クライミング

2022.3.13 御在所岳前尾根

2022.3.13 御在所岳 前尾根 の記録

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こんにちは、岩瀬た、です。
谷川くんと御在所岳の前尾根に行ってきました。
当初は錫杖岳でアイスをする予定でしたが、前日当日と気温が高くてアイスに行くにはちょっと危なそうだったので御在所に変更し、ドライツーリングの練習としました。

以下、山行記録です。

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◎メンバー
岩瀬た
谷川


◎行程概要
5:15 駐車地 出発
6:10 藤内小屋
6:50 前尾根取付 クライミング開始
14:00 P2終了 下降開始
15:15 藤内小屋
16:00 駐車地


◎行程詳細
予定より早く駐車地に着いて、さっそく入山。
昨日今日と急に気温が上がり、未明といえどもなかなか暑い。アプローチを急ぐ。

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(あまりの暑さに上裸になったら快適だった。人の少ない時間帯にオススメ。)

藤内小屋でギアを着けて、前尾根到着が7時前。
さっそくクライミング開始!というところで、ビレイ機の忘れ物に気づく。
いろいろと相談した結果、リードのビレイはビレイ機を使って、セカンドのビレイはムンターヒッチでいくことにする。
出だしのP7がドライでいくのは結構難しいという話だったので、お互いに一回ずつリードして、僕は想像してたよりも難しく感じたのでトップロープでみっちり練習しようか迷ってる間に、地元の人っぽい他パーティーもやってきたので少しアドバイスをもらったり先に行ってもらったりしつつ、進むことにする。
P6,5,4とタイブロックを使った同時登攀の練習もして(結果的にP6はスタカット、P5,4はほぼ通常のコンテになってしまったけれどタイブロックの使い所やシステム全般は理解できた)、P3を登ってP2についたのが13時。

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(P7)


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(P5、、、4かも?)


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(ムンターでビレイ)

結構時間使っちゃったのでそろそろ降りなきゃなと思いつつ、谷川くんは前尾根(というか御在所自体)初めてとのことだったのでP2も登って、下山開始。
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(P2を登る谷川くん。)


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(前壁ルンゼの氷はほぼ落ちていた。今年は10数年ぶりに下までつながっていたらしい!)


藤内小屋で柴犬に今日のクライミングを労ってもらって帰路に着く。
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(いつか柴犬を飼いたい!)


下山完了。

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以上、簡単ですが山行記録でした。

谷川くんは地元で結構ドライツーリングをしてたらしく、アックスの使い方など見たり聞いたりして勉強になった。トルキングうまくできるようになりたいな!!
また教えてください。

今回は雪がほとんどついていなかったので拍子抜けでしたが、もし雪がついてたらホールドやスタンスがわからず何倍も苦労したであろうことが容易に想像できるので、まぁ結果オーライだったのかなと思います。
錫杖岳には行かなかったけど、アルパインに繋がる練習ができて良い山行でした!



小豆島クライミングキャンプ

10月というのにまだまだ夏日が続く中、小豆島へクライミングキャンプに行ってきました。

◎日程  10月9日、10日
◎メンバー 林(L)、長野、OKD(記)、H(会外、キャンプのみ参加)

◎1日目
夜行フェリーで出発。
朝日を浴びながらうどんをすする林君
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☆拇岳「紅いクラック」ルート
1P目 長野リード
2P目 OKDリード
3P目 長野リード
4P目 林リード
5P目 OKDリード

○拇岳を見上げる
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○長野君リードでスタート
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○1P目終了点。楽しい!
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○2P目終了点。ええ顔しとる。
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○4P目 核心P。林君のリード。ナイス!
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○続く長野君も無事に通過
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○乗っ越し後のスラブが悪かったー。なんとかフリーで抜けた。
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○5P目の途中からテラスの2人を見下ろす。
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○最後のスラブ。快適!
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○気持ちのいいスカイライン。
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○やりました!完登‼︎
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○ロケーション最高です。
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☆吉田の岩場(1日目)
○夕暮れロック周辺で日が落ちるまで。
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◎2日目  吉田の岩場「夕暮れロック」「ベムロック」「カフェテラスロック」
Hさんが昨日のうちに島内を巡って集めてくれた島の味覚使った朝食。クライミングキャンプの朝食にしてはオシャレが過ぎる感。
しっかり食べて2日目スタート!
帰りのフェリーまで時間が許す限り目一杯登りました。
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○長野君、指皮終了しながらも奮闘!
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○僕も負けじと
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○林君、オンサイト祭り!ナイス‼︎
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○港までの道中で醤油ソフトクリームを食べたり、ナイスな雰囲気の露店に寄ったり。
たっぷり2日間、満喫しました!
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◎まとめ
いつだったか前回「紅いクラックルート」に挑んだ時は1P目で敗退し、必要経費1人8,000円のソフトクリームを食べただけで帰ることとなった。
今回は同じメンバーで完登できてよかった!
今回のソフトクリームは一段と美味しかった!
メンバーのみんな、ありがとう!

