台高 堂倉谷 2012年8月12日ー13日 T(記)Y U
8年ぶりに堂倉谷を遡行することにする。メンバーは3名。堂倉谷は相手にとって
不足はないが、前々日から雨が降り続いている。増水した本流は手強そうだ。
だが計画を他の山域に替えるほど時間に余裕がない。とりあえず本流の様子を
見るだけ見ようということに決めて、西宮を発つ。朝から奈良県地方には大雨洪水
警報が出ている。こんな状況で沢に行くのは異常だが大台ケ原付近は雨雲が
かかってないようなので微かな望みを託す。翌1時ごろ、大台ケ原駐車場に着くと
星空が見えている。寒い。とりあえずテントを張って宴会を行う。5時起床。
中止するほどには天候が崩れないので堂倉滝まで下りてみる事にする。Y君は
やる気満々だ。7時30分出発。日出岳に登り、周囲の景色を楽しむ。そこからは
約3時間半の下りだ。展望もなく、堂倉滝までの下りの道は脚の根性付け以外の
何物でもない。堂倉滝着11時。堂倉のつり橋には通行止めの柵がしてあるが、
無理やり通らせてもらう。天気は次第に雲が厚くなり下り坂のようだ。名瀑 堂倉滝
堂倉谷への下り口に少し迷う。遡行図とにらめっこして、ようやく架線跡に合流する。
そこから谷へと残置ロープを利用しながら下りるが浮石がボロボロで気を使う。
谷まであと5mというところで残置ロープが切れており、やむなくロープを出して
下りる。下りてみると数年前とは違い、水量が多い。雨もぽつぽつ降っている。
アザミ谷出合までなんとかとも思ったがこの水量では初心者をロープで確保
していかないと危ない。時間もかかりそうだ。しかも予報では明日は雨で、
もう既に雲行きも怪しい。残念ながら入渓は中止を決定する。時間もあるので
増水に警戒しながらザルそばをゆでて昼飯とする。あーおいしかった。
そこから、また、残置ロープに頼りながら架線跡まで上がる。さあ、あとは
今日、何処でテントを張るかだ。堂倉滝まで戻るとコンクリートで固めたスペースが
あった。河原にも張れたが増水にはより安全な吊橋横のコンクリートの上に張ること
にする。あとは薪集め、晩飯の準備、昼寝など。15時。晩飯のカラカラ鍋を食べ、
本日のメインイベント焚き火&花火大会へと移る。幸い焚き火はすぐに起こせた。
やはり焚き火は楽しい。理屈ではわからないが火をいじっていると時間がたつ
のを忘れる。しかも酒が異様に進む。薪を燃やしつくし、花火がなくなり、酒も
切れたので寝ることにする。21時。明日は来た道を戻るだけだ。
テント場にて 大台ケ原の原生林には感動
翌6時起床。曇り。幸い雨は降っていない。朝飯のカラカララーメンを食べ終え、
支度をして出発する。朝から昨日の下りで痛めた足の筋肉が痛い。半端ない
下りだった。歩き出してみると意外と登りで使う筋肉と下りで使う筋肉は違うようで
普通に登れた。しかし途中からは景色も見えず、単調だったのでだるくなってきた。こんな注意書きがあちこちに・・
途中の堂倉避難小屋でコーヒー休憩。粟谷小屋は大杉谷が通行止めのためか
閉まっていて利用価値はなかった。(水場があるので貴重では有るが)
12時、シャクナゲ平で昼休憩。14時日出岳着。14時半大台ケ原駐車場着。
皆さんお疲れ様でした。天候のためか駐車場の車も少ないようだ。
入之波温泉に寄って、帰神。
Notes:
堂倉谷は流れが大きいので水量により難度が変わると思われる。今回
遡行したとすればほとんどロープを出す必要があったと思われる。
次回は晴天続きの状態で難度を下げて再挑戦したい。
初日の激下りはストック2本あったほうが膝への負担が軽減できた。
盆に入るまでは炎天続きだったが盆に入ったとたん各地で大雨洪水が
発生して、盆休みが終わるとまた炎天に戻った。神の悪戯か。
(二日間まともな体勢で階段を下りることができなかった)
あの下りはキツかった。。。沢に着くまでに体力の限界。
天候が良くて沢に入れたとしても、どうなっていたのでしょう。
なにはともあれ、花火に焚火は楽しかったです。 ありがとうございました!
Yさん、重たい荷物を持っていただき、ありがとうございました^^
堂倉谷は遠し。。。