8月27日放送のNHK「上方落語の会」の録画を観る。
「上方落語のレジェンド」特集で、月亭可朝師。
冒頭は「嘆きのボイン」。「実は米朝師匠の二番弟子」のクレジット。
噺は「住吉駕籠」と「算段の平兵衛」。
「住吉駕籠」は1987年9月12日放送の「演芸指定席」の録画。
カンカン帽と扇子を手にして躍りながら登場。着座後カンカン帽は背に置く。
冒頭の茶店の親父の件りから、一気に中抜きして堂島の相場師二人の件り。ベースは米朝師匠譲りではあるが、フレキシブルな面が多々。
「算段の平兵衛」は2001年3月22日収録の「第208回NHK上方落語の会」から。
おつむのシャッポは年相応に短くなり、チョビヒゲは地毛のようだ。
盆踊りでの庄屋の死体の様子ではメガネを取って踊る。米朝版では通常演らないあんまが出てくる件りも演じ、笑いの少ないこの噺にあって確実に笑いの取れる「金の顔見て態度を変えるのは云々」でサゲる。
解説のくまざわあかね氏が評する「動じない凄み」は、堂島の相場師の啖呵や平兵衛の口調に表れている。
コメント