大台ヶ原 サマーコレクション

○概要
山行日
山域、ルート
大台ヶ原 サマーコレクション
活動内容
マルチピッチクライミング
メンバー
石橋(L)、谷川(記録)

昨年の11月,岩場で石橋さんからキャバクラ行きましょう!と言われて驚いた.聞き直すとサマコレと言っていたようで,調べてみると面白そうなルートであったので,参加させていただくことにした.
それから半年間,当ルートに向けて外岩やジムでトレーニングしてきた.雨天のための延期を一度挟み,ようやく今回実施できた.
適期は秋であることはわかっていたが,お互いの都合により梅雨の中実施することになった.
案の定,染み出しや大量の蚊などで全く快適ではなかったし,2人とも2テンで散々な結果であったが,それでも誘ってくれた石橋さんと登れて良かった.またお互い強くなって登りたい.

○行動記録
・アプローチ及び1ピッチ目
 ビジターセンターの駐車場で前夜泊前日から未明まで雨が降っており,岩が濡れている可能性が高いと考えられた.出発を遅らす案もあったが,アプローチで迷う可能性もあったため,早めに出発することとした.
 案の定と言うか,間違って本来降りるべき沢の一つ東の沢を下ってしまった.崖の上に出て,登り返して,西にトラバースして,下って,また崖の上に出て,を数回繰り返す.最後は軽い藪漕ぎでサンダーボルト取り付きにたどり着いた.そこから岩壁沿いに西に進むとルンゼにあたった.クライミングシューズに履き替えてロープなしで登る.

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・2ピッチ目(5.10a,谷川リード)
 取り付きに着いて岩を見ると,岩は黒々と光っており,濡れているのがよくわかる.未明までずっと雨が降っていたから当然であった.休憩がてら30分ほど待ち,気持ち少しだけ乾いたかな?(絶対変わってないだろうな)と思うくらいで登攀を開始した.
 開拓当初の1ピン目は吹き飛んでおり,取り付きから現在の1ピン目までは目測5mほどある.最初は左の草付きを登り,旧1ピン目の残骸あたりから右にトラバースして,現1ピン目まで登った.本日一発目であるため,また,グランドフォールし得る状況であったため大変怖かった.1ピン目からはクラックが左上に伸びているので,レイバック気味に左上していった.終了点のテラスにはマントル気味で上がらないといけないが,それが地味にいやらしかった.

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・3ピッチ目(5.10c/d,石橋リード)
 最初の核心.だが石橋さんはあっさりと登り,自分も特に苦労することなく登れた.ガバやガバカチが多い.

・4ピッチ目(5.10c/d,谷川リード)
 2つ目の核心.核心部までは壁が寝ているので問題なかった.核心部ではうっすら被っており,余裕がなくなってくる.それでも微妙なホールドを繋いでいくが,それも見当たらなくなり,ピンも見つからずテンションをかけた.落ち着いて下から見ると,左に抜けると楽そうなのに右から登っていたことに気が付いた.ピンも左にある.落ち着いてルートを見ていればオンサイトできただろうに,残念...

・5ピッチ目(5.8,谷川リード)
 前ピッチから繋げて登った.前半はガバの多いフェイスで,後半は草葉の中を木の根なども使いながらのアルパイン的な登りになる.
 嫌らしい箇所はないのだが,とにかく濡れている.染み出しや泥でシューズが濡れていき,遂にはガバ足で滑ってしまいフォールしてしまった.フリー気味の前ピッチはまだしも,アルパイン気味の当ピッチでフォールしてしまったことが大変ショックであった.その後も滑ってしまったことがフラッシュバックして,恐怖心を抱えたまま登ることになった.
 石橋さんをビレイしていると,一度テンションがかかった.核心部でパンプしてしまったらしい.その後も腕は回復しきらず,石橋さんとしても怖いピッチとなったようであった.核心ピッチであったため,4ピッチ目で区切った方が良かったと反省した.

