こんにちは、川です。
GW早々、アルパインクライミングの入門ルートとされる御在所岳の前尾根に須川さんと行ってきました。
山岳会に入会する以前より登りたいと思っていたルートで、事前に過去の記録を読み漁って臨みましたが、登るのに精一杯で様々な課題が浮き彫りとなった山行になりました。
■メンバー
須川さん(L)、川(記録)
■主なギア
・ロープ(8.2mm 50m) ×2本
・カム(0.5〜2番) ※3番があってもよかった
・クイックドロー ×各5本
・アルパインヌンチャク ×各3本
■行程
・05:30 駐車スペースより出発
・06:00 藤内小屋
・06:30 前尾根取り付き
・07:00 登攀開始
・11:30 ヤグラ終了点
・13:30 駐車スペース
前日22時に神戸を出発し、名神と新名神を経由して裏道登山口へ。鈴鹿の山は初めてだけど意外と近いのね。
5時まで仮眠し、各々朝食を済ませて5:30頃に出発。
途中、兎の耳やカリフォルニアドリーミングを見上げながら快調に進み、6:30頃に誰もいない取り付きに到着。
準備を済ませ7:00頃に須川さんリードで登攀開始。
ロープが岩に挟まり流れが悪いため立木の辺りでピッチを切る。
フォローで登り始めるが、案の定クラックで少しもたつき先が思いやられる。
2P目は出だしが難しく、引き続き須川さんがリード。私は迷うことなくヌンチャクを鷲掴みにし何とか離陸した。
3P目のP6はリッジルートをリードさせてもらう。
登るのに必死なあまり、短いフェースをひと登りすれば歩きのパートというところで、誤ってチムニールートの終了点でピッチを切ってしまう。全然先が見えていなかった。
風が強まってきたのでレインウェアを着る。雲が冗談みたいな速さで流れているので上の方は爆風であろうことが伺える。
P5を経てP4の凹角ルート(?)をリードで登る。
それほど難しくなくルンルン気分で高度を上げるが、いよいよ風の洗礼を受けることになる。
P4頂上に出た瞬間に立っていられないくらいの暴風が向かい側から襲いかかってきた。みるみるうちに体温が奪われていき、凍えながら重たいロープを引き上げビレイする。
P3は中盤のピッチをリードさせてもらった。
すぐ左側に簡単な階段状のルートがあったのを見過ごしてしまい、難しそうなクラックに向かって突っ込んでしまった。
とりあえず取り付いてみたものの、クラックが苦手なこともあり怖くなって一旦降りる。
直前に終了点があったのでロープが残り少なければここでピッチを切ってしまえと悪魔の囁きに耳を傾けつつ須川さんにロープの残りを聞いてみる。
すると、まだ半分あるとの返答が。我に返りクラックに取り付き直す。
この時点でカムの残りは0.5番と2番の2つのみ。
下部で2番を決める。そこからは幸いなことに狭い幅のクラックが続いており0.5番が綺麗にキマったので、カムでエイドしながらジリジリと上り詰めていく。
あと一手というところでクラックが広がりズルできなくなってしまったが、力ずくで突破する。どうやって抜けたのかよく覚えていない。
いよいよP2ヤグラ。先行者なし。風が強いことを除けばコンディション良好。登らない理由がなかった。
とはいえ、目の前にそびえ立つヤグラを前にビビってしまい須川さんにリードをお願いする。
フォローで登るが案の定ボルトが打ってあるところでウジウジしてしまい、次第に手が冷えて力も出なくなってきた。
後続パーティの応援を受けつつ、最終的にはスリングアブミで何とか突破した。
懸垂下降でヤグラの取り付きに下降。
帰りは急な下降路(とはいえ堡塁岩のアプローチとは比べ物にならないほど快適)を辿り、裏道登山道に合流して下山した。
帰りは「湯の山ロッジ」(日帰り入浴700円)で一汗流して帰路についた。
■まとめ
まだまだ経験が浅く、変なところでピッチを切ったり色々とやらかしてしまいましたが、その都度須川さんに懇切丁寧に教えていただき、また一段成長できたように思います。
須川さん、ありがとうございました!
今度はヤグラ含め前尾根全ピッチリードを目標にやっていきますので、またお願いします!