府中の税理士田村徹の何でもレビュー

本・映画・DVD・CD・文具・家電・観光地・その他、 私が過去に読んだり視たり聴いたり使ったり訪れたりした諸々の感想です。

2018年06月

2018年8月号の最初の8頁は、7月号の最後の8頁と完全に重複していた。「単なる頁数稼ぎ」か「原作者が改めてを強調しておきたい事項」か、私には判らない。コール大佐は天斗の一族らしいが、薬物の力を借りなければ天斗聖陰拳を使えない「エセ野郎」らしい。しかし、それにしては強かった。コールは人体実験の失敗作達(元々はインドネシアの原住民である)を牢獄から出して拳志郎と戦わせようとする。コールは、その隙に逃走するつもりなのだ。しかし、拳志郎に「安楽の秘孔」を突かれた失敗作達はコールを攻撃した後に安楽死する。拳志郎はコールの額の秘孔を突いた。それは「必殺の秘孔」にして「自白の秘孔」でもあるらしい。拳志郎は「オランダ軍は何の目的でエリカの記憶の中にある『希望の目録(ユダヤ人が隠した膨大な財宝の所在)』を狙うのか」とコールに問う。コールは「創天龍人(ドラゴニアン)の王の力は拳志郎を遙かに凌ぐ」と警告する。そして「エリカの頭の中には単なる『希望の目録』だけではなく、それ以上のものがある」と自白しかかるが、何かの力により喋れなくなる。コールは落下した石の天井の下敷きになり絶命する。コールの宮殿の外では「謎の三人の男」がリモコンで宮殿を爆破している。拳志郎とハルト(インドネシア人の少年)は宮殿から脱出するが、取り残された人質達を解放していたヤサカとエリカは、剣を持った「謎の三人の男」に逃げ道を塞がれる。男達はヤサカが西斗月拳の伝承者であると承知の上で戦いを挑んで来ている。単なる雑魚キャラではなさそうだ。その時、ヤサカの両手が消える(=見えなくなる)。これは、「西斗月拳奥義相雷拳」の構えである。次号では(これまで解説役に甘んじてきた)ヤサカの大活躍が見られるかもしれない。

このCMは「女子会篇」と呼ばれ、2017年から2018年6月上旬まで放送されていた。だが、現在は放送されていないようだ。理由は(1)放送契約期間が終了した(2)出演している女優の相楽樹(23歳)が結婚した(3)ネット上での「気持ち悪い」「不快だ」「不気味だ」「恐い」という批判を考慮した、の何れかだろう。CMの内容は、こんな感じである。相楽樹演じる若い女性(以後「A女」と呼ぶ)が居酒屋で女子会をしている。そこで、ノンアルコールの梅ソーダを豪快に飲んでいる。それを、隣の席にいる眼鏡の中年男性(50歳くらいで、一人で飲みに来ている。演じているのはプロの俳優ではなく一般人らしい。以後「B男」と呼ぶ)が興味深そうに(あるいは「やらしそうに」)見つめている。A女がトイレか何かで中座すると、すかさずB男も立ち上がり、すれ違いざまに「飲んでますね」と話しかける。すると、A女は明るく「酔わないんですけどね」と答えてB男に手を振る。これまで、私はAとBは「知り合い」だと解釈していた。偶然にも居酒屋で隣り合わせたBは、下戸であるはずのAが楽しそうに飲んでいるのを見て不思議に思い、中座した際に声を掛けた。AがBに手を振るのは「それでは、また」の意味だと思った。しかし、チョーヤの広報部の見解では「二人は初対面の赤の他人」らしい。ただし、BはAの飲みっぷりの良さに感心して声を掛けただけで、「Aを誘惑する意図などは毛頭ない」とのことだそうだ。しかし、ネット上では大炎上している。いわく「中年男性の不倫願望に応えている」「中年男性の若い女性に対する妄想が全開である」「若い女性にとっては日常生活に潜む恐怖である」などだ。たしかに、Bは酔った(と解釈した)Aに「この後、別の店で俺と二人きりで飲まないか?」と誘惑しているようにも思える。Aが手を振るのも「いいわよ」と返答しているようにも解釈できる。だが、現在では、私は、こう解釈している。Bは一人で入った居酒屋の隣の席に自分の好みにピッタリのAを見つけて入念に観察する。Bは「Aは相当酔っているようだ。誘惑したら落とせるかも」と勘違いして思い切ってAをナンパする。だが、AはBの意図を瞬時に察知し「酔わないんですけどね」と答える。つまり「私は完全に素面です。あなたの誘惑になんか絶対に乗りません」という意味である。AがBに手を振るのは「オジサン、私をナンパしようとしても無駄よ。さようなら、二度と会いたくないわ」というメッセージだろう。私自身も一人で居酒屋に行くことは割とある。そこで、若い女性ばかりのグループを見かけた事も何回かある。そして、その中に、好みのタイプの女性を見つけたこともあった。しかし、その女性をジロジロと見つめる様なことは決してしない。ましてや、女性に「飲んでますね」などと直接声を掛けるような「変態丸出行為」をしたことなどはないし、今後も絶対にない。当たり前である。やはり、このCMは「ものすごく気持ち悪い」と言わざるを得ないだろう。

