鹿島槍鎌尾根


平成2453日~5

メンバーTMI(記)


 本来はダイレクト尾根を目指していたのだが、雪がなく状態も悪かったので、急遽鎌尾根登攀となった・・・。

53日、仕事の関係で午前1時頃帰宅、1時間程仮眠して午前3時過ぎに出発するも京都を過ぎたあたりで事故渋滞につかまり、その後も渋滞のオンパレード・・・。GWに車の移動はしたくなかったが、やむを得ない。
 漸く昼過ぎに信濃大町に到着し、先着していたM君、同じくバス渋滞で遅れて到着したT君を拾い大谷原に向かう。GW前半は、天気が悪かったせいか駐車場の車もまばらだった。寝不足の身体を引きずり駐車場から1時間20分程で西俣に到着。時折、雲の隙間から見えるダイレクト尾根を見ると明らかに雪がなく至る所に黒々とした岩肌が見えている。

こりゃダメかもね・・・だったが、行ける所まで行ってみようということで午前零時過ぎに目覚ましをセットし、午後7時頃に就寝。

54日午前130分頃、西俣ベースを出発し、寝不足を解消できぬままライトを頼りに黙々と北俣本谷を登る。本谷は途中1658地点で右に入らないといけないのだが、それらしき谷が分からない。3人であっち、いやこっちと言いつつウロウロしているうちに、遂に夜が明け始めてしまう。明るくなって初めて本谷が巨大なデブリで埋まっていることに気付く。谷が埋まり巨大な壁となっていたことと暗闇でデブリと気付かなかったのだ。前日偵察を怠ったツケがまわる。やっと登るべき本谷が分かり登り始めるも、谷はデブリで埋め尽くされ、前方のダイレクト尾根末端部も雪崩の巣と化していて、とても登れそうにない。T君、M君は乗り気ではなかったが、鎌尾根に切り替えることにする。
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既に随分後から出発してきたであろうパーティーが鎌尾根に取り付いており後を追う。鎌尾根は1658地点末端部北側から取り付く。既にトレースが付いているものの雪が腐って至る所にクラックが入り体力、気分とも消耗する。途中2箇所程切れ落ちているところがあったが、ロープを出すことなく、後はひたすらクラックに注意しながらの雪稜登りだった。中間部で先行パーティーとラッセルを交替しT君と交互に進む。心配していた最後の雪庇も大分溶けており約2メートルの雪壁をダブルアックスで越える。取り付きから約4時間だったが、視界が悪くトレースがなければさらに時間がかかっただろう。自分としては景色、高度感ともそこそこで楽しめた。T君、M君からすると単調な雪稜登りで面白くないとのことだったが・・・。

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体調不良のM君を残し、T君と共に頂上へ向かうが、稜線は北西の風が強く霙混じりの雨が容赦なく身体に叩きつけて痛い。山頂で写真を撮って早々に下山。先行パーティーは同ルート下降であったが、雪の状態が悪かったので我々は一般道で下ることにする。赤岩尾根をカットして西沢より下山し、西俣ベースに戻ったのが午後3時過ぎだった。

翌日、他に登るところもないので早々に下山した。大町温泉で身体を癒しJR長野駅で解散、この日、前日に白馬、爺ヶ岳等で多くの遭難があったことを知った。


コースタイム概要:鎌尾根末端0615~稜線1025~鹿島槍1115~冷池山荘1300~西俣1510(休憩含む)