こんばんは、岩瀬た です。久々に縦走をしてきました。
去年天候不良で断念し、それからもなんとなく縁のない剱岳でしたが今回は天気予報に反して終始天気が良く、有名な尾根や岩壁を見ることもできてようやく地理の感じが自分の中に入ってきたように思います。
剱岳から北方稜線経由での劔沢ぐるり一周。
以下、山行記録です。
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◎メンバー
岩瀬た
◎装備
・ツェルト
・寝袋
・アイゼン
・アックス(不使用)
・ストック
・ロープ20m(不使用)
・食糧など
◎行程概要
・8/11 晴れ-曇り-晴れ
6:45 馬場島 出発
11:00 早月小屋 テン泊
・8/12 晴れ
1:00起床
2:15 出発
4:50 剱岳山頂
6:30 三ノ窓
7:15 小窓ノ王 ここからルートミス
8:50 縦走路復帰
9:30 小窓
11:00 池ノ平山荘 休憩
12:30 出発
16:00 真砂沢ロッジ テン泊
・8/13 晴れ
2:30 起床
4:15 出発
6:30 劔沢小屋
7:45 劔御前小屋
9:50 室堂
◎行程詳細
・8/10
仕事を早上がりさせてもらって家に帰って準備。電車に乗って23時頃に上市に到着。駅前のファミマの駐車場が広く、なおかつ人もいなかったので邪魔にならなさそうなところで野宿。
・8/11
5時に起床。
昨夜、旭タクシーの人に6時に1名の予約が入ってると聞いていたので、その時間に合わせてタクシー乗り場に行き、馬場島への乗り合わせをさせてもらう。快く受け入れてもらえて良かった。
7時前に馬場島に着いて入山!
早月尾根は日陰も多く気持ち良い。
(早月小屋)
11時頃に早月小屋に着く。思いの外早く着いたので、先に進んでしまおうか迷いつつ居合わせた人と喋ったりしてたらガスが湧き始めてあっというまに真っ白になったので今日はここでツェルトを張って寝ることとする。
(ガスってきた)
(今日の寝床)
ガスったものの雨は降らず、夕方頃には晴れて綺麗な夕暮れを見ることができた。
(夕暮れ)
・8/12
今日は昼から天気が崩れる予報だったので、早朝(というか夜中)出発とする。
起きれるかなぁと不安だったけれど、スッと起きれた。
1時に起き、ご飯を食べて撤収し、2:15出発。
ちょうど日が昇る5時前に剱岳の山頂に着いてしばし休憩。良いくらいに寒くて良いクールダウンとなった。
(山頂)
さて、一応ハーネスなどつけて準備を整えて、北方に向けて進む。踏み跡がしっかりある。
写真撮影しにきたという人に挨拶などしつつ、八ツ峰を見ながら歩いてまずは長次郎の頭。
基部に沿ってザレたところを登ると残置ロープが垂れていたのでそこを登る。
バンドに上がってバンド沿いに東側をぐるっと回って長次郎の頭はおわり。
(長次郎の頭の残置ロープ終了点)
またしばらく歩いて八ツ峰を右に見ながら池ノ谷乗越から池ノ谷ガリーを覗き込む。
(八ツ峰)
(池ノ谷ガリー。見てみたかった場所だ。)
ポロポロと落石しながら降りる。
そして正面には小窓王南壁が聳える。
(小窓王南壁)
少し前の話だが、劔尾根を登ろうと思ってOKDさんと友人と馬場島まで来て、結局天気が悪そうだったので僕たちは中止してとんぼ返りした。
その時に駐車場で少しお話した方が行くだけ行ってみるということで「お気をつけて」と見送ったけれど、小窓王南壁の登攀中の事故で亡くなってしまった。
その時のことを考えつつ手を合わせる。
三ノ窓まで降りると、何人か人がいて、ちょうど撤収中。快適そうな場所だ。
あとでSNSなど見ると関西の山岳会の方達だったよう。
チンネを見ながらしばし休憩。
(チンネ)
池ノ谷をさらに少し降りて、小窓王南壁の基部沿いに、「発射台」と呼ばれるザレた斜面を登り返して小窓尾根に乗り上げる。
振り返ると劔尾根だ。
(劔尾根)
(小窓王基部から振り返る。左のルンゼが池ノ谷ガリー。)
次の冬シーズンこそR4に行きたいなと思いながら眺める。(R4は見えないが。)
さてあとは小窓まで行って雪渓を降りるだけだと思いながら進む。
(小窓と池ノ平山)
小窓の王の基部沿いに何も考えずに降りていったら思いっきりルートミスしていて、トラバースしたりなんやかんやして、やっちゃったなぁ、、、と思いながらハイマツや岩をグワッシグワッシと掴みながら小尾根を登る。日も当たって暑い。熱中症なるでこれ。。。。と思いながらどうにか縦走路に復帰。
(間違えて変なところ降りてきてしまった。復帰まぁまぁキツかった。)
小窓まで行くと涼しい風が谷から吹いてきて、素晴らしく気持ちよい。
アイゼンをつけて照り返しが眩しい小窓雪渓をテクテク降りて行き、右岸に滝が見えるところあたりで人に出くわし、左岸の縦走路の入り口を教えてもらう。完全に見逃していた。危ない危ない。
(小窓雪渓を下降。)
(この滝が目印になるみたい。立派な滝だ!)
