氷ノ山山スキー     平成24年1月21日(土)  Y山(単独)


今回は大段ヶ平からアプローチしました。
直前の予想地上天気図を見ると、風は弱そう。

予想高層天気図によると、氷ノ山付近の湿数の値が高く、ガスがかからないだろうと見込んでアタックを掛けました。

マイカーは非力なFFで、林道のかなり手前までしか入れませんでした。一応スタッドレスを履いてますが、そろそろ寿命なのか、グリップしてくれず、スリップしまくり。チェーンも積んでましたが、装着するのがメンドくなり、林道を1時間余分に歩くハメに・・・(泣)

睡眠不足のせいか、何となく体が重い。
気温はマイナス2℃で、厳冬期とは思えないほど気温が高く、雪はシャバシャバのザラメで残雪期みたいな雪質。
雪が柔らかく、ツボ足だとかなり潜るので、スキーラッセルでさくさく進む。

地形図上でどう見ても実際の地形と違う箇所に出合い、読図で混乱しました。
東屋の箇所が地形図上では右岸に沿って進むようになっているが、実際は右岸から左岸、更に右岸へと橋を渡るようになっていました。
P1210001

念の為、地形図の他に山と高原地図を持参していたので、チェックすると高原地図では実際の地形通りの表記がされており、無事現在地を特定できました。
地形図のみだとルートファインディングに支障が出ることがよく分かりました。

ひたすら林道を進む。

計画では林道から大段ヶ平に向けて尾根に取付く予定でしたが、地形図で読みとった以上に急斜面が続き、しかも密な樹林帯で中々取り付けず。
林道を延々と登高していくと、流石にアプローチが長過ぎると思い、適当な個所で尾根に取付く。

しかし間もなく、急傾斜でシール登高が厳しくなり、ツボ足で登高を試みるもツボ足だと腿まで埋まる強烈なラッセルを強いられる。
スキーの絶大な浮力を改めて実感しつつも、腿ラッセルで急登を登るのは体力的にツラい。

尾根の上部、山頂方面を望むとガスが掛かっており、このままハイクアップしても樹林帯を抜けた所でホワイトアウトが予想される。
P1210006

睡眠不足で体調も優れないし、尾根のラッセルはキツく、林道を進むにしてもアプローチが長過ぎる上に、おそらく視界不良で山頂へは行けないだろうと予測し、アタックを中止することにしました。

先日の蘇武岳と違い、氷ノ山は山頂付近に目印となるものが全くないなだらかな地形の為、視界不良時に正しいルートファインディングができる自信が全くありません。こういう時はGPSの出番となりますね。
しかしGPSも機械ですから、故障も考えられるし、電池が切れたら使用不能となりますから、過信は禁物ですね。

撤退を決断し、取り付いた尾根から林道に下り、シールを剥がして、傾斜の緩い林道を直滑降で駐車場所まで下りました。
P1210008

今回で氷ノ山山頂アタックは6回目ですが、登頂できたのは2回のみ。しかも残雪期。
氷ノ山は厳冬期の登頂難しいなぁ(汗)