冬季クライミング

八ヶ岳石尊稜(2011年2月27日)

2011_02270071
取り付きから望む石尊稜(初日の偵察は超快晴)

2011_02270079
下部岩峰1p目をリードする崎間                  

2011_02270087
中間部緩傾斜帯をスタカットで登る

2011_02270091
上部に来ると天候悪化

2011_02270093
お地蔵様に見守られて下山  

2/27 伯耆大山 弥山尾根西稜

<メンバー> M田

当初は天狗沢を登ろうと思っていましたが、当日は気温も高く、小雨が降るという、ルンゼ登攀には最悪のコンディションとなり、比較的安全な尾根登りに変更しました。

P1010960
※弥山尾根



本来であれば、先週がベストコンディションだったかもしれませんが、事情(家族サービス)もあり、山には行けず。
当日の天気予報は雨が降り、気温が高くなるとのことでしたが、とりあえず行ってみることに。大山寺駐車場に夜1時に到着したときには星空でしたが、気温が10度位ありました。

4:30
起床、空はすっかり雲に覆われています。気温も10度以上あり、放射冷却もなかったみたいです。

5:15
駐車場を出発、今日は元谷に向かう人がやたらと多いです。大神山神社を過ぎたころから小雨が降ってきました…。

6:00
元谷小屋に到着、登攀具の準備をするも、気温は10度以上、雨粒も大きくなっているような気がします。ルンゼ登攀には最悪のコンディション、天狗沢はまたもや宿題に。せっかく来たのに何も登らないのはもったいないので、代替案で考えていた弥山尾根へ行先を変更しました。

6:30
元谷小屋を出発

7:00
登攀開始。先行は3パーティーいましたが、弥山尾根西稜の登攀開始は一番最初となりました。

P1010961
※別山からの落石頻繁



8:00
稜線に出て登攀終了。単独故、ひたすら登るだけなのであっという間でしたが、稜線に出るまでガスの中、ずっと雨でした。
雪はすっかり春の腐れ雪に変わっていました。2週間前まで厳冬期の雰囲気だったんですが、旬はあっという間でしたね。
稜線に出たときもガスの中、山頂小屋へ向うも、ナイフエッジすぎるな~と思い、コンパスで方向確認したら剣ヶ峰へ向かっていました(泣)

P1010973
※山頂と思われる場所



8:10
山頂小屋到着、小屋の外にイグルーが出来ていました。

P1010974
※山頂小屋とイグルー



9:00
下山開始。山頂小屋でコーヒーを飲み、登攀具を片付けて下山することに。雨もいつの間にかあがっており、ガスも晴れていました。

9:40
元谷着。雪が腐っており、足がズボズボとはまるため時間がかかりました。本日はあちこちで雪上訓練をしているようでした。

P1010988
※大屏風と天狗沢を望む



広島に勤めていたころ、広島山の会の方に会い、稀代のクライマー、高見和成さんの話を聞きました。それ以来、天狗沢を単独で登りたいと思っていましたが、腰を痛めたため、3年間のブランクができてしまいました。それでも、冬山バリエーション復帰の年で大山に戻ってこれたのは嬉しい限りです。

10:30
駐車場着。モンベルとなりの大山館の風呂(500円)に入って帰りました。足が延ばせる程度の湯船があり、気持ちよかったです(オススメ)

<M田>

2/12 伯耆大山 別山中央稜

<メンバー> M田、A木

寒気の南下、冬型気圧配置になりつつあった当日、山は行ってみなければ分からないと出かけてみました。

個人的に大山は好きな山であり、毎年冬には登ったり滑ったりしていました。弥山尾根や中ノ沢等の登攀、弥山沢や八号沢の滑降経験はあったものの、そういえば別山は縁がなかったことと、A木君に大山北壁で登りたいルートを聞いた際、別山の名前があがっていたので、今回計画することに。

前日21時に神戸を出発、大山寺駐車場に到着した頃には雪が舞っていましたが、降り始めたばかりのようであり、11日の降雪はなかったようでした。
12日の天気は、高層天気図によると寒気の南下と、昼以降は完全な冬型気圧配置になるとの予想でしたが、午前中までは完全な冬型にはなっておらず、なんとか持つかもしれないと、少ない可能性にかけて就寝しました。

5時30分に起床、降雪は10㎝程度で雪は小降りになっていました。
朝飯を食べ、6時50分頃に駐車場を出発、神社へ向かう途中の雪壁から、今年の降雪量のすごさを実感しました。例年の4倍あるそうです。

P1010926
※高く積みあがった雪壁



P1010928

※豪雪で埋もれた大神山神社



こんな天気の中、北壁を登攀する物好きな人が、自分達以外にいるのかと考えていましたが、元谷小屋に到着すると6名程のクライマーがいました。その中に、神様K藤ガイドがおり、早速話を伺ってみることに。どうやら予想は同じで、午前中勝負、問題なのは登攀後の稜線で、風速20m以上の暴風雪になるだろうとのことです。

