府中の税理士田村徹の何でもレビュー

本・映画・DVD・CD・文具・家電・観光地・その他、 私が過去に読んだり視たり聴いたり使ったり訪れたりした諸々の感想です。

2018年11月に出たばかりの本だ。様々な統計を示して「平成の30年間で日本と日本人は如何に変化したじか」を分析して、43の結論を挙げている。具体的には(1)日本人は少し増えたが、年寄りになった(2)日本人はとにかく首都圏に集まるようになった(3)日本人は田舎から都会に大移動するようになった(4)日本人はとにかく東京に集まるようになった(5)日本人は1~2人暮らしが半分以上になった(6)日本人は晩婚化が進み出産年齢も高齢化した(7)日本人は頻繁に結婚、離婚、再婚するようになった(8)日本人は「土地神話」に疑問を持つようになった(9)日本は酷暑と厳寒の日が多くなった(10)日本人は身長が高くなり太り気味も多くなった(11)日本人の男性は酒もタバコもやらなくなった(12)日本では自殺者が減り、老衰で死ぬ人が増えている(13)日本人は3人に1人が「がん」で死ぬようになった(14)日本は歳出の多さを借金で賄うようになった(15)日本人はお金を使わないようになった(16)日本の労働生産性はかなり低下した(17)日本は輸出と輸入の伸び率が鈍化している(18)日本人は農家の数が半減し超高齢化した(19)日本人は魚を食べないようになった(20)日本人は犯罪を起こさないようになった(21)日本人はサラリーマンが裕福になった(22)日本人は東京の人だけがリッチになった(23)日本人は半分以上が大学に進学するようになった(24)日本人は子供の近視が増え虫歯が減るようになった(25)日本人はあまり勉強しないようになった(26)日本は大学の授業料が倍近くになった(27)日本は「物価の安い国」になってきた(28)日本では様々なモノの価値が変化するようになった(29)日本の大衆車とタバコの値段は上昇しつづける(30)日本人はラーメン好きが増えつづけている(31)日本人は外食が少なくなり中食が増えた(32)日本人は病院や薬に使うお金が増えている(33)日本人は生活苦を感じる人が増えている(34)日本はクルマ社会化したが新車は買わなくなった(35)日本人はミニバンとハイブリット車を好むようになった(36)日本人は安全運転するようになった(37)日本人は「内向き」な思考の若者が増えている(38)日本は国の借金も貯金も多くなった(39)日本の国際競争力は弱くなっている(40)日本人は電気と石油を使わないようになった(41)日本人はエコが進みゴミを出さないようになった(42)日本人はネット環境と携帯電話が必需品になった(43)日本人は国際的にも高齢化が進行している、だ。私は平成元年には28~29歳であった。だから、これらの変化を身をもって実感している。2019年4月30日で「平成時代」は終わる。そして、5月1日以降の8ヶ月で多くの「平成回顧本」が出版されるだろう。山川出版社や吉川弘文館あたりからは「平成史年表」、講談社や小学館あたりからは「ビジュアル平成の全記録」、という類いの本が出そうである。おそらく、既に、これらの本の95%くらいは完成しているはずだ。もちろん、私は即購入するつもりだ。