・6ピッチ目(5.6,石橋リード)
 草付きを左の側壁の途中までトラバースする.途中支点は灌木で取っていることが多かった.このピッチも濡れていて,グレードの割に怖い.

・7ピッチ目(5.9,石橋リード)
 2ピッチ目や4ピッチ目など,美味しいピッチのリードをいただいていたので,このルートの名物であるハンドトラバースの当ピッチのリードは石橋さんに譲った.というか,先程から怖い思いをしてばかりであったので,少し休みたかった.
 当ピッチの取り付きから目視できるハング下まで直上していき,ハング下からは左に伸びるクラックに沿ってトラバースをする.クラックの中は乾いており,素人のジャミングでも十分効かすことができ,余裕を持って登ることができた.本当に面白いくらいキマるので,暫く休んでお茶でもしたい気分であった.
 このピッチ以降は日当たりが良く,岩は乾いており快適なクライミングが楽しめた.

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・8ピッチ目(5.9,谷川リード)
 岩の弱点を突いて登っていったらピンがなくなり,大きくランナウトして登ることとなった.
 どうやらカンテの右を登るのが正解らしく,途中でピンが右側に見えた.しかしトラバースもいやらしく,今のラインも壁は寝ていてガバばかりに見えたため,そのまま登ることとした.問題なく登り切ることができた.

・9ピッチ目(5.9,石橋リード)
 最後のピッチ.ここも岩の弱点をつくとカンテの左に行きそうだが,ピンは右についている.ここは素直にピンに従って登ることとした.下でビレイをしているとテンションがかかった.どうやら終盤の薄かぶりの箇所で足を滑らせてたらしい.最終ピッチで気が緩みそうだなと思い,一応油断はしないようにとは言っておいたが,冗談っぽく言っていので,態度が共わないと効果は薄いのだと実感した.

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・下山
 防鹿柵を巻きながら歩く.柵には扉もあるが,鍵が閉まっていて入れない.扉の締め忘れ対策には,誰も入れないようにしておくのが一番であろう.鹿の食害は植生に与える影響も大きいし,大学のフィールド調査が行われていたりするので仕方がない.疲れていたが遠回りしながら駐車場に戻った.

○所感
 自分はこのルートに誘われたことを機に当会に入った.まだ一年も経っていないが,これまで非常に多くのことを学ばせてもらい,山仲間にも巡り合えたため,入会して良かったと思う.また,このルートを目標に自分のクライミング能力の向上した.自分は優柔不断なことも多く,何もなければ恐らく入会していなかったかもしれないため,石橋さんにはとても感謝している.今回の結果は散々と言っても過言ではないが,それでも彼と一緒に登れて良かった.
 彼は今後数年間は日本を離れるため,暫く一緒には登れない.しかし帰国後にはお互い今より強くなって,また再チャレンジしたい.今度は秋の,絶対岩が濡れていない日で!!

○参考文献
・日本100岩場④東海・関西 増補改訂版(北山真)(山と渓谷社)179ページ

大台ヶ原 蒸籠嵓 ブッシュマン

梅雨の合間を縫って、大台ヶ原蒸籠嵓のブッシュマン(10c)を登攀してきました。

実はゴールデンウィークに同じメンバーでチャレンジしたが、その時は季節外れの寒波で辺りは真っ白、壁はツララが垂れていた。取り付いてはみたものの、ホールドやガバは凍りついてツルツル。1ピッチ登ったところで諦めて撤退していた。

今回は再チャレンジ。天気はイマイチだが条件は良さそう!

