<ゆ> 11月11日(日) 御前岩
前日の二子で、M也は「ペトルーシュカ」にリーチがかかり、Y花も「即身仏」が触りたくてしょうがない。しかし、二人とも限界まで追い込んでしまったため、二日間連続で二子に行っても意味がないだろうと感じていた。そこで、全然違うタイプのルートなら頑張れるかもしれないと、御前岩に行くことにした。結果として、これが功を奏して、充実の週末を送ることができた。

御前岩のM也ルートは「89番目の星座」。傾斜を登る筋肉が必要なペトとは真逆で、細かいホールドでの繊細なムーブで登るルートのため、ヨレヨレでも楽しむことができ、全ムーブを解決することができたようだ。

Y花は、即身仏で全ての筋力は使い切っており、自分の一番弱いパートかもしれない「メンタル」を鍛えるべく、「The Nobs」に再度取り組むことにした。Sーさんが「誉」をトライしようと北面に登場したので、すかさず激しい説得をして、今回も強引に一緒にトライしてもらうことにする。強引に誘った手前、なんとかヌンチャク掛けをしようと思うと、前回どうしても怖くて抜けられなかった9ピン目までたどり着くことができ、必死の思いでヌンチャクがかけられた。出来てしまうと、まあ5.10くらいなのだが、、、、途中のガバが濡れており、クリップ直前の足も濡れているのでとにかく怖い。そんなわけで9ピン目で精神力を使いはたし、残り2ピンを残してS-さんにバトンタッチ。
S―さんは、最初の4ピンまでは「悪っ」「怖っ」とか言っていたが、するするするーっと上まで抜けて、あっという間に残り2本のヌンチャクを掛けてきた。しかし、終了点のムーブが悪いようでいったん降りてくる。
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(スラスラとThe Nobsを登っちゃうS氏)

そんなわけでS様様のおかげで、私もついにヌンチャクが全てかかったThe Nobsをトライすることができた。これまで苦労していた9ピンまでも簡単になり、上部もS-さんが登ってくれたおかげで勇気が出たため、終了点直下まで行くことができた!最後のムーブは「多分これかー」と思うのがあったが、最後も怖い!やっぱり精神力が足りずに降りる。
S-さんは次のトライで、「怖い!」と言いながらも最終ムーブをこなして、終了点へクリップ。「どうする?回収する?」と聞かれ、まだ14時半にも関わらず、完全に精神力を消耗してしまった私は「回収おねがいしまーす!」と応えてしまった。ヌンチャクを回収して降りてくるS氏が神に見えた。

余った時間で、以前「濡れていて」登れなかったWASABIを登っておく。前トライしたときは、一緒にトライしたSもっちゃんは、「湿気ているけど濡れてない」と言い切ってサックリ登っていたが、私は最後のガバを持った瞬間に「濡れてるー!」と凍り付き、慌てふためいて落ちるのを繰り返していた。この日も最後のガバは濡れていたが、「The Nobs」の濡れている8-9ピン目を耐えて登った精神力のおかげで、落ち着いて登ることができた。慌てなければ問題ないことなのだ。精神力って大事だなー。

夕方は、徳永さんから「いかづち」がある岩の開拓秘話を聞き、その苦労を聞くと、ますます良い課題達だなーと思った。ほんとに、御前岩を登らせてもらえて感謝!


<ゆ> 11月10日(土) 二子
10月は太刀岡に3週間通ったが、「M也がカリスマを登るまでY花が付き合ってあげ、Y花はついでにスティングレイを落とした」という事になっており、m也は借りが出来たと思っているようだ。そんなわけで「今週からしばらくはY花様の行きたいところに付き合います」とM也様が言ってくれた。どこに行くか迷いに迷ったが、最終的には二子通いに付き合ってもらうことにした。
二子は2005~2010年くらいに一番行った岩場で、私にとって初めての5.13である「唐獅子牡丹」、「FUTAGOYAMA」のDVDに完登シーンを残してもらえた「おいしいよ」、怖くて泣きながら登った「SVP」、二子で初めてオンサイトできた5.12の「火の鳥」、いまだに登れてない「藍青5.11C」、と、どのルートをとっても思い出深い。