2002年に公開されたシリーズの区切りとなる20作目である。監督はリー・タマホリ、主題歌を歌うのはマドンナ、上映時間は133分だ。ボンドガールは、ハル・ベリー(1966~)・ロザムンド・パイク(1979~)である。舞台は、北朝鮮・香港・ハバナ・キューバ・ロンドン・アイスランド・韓国、だ。敵のボスは英国のダイヤモンド王だが、その正体は北朝鮮の大佐である。敵の目的は宇宙空間にある人工衛星からビーム砲を地上に放ち、南北の朝鮮戦争を勃発(正確には「再開」)させることである。映画の冒頭で007はホバークラフトチェイスの末に北朝鮮軍に拘束された。だが、激しい拷問に耐えて14ヶ月後に捕虜交換で釈放される。007は捕虜交換の相手を追ってハバナに行く。そして、そこで遺伝子治療クリニックを発見する。北朝鮮の大佐は遺伝子治療を施されて別人になりすましている疑いがある。それが、ダイヤモンド王のグレーブスだ。彼はアイスランドに世界中の関係者を招待して「人工太陽の平和利用」をアピールする。007は敵の高速艇を奪うが、人工衛星からの攻撃を受ける。だが、高速艇のボディーをサーフィン代わりに、ブレーキ用のパラシュートを使い、氷壁から脱出する。この映画の最大の見所は、アイスランドの氷上で展開される「スーパーカー対決」だろう。今回のボンドカーはアストンマーティンV12ヴァンキッシュである。ミサイルやショットガンを装備しているが、最大の特色はカムフラージュ機能である。これは、車体に無数のカメラを備え、撮影した画像を車体の反対側に投影することにより車体を外部から見えなくしてしまうものだ。だが、敵側のジャガーXTRも凄い。ミサイル、マシンガン、迫撃砲、敵車両串刺し機能、熱追跡システム、などを備えている。それから、強化ガラスを超振動で簡単に破壊できる指輪も(秘密兵器開発担当者の)Qから支給され、実際に大活躍する。最後は、北朝鮮軍の輸送機内で007と敵ボスが対決する。007は負けたフリをして敵ボスのパラシュートを開かせる。敵ボスは航空機のエンジンに吸い込まれて絶命する。007役のピアーズ・ブロスナン(1953~)は本作を最後に降板した。21作目からは「原点回帰」ということで、正式な英国諜報部員(=職務遂行中の殺人が合法化される特権を持つ00ナンバー)に昇格する前のボンドが登場し、シリーズは完全にリニューアルされる。

1999年に公開されたシリーズ19作目である。上映時間は128分、監督はマイケル・アプテッド、主題歌を歌うのはガービッチ、ボンドガールはデニス・リチャーズ(1971~)、だ。なお、エレクトラ・キング役のソフィー・マルソー(1966~)はボンドガールではない。「ボンドガール」とは「007と同じ目的のために行動する女性」と(一般的には)定義されている。エレクトラは当初007の味方を装ってはいたが、実際には終始敵側の人物であり、最後は007に射殺されている。物語の舞台は、ビルバオ・ロンドン・スコットランド・バクー・カザフスタン・イスタンブール、である。敵の目的は「ロシアの潜水艦を略奪して黒海で(不慮の事故に見せかけた)核爆発を起こし海上石油輸送を不可能にして、エレクトラが経営する会社の石油パイプラインのみを独占使用させる」ことである。エレクトラの父は映画の冒頭で、札束に染みこませた液体爆弾により英国諜報部本部建物内で殺される。エレクトラは敵組織に誘拐された後に(一種のストックホルム症候群により)完全に敵組織側の人間になる。父を殺させたのもエレクトラである。テムズ川から爆発を見届けた敵組織の女工作員を007は特殊ボート(=Qボート)で追跡する。このボートの装備が凄い。潜水機能・陸上走行機能・目標探知レーダー・ロケット弾・自動追尾魚雷、である。なお、今回のボンドカーも前回同様BMWだが、ロケットランチャー以外には特別な装備はない。むしろ、敵組織が武器として使用する(ヘリコプターに吊り下げられた)森林伐採用の五連式回転ノコギリがインパクト絶大である。敵組織のアジトは黒海内の島に立つ「乙女の塔」の地下にある。そこには捕獲されたロシアの潜水艦があった。また、007はエレクトラにより中世の拷問椅子に拘束され大ピンチである。だが、助けに来た見方が死の間際に放った(杖に仕込まれた)弾丸により拘束から逃れることができた。その後、007が敵組織のボスとの直接対決に勝利して核爆発を阻止したのは(毎度のことながら)当然である。