◎日程    
6月12日(土)

◎メンバー   
石橋、野間、OKD(L&記)

◎装備
Dロープ(8.2mm×60m)
以下 各自
アルパインヌンチャク(120×1、60×3)、クイックドロー×2、スリング240(各1)、120(各2)、60(各1)、環付きカラビナ(各2)、環無しカラビナ(各2)、クライミング用具一式(シューズ、ルベルソ等)

◎行程
7:00    駐車場出発
8:00    登攀開始
9:40    4P目スタート
10:15  5P目スタート
11:00   6P目スタート
11:40   登攀終了

◎行程詳細
○7時に駐車場を出発。
曇天の中、雨が降らないことを祈りつつ尾鷲辻方面に向った。
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○大蛇嵓分岐の辺りからルンゼを10分ほど下ると大きな穴が空いた岩壁に出くわす。どうやってできたのか謎は深まるばかり。
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○すぐ下の凹角を回り込んだ所の木に残置紐とプレートが掛けられている。ここが取り付き。
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○1P目(石橋リード)
準備をしていざスタート。今回は成長著しい若手に核心部を任せるべく、奇数ピッチは石橋くん、偶数ピッチは僕のリードで登攀することにした。
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壁は乾いてて前回とは大違い。フリクションもいい感じで、石橋くんも野間ちゃんもあっという間に登っていった。
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○2P目(OKDリード)
ブッシュマンの名の通りブッシュの多いピッチ。
モンキークライムでさっさと通過する。
見通しもあんまり効かずスッキリしてないので写真はなし。


○3P目(石橋リード)
このピッチは比較的スッキリしている。
凹角をステミングやらを使いながら登る。
晴れていれば高度感も出てくるだろうが、ガスガス。。。
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○4P目(OKDリード)
辺りを見回してもピンが見当たらずルートを見失いそうになるが、少し右に回り込んだところに発見。
ブッシュも少な目のフェースで快適。
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○5P目(石橋リード)
核心ピッチ。ハングを乗っ越す一手が核心らしくグレードは10c(長身の人だと10a)が付いている。
今の石橋くんなら無問題だろう。
少し右上した後、ハング下で少し探っていたが「行きますよ」と一言残してアッサリと越えていった。
強なっとるなぁと感心する。
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2ndは野間ちゃん。
ハング下でホールドやスタンスを入念に観察してる。取り付いた後も少しホールドに迷ったが、意を決してエイヤとばかり思い切ったクライミングで乗り越えた。ナイスクライミング!
ほんま強なっとるなぁとまたまた感心する。
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ハングを乗り越したあとはスラブ。
急に毛色の異なるクライミングになって多少戸惑うが、きっちり拾っていけば問題なし。
にしてもこのガスガス。高度感ゼロ。。。
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○6P目(野間リード)
いよいよ最終ピッチ。
5P目の登りも安定していたので、野間ちゃんに「最終リードする?」と聞くと「します」と即答。
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おそらくダブルロープでリードするのは初めてなんだろうけど、迷いなくロープも伸びて行く。
2ndで登ってみると、ロープも交錯することなくうまく振り分けられていた。

最後は石橋くんがきっちり決めてくれて登攀終了!終始ガスガスで眺望はなかったけど、岩は乾いていて快適な登攀を楽しめた。
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○登攀終了後
終了点で補給を兼ねてしばし休憩。
ガスの流れが早く、時折、休憩中に一瞬眺望が開けるとやはり高度感は素晴らしく、山肌に咲いたツツジも美しかった。
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休憩の後は時間もあったのでシオカラ谷方面から駐車場に向けて歩いた。充実した登攀後のシオカラ谷はいつもより美しくみえた。
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◎あとがき
再チャレンジとなった今回、皆テンションをかけることもなく最後まで登り切ることができた。
前回1P目だけやって撤退した時もノーテンで登っているので、今回と合わせ技でおまけオンサイトということにしておいて下さい!

それにしても会の若手は経験を積んでますます強くなってきている。
フォローに徹してのんびりクライミングできる日もそう遠くはないな。しめしめ。






2021.5.29-31 七面山南壁Long Hope

2021.5.29-31 大峰山脈 七面山南壁 LongHope の記録

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こんにちは、岩瀬た、です。
林さんと七面山南壁に2019年に引かれたフリーライン。LongHopeに行ってきました。

開拓が発表された時から気にはなっていて、2020年の8月始めに林さんとOKDさんが行くと言っていたのを聞いて僕もその計画に参加させてもらうことにした。
それぞれの仕事の都合等で2021年の6月初旬に行くことにしました。

