山行記録

2019.3.14 小豆島拇岳ダイレクトルート

2019.3.14 小豆島拇岳ダイレクトルート
香川県 小豆島 拇岳 ダイレクトルートの記録

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こんにちは、岩瀬琢海(以下、岩瀬た)です。
3月の始めに予定していた小豆島でのクライミングが天候不良で飛んでしまい落胆していましたが、「お、この日行けますね。」ということで、予定を立て直して吉岡さんと行ってきました。
結果を先に書くと、フリーで抜けるつもりだったけど核心部は全く歯が立たずA0して抜ける悔しい結果でした。しかし、またひとつ良い目標ができたと思うのと、A0でも頂上に立つことができた時には景色も良いし素直に嬉しかったです。


以下、山行記録です。
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◎メンバー
吉岡
岩瀬た(記録)

◎行程概要
晴れ時々曇り
気温 +10℃
時折強風
8:15 坂手港 到着
8:30 拇岳登山口近辺の駐車地 到着・準備
9:15 拇岳ダイレクトルート取付き 到着
9:30 登攀開始
13:15 拇岳頂上 到着・懸垂下降開始
15:00 駐車地到着・山行終了

◎行程詳細
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・アプローチ
神戸港発の夜行船で坂手港に到着。
拇岳登山口の近くの駐車地に到着。
テープや踏み跡を辿って素直に岩壁を目指す。
岩壁沿いに左方向に行くと、「山は人生の師である」のプレートに到着。ダイレクトルートの取り付きです。
平日だからか先行パーティもおらず、終始僕らの貸切でした。

・1ピッチ目 20m 5.7
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トップ岩瀬た、フォロー吉岡
チムニー。錆びてひん曲がったハーケンに中間支点を取りつつ、さっそく先日のワイドクラックで使った「ズリズリ登り」ができた。
抜け口右側に綺麗なペツルボルトがあったけれど、左にビレイステーションが見えたので、左上。程なくして到着。ピッチを切る。

・2ピッチ目 20m 5.8
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トップ吉岡、フォロー岩瀬た
見上げると、目印の立木の横にキラキラ輝く次のビレイポイントが見える。
そこに向けて直上すれば良かったのだけれど、トップの吉岡はリングボルトやハーケンを追いかけて別ルートの迷路に入ってしまい、あえなくロワーダウン。残置カラビナがあったそうなので、間違える人も多いのかもしれません。
気を取り直してラインどりを確認して、2ピッチ目終了。最後の乗越が少し悪い。

・3ピッチ目 30m 5.9
トップ岩瀬た、フォロー吉岡
時折強風が吹き付け、壁にひっついてやり過ごしたりしながらフレークを快適に登って行く。
レイバックを思い切り楽しめるピッチ。
テラスに出ると、綺麗なビレイステーションがあります。

・4ピッチ目 40m 5.11b
トップ吉岡、フォロー岩瀬た
核心ピッチ。気合いが入る。
吉岡、引っぺがされそうな強風が吹く中、順調に登って行く。核心部分手前のレストポイントで落ち着いて壁を観察して、取り掛かる。
難しそうだ。微妙な体制でムーブを探って粘りを見せていたが、「あかん。難しい。A0してとにかく抜けるわ。」と諦め、ヌンチャクを持ちつつテラスに乗越す。
フォローで登ってみてもやっぱり難しい。
いくつかレッジを超えて、柱状節理状になったパートに入ったとたん、どうしたら良いのかわからなくなる。
錆びたハーケンやリングボルトに混じって、綺麗なペツルボルトが打ってあるので安心感はあるけれど、細かい立ち込みやステミングするのに勇気が要る。
ムーブが解決できないまま、僕も諦めて連打されたリングボルトやハーケンにヌンチャクをかけて登りました。
悔しい!!
乗越した先のテラスには綺麗なビレイポイントがあります。

・5ピッチ目 20m 5.8
トップ岩瀬た、フォロー吉岡
頂上に続く階段のようなピッチ。
どこでも登れるような感じで、快適に登攀。
無事に頂上に到着して、整備されたビレイポイントでフォローを待ち、お疲れ様〜と言って、持参したパックンチョを食べながらしばし景色を楽しみました。
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登ってくるパーティもいなかったので、元来た道を懸垂下降。
50mシングルロープで登ってきたので細かくピッチを切っての下降でしたが、下から4ピッチ目にあたる部分はロープの長さが足りなかったのでダブルロープにするかシングルなら60mにした方が良いかと思います。
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また、チムニーやフレークのピッチなど、全体を通してちょこちょこ剥がれる岩がありました。
今回はその場に置いたりしましたが、剥がれて置き場所に困るような石はチョークバッグに入れたら後続も少しは安全なのかなと思い至ったので、次回からはそうしようと思います。
そもそも、もろい岩を触らなければ済む話なのでもっと岩の状態を見たラインどりをするようにしないとなとも思いました。