この物語も12話まで来た。11話で登場した、インドネシア風の仮面を付けた巨漢の男が腕を一振りしただけで、酒場の客の(少なくとも)7人が一瞬にして粉々になってしまった。12話の冒頭で「敵の一薙で崩れ去る平和!!」と解説している。この男の名は「バロムン」だそうだ。続いて、やはりインドネシア風の仮面を付けた痩身の男が右手で歩きながら登場した。この男の名は「パヌマーン」だそうだ。そして、最後に登場したのが、またもやインドネシア風の仮面を付けた女性で名前は「ガルージャ」だ。また、インドネシアジャワ中部ジョグジャカルタ地区の寺院の中で、三角の仮面を被った11人の人物が会議をしている。そして、そのリーダーと思われる人物が「過ちを繰り返す民たちの頭上に天帝の雷が降り注ぎ神の栄光の王国が再創生(リジェネシス)されん!」と宣言する。ただ、この人物が天斗聖陰拳を統べる「創天龍人の王」なのかは不明である。拳志郎はエリカを抱えながら「インドネシア風仮面三人衆」と対峙している。エリカは拳志郎たちを救うために自ら三人衆に拉致されようとしている。しかし、拳志郎は「北斗百烈炮弾」で三人衆を吹き飛ばす。だが、三人衆は「効かんな」と言いながら立ち上がる。そして、天斗聖陰拳の構えをする。その時、未知の毒物に侵されていたはずの西斗月拳のヤサカが復活する。巻末の解説では「黒き紋を体に刻み狼鬼・ヤサカ復活!!」となっている。ヤサカを救ったのがエリカの超能力なのかどうかは未だ不明だ。なお、拳志郎は三人衆を、バロムン=犬、パヌマーン=猿、ガルージャ=雉、と桃太郎の家来に例える。ただ、桃太郎に相当するのが「創天龍人の王」なのか「単なる中ボス」なのかも未だ不明だ。

1997年に公開されたシリーズの18作目である。上映時間は119分、監督はロジャー・スポティスウッド、主題歌を歌うのはシェリル・クロウ、ボンドガールはミシェル・ヨー(1962~)、だ。舞台は、ロシア・ロンドン・ハンブルグ・南シナ海・ホーチミン・ハロン湾、である。敵ボスは世界的なメディア王だ。自ら所有するステルス戦艦を使い英中の軍艦を攻撃して、お互いの仕業と思い込ませる。こうして英中戦争を誘発させて特ダネを連発して、自らのメディアグループを巨大化させるのが狙いである。007は中国人の女性スパイとコンビを組んで英中開戦を阻止すべく奮闘する。最大の見所はエリクソン社の開閉式携帯電話でリモコン操縦するBMWのボンドカーだ。強化ボディ・強化ガラスを装備して、大型ハンマーで殴っても機関銃で撃っても全くの無傷である。ミサイル、煙幕、催涙ガス、電気ショック、メタルスパイク、メタルカッター、パンク自動補修、等の機能もある。007はボンドカーの後部座席に寝転んで、携帯電話のスクリーンを見ながら運転している。それから、007の愛銃が、1作以来のワルサーPPK(1931年ドイツ製・全長147ミリ・重量600グラム・7連発)からワルサーP99(1996年ドイツ製・全長180ミリ・重量630グラム・16連発)に途中から変わる。これは、21作まで続くが、22作からは再びPPKに戻っている。また、「ミッション・インポッシブル」の最新作でも登場したHALO(高々度降下低開傘)ジャンプに007が挑戦する。これは、敵のレーダーに捕捉されないパラシュート降下法なのだが危険度が極めて高い。007は敵のステルス戦艦に潜入して、敵の秘密兵器であるシードリルで敵ボスを倒す。

