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GAViC MATHIEU ICHI Ten Review


今回はガビックのサッカースパイク

マトゥー壱人を実際に着用した感想や履き心地、

フィット感、蹴り心地、グリップ性などのレビュー記事です。


マトゥー壱人の性能や詳細を考察した記事はコチラをタップ。


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それではインプレッション開始です。


ラスト設計&サイズ感

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ラストには日本人向けの『コアフィットラストFB』を採用。

前足部のウィズは2.5E(2E~3E程度)に設計されており、

標準的な足幅~幅広の足型まで対応。

甲部は標準的な高さです。


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私の足幅は少し細め(ウィズだとD~E)なので、

前足部の靴幅については

タイトさはなくややゆったりめにアッパーがフィットしている足入れ感。

アッパーは柔らかいので窮屈感なく履きこなせています。

そして中足部以後はスリムさを追求した設計になっていることで

前足部はややゆったり感がありながらも、中足部以後はピタッとホールド、という足入れ感になっています。


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サイズについてはマトゥー壱天(天然皮革採用バージョン)では

27.0cmだと指先にキツさがあったので、

マトゥー壱天は27.5cmを選んで指先がキツくなくユルくもないサイズ感で履いていました。

今回のマトゥー壱人はまず27.5cmを試着したところ指先に隙間があったので、

27.0cmも試着してみたところ指先がキツくなくユルすぎないサイズ感になったので27.0cmを選びました。

26.5cmだと指先がキツかったです。


マトゥー壱人 独自アッパーのフィッティング

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マトゥー壱人のアッパーは

ベースにメッシュを採用して

表面にヒガキGRIPの合成樹脂ラバーを採用している独自アッパー材です。


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このアッパーはマトゥー壱人ならではでありながら

しっかりと特性が出ているのでなかなか面白味があります。


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まず、アッパーのベース材がメッシュになっていることで

アッパーは柔らかく仕上がっており、

フィット性に硬さや窮屈感がないのがポイント!

アッパー全体に合成樹脂ラバーが組み合わさっっているアッパーだと、

ともすればアッパーが硬くなってしまいがちですが、

マトゥー壱人の場合はメッシュ素材のソフトさがしっかりと発揮されていて

フィット性は柔らか、シューズ内の足当たり感も柔らかで、足入れ時の違和感は少なく履きこなしやすい印象です。

足を屈曲した際のアッパーの柔軟性も良くて、

足の屈曲動作に沿ってスムーズにアッパーも屈曲してくれます。


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その独自アッパーが前足部~中足部まで

繋ぎ目なしにシームレスに採用されていることによって、

足先~中足部までメッシュのソフトさが均一に感じられる足入れ感。

足沿いにクセや硬さなどがないのがGood。

前足部の横幅は2.5E設定なので前足部は窮屈感はないですし、

そこから中足部~後足部は適度にスリムになっていることで中足部の両サイドはピッタリとフィット。

インサイドのアーチに関してもメッシュ製アッパーが心地良くフィットしています。


ボールタッチ時のボールグリップ性◎

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そしてアッパーのメッシュ素材の表面にヒガキGRIPという合成樹脂のラバーを全体に採用。

約1mmほど隆起した合成樹脂のラバーが檜垣模様で搭載されているかたちです。

アッパーの柔らかさはもちろん、

柔らかいだけじゃなくてボールグリップ性も追求されているアッパー設計になっているわけですが、


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実際に使ってみてもボールタッチ時のボールに対する引っ掛かりはGood。

ボールに接触した瞬間にギュルッとした引っ掛かりが感じられて

ボールタッチ時にボールが滑ったりすることなく、

それでいてメッシュの柔らかさも相まっていることでボールタッチの接触性はソフト。


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定価11,000円のサッカースパイクにもかかわらず、

優れたボールグリップ性とボールタッチのソフトさが兼ね備えられているのは

充分に評価できると思います!



柔らかさゆえの・・・

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マトゥー壱人のアッパーは柔らかで、フィット性もソフトで、ボールグリップ性もあるアッパーに仕上がっていますが、

その一方で、アッパーのベースはメッシュなのと、

メッシュの表面にはフィルムのコーティングなどは無いことから

雨の日に使うと割と早い段階で水分がシューズ内に染み入ってきます。防水性はありません。

ただまあ、雨の日に使うと、ノンステッチの人工皮革スパイクでもシューズ内がズブ濡れになってしまうことはあるので、

そこは受け入れて履くしかないですね。


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あとはメッシュの表面にフィルムのコーティングが無いことによって、

メッシュ自体がやや汚れやすいのもネック。

人工芝で継続的に使用するとゴムチップの黒い汚れがメッシュの繊維に沈着してしまってなかなか汚れが落ちづらくなってしまいます。

まあ、メッシュの表面にPUフィルムなどのコーティング層がないからこそ

メッシュのソフトな質感が最大限発揮されているアッパーになっているので、

このアッパー設計だと仕方ない部分というか一長一短とも言えますが、

今後、表面に薄いフィルムを採用してアッパーの耐久力や保形性を高めつつ、

アッパーのソフトな質感も維持できれば今よりももっと良いスパイクに進化できる伸びしろはありそうです!