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以上、山行記録でした。

昨年の10月ごろから「行きたいね」と言って調べていたルートにようやく行くことができて、感動もひとしおでした。
この冬中、5.11bが登れるように駒形岩や烏帽子岩で練習を重ねて、どうにかこのグレードに挑戦できる心構えを得て、荷物をできるだけ軽くしてアプローチシューズは取り付きに置いていって登りました。しかし核心ピッチは想像していたようには越えることができなかったので、練習を重ねて来年にでもまた挑戦しようと思います。
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2019.3.12 名張 香落渓

2019.3.12 名張フリークライミングの記録
三重県 名張市 香落渓 屏風エリア

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こんにちは、岩瀬琢海(以下、岩瀬た)です。
言わずと知れた西日本きってのトラッド/クラッククライミングスポット、名張の香落渓。
みなさん、「フリークライミング」という言葉を聞いたときのイメージはどのようなクライミングでしょうか。
僕が初めてハーネスを買った日に思い描いていた「フリークライミング」は、カムをジャラジャラ下げて、大岩壁に走るクラックを登っていくクライマーの姿でした。
今となってはフェイスクライミングの方が馴染みがありますが、いつか行きたいと思っていた場所にようやく行くことができました。


以下、山行報告です。

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◎メンバー
岡田
岩瀬た(記録)
Nさん(岡田友人)


◎アプローチ
駐車地から見える、岩壁に走る無数の割れ目。
すげぇ。。。とあっけにとられながら準備。
青蓮寺川を渡渉しないといけないのでウェーダーを用意しておいた方が良いと前もって教えてもらっていたのですが、結局僕だけ準備できずに当日を迎えてしまいまた。
自業自得なのでクロックスで渡渉しようと思っていましたが、Nさんがウェーダーを貸してくれて僕の代わりにパンツ一丁になって渡渉。
「沢ヤやからなあ!!」
と言ってくださいましたが、申し訳無かったです。ありがとうございました!
次回はウェーダー準備します。

◎屏風エリアでのトライ
堡塁岩や烏帽子/駒形岩などで、1手だけのジャミングなどは時々していましたが、本格的なクラックの岩場は初めて。

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Nさんにプロテクションのあれやこれやを教えてもらい、さっそく"ベイビークラック5.7"に岡田さんがリードトライ。
多少は手こずるかと思っていましたが、スッスッっとジャミングを決めていき見事OS。
続いて岩瀬たもトップロープでトライ。
岡田さんの真似してハンドジャムとフットジャムを決めると、不思議なことによく効く。今までこんなにうまくジャミングが決まったことなんて無いなと思いながらどんどん登って、トップアウト。嬉しい。
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続いて"名張入門5.9"にトライ。
先ほどのベイビークラックとは違い、こちらはいわゆるワイドクラックというものだ。
岡田さんのトライ。
出だしわずか30cmでウンウン言いながらいろいろ試して「わからん。」と降りてくる。
あーでもないこーでもないとムーブを試してやっとどうにか登り始める。
下部をこなして一段上がって、中段のフレアしたクラックにとりかかる。
しばらくウンウン身体をねじ込んだりして「膝が痛い!膝が痛い!」と言いつつ粘るも、ついにロワーダウン。
肩を落として膝とくるぶしにテーピングをしていました、、、。
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そんな感じで、いくつかの課題にトライ。
「ウンウン。はぁはぁ。わからん。」
「左手刺しちゃうか?」
「なんかわからんですけど、ずりずりやってたら行けましたよ。」
「パンプしてないのに息切れしますね、、、」
「奥にも割れ目ありますわ。」
「なんか喋りたくなくなる。」
「このルート、落ちて割れ目にスタックしてレスキュー呼ぶ事態になった人おるらしい。」
とか言いつつ、ワイワイと交代で割れ目にはさまっていきました。
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朝から夕方前まで登って、多くの宿題を残して撤収。
目下の目標は"マシュマロマン5.10a"になりそうです。


◎成果
・岡田
ベイビークラック5.7 OS
名張入門5.9 TR「意味分からん」と吠えて終了
ミニラ5.10b TR ノーテン
マシュマロマン5. 10a TR テンションかけながらもトップアウト
サーフライダー5.10c TR 始まらずにして終了

・岩瀬た
ベイビークラック5.7 RP
名張入門5.9 TR テンションかけながらもトップアウト
ミニラ5.10b TR ノーテン
マシュマロマン5.10a TRフィスト決まらず終了
サーフライダー5.10c TR 始まらずにして終了

・Nさん
1本も触らずビレイのみ(!)