1995年に公開された作品だ。前作「消されたライセンス」から6年後である。まさに、ファン待望の第17作目だ。上映時間は130分、監督はマーティン・キャンベル、主題歌を歌うのはティナ・ターナー、だ。007役は5代目のピアーズ・ブロスナン(1953~)になった。彼は4代目の第一候補だったそうだが、テレビのレギュラー番組があったので、プロデューサーは断念したらしい。ボンドガールはポーランド生まれのイザベラ・スコルプコ(1970~)だ。舞台は、旧ソ連・フランス・モナコ・イギリス・サンクトペテルブルク・キューバ、だ。敵ボスは007の元同僚の006である。9年前に二人でダムに隠された旧ソ連の毒ガス工場を襲撃したが、007は006を見殺し(本当は死んでいないが)にして工場を脱出した。それから9年後、006は悪の組織を結成して世界中を脅迫する。具体的には、ロシアの秘密兵器「ゴールデンアイ(宇宙空間の人工衛星から電磁パルスを照射して地上の電子機器を不能にするプログラム)」を強奪して、世界の主要都市を攻撃することだ。007は「ゴールデンアイ」の行方を探るべくサンクトペテルブルクに赴く。007が戦車で市街地を破壊しながら敵から逃走するシーンは(いくら映画とはいえ)「こんなことして大丈夫なの!?」という気分になる。レーザー光線を発射する007の腕時計(=オメガシーマスター)は魅力的で、私も実物を購入しようと思ったが、伊勢丹府中店(2019年9月で閉店)の時計売り場で値段を確認して諦めた。また、ボールペン型爆弾も興味深い。3回ノックして4秒後に爆発する。解除するには更に3回ノックしなければならないのだ。これが、敵のプログラマーの手に渡り、気まぐれにノックされるので「今、何回ノックしたっけ?」とハラハラする。006の秘密基地はキューバの人造湖の地下にあった。湖の水がなくなり、巨大なパラボラアンテナが出現するシーンは圧巻だ。このパラボラアンテナに「ゴールデンアイ」をセットして世界中を攻撃する予定だったが、当然ながら007に阻止される。この、「地上でコントロールして人工衛星から攻撃する」というのは、第7作「ダイヤモンドは永遠に」第20作「ダイ・アナザー・デイ」でも登場する、シリーズの定番(あるいはマンネリ)だ。私は、「007シリーズが16作で終了してしまうのではないか」と危惧していたので、映画館で本作を鑑賞した時は大感激して2回連続(当時は入替制ではなかった)で観てしまった。

私が国分寺市立第三小学校1年生だった、1967年4月16日から9月24日まで、TBS.で日曜夜7時から30分、全24話放送された作品である。かの有名な「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」の間に挟まれた作品でもある。私もリアルタイムで(全話ではないが)鑑賞していたと思う。放送終了から50年後の2017年に「東映ニュープライスシリーズ」の一つとして発売された。1話から13話までがパート1、14話から24話と劇場版がパート2、として各々6000円+税で購入できた。殆ど再放送されていない作品なので半世紀ぶりに鑑賞した。現在の視点から見ると特撮は地味目である。正義の味方の主人公を演じている役者も端正な顔立ちの二枚目だが(やや)悪人顔である。それでも、私には懐かしかった。ただ、現在の子供達が観たら「何これ?」と、多少馬鹿にするかもしれない。しかし、CGもSFXもない時代なので、宇宙の描写が陳腐になってしまうのは無理もない。当時としては(役者も裏方も)精一杯努力していたと思う。1話から12話までが「バンデル星人編」、13話から24話までが「宇宙怪獣編」、である。大部屋俳優時代の小林稔侍(1941~)氏が演じているキケロ星人ジョーは12話までしか登場しない。「バンデル星人編」はストーリー展開が(やや)単調である。「宇宙怪獣編」は各話毎に味付けが異なり大いに楽しませてくれる。登場する怪獣は、まぼろし怪獣ゴースラー・金属人間メタリノーム・コメット怪獣ジャイアン・雷雨怪獣アメゴン・合成怪獣バクトン・ゆうれい怪獣キュドラ・神話怪獣ウルゴン・スペクトル怪獣シャモラー・電波怪物ラジコン星人、である。なお、本作のプロデューサーである東映テレビの平山亨(1929~2013)氏は、他にも、1967年4月5日から1968年3月27日までフジテレビで「仮面の忍者赤影(全52話)」を、1967年10月11日から1968年4月1日までテレビ朝日で「ジャイアントロボ(全26話)」を、手がけている。平山氏は、その後「昭和仮面ライダーシリーズ」も制作している。自慢ではないが、私は「仮面の忍者赤影」と「ジャイアントロボ」のDVDも持っている。それから、たびたび自慢してきたが「昭和ウルトラマンシリーズ」のDVDも総て持っている。「昭和ウルトラマンシリーズ」をリアルタイムで鑑賞してきた私としては、最近、テレビ東京で放送されている「ウルトラマンなんとか」を(たまに)観ると、「これが同じウルトラマンなのか……」と色々な意味で悲しくなってしまう。おそらく「玩具を売るためのプロモーションビデオ」と完全に割り切って作っているのだろう。

