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ABCラジオでの桂吉朝師「地獄八景亡者戯」。
2000年11月11日の「第100回上方落語をきく会」での公演を1時間19分15秒ノーカットで一挙放送。二番弟子の桂吉弥がゲスト出演。
吉朝師の「地獄」を聞くのは、CD(吉朝庵)になっているものとMBSかNHKのテレビ放送のビデオとサンケイホールの独演会でのものと、そして今回のもので都合4回めになる。生は一回だけ。
5年前の収録であるため、時事ネタの中には何のことかしばらく経ってから理解できるものもあるが、取り上げ方にはさすが吉朝師というものがたくさんある。インタビューで吉弥が言っている「落語の中で遊ぶのが好きだった」師には、この噺は本当に持って来いと言うべき噺で、時事ネタ以外にも随所に師一流のクスグリがそこここにちりばめてあり「ああ、吉朝さんの噺や。らしいなあ」と感慨深くさせる。
米朝師が「地獄は吉朝にやる」とおっしゃった理由に、「遊べる箇所がたくさんある噺だが、噺(の基本)が確かで本筋にちゃんと戻れるからだ」というのには頷ける。長いとどうしてもダレるものだが、長講をそうと思わせない出来である。なにより基本がしっかりしているからであろう。
師も噺の中で「ラジオを聴いている人にはなんやわからんやろう」と言っていた、一芸大会での「落語家の出のまね(形態模写)」は出色で、米朝、春團治、枝雀に加えて珍しく仁鶴もリクエストでやっていた。前述の「地獄」で見たテレビ放送のビデオとサンケイホールでの独演会より以前にも一門の新春番組か何かで見たことがあり、この芸は誰か引き継いでやってもらいたいものである。
年末によいものを聴かせてもらった。