比良 八幡谷 平成23年9月11日
<メンバー>T、T中、U、Y(撮)(文)
2ヶ月前に奥ノ深谷を遡行したメンバー4人で八幡谷を遡行してきました。
当初は台高 黒倉又谷の予定でしたが、台風12号の被害が酷く、交通規制があるのと沢の状況が荒れていることが予想された為、メンバーの意見から比良に行き先を変更となりました。
前日夜に沢の入渓場所手前の堰堤近くのスペースにて幕営。
翌早朝小雨が降りましたが、7時頃には止み、晴れ間の除く中07:40頃駐車場所を出発。
幕営地近くでヤマビルが見つかり、ヤマビルの多かった先月の台高 唐谷川を思い出しました。
堰堤を越して直ぐに入渓。
幅の狭い薄暗い沢ですが、勾配は緩やか。しばらくは滝と呼べる傾斜も無く、延々と沢を歩き遡行していくと沢の1/3程の所からようやくシャワークライムできる滝が出てきて楽しくなってきました。
前半なだらかで長い沢歩きだった為、延々と沢歩きに終始するかと危惧されましたが、後半は所々ザイルを出して確保しつつシャワークライミングを楽しめました。
基本的にTリーダーがトップ、T中さん、Uさんを中間に挟み、Yがラストのオーダーで遡行していきました。
そろそろ沢が終わる手前、3段になった滝で最初の滝を突破した後ラストのYがそのままトップで登高。下で見たよりも中間辺りのホールドが悪く、ランニング・ビレイを一箇所取って何とか突破しました。
セカンドビレイにムンターヒッチを使いましたがザイルが濡れている為か流れが悪く、ルベルソキューブに変更。ルベルソでもザイルの流れが悪く、乾いた岩のようにはセカンドビレイできないと実感しました。
沢では8環の方が使い勝手が良さそうです。
その後、勾配のキツいガレ地と滑り易い草付きを登高し、細川尾根に合流。当初の予定だと比良縦走路に出る予定でしたが、右手に振り過ぎました。
細川尾根を更に登り詰め、比良縦走路との合流点にて小休止。ガスって視界が効かないので武奈ヶ岳頂上は止めておこうかと思いましたが、ガスが薄くなった時に確認すると勾配の緩い登りを少し登るとピークに立てそうだったのできっちりピークを踏んでから下山開始。
因みにYは今回初登頂となった武奈ヶ岳でした。
地形図から見ても細川尾根は急勾配の下りでしたが、急勾配の上にぬかるんでおり、想像以上に路面状況が悪い下山道でした。
細川尾根は踏み跡がありましたが、一部不明瞭な箇所があり、地形図とコンパスでルートファインディングをしつつ、致命的な道迷いはせず、ドンピシャで堰堤まで下れました。
苦行の様な下山を終え、ふらふらになりながら駐車場まで到着。
温泉にて服を脱ぐ際、ヤマビルに食いつかれていたのに気付かず、引き剥がしてしまって足首から流血しながら帰神しました。
今回のルートは沢自体は後半楽しいですが、沢終了点から尾根への登高と尾根の下りがキツく長い為、また来たいとは思わない沢となってしまいました(汗)
まさか帰りの激坂下りで素足にスニーカーの人は
居なかったでしょうね?!
山には地図と行動食も必携です?!。
皆さんのレポートもよろしく。