10話「墓前の賭け!!」11話「燕と狼!!」は、「蒼天の拳」の最終話と「蒼天の拳リジェネシス」の1話との間を繋ぐエピソードである。西斗月拳の伝承者ヤサカは、北斗神拳創始者シュケンの魂が宿る「勾玉」を、シュケンの恋人で西斗月拳の使い手(さらにはヤサカの遠い先祖でもある)ヤーマの眠る地に届けた。この「勾玉」はナチスドイツが狙っていたが、ヤサカはナチスの刺客を総て退けてエリカの住む上海に戻ってきた。エリカの義父を殺してしまったヤサカは贖罪の手段として「影ながらエリカを守る」ことを自らに課す。もちろん「あわよくば、エリカに許してもらおう」などとは考えていない。そして、上海を中華民国空軍が空襲する。エリカが見守っていた燕(それは義父の化身でもある)が瀕死の状態になる。その時、エリカが燕に謎の光を放つ。エリカは気絶するが燕は回復する。ここで、再び舞台がオランダ領インドネシアになる。天斗聖陰拳の使い手コール大佐の研究所からエリカを守りながら脱出したヤサカは、謎の刺客から猛毒を塗った剣で斬りつけられた。その時にも、エリカはヤサカに謎の光を放っていたのだ。酒場の女主人兼女医のマンディーは「解毒は困難な謎の毒物」と思われていたヤサカの体内の毒から何かを発見したようだ。これは、(私の推測だが)エリカの放った謎の光が謎の猛毒に何らかの影響を与えたと考えられる。そのエリカはマンディーの酒場の外で座っていた。拳志郎が彼女を見つける。その場に、インドネシア風の仮面を被った謎の男が現れる。統主(おそらく創天龍人の王)の命令によりエリカを迎えに来たらしい。その男は拳志郎に右手を突き出す。拳志郎はエリカを抱えて大きくジャンプする。その結果、謎の男の拳は酒場の客達に向けられた。客達は瞬時に石化して粉砕してしまった。この男も天斗聖陰拳の使い手だろう。誠に恐るべき拳法である。この作品の最後で「拳志郎は死ぬ」と原作者は明言している。おそらく、拳志郎は創天龍人の王と相打ちになるのだろう。