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以上、山行報告でした。


ジリジリとツラそうに登っている岡田さんをビレイしている時に、ふと、
「あれ、なんであんなに頑張って割れ目にはさまってるんだろう。」
と妙に冷静な気分になったりしましたが、いざ自分が割れ目にはさまってみると、
「もっとはさまれなくては。」
という変な使命感が燃えるような気持ちになります。
ボルトにプロテクションを求めずに登るというのも、魅力的なことだなと個人的には思います。
クラックを登る技術は、プロテクションの設置も含めて、今後必ずアルパインクライミングに生きてくると思うのでこれからもどんどん打ち込んで行こうと思います。

そしてNさん、ウェーダー本当にありがとうございました!!

2019.3.11 淡路島福良の岩場

2019.3.11 兵庫県 南あわじ市 福良
福良の岩場"正面スラブ"の記録

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こんにちは、岩瀬琢海(以下、岩瀬た)です。
ここのところ、書籍やウェブで岩場のあれやこれやを調べることが空いた時間の過ごし方になっているのですが、最近淡路島にもマルチピッチが開かれたことを知りました。
淡路島、福良の岩場。
2本のルートがあり、今回登った"正面スラブ"は3ピッチと短くてグレードは低いけど、モロくて中間支点も少ないということで、あまりそういうクライミングはしたことが無かったので(そもそもクライミング自体始めて日が浅いですが、、、)どんなところなのか気になり、せっかく近場に新しくできたルートなので行ってみたいと思いました。
また、モロくて支点の乏しい壁を登ることで、夏のアルパインに向けて少しでも技術や気持ちの準備ができたら良いなというねらいもありました。

Rock&Snowの80号クロニクルのコーナーに記事があり、取り付きまでのアプローチやトポがわかりやすく載っています。


以下、山行記録です。
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◎メンバー
岩瀬た(記録)
芦田

◎行程概要
晴れ
気温 +10℃程度
時折強い風
8:00 神戸出発
11:00岩場近辺駐車地到着・準備
12:00"正面スラブ3ピッチ5.9"登攀開始
13:30登攀終了
14:00駐車地到着


◎行程詳細
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・アプローチ
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Rock&Snowの記事通りに歩けば取り付きに着きます。
途中フィックスロープがあるといえどもガレ場をくだるので落石に注意です。あやういところでは1人ずつ降りました。



・1ピッチ目,30m,5.8
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トップ岩瀬た、フォロー芦田
取り付きから見上げるすっきりとした壁。
ビレイポイントに着くまでボルトプロテクションが無いので、細く浅いクラック沿いにカムやナッツで気持ち程度のプロテクションを取りながら登る。落ちればプロテクションごと岩が剥がれてしまいそう。
なんのことは無い難易度だけど、手に持つ岩や足置くスタンスに常に疑いを持つようなもろさ。レッジには砂利がたまっている。
ビレイしてくれている芦田さんに落とさないようにしなくちゃなぁと思いながらゆっくり登る。
登りきる頃には、どんなホールドが剥がれないのかおおよそわかってきました。



・2ピッチ目,25m,5.9
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トップ芦田、フォロー岩瀬た
前回の荒島岳で、芦田さん慎重な人なんだなという印象を持っていたので、ランナウトやもろい岩をどうやって登って行くのかなと思いながらビレイしていましたが、何のことはなくサクサク登っていく。
途中、芦田さんが剥がれた石を海に向かってロングスローするも見事に失敗して側壁に当たって跳ね返り、一直線に僕に向かって飛んできた時には「あぁ。僕もこれで終わりか。意外に早かったな。登りたい山もまだいっぱいあるのにな。でもしょうがない。我が人生に一片の悔い無し。」と思うようなワンシーンもありました。
うまく避けることができて良かったです。この日1番集中した瞬間でした。



