神戸山岳会 2023年夏合宿

愛媛県 石鎚山 面河渓(おもごけい)~中沢

 

こんにちは須川雄です。剱岳に行く予定だった夏合宿ですが、台風7号の影響が出そうなので、急遽四国の沢登りに変更して行って来ました。アルプスのような雄大な沢でした。

 

■メンバー Fさん、T原さん、T口さん、K美さん、須川雄

 

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7:00     駐車場発

16:00      幕営地点

面河渓駐車場から出発。数日前に通り過ぎた台風6号の影響で面河本谷の水量は多い。登山口から快適な遊歩道を終点まで歩き入渓。面河ブルーと呼ばれる渓谷だけあって水質が蒼く美しいIMG_7895

水深が深いので右岸に左岸に胸まで浸かりながら渡渉して進むが、水温もそれほど低くないので泳いで渡っても気持ちいい。途中で幾度となく現れる透き通る淵には、魚影も多くみられる。ナメ滝でウォータースライダーを楽しんだり、美しいゴルジュを泳いだりしながら、夏の沢を満喫できる。

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面河渓は沢のスケールも大きく明るくて雄大でアルプスの様でまさに天国。七つ釜や長淵などの見所を過ぎると魚止めの滝がある。

ここを超えると幕営適地の河原にでる。星空の下、焚火を囲みおいしい鍋を食べながら宴会し至福の夜を過ごす。

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6:30     出発

8:00     御来光の滝

9:30     中沢出会い

15:00   天狗岳

15:30        石鎚山山頂(弥山)

17:00   愛大石鎚小屋

20:00   駐車場

昨日よりは水量の少なくなった面河本谷を遡行開始。台風が近づいているが天気は良い。小滝を超えたり、ゴルジュをへつったり、滝を巻いたり、淵を泳いだりと沢の醍醐味が詰まって飽きない。ほどなくすると御来光の滝(87m)が姿を現す。天空から舞い降りる白竜のような圧巻のスケール。記念撮影や行動食を食べたりと小休止してマイナスイオンに癒される。IMG_6439

御来光の滝は右岸から巻く。ここは赤テープや残地ロープがあるなど道が整備されていて歩きやすい。巻き道を終えて面河本谷に降りると、そのまま愛知大学避難小屋まで抜けるか、石鎚山に突き抜ける中沢に分かれる。今回は石鎚山山頂を目指すために巻き道終了点から少し本谷を下り中沢を選ぶ。中沢は水量が少なく入り口が分かりにくい。
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少し進むと上部に迫力ある石鎚山の南尖峰が見える。遡行図では「中沢は明るい谷で快適に登れる。手ごわい滝が3ヵ所あるが左岸を容易に巻ける」と書いてあるので、軽い気持ちで突入する。しかし、ここからが地獄の始まりだった。水量が少ないが傾斜のあるスラブが続き岩場には黒い苔が生えており足を置くと滑りそうで怖い。登れると思って進んでいると途中でにっちもさっちも行かなくなりT口さんに上部からロープを垂らしてもらい、なんとか通過する。高度感もあり落ちると止まらない岩場のフリーソロが続く。岩場を巻こうとしても、藪が覆いかぶさり全く進まない。ここでかなりの時間を費やしてしまった。
IMG_6466南尖峰見えてからが、滑ると絶体絶命な岩場と猛烈な藪漕ぎが行く手を拒むので難易度が高くなる。稜線直下も強烈な笹原の藪漕ぎが続き、トゲトゲの葉っぱ(アザミ?)が体中を刺しまくる。おまけに大量の虫もまとわりつき、虫にも刺されまくる。肉体的も精神的にもハードで心が折れそうになるほど辛い。笹の上を滑るフェルト靴で3歩上がって2歩下がりながら、ずだぼろ状態でなんとか天狗岳に続く東陵コースの稜線にたどり着く。

IMG_2509ここら辺から風も強くなってきて、クライミング要素の強い登山道を天狗岳まで進む。


IMG_7672天狗岳の時点で15時と予定よりかなり遅くなってしまった。稜線はガスが濃く風も強く小雨も降ってきた。高度感満点の稜線伝いで石鎚山山頂まで行く。いつもは賑わっている山頂も小屋泊の方が数名いるだけでひっそりとしている。石鎚山は古くから山岳信仰の山として日本七霊山の一つ。昔の人はよくここまでの道を切り開いたと思うと感服する。
IMG_6483ここで沢装備を外して下山に備える。山頂から駐車場までコースタイムで3時間30分。ヘッドライトを用意してガスガスな登山道を進む。雨で滑りそうな木の梯子や崩壊した登山道に注意する。途中で日が暮れ真っ暗な中をヘッドライトで照らしながら、満身創痍の状態で駐車場までなんとか到着。疲労困憊の中、鳴門大橋が通行止めになる前に神戸に戻ることができた。

 
  今回の夏合宿の企画を何か月も前から準備してくださった、Fさん、T原さん、本当にありがとうございました。いろいろと反省点がありますが、メンバー一丸となりハードな山行を達成できてよかったです。今回の強化合宿を糧に、さらなるステップアップを目指して楽しい山行に行きましょう!