2018年4月13日に全米で公開された映画だ。日本では5月18日に公開されている。私は映画館では見ていない。9月に発売されたブルーレイで初鑑賞した。日本公開時のテレビCMでは「いかにもB級映画」という雰囲気が満載だったので、私は興味を持ちながらも「ブルーレイが発売されたら観てみよう」と思っていた。その感想だが「想像してたよりは真面目で上質な映画だった」というものだ。本作は、1986年に初登場した「ランペイジ」というアーケードゲームの映画化である。このゲームは、プレーヤーが巨大化したゴリラ・オオカミ・ワニを操り、ビルや戦車やヘリコプターを破壊して、時には人を食べる、というものだ。舞台はシカゴだ。映画の上映時間は107分である。主演のドウェイン・ジョンソン(1972~)は元々はザ・ロックという名のプロレス界のスーパースターだ。映画の冒頭では崩壊寸前の宇宙ステーションが登場する。ここでは、ある米国の製薬会社が(地球上では)違法な遺伝子操作薬品を開発していた。しかし、実験用のネズミが怪物化してステーションを破壊してしまう。女性研究者が薬品サンプルを持ち出して脱出したが、大気圏突入し失敗してロケットは爆発してしまう。薬品サンプルだけが北米大陸に落下したのだ。このサンプルを、アルビノのゴリラ(愛称は「ジョージ」)、オオカミ、ワニ、が摂取して怪獣化してしまう。ゴリラは12メートル、オオカミは26メートル、ワニは60メートル、に巨大化した。親から製薬会社を相続した姉弟がシカゴ市内の本社から怪獣の嫌う特殊電波を発信する。この発信源を破壊するために三匹の怪獣が街を壊しながら製薬会社のあるビルを目指すのだ。主人公は元特殊部隊隊員の霊長類学者でアルビノゴリラとは手話で会話が出来る。主人公と製薬会社を解雇された女性研究者が解毒剤を求めて製薬会社に潜入するが姉弟に妨害される。だが、姉は解毒剤ごとゴリラに捕食されてしまう。正気に戻ったゴリラは主人公と協力して他の二匹を倒そうとする。主人公がオオカミとワニを同士討ちさせることに成功して、オオカミはワニに噛み殺される。残るワニも、主人公とゴリラの共同作戦の前に破れて絶命する。巨大化したゴリラは保護される事になり、大惨事は終わる。本編の最大の見所は巨大化したワニのリジーだろう。もの凄い存在感である。私は思わずアマゾンで並行輸入品のフィギュア(約7千円)を購入してしまった。また、ブルーレイの特典映像(「ゲームの世界を飛び出して」「未公開シーン集」「NG集」「絶賛アクション中!」「巨獣誕生」「シカゴを破壊しろ」「ゴリラのジョージ」)も楽しい。

2018年4月に出た本だ。表紙には「武将・藩主から文化人・商人まで147人一挙紹介」と書いてある。主たる読者は小中学生と思われる。しかし、高校生・大学生・社会人が読んでも十分満足できる内容だ。この手の本は、「戦国武将」「幕末維新の偉人」については既に多くのものが出ている。「歴女」と呼ばれる女性達の関心も、この二つの時代、特に戦国時代に特化されている感がある。本書でも、最初の部分には「戦国武将」が、最後の部分には「幕末の偉人」が、紹介されている。しかし、その七割以上は「泰平の世」の江戸時代の偉人が占めている。「江戸の偉人」とは、当然ながら「江戸=東京」の偉人ではなく「江戸時代」の偉人の事である。江戸時代の人物だけに絞ったビジュアル人物図鑑というのは珍しい。少なくとも私は他に知らない。本書では、初代家康から7代家継までを「初期」、8代吉宗から12代家慶までを「中期」、13代家定から15代慶喜までを「後期」、と分類している。147人の人物は時代順に紹介されている。また、随所に「歴史スタディ(15個)」や「コラム(8個)」を挿入して、江戸時代の全体像が判るように工夫されている。「歴史スタディ」に書いてあることは、私の場合、既に知っていた情報が多かった。しかし、「コラム」には初めて知る情報ばかりが書かれていて興味深かった。特に「江戸庶民の食事事情」は面白かった。江戸庶民の主食は白米で、1人1日5合も食べていたそうだ。ただ、炊きたては朝食だけで、昼食は冷や飯、夕食は茶漬け飯、だったそうだ。なお、本書とは直接関係ないが、「チコちゃんに叱られる!」(NHK)によると、「関東の味付けが濃い目なのは徳川家康のせい」らしい。荒れ地だった江戸を開墾するために、重労働を強いる人足達に1人1日1升(=10合)を食べさせたらしい。濃い味付けの惣菜がなければ1日10合の白米は食べられないだろう。ただ、私が聞いた話では「関東では太平洋産の濃厚な魚に合わせて味付けが濃くなり」「関西では瀬戸内海産の淡泊な魚に合わせて味付けが薄くなった」だったのだが。話が脱線したが、本書は「大人が読んでも為になる子供の本」の典型である。

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