高野線の紀見峠駅で終了。

ダイヤモンドトレイルは整備されているが、植林杉ばかりで風景は単調。本日のメインイベントの岩湧山に登る。結構な急登できつい。山頂は眺望もよく、大峰や奈良の町々、金剛山や大和葛城山もよく見える。最高のひと時を過ごして、竜畑の集落まで降りる。ここはキャンプ場があり、子供たちの無邪気な笑い声とバーベキューの美味しそうな匂いがたまらない。里心を必死に抑え、心を鬼にして槇尾山まで向かう。薄暗い道をとぼとぼ歩き山頂の施福寺に。ここは弘法大師も修業した修業寺院。足腰を守る馬頭観音も祭られている。本堂に参拝しダイトレが無事終了したことを報告する。参拝者は標高280mの駐車場から標高475mの本堂まで約40分の急な階段を登らなければならず、西国三十三所のなかでも、厳しい参道として知られている。ダイトレは槇尾山でゴールだが、槇尾登山口バス停まで1時間かけて歩く。槇尾登山口バス停からは、30分毎に和泉中央駅までの南海バスが出ている。

 

■おわりに

二日とも天気に恵まれた。1日目の金剛山までは予想通りだったが、2日目の槇尾山までが長く11時間行動で25㎞も歩いた。今回は、ダイトレを始点から終点までつなげるのが目的だったので達成できて満足している。次回はトレラン装備で紀見峠まで走ってみよう!



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