2018年5月に出た本だ。この種の本は今までにも沢山出ていた。大きく分けると3種類あった。第一は、プロ野球ファンのアンケートによるもの。第二は、一人のスポーツライターによるもの。第三は、一人のプロ野球OBによるもの。しかし、本書はプロ野球のレジェンドOB109人(有名だが一流とは言い難い選手も少数ながら含まれてはいるが…)のアンケートによって選出されている。さらに、レジェンドOB109人の中の20人には直接インタビューしている。具体的には(敬称略)、野村克也、張本勲、福本豊、掛布雅之、新庄剛志、江本猛紀、岡田彰布、米田哲也、柴田勲、山田久志、谷繁元信、北別府学、大野豊、田尾安志、小宮山悟、山本昌、山崎武司、伊藤智仁、達川光男、金田正一、だ。これらのインタビューはプロ野球ファン必読である。一流の選手が(直接対戦したり共にプレーした)超一流の選手について詳細に語っている。内容は非常に具体的かつ高度である。私はプロ野球よりも高校野球のファンだが、これらのインタビューを読んで、「トップレベルの野球選手は、こんなにも凄いものか」と感心したり驚嘆したりした。映画人とって、米国でも日本でも「アカデミー賞(投票権があるのは、製作者・監督・脚本家・撮影係・録音係・照明係・衣装係・美術係・俳優などの映画製作関係者のみで、観客・映画記者・映画評論家にはない)」が最高の名誉なのは「映画製作の苦労を身をもって知っている同業者から高く評価された」からである。このアンケートで選出されたのは「同業者から高く評価された」野球人である。投手部門のベストテンは、(1)金田正一(2)江夏豊(3)野茂英雄(4)ダルビッシュ有(5)江川卓(6)稲尾和久(7)斎藤雅樹(8)松坂大輔(9)佐々木主浩(10)田中将大、野手部門のベストテンは、(1)王貞治(2)イチロー(3)長嶋茂雄(4)落合博満(5)松井秀喜(6)野村克也(7)福本豊(8)張本勲(9)清原和博(10)内川聖一、である。

1989年の作品である。上映時間は133分、監督はジョン・グレン、主題歌を歌うのはグラディス・ナイトである。舞台はキーウエスト・イスマス共和国(中米の架空の国)だ。ボンドガ-ルはキャリー・ロウエル(1961~)とタリサ・ソト(1967~)である。悪役はロバート・ダヴィ(1951~)だ。映画の冒頭では、007と彼の盟友でCIA(当時は麻薬取締局に出向中)エージェントのフェリックス・ライターが登場する。007はライターとは第1作「ドクターノオ」以来の付き合いである。おそらくは無二の親友であろう。この日はライターの結婚式である。そこに、「(ダヴィ演じる)中米の麻薬王サンチェスを見つけた」という連絡が入る。二人は協力してサンチェスの操縦する飛行機を空中で捕獲して逮捕する。このシーンは後に、バットマンシリーズの「ダークナイト・ライジング」にも引用されている。だが、サンチェスはCIAの捜査官を200万ドルで買収して逃走する。そして、サンチェスの部下が、結婚式から帰宅したライター夫妻を襲う。妻は殺害されライターは鮫に足を食いちぎられて重傷を負う。冒頭でライターの新妻が007に「あなたは結婚しないの?」と聞くと、007は惚ける。その後、ライターは妻に「彼は昔1度だけ結婚したことがあるんだ」と説明する。それは、第6作「女王陛下の007」のラストでのことである。しかし、007の新妻は結婚式直後に国際的犯罪組織スペクターに殺されてしまう。ライターは皮肉にも007と全く同じ運命を辿るのである。007は殺しのライセンスを返上して、任務ではなく私怨のためにサンチェスを追う。しかし、秘密兵器開発部のQは個人的に007を手助けし、「歯磨粉チューブ入りプラスチック爆弾」や「掌紋記憶式カメラ型ライフル銃」などを提供する。サンチェスはイスマス共和国の影の支配者で大統領すら彼の言いなりである。サンチェスはガソリンに麻薬を溶かしてアメリカに持ち込み大量に売りさばこうと計画していた。しかし、007は(新興宗教の神殿に偽装している)ガソリン加工工場を爆発させて破壊する。また、麻薬入りガソリンを満載した4台のタンクローリーも全滅させる。この、クライマックスのタンクローリーチェイスは見応え十分である。ラストで、全身にガソリンを浴びたサンチェスが007を剣で殺そうとするが、007はライターを点火してサンチェスを丸焼きにして殺す。このライターはライター夫妻が結婚の記念として007に贈呈したものなのだ。007役のティモシー・ダルトンは本作で早くも降板する。そして、次回作の公開は6年後の1995年まで待たされたのである。

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