予定が決まってからは怒涛のクライミング練習が始まった。
休みの日は道場近辺やその他いろんな岩場にクライミングに行き、仕事終わりはジムで汗を流し、家に帰ってきて寝る前に筋トレを行い、食事量を減らした。
その成果は秋のクライミングシーズンに入ると同時にすぐに出てきた。
最初の成果は、10月26日不動岩”タイコ5.11c”のRP。足掛け1年以上取り組んで、24トライ目でのRPだった。このルートではレストの大事さとパンプを感じても頭を落ち着かせることを学んだ。
それからは鳥取のN先輩のアドバイスを受けて、トップロープはやめて、テンションコールもしないようにトライすることを心がけた。
取り組み始めには「こんなん登れるかよ」と思えた”北山・林ルート5.11c”では細かな足置きと勇気を出して一手出すことを学び、”甌穴群5.11d”では苦手な急傾斜を体幹でいなし、年が変わる頃には”シーサイド5.12a”で核心部のクリップができずにランナウトの恐怖に耐えての足ガクガクRP、”撃墜王5.12a”ではヒールフックやトゥフック、自分のリーチを目一杯使ってテクニカルなクライミングでRP。
順調にRPグレードは上がって来た。しかしなかなかOSグレードは上がって来ない。5.12aが登れても5.11aやbを安定してOSできなければLongHopeにトライするには意味が無いとだんだん焦ってきて、5.11aや5.11bのルートを見つけてはトライをするけれど、どうしても2、3トライかかってしまう。結果が出ないことで段々嫌になってきてしまいトレーニングがおろそかになる。
3月頃にはついにフリークライミングへの集中力が切れてしまった。
5.11台オンサイトへの情熱が完全に尽きて、「グレードなんて関係無い!ワクワク楽しいエンジョイクライマー!」として岩登りをするようになった。
そのタイミングで、OKDさんが仕事の都合で一緒に行けなくなってしまう。
この計画はもう次の秋頃まで延期かなと思ったけれど、OKDさんは気にせず2人で行ってくれと言ってくれて、林さんと2人で行くことに変更。
たぶん、4月の時点でロングホープに情熱を燃やしていたのは3人の中で林さんだけだっただろう。林さんはRPグレードもOSグレードも伸ばし続けていた。
そして、僕の小出し小出しに出てくるネガティブな発言からフリークライミングに対するモチベーションが下がってることもわかってただろうけれど、それでも「行きましょ!」と言ってくれたことで僕も引くに引けなくなってしまった。
5月になってから「あぁマジでやばい。あと1ヶ月しか無い。雨降って中止ならんかな。。。」と思いながらクライミングを再開。早い梅雨入りで外岩になかなか行けず、ジムでロングホープのピッチグレードを踏まえたエンデュランストレーニングをしたりした。

だんだん日が近づいて来てあと1週間で本番。
予定してた3日間は雨予報。ホッとする傍ら、林さんの勢いに押されて僕にもわずかながらやる気が湧いて来てたので、雨なら下降路の偵察山行にしようということで計画を立てていく。
下降路の可能性は4パターンあった。
1、Rock&Snowの開拓記にある、レンゲ谷の下降。
2、地形図を見て、七面山西峰から西に伸びる尾根を降り、ガケ記号の隙間を縫って取付へ。
3、登山大系に書いてあり岡島会長も推してくれた、七面山東峰と大峰奥駈道の間のコルからルンゼを降りて岩壁基部に沿って取付へ。
4、同ルート懸垂下降。

下降路の選択次第でどういう行程を組むか変わってくる。
あいにく宇無ノ川林道がここ最近の雨の影響で途中で通行止めになってるらしいという噂を聞いて、七面山登山口からのアプローチにした。
初見での懸垂下降のリスクと単純に挑戦として面白く無いので4はやめた。
1、2、3の下降路の偵察できたら良いなと思ってるうちに、天気予報は好転し始めて、まさかの計画した3日間とも晴れ予報に変わってしまった。
おやおや、、、と思いつつ、LongHope登攀の計画をし直し、下降路をどうするか悩み続けてクライミング能力のあれやこれやを考える暇も無く、虚をつかれたかのような状態で挑戦することになりました。

前置きがかなり長くなりましたが、以下、山行記録です。

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◎メンバー
岩瀬た(記)