こんなところによく道作ったなぁ、、、と思う道を歩いて、11時、池ノ平小屋に到着。
(池ノ平小屋)
今日はここで泊まる予定にしていたけど、雨が降りそうな感じは全然しない。先に進むかどうしようかなぁと思いながら、梅ソーダをいただく。
氷が入っていてめちゃくちゃ美味しい。最高だ!
暑さでだいぶやられていたので生き返った気分。
(梅ソーダ。最and高)
OKDさんの知り合いが働いてると聞いていたので挨拶してみようと思って小屋の人に聞いたら、どうやら出かけているようで会えなかった。残念。もしかしてさっき道を教えてくれた人かな?
居合わせた人と少し話したりして、しばらく休憩したのちにもったいない気もしたけれど明日の天気がどうなるかよくわからなかったので少しでも進むべく真砂沢に向けて出発することにする。
池ノ平小屋のテント場は芝生でとっても気持ちよさそうだったので名残惜しい。また今度ゆっくり来よう。
下の方に見える劔沢目掛けてズンズン降りる。
暑い。暑すぎる。天気が良く景色も良くて素晴らしいが、ぶっ倒れそうだ。
(剱岳の稜線が良く見える。)
2時間ほどでようやく沢床に着き、二又の橋の袂でじゃぶじゃぶ。
生き返るー!
雪解け水が非常に冷たく、一気にクールダウンだ。気持ち良い。
(沢 最アンド高)
気持ちの良い沢水に後ろ髪を引かれながら真砂沢までもう2時間弱歩いて、16時、真砂沢ロッジに到着。さすがに結構バテた。久しぶりの歩きにしてはよく頑張った。
とても落ち着いた雰囲気の小屋で、人もそんなに多くなくなかなか良い場所でした。
(真砂沢ロッジ)
(テント場もゆったりしてて良い感じ。)
(今日はタープっぽくしてみた。)
ツェルトを張って、小屋でビールを買って一人乾杯。くーうまいぜ。
ご飯を食べてると、上流の雪渓に熊が出た。
遠望ではあるけれど、初めて熊を見ることができた。
明日の天気はどうだろうなぁと思いながら就寝。
・8/13
今日は暑くなる前に室堂についてやろうということで、2時半に起き少しゆっくり準備して4時に出発。
昨日の熊に出くわしませんように、、、と思いながら劔沢を詰める。
(劔沢)
(長次郎谷)
(平蔵谷)
長次郎谷や平蔵谷を見ながら歩いて6:30、劔沢小屋に到着。
テント場はテント村になっていて、連休って感じだ。お洒落な人もたくさん。しばらく休憩する。
水を飲んで日焼け止めを塗って、劔御前に向けて出発。
(劔沢小屋より剱岳)
(劔沢キャンプ場)
途中の分岐で別山や立山を経由して室堂に行くか少し迷ったけれど、まぁまぁ足も筋肉痛になっていたし、なによりもこの日差しで登るのはちょっとキツいなぁと弱気になったので素直に劔御前から雷鳥沢に降りて室堂に行くことにする。
立山に向かって登って行く人もたくさんいたので、あっぱれだ。
雷鳥沢もカラフルなテント村になっていて、それを横目に最後の長い階段をバテバテで登って10時、ようやく室堂に到着。
たくさんの人!
みくりが池温泉でゆっくり汗を流して、ブルーベリーソフトクリームを食べて終了。
(ブルーベリーソフトクリーム)
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以上、山行記録でした。
全く雨に降られず、良い天気の中で歩けて良かったです。
北方稜線は想像していたよりも難しくなく、道もはっきりしていたので(とはいえ小窓への降りを間違えましたが、、、笑)天気が良ければとっても気持ちの良い縦走路でした。
よいお盆休みでした。
帰りのバスで暇だったので、電子書籍で高野秀行著「西南シルクロードは密林に消える」を読み始めたのですが、まだ読み終えていませんがなかなか面白くて、すっかり旅に心を奪われ始めています。
シルクロードを歩いてみたい!