乗鞍岳山​スキー     平成24年3月29日(木)  Y山(単独)


相変わらず週末は低気圧の通過と冬型気圧配置で天候が安定しないので、移動高のタイミングに合わせて休暇を取得し、乗鞍岳へ山スキーに行ってきました。
単独での3,000m峰は昨年5月の富士山山スキー以来です。

今回の山行計画↓
05:00休暇村乗鞍高原→08:00ゲレンデ最上部→10:00位ヶ原→13:00剣ヶ峰→(位ヶ原へ向けてドロップ)→16:00休暇村乗鞍高原
スケジュールには大分余裕を持って計画してます。

予報通り、高気圧に覆われたようで雲一つない絶好のアタック日和♪
しかも神戸では雷雨だった昨日の低気圧の通過が乗鞍では雪だったらしく、サラサラのパウダースノー。

高気圧に覆われた為か、放射冷却でマイナス15℃の極寒の中ノートレースの雪面をハイクアップ開始。
気温が低い為に耳が千切れそうな程痛い。背後からの御来光を拝み、気温が上がりそうな予感。
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日射でどんどん気温が上がり、且つ高気圧に覆われて風が無い為、大量の汗を流しつつ快晴の青空に映える乗鞍山頂を望みながら黙々とハイクアップしていく。
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ゲレンデトップまでハイクアップすると、昨日の積雪の下にカリカリのアイスバーンがあり、昨シーズン以来久々のクトーを装着。
クトーを効かせつつハイクアップ続行。スキーラッセルでくるぶしくらいでした。

位ヶ原辺りまで登り詰めると風が吹き始める。
肩の小屋で小休止し、スキー&ストックからアイゼン&ピッケルに換装し、剣ヶ峰へ向けて登高。アイゼンの爪を効かせつつ登っていると、航空自衛隊と思われる戦闘機らしき飛行物体が高度3,000mの低空で間近を何度か通過。
訓練かな?
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雪面に戦闘機の影が映るくらい直近でビックリしました。

ウィンドクラストした雪面と昨日の積雪斜面が交互に現れ、慎重に登高して剣ヶ峰登頂。
約1年ぶりの乗鞍山頂。
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エビのしっぽでびっしり覆われてました。
気温はマイナス5℃、西の風約10m/sでかなり寒く感じる。
山頂からは槍穂連峰や間近の御嶽山、遠くは富士山などの絶景を拝み、早々に下山開始。
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山頂からドロップするつもりでしたが、カリカリのアイスバーンの急斜面で滑落の恐れがあったんで高天原方面の斜面が緩む辺りまでアイゼン&ピッケルで慎重に下降。
ある程度斜度が緩んだ所でスキーに換装し、アイスバーンを木の葉で高度を下げて行く。かなり下降してから山頂から谷地形に昨日の降雪があるのに気付き、美味しそうな斜面をみすみす逃してしまいました。
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その後、ツアーコースをゲレンデまで滑降し、乗鞍スキーツアー終了。
朝一はパウダーでしたが、日射による急激な温度上昇でグザグザのザラメになってしまい、快適な滑降とは言い難かった。