◎装備(登攀時)
・ヘルメット 各自
・ハーネス 各自
・ビレイ機 各自
・PAS 各自
・8.9mmx60mシングルロープ x1
・3mmx60m PEロープ x1(撤退時懸垂下降ロープ回収用)
・クイックドロー短 x8
・クイックドロー長 x6
・アルパインドロー60cm x2
・スリング60cm x2(予備)
・カラビナ x2(予備)
・スリング120cm x2(終了点用)
・環付カラビナ x6(終了点用)
・プルージック
・食料合計500g
・水分合計3L
・応急処置セット(テーピング、ビニール手袋、塗り薬)
・ロープナイフ 各自
・アプローチシューズ 各自
・ウィンドブレーカー 各自
・ヘッドライト 各自
・ツェルト x1
・16Lザック x1

◎行程概要
・5/29 晴れ
9:30 駐車地出発
13:00 七面山東峰分岐
14:00 下降路偵察(パターン③)
14:40 偵察終了
15:40 楊枝ヶ宿小屋 泊

・5/30 晴れ
3:00 起床
4:00 楊枝ヶ宿小屋 出発
4:35 下降点 到着
5:00 下降開始
5:40 取付到着
6:00 登攀開始
13:40 12P目終了 登攀終了
13:45 七面山山頂
14:20 下降点
15:40 楊枝ヶ宿小屋 泊

・5/31 晴れ
6:00 起床
7:30 楊枝ヶ宿小屋 出発
11:20 駐車地 到着


◎行程詳細
まず、LongHopeの登攀の記録は林さんに任せようと思います。
結果としては、林さんが4P目の5.11-、僕が8P目の5.11-を登り、目標だったチームオンサイトを果たすことができ、まずまずな速さで登ることができたと思います。12P目の終了点についた時には嬉さとやっと着いたという安心感と足のつま先の痛みがごちゃ混ぜでした。
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登り始めるまでは5.11-のピッチは両方とも林さんに登ってもらおうと弱気でしたが、8P目に着く頃には、「この1年弱、今日のために練習してきたし(後半完全にダレたけど)、なんか今日はイケる!」と思っていつにも無く完全集中してトライできて、無事に終了点についた時にはやったぜと思いつつかなりホッとしました。どっちかというと僕の得意な感じのピッチだったと思います。
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僕はこの記録では下降路のことを書こうと思います。
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今回とった下降路は下降点からLongHope取付まで1時間もかからず、懸垂下降も無しで歩いていけました。
七面山東峰と大峰奥駈道の間のコルから発生する大きくロウト状になったザレ/ガレのルンゼ(古びたワイヤーが木にかかってる)を降りて、しばしそのまま降りて行く。
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そろそろ歩いて降りるには難しいかなとなったところで西方面を見ると七面山南壁の側壁が木々の間に見えるので、そのまま壁に向かってトラバース開始。
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小尾根を越えてルンゼを越えると壁に当たり、そのまま壁沿いにいくつか小尾根やルンゼの源頭を越えて歩くとLongHope取付に到着。
と言った感じです。岩壁からはあまり離れない方が良いと思います。
特に難所は無く、想像以上に地形図通りで拍子抜けですが、ガスってたり日没過ぎてたら言うまでもなくわかりにくいだろうなとは思います。今回は明るくなってから下降開始して、ガスも全く出てなかったので良い具合で取付に行くことができました。気をつけるとしたら下降のし過ぎくらいかなというところで、僕たちは時々GPSを見ながら歩いたので無駄無く行けたと思います。
白やピンクのテープもいくつかあった(途中から見失いましたが。)ので、少し安心感もあります。
登山大系は偉大です。

———————————————————————

以上、山行記録でした。

前置きが長くなり過ぎて記録として重要であろう登攀の部分は書きませんでしたが、僕にとっては登攀中のことよりもここに来るまでにあった1年ほどの出来事の方が重要でした。
目標を立て、それに向かって進み、とうとう眼前に迫ってくる課題に向かって行く経験は、成功だろうが失敗だろうが、山だろうがなんだろうが、とっても良いなことだなぁと思います。
自分自身のことから始まって、一緒に行った林さんや今回来れなかったOKDさん、最近故障やらなんやらでクライミングぼちぼちなYさんや、この冬結構たくさん一緒に過ごしたKくんを含めた山岳会のメンバーや、一緒に山や岩や沢で過ごす友人、家族、僕がこうして何かに取り組むのを見てくれてる人、こんな経験をさせてくれる先人、とにかくいろんな人に、いつもありがとうございます、これからもまたどうぞよろしくお願いします。という気持ちになりました。

なんだか、充実して幸せです。明日からもまた仕事と私生活と頑張ろう!!



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