・3ピッチ目,20m,5.8
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トップ岩瀬た、フォロー芦田
草が生え出すので少しルートどりに迷うけれど、とにかくプロテクションをとりながら登ろうと思ってポロポロ崩れるクラック沿いに進むとそのうちボルトも見えてくる。トップアウト直前のセクションは、もはやこれはザレ場なんじゃ無いかと思えるほど岩(というか硬く乾いたコケ??)がパラパラ落ちて行く。
しっかりしたスタンスが限られているので、それを経由しながら登ってリッジにトップアウト。
松の木でビレイ。



ロープをしまって、アプローチの林道まで簡単に降りて行けました。

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以上、山行記録でした。

今回は正面スラブルートだけしか登りませんでしたが、もう1つの左壁ルートも合わせて半日あれば充分楽しめそうです。
またそのうち左壁ルートも行ってみようと思います!
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2019.2.24~2019.2.26 常念岳東尾根~南東尾根

2019.2.242019.2.26 常念岳東尾根~南東尾根 メンバーHI(記)

  

星野秀樹さんの「雪山放浪記」を読んで、いつか登ってみたいと思っていた冬の常念岳東尾根。

今回は、良きパートナーと春先のような素晴らしい好天に恵まれ、念願の冬常念を満喫できた。
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2
24日(日) 晴れ

天気予報は、目まぐるしく変わる状況だったが、目標を達成すべく安曇野へ向かう。

雪のない須砂渡ダム手前ゲートに到着すると、既に8台ほどの車が路肩に停まっていた。
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準備して久し振りの重荷を背負い、林道を歩き出す。

林道は、日当たりの良い場所は雪がなく、日陰は積雪があり所々凍っている。

東尾根末端部は雪がなかったので、予定通り送電線巡視路入口へ。ゲートから1時間ほど。
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雪のない巡視路を辿り、鉄塔基部から笹藪の左斜面に入る。

200mほど笹藪を漕ぐと、尾根筋のトレースが現れる。

よく踏まれているようで、夏道に雪が積もったような感じだ。

所々にテープがあり、迷うことはないだろう。

標高1328mピークから見える前常念岳は、まだまだ遠い。
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有難いトレースを壺足で辿り、4050分に1回の休憩を挟みながら、順調に高度を稼ぐ。
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標高1,750m付近から再び笹藪が現れ始め、心が折れそうになる。
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トレースがなければ、早々にそうなっていたかもしれない。

何とか踏ん張って登り、7時間少しかかって標高2,178mピークへ到着。

ここは傾斜が緩い樹林帯となっており、テント適地なようで、数張の跡があった。

疲れていたので、そのうちの1つにテントを張る。

テントを張ってから、近くの斜面でHさんと一緒に雪訓をする。

太陽が稜線の陰に隠れ、あっという間に身体が冷えたので、テントに潜り込む。

そこそこの標高なのに春先の様な暖かさで、テント内は超快適だった。

 

コースタイム:ゲート07200820送電線巡視路~1010標高1,328mピーク~1120標高1,600m付近~1315標高1,955mピーク1440標高2,178mピークC1

平面距離:8.17km、累積標高:(登り)1,582m、(下り)226m

 

225日(月) 晴れ

テントから出ると異様な暖かさに驚く。

朝陽を浴びつつテントを片付け、アイゼンを装着し、常念岳へ向け出発する。

一旦コルへ下り、再び登り返す。

この辺りの雪が深く、トレースがなければ苦労させられただろう。

森林限界の標高2,200m付近から一気に眺望が良くなる。
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テントを張るなら、標高2,265mピークまでが適地ではなかろうか。

朝陽を浴びる前常念を見てテンションが上がる。
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雪稜のトレースを辿り、標高2,350mピークで、ストックをピッケルに持ち替える。
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最初の岩稜帯は、ほぼ稜線上を右から巻き気味に登って行く。
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所々、雪質が固い雪面にざらざらの雪が載っているようなスリップし易い状況で悪いため、ピックを刺しながら、慎重に登る。
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最初の岩稜帯を過ぎると、傾斜が緩やかとなり次の岩稜帯が見える。
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前常念直下の岩稜帯は、やや傾斜が落ちるものの所々氷化しており、気が抜けない。
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岩場を縫うように登り、前常念岳に到着。