別山中央稜の登攀自体、難易度はそれほどないのですが、いくつか気がかりな点を上げると、①初見であること、②普段より降雪量があること、③天気が下り坂であることなどでした。A木君に関しては、今シーズンが初の雪山でしたが、年末から継続して雪山山行を重ねており、ほぼ問題ないと考えていました。(実際、その通りでした)

万全の条件ではありませんでしたが、午前中に勝負を賭けてみることに。我々以外の方も同様のようでした。

P1010930
※本日の北壁



小屋で登攀準備を整えて出発。中央稜取り付きまでは、脛~膝ラッセル。A木君は率先してラッセルをしてくれました、元気です。

P1010940
※中央稜登攀開始



中央稜末端に9時頃到着、下部は完全な雪稜となっており、ダガーポジションの同時登攀で進みます。今年は降雪量が多いと聞いていましたが、中央稜は完全に雪に覆われており、上部岩壁帯も真っ白です。岩壁帯が始まる辺りから、スタカットに切り換え、私がリードすることに。

岩も枝も草付も氷雪で覆われ、区別が付かないため、ダブルアックスで氷雪を落としながらホールドを探ります。残置支点を探すよりも、自分で支点構築したほうが早く、楽しい登攀でした。イボイノシシは使えますね、凍った草付にばっちり効いていました。

P1010944
※一瞬の晴間、中央稜を見下ろす



P1010946
※厳冬期の大山北壁、素晴らしい景観
(弥山尾根を登るパーティーが見えます)


基本、天気は悪く、常に降雪状態だったのですが、一瞬だけ雲の切れ間から晴間が見えました。このとき、中央稜から見下ろす元谷や、大山北壁の美しさに言葉も出ませんでした。

P1010947
※雪で覆われた上部岩壁帯を望む







一瞬の晴間が終わった瞬間から、本来の冬山の姿が戻ってきました。風雪が段々と強まってくるのが分かります。登攀自体は粉雪の処理以外は特に問題なかったのですが、最後のピッチを登るころには、完全に周囲の視界が閉ざされていました。

P1010951
※牙を剥いた大山



別山の頭に出るころには、完全ホワイトアウト、視界は数m先しか見えない猛吹雪の状態です。とりあえず吊り尾根へ降り、稜線へ向かわなければならないのですが、ここで初見ならではのミスを犯すことに。別山の頭へ登ってきた方向を西→東と思っていたところ、どうやら東→西が正解だったようです。最初に吊り尾根と思って下降したナイフエッジは、どうやら別山の西側稜線だったようで、再度別山の頭に登り返し、コンパスで方向を確認することに。

丁度その頃に後続パーティーが最終ピッチを登っていたのが見えたので吊り尾根について大声で尋ねたところ、どうやら懸垂支点があるとのことなので、付近を探してみることに。すると、カラビナが少し見えたので、掘ってみると残置のロープも見つけました。これで吊り尾根の位置が判明したので、A木君とコンテでナイフエッジを渡り切ることに成功。A木君はメガネが曇り、視界はほとんどなかったようです。

大山側に出たら、一般登山道には赤旗が立っているため、これに沿って下山しようと考えていたところ、2つ目のミスを犯すことに。下山すべきところ、反対に山頂方面へ歩いていました。猛吹雪で視界は数m、山頂小屋が現れるまで気付きませんでした。小屋は2階まで埋まっており、窓から入れるか確認したところ鎖錠されており、窓ガラスを割らない限り入れそうにありません。

今後、天気は下り坂であり、仮に小屋に入ったとしても当分出れそうにないこと、最悪を想定し、スコップ・ツェルトを持参しており、いざとなればビバークできること、大山一般登山道は赤旗が立っていること等を考慮し、早急に下山することに。A木君にコンパスを出してもらい、北西方面へ歩くと、早速赤旗を発見、以下コンパスと赤旗を頼りに6合目まで無事に高度を下げることが出来ました。風雪を避けるため、一般登山道をそのまま下山し、大山寺駐車場へ戻りました。

今回の山行は反省点も多かったのですが、あらためて冬山の厳しさを教えてもらいました。吹雪の中、視界数mのホワイトアウトのときに頼れるのは、やはりコンパス、しかもアナログが一番使いやすいことも再確認しました。(GPSがあればなお安心だと思います) また、スコップを持っていたことも安心感に繋がりました。いざとなれば雪洞を掘ることができるからです。

通いなれた大山でしたが、久々に厳しかった!A木君、心配させて申し訳なかったです、これに懲りずまた行きましょう。

<M田>





記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

livedoor プロフィール
  • ライブドアブログ