元年の黒部源流の春山  令和元年 5月3日~5日

岡島×2+娘、浦本

 

5/3(憲法記念日) 快晴

新穂高7:30-鏡平13:00

蒲田川左俣は初めての山域でした。これまで穂高や槍に向かう右俣ばかりであった。笠ヶ岳の穴毛谷の荒々しい景観が広角で間近に迫り、滝谷とはまた違った迫力である。小池新道に入る手前の下抜戸沢付近や奥抜戸沢は巨大なデブリの山となっている。

 昨年の11月に大西さん達と槍ヶ岳に行ったとき、西鎌から鏡平が手の届く様な近くに見え、次は鏡平に泊まって黒部源流の山を登ろうと決めていた。この時期は鏡平の小屋や池は雪の下で、樹々も大半は雪に埋もれており、槍から穂高のパノラマを遮るものが無い。

 6テンを張ってメシの準備をしようと、ガソリンコンロに火を点けようとするが、気化したガスが出てこない。ノズルの詰まりかと思ってニードルで突くが貫通しない。分解してガソリン臭い管を口で吹いて詰まり個所を調べると、どうやら本体の火口付近のプレヒート部分の管が詰まっている。無理に使用してガソリンが炎上して火事になっても危ないので、残りのEPIガス2缶で燃料計画を考える。ガス缶2ケを使い切ったら、非常用のメタ1箱でお湯を作ることは可能である。

3泊4日で三俣小屋にベースを置いて、鷲羽と水晶を登る計画である。皆で相談したところ、燃料を心配しながら水晶まで行くのは止めて、ここから鷲羽岳の往復に変更することに変更する。余談であるが、松濤昭の「風雪のビバーク」はラジウス(石油コンロ)の故障が発端である。

ガソリンもガスもヘッドが詰まって使えなくなるかも知れないので、非常用のメタとロウソク、ライターとマッチの携行を奨めます。メタやライターは長期間放ったらかしておくと可燃ガスの気が無くなるので、昔ながらのロウソクとマッチが壊れることも減ることも無く安心。

 そして、コンロは山に行く前に点検すること。今までは山に入る前にガソリンコンロは家で燃焼テストをしていたのに、今回に限って確認しなかった。怠慢をこいた時に限ってトラブルである。

 

5/4(みどりの日) 快晴

鏡平 発4:30-鷲羽岳10:30~11:00-鏡平 帰着17:00

早朝の雪が未だ硬いうちに出来るだけ距離を稼ぐ。三俣蓮華あたりまでは、ひょっとして水晶岳も行けるかも知れないとの楽勝感が沸く。しかし9時頃を過ぎると雪が腐りだしてスピードが出ない。鷲羽から水晶までは楽そうだが、帰路に黒部源流を登り返して更に三俣蓮華を登るのは無理やな、と鷲羽岳を登りながら悟る。

三俣に着いた頃から双六・三俣周辺をヘリが旋回して騒々しくなってきた。まだ山小屋は締まっているので荷揚げのヘリではない。樅沢岳の北面をヘリがホバーリングしている。事故があった様子だ。ヘリはレスキュー隊をデブリの斜面に降ろして、一旦立ち去った。しばらくして再びヘリが飛来し、ホバーリングして直ぐに西鎌尾根を越えて飛び去った。ピックアップできた様だ。

黒部源流は元の静寂に戻った。鷲羽岳の登山者は意外と少なく、頂上は4人の男女のグループだけであった。黒部五郎の方は殆ど人の気配が感じられない。
 天気が崩れる心配も無いので、日暮れるまでにベースキャンプに帰ればよい。

 

5/5(こどもの日) 快晴

鏡平 800 - 新穂高 下山1200

下山はスキーで滑降するので、雪が緩むまでゆっくり出発する。所々バーンで硬いが振子沢で滑りやすい。下るほどデブリが増えるので林道に出る辺りからスキーを脱いで担ぐ。デブリ地帯を抜けたらワサビ平辺りまで再びスキーを履いて平地滑走。

雪が無くなり今シーズンのスキーは終了。山菜採りに商売替えして、コゴミを摘みながら新穂高へ。今度は薬師か黒部五郎にスキーを持って行きたい。
 追記。平湯バスターミナルの温泉は営業中止したのでご注意。 
DSC06900.JPG DSC06906.JPGDSC06915.JPG  DSC06975.JPG
 入山          抜戸岳からのデブリ     鏡平への急登を終えて      アタックの朝
 
DSC07003.JPGDSC07009.JPGDSC07029.JPGDSC07033




 弓折岳付近        鷲羽岳遠望 左が双六岳  三俣蓮華岳から鷲羽へ    黒部川の源

CIMG0509DSC07046.JPGDSC07054.JPG




 鏡平BCを見下ろす    BC撤収         滑降