二子にはまだ、サバージュ、振り返るな、私生活、龍勢、と色々登りたいルートは残っている。しかし、一番心にひっかっているのは「即身仏」。最後のホールド取りで10回くらい落ちて、そのまま諦めてしまって早8年くらい経っている。ずっとやりたいなーとは思っていたものの、当時の自分のボルダー力を考えると今の自分とは桁違いに強く、今更やってもできる気がしない、と敬遠していた。しかし、苦手系と決めつけていたスティングレイが登れたこともあり、「ちょっと触ってみてから諦めよう」と思い、この日は即身仏に集中してとりついた。久しぶりに再会したMぽリンが、ちょうど即身仏にヌンチャクをかけに行ったので、私は甘えてヌンチャクをお借りしてトライ。

2段目に上がる取りつきさえも教えてもらわないとわからないくらい全てを忘れていたが、即身仏の核心に入ると、どのフットホールドをどう踏んでいたかまで鮮明に思い出すことができ、8年経っても記憶は甦るんだな、と思った。最終ホールド取りは、やっぱり難しく、ボルダーが弱くなった私には厳しいなーと思っていたが、ふと違うムーブが思いついた。

最終ホールド取りムーブは、大きく分けると①刻まず一気に最終ホールドを取る、と②右手をカチにあげ、終了点直下のスプーンカットホールドを左手で取り、最終ホールドを取る、の2種類があり、リーチがある人は①、ない人は②でやっていると思われる。8年前の私は「傾斜がある壁ではリーチ差はパワーで殺せる」と信じており、迷わず①を選んでいたが、弱った私には到底再現よくムーブをおこせるとは思えないくらい難しい。かといって②も簡単ではなく、細かいホールドを持つ力と足力、スーパー持久力が必要だ。なんとかならないかなーと、舐めるようにホールドを探していると、これまで考えてもみないようなムーブが思いつき、やってみるとだいぶ簡単に終了点にクリップできてしまった。テンションムーブかもしれないので、再現性を確認しないといけないが、もしこれが本当にできるムーブなら、完登できる可能性はゼロじゃないかもしれない。もし登れたら、もう二度と越えられないと思っていた過去の自分を超えられるかもしれないと思うと、次に二子に行くのが楽しみでしょうがなくなった。
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(即身仏を登っているが、服の色が完全に岩と同化するmポリン)

さておき、岩場ではTKDにも会えたし、久々のM代っちとか、もう名前を上げきれないくらい色んな人と再会できたが、夕方には西岳に開拓に来ていたAンマくんにも再会できた!!10年ぶりくらいかなー。色々ダラダラしゃべってて、「最近、クライミング楽しいなーと思ってさー」と言ったら「クライミング、楽しいですよねー」とすっごく嬉しそうに応えてくれたのが印象的だった。プロは色んなプレッシャーに晒されるだろうし、いっつも鍛えて考えてることになるから大変だと思うけど、ずっとクライミングを楽しんでほしいです。

以上、色んな再会に感傷的になってしまった二子でした(続く)

〈亀〉

3日土曜日文化の日は、Y花の都合が悪かったため、久々に一人で岩場に出かけることになった。どこに行こうか色々考えた挙句、K2さんに混ぜて貰って甲府幕に行って来た。

前週末からの風邪が治っていないので、全身の体力を出し切るような持久系ルートはできそうにない。その点幕岩には、みこすり半劇場みたいな、垂壁の難しい系ルートがやり掛けで残っていたので、それに取り組むことにして、ムーブ作りだけで一日中楽しむことができた。

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楽しんだと言えば聞こえが良いが、実際にはムーブ解決には至らず、頭の中に「?マーク」を4つぐらい残して敗退。チョーク跡を頼りに考え得るムーブを全部試したがどれもしっくりこない。最後に変則的なムーブを思い付き、突破できる可能性を感じたのだが、足の爪先が痛くなってやめた。

ホールドの細かいルートは指も痛くなるが、それ以上に足先も痛くなることを思い知らされた。



日曜日は、Y花と御前岩に行き、前日の幕岩と同じく垂壁難しい系のルート「89番目の星座」をやった。
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岩の感触は全般的に花崗岩のようで、非常に面白い。Y花を含め数回のトライで登った人々の意見を聞くと、アスリーツボディよりだいぶ易しいとのことだったが、全然そうは思わなかった。3回トライしても、未解決部分を残して敗退。

やはり、足の爪先が痛くなって、最後はルートに取り付くのも嫌になった。帰宅後、直ぐに足の爪を切った。

【教訓】
垂壁のホールド細かい系をやる時は、足の爪を切れ。

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