富士山山スキー 平成24年5月8日(火) Y山(単独)
今年のGW、結局連休が取れたのは槍ヶ岳山スキー山行の4/28-29の2連休のみで、あとは合間合間に休日出勤を強いられた(泣)
5/8(火)本日、予想地上天気図・予想高層天気図を確認したところ、まずまずの天候且つ予想最高気温が地上で27℃で3,776mの日本最高峰山頂でも積雪が緩んで快適ザラメになることが予想された為、休暇を取得して約1年ぶりの富士山山スキー山行を決行。
予想高層天気図から読み取ると、山頂付近は10m/s以上の強風が予測されましたが、この時期の富士山としては格別強風というわけでもなし。むしろ10m/s以下の風を待っていては好天を逃してしまう。
そういう意味では槍ヶ岳に行っていた4/28-29の2日間は富士山に行くにしても絶好の機会だったと言える。この両日は高気圧に覆われ、高層天気図からも等高度線幅が広がっており、富士山頂でも風が弱まっていた。更に夏日となった為、富士山頂でも積雪が緩み、極上ザラメだったようだ。
GWの富士山山スキーの絶好の機会を逃したのは痛いが、槍ヶ岳山スキーを計画していたため致し方なし。
4/28-29の2日間には劣るが、本日5/8の気象条件もまずまず。
富士宮口新五合目までの道が夜間閉鎖されている為、07:30の開通を待たなければならないのが何ともじれったいが。睡眠時間を確保できると前向きに捉えれば我慢できるか・・・。関西からだと富士山は遠い。
久々の日本最高峰だが、先日の槍山行でCo3,000mの山小屋に一泊した為、高所順応もバッチリ!?加えて今秋のフルマラソンに向けて早朝ランも再開したことだし、心肺機能は高まっているはず・・・
08:00に富士宮口新五合目駐車場に到着。直ぐに準備を整え、登山口からスキーを履いてシール登高開始。
Co2,700mほどで傾斜がキツくて効率が悪いので、シール登高からクランポンに換装して登高続行。
予報通り、気温は8℃と高めで、ほとんど雲も無く快晴の中汗を流しつつの登高。が、あっという間にガスに覆われ日差しが遮られ始める。
富士宮口頂上の山小屋と剣ヶ峰を目前にしたCo3,550m付近で20m/sほどの強風に見舞われ進退極る。しかもガスに覆われ、予想に反して積雪はアイスバーン状。気温は約0℃。
ザックに装着したスキー板が風に煽られてバランスを崩しかける為、身の危険を感じる。
頂上まで約200mほどの高度差に迫ったが、ここで撤退することに。先行の単独スキーヤーも東にトラバースして風を避けるようで、同じく風下の方へトラバースして滑走準備を整える。
先行の単独スキーヤーが滑降した後、クランポンからスキーに換装。スキーブーツがウォークモードじゃなく滑降モードになっているのに漸く気付く(汗)
どおりで歩き難いと思った・・・
強風吹き荒ぶ最高到達点を後にドロップ。
Co3,400m付近までは固めのバーンで緊張したが、その下からは快適なザラメ状。
標高差1,000mの滑降を楽しみ新五合目駐車場へ。
新五合目の売店に観光客15名ほどのギャラリーがおり、スキーで滑降していくと拍手で迎えられた(苦笑)片手を挙げ、拍手に応えつつ下山。
山から下山して拍手で迎えられるのは初めての経験だった。
昨年の富士山山スキーの時は薄い酸素に喘ぎながらの登高だったが、今回は酸素が薄いとは感じなかった。
フルマラソンに向けての早朝ランのお陰か、先日の標高差2,000mオーバーの登高を1日でこなした槍山行の効果か。
下山後、ラジオの情報によると、富士山の麓の最高気温は予報とは違って21℃か22℃と言っていた。麓でこの気温だと富士山頂の積雪はアイスバーンなのは当然。
また、高層天気図から山頂付近の風が強いとはある程度予想していたが、強くても15m/sほどだろうと高をくくっていたら見事に予想が大外れ。気象予測は難しい・・・
帰宅後、気象庁のウィンドプロファイラでチェックしたところ、富士山頂付近はやはり20m/sほどだった。瞬間的には20m/s以上あったように思う。
日本最高峰且つ独立峰の為、強風には要注意。甘くはない。