風は、思ったほど強くなく、常念岳頂上での更なる展望に期待が膨らむ。

避難小屋前にテント跡があったので、有難く使わせて貰うこととし、雪ブロック壁を補強してテントを張る。

一休みして、常念岳に向かう。
快晴の雪稜から見える周囲の景色に、二人とも自然と笑みが零れる。
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標高2,800m付近から待望の槍穂先が見える。
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ここはワンポイントの岩場がある。
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分岐に合流し、氷化した雪面の最後の登りを、アイゼンを効かせながら登る。
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そして、遂に目標であった冬の常念岳頂上に到着。
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最高の天候、最高の景色に、いつまでもそこに居たい心境に駆られる。

冬山では異例の暖かさから、1時間程景色を堪能してC2に戻る。
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夜は風もなく快適だったが、なぜか殆ど眠れなかった。

 

コースタイム:C106550745標高2,350mピーク~0945前常念岳~C211101205常念岳13101345C2

平面距離:4.13km、累積標高(登り)759m、(下り)286m

 

226日(火) 晴れ時々雪

さすがにテント内の水は凍っていたが、有難い意味で冬の標高2,600mの寒さではない。

テントから出ると、眼下には素晴らしい雲海が広がっていた。
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雲海から登る朝陽に、テントを片付ける手も自然と止まる。

常念岳に別れを告げ、急斜面の南東尾根を下る。
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岩場を縫うように下るのだが、前述のとおり雪質が悪く傾斜も強いため、かなりの個所をバックステップで下る。
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ここが本ルート中の一番の核心だった。Hさんも、さぞかしシビれたことと思う。

標高2,420m付近で漸く悪場も終わり、一息つく。

ここから森林限界下となり、雪面の踏み抜き地獄が始まる。

暫く単独行者?のトレースを辿って壺足で頑張っていたのだが、たまらず標高2,207mピークでスノーシューとわかんにそれぞれ履き替える。

踏み抜きが少しマシになり、担いで来た甲斐があったというものだ。

三股への分岐と別れ、南東尾根をぐんぐん下る。

少し下ると雲海下に入ったのだが、なぜか雪が降り始め、視界が悪くなる。

標高2,024m手前付近は尾根が広く、二重山稜なのでルートがわかり難い。

コンパスを確認しながら、南東方向に下る尾根に入る。

暫く広い尾根が続いたため、何度もコンパスを合わせながら進む。

標高1,750m付近から尾根は東方向となって狭くなり、辿りやすくなる。

標高1,596mピーク付近から尾根は南東方向となり、この辺りからテープが目立ち始める。
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標高1,450m付近から最後の難所、笹藪の激下りが始まる。
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再びアイゼンに履き替え、雪のない笹藪漕ぎの急下降に四苦八苦しながら南南東方向に下る。

何度もコンパスを合わせたつもりだったが、林道ヘアピンカーブ付近に飛び出した。

ここからの林道歩きが意外に長く、途中までの積雪も相俟って疲れた身体に追い打ちをかける。

ゲートに辿り着いたときには、既に陽が傾きかけていた。

帰りは、直ぐ傍のほりでーゆの快適かつリーズナブルなお風呂で汗を流し、安曇野にてサーモン丼を食べて帰路に着く。

 

 

コースタイム:C206550840標高2,355m0920標高2,207m10350標高2,024m1210標高1,596m1330林道14001500東尾根取り付き~1600林道ゲート

平面距離:11.26km、累積標高(登り)437m、(下り)2,306m

 

雨男の自分にとっては、珍しく⁉3日間とも素晴らしい晴天と春山並の暖かさに恵まれ、本当に幸運だった。

南東尾根は、トレースが下り単独行者のものしかなく、また、長い林道歩き、下部の強烈な笹藪漕ぎ、上部の急峻な登りを考えれば玄人向き?だ。

事実、東尾根の登りでは、下山する単独行者、パーティ等10人ほどとすれ違ったが、南東尾根は誰とも会わなかった。

殆どの登山者は、1日目に東尾根2,200m付近に幕営、2日目に常念岳を往復して同ルートを下山する12日の行程のようだ。まあ、積雪量とトレースの有無にもよるだろうが・・・。
日程調整が難しい中、同行してくれたHさん、ありがとうございました‼

2019.2.23 雪彦山 温故知新

2019.2.23雪彦山 温故知新の記録
姫路市 雪彦山 不行岳 温故知新

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こんにちは、岩瀬琢海(以下岩瀬た)です。
関西では冬の寒さも少しずつゆるみ、所々に春の訪れを感じるようになって来ました。
そんな陽気に誘われて、吉岡さんと雪彦山にマルチピッチをやりに行きました。
しかし、どうやら春夏に向けて気持ちだけが先走っていたようです。山はまだ寒かったです。


以下、山行記録です。

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◎メンバー
吉岡
岩瀬た(記録)

◎行程概要
霧雨のち曇り時々晴れ
気温+6℃〜+2℃
岩壁中間部より時折強風

8:30 大曲駐車地 到着、小雨のため待機
10:00 入山
10:30 不行岳基部 到着 登攀開始
15:15 不行岳山頂 到着
15:45 大天井岳山頂 到着
16:30 大曲駐車地 到着 山行終了


◎行程詳細
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雪彦山に向かう道中、晴れ予報にも関わらず山に近づくにつれてパラパラと小雨が降ってくる。
大曲駐車地横の東屋で、
「お、止んだ。」「あれ、また降って来た。」
というのを何回か繰り返して、晴れ間が覗き始めたのでとりあえず取り付きへ。
ロープを出して準備していると細かいあられが降って来たけれど壁は濡れていなかったので登攀開始。

温故知新ルートに取り付くまでに、逆くの字ルートを3ピッチ。

1P目 30m Ⅳ級
トップ吉岡、フォロー岩瀬た
スラブ壁にいくつかバンドが走っていて登るラインは明白だけど、なんだか悪い。うーんと思いながら慎重に登る。中間支点は錆びたリングボルトやハーケンや立木。
立派な終了点でビレイ。

2P目 30m III級
トップ岩瀬た、フォロー吉岡
草付きの急斜面を登った先に踏み跡があり、それをさらに進んでNo3チムニー手前の立木でビレイ。中間支点は全て立木。
極端にロープの流れが悪くなるので踏み跡の前でピッチを切って歩いた方が良かったかもしれない。落石に注意。

3P目 30m Ⅳ級
トップ吉岡、フォロー岩瀬た
チムニー左手の壁をリッジ沿いに登る。
ハーケンやリングボルトあり。しばらく登って北壁バンドを右上。
途中、懸垂支点があって右に立ち木がある。
そこから、スッキリとした左の岩に誘われるが、トポを再確認し、右の立ち木を超えてブッシュへ。ブッシュの先に綺麗なビレイ点がある。

4P目 30m 5.10a
トップ岩瀬た、フォロー吉岡
ここからが温故知新ルート。
キレイなペツルのボルトが打ってあるのでルートもわかりやすいし安心感もある。
逆相気味の壁を逆くの字になっているところまで行って、綺麗なボルトのビレイ点でピッチを切る。
この辺からいよいよ風も強く、寒さが身にしみてきてなんで登ってるのかと思えてくる。
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5P目 15m 5.10b
トップ吉岡、フォロー岩瀬た
逆くの字を乗っ越してから少し登ったところでビレイ。グレードほどには難しいと思う箇所はありませんでした。
ここも中間支点もビレイ点も綺麗なボルト。
良い景色。地蔵岳あったかそうだなぁ。
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6P目 45m 5.10a
トップ岩瀬た、フォロー吉岡
垂壁からスラブに出て、快適な登攀ができるようなピッチでしたが、「あぁ寒い!あぁ早く登り切りたい!」と思いながらの登攀になりました。中間支点も終了点も全て綺麗なボルト。
不行岳の肩に出て、温故知新ルート終了。

懸垂で降りるか少し迷いましたが、雪彦山の頂上(大天井岳の頂上)にまだ行ったことがなかったので頂上経由することに。
三級40m程の岩場を頂上まで行き、立木でビレイ。コンテで大天井岳との鞍部まで。
大天井岳への登り返し、難しい箇所がありA0。ロープを解いて頂上へ。
寒いけれど、やっぱり嬉しいし楽しい。なかなか良いコンビだなと自分たちのことながら思います。
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雪彦山の山頂から、一般道を歩いて駐車地まで戻りました。




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以上、山行記録でした。


思ってたよりも寒い中での登攀になってしまい、爪先の感覚も鈍く、ガバホールド以外持ちたくないようなカジカミ具合でしたが、浮石や剥がれそうな岩に注意を払いながら(ルートを通して美味しい位置にもろい岩が度々ありました)、集中力を保って確実に登れたように思います。
登る技術をつけるのはもちろんですが、剥がれそうな岩などに出くわすと、ビレイ中の仮固定や行動不能になったトップ/フォローをレスキューする技術をもっと練習しないとなと思ったりもしました。






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