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カンガルーレザー採用のマトゥー壱天のときにも感じましたが、

マトゥー壱人でも、アッパーとソールの接着や境目の耐久性はあまり高くない印象です。

人工芝や土グラウンドで結構使用しましたが、

アッパーのインフロントエリアがやや剥がれてしまっています。

ただ、マトゥー壱天の方が使用後、割と早い段階でちょっとした剥がれが発生してきましたが、

このマトゥー壱人の方が結構使用した段階でもこれくらいの剥がれで済んでいるので、

どちらかというと、マトゥー壱天よりかはマトゥー壱人の方が耐久性はまだマシだと言えます。


カカトのフィット感・安定感

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ヒール部分内側のヒールライニングには起毛素材を採用。

ライニング自体は起毛素材ですが、

ライニング内部のスポンジが普通のスポンジではなく、圧縮タイプのスポンジになっていることで

ヒールライニングにやや硬度が生まれていて

柔らかさよりも保形感やガッシリとした厚みが顕著になっています。

そのため、カカトや履き口周りの接触性にはゴワゴワさがあって

カカト周りをガッシリと覆ってくれている感触です。

安定性や保形性という面ではしっかりとしていますが、

カカトへの柔軟な足当たりを求める人にとっては柔らかさが物足りなく感じると思います。


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カカトのホールド感は上々。

ソールと一体化したヒールカウンターは樹脂の厚みもしっかりとあり、

ヒール周りに強固さを生み出していてそれによる安定性は感じられます。

ただ履き口周りのホールド感や安定性はマトゥー壱天の方が若干上な印象。

おそらく履き口周りの人工皮革の採用範囲や保形性の違いが関与していると思われます。


シューレースはオフセンター配置

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シューレースの配置は緩やかなオフセンター配置。

シュータンは柔らかで、内部のメモリーフォームによるソフトな質感も併せ持っていることで

足の甲部に対してしなやかにフィットしてくれます。


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基本的にはショートタンのスパイクらしい蹴り心地。

マトゥー壱人ではアッパーの大部分に合成樹脂のラバーが搭載されていますが、

それによる硬さやクセもないので、見た目に反して蹴り心地は大きな違和感はないです。

あとは普通の人工皮革スパイクだと、

ボールインパクト時に人工皮革によるボールの弾き感を感じれますが、

このマトゥー壱人の場合はその弾き感はあまりありません。


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インフロントキック時にはヒガキGRIPのボールグリップ性も感じられて

スピンキックやふんわりとしたインフロントキックも蹴りやすい印象。


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あとはインサイドキックやインサイドトラップのボールコンタクト性も良好。

前足部~インサイドエリアまで繋ぎ目なくメッシュ+ヒガキGRIPラバーが搭載されているため、

ボールコンタクトの感触にゴツゴツした硬さや違和感がなくて

結構すんなりとインサイドコントロールできるのがイイ感じ。


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マトゥー壱天の場合はインサイドにPORON内蔵+ヒガキPAD搭載という機能性がありますが、

マトゥー壱天のインサイドエリアは履き慣れるまでは

その分厚さとパッドの硬さになかなかクセがあり、

ボールの接触性にも硬さ感があります。


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マトゥー壱人だとマトゥー壱天のようなクセは少なくて硬くもないので、

どちらかというとマトゥー壱人の方が履きこなしやすく、

履き始めてすぐでもインサイドでのボールコンタクト性は違和感は少ないので、

個人的にはマトゥー壱天よりもマトゥー壱人の方が好きになりました。


アウトソールは軽量PEBAXソール

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アウトソールは土グラウンド・人工芝・天然芝対応。

軽量PEBAX樹脂によるソールプレートで

スタッドには耐摩耗性を備えたポリウレタン樹脂を採用。

マトゥー壱天もマトゥー壱人もまったく同じアウトソール採用です。


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そしてソール前部の屈曲性は良し。

アウトソールの樹脂がPEBAXということで

PEBAX樹脂によるソールの反発性も期待しましたが、

アウトソールの反発性はさほど強くはなく、

ランニング&ダッシュ時にも反発性よりかはソール前部の屈曲性の方がより感じやすく、

スムーズな屈曲性がありながらランできています。


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あとはソール先端にクロー(かぎ爪)タイプのスタッドが2本搭載されているのが

マトゥーのアウトソールの特長!

このクロースタッドは約8mmほどの長さがあり、

それがソールの先端に2本も配置されていることで


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ダッシュ時などグラウンドを蹴り出す際に

他のメインスタッドとともにクロースタッドがグラウンドへ刺さり、

メインスタッドのみならずソール先端のクロースタッドもグラウンドを捉えてくれます。

マトゥーのアウトソールはメインスタッドのグリップ性も良く、

そこにクロースタッドが組み合わさっていることによって、

相乗効果でより的確な蹴り出しをもたらしてくれていて

スパイクの軽さも相まり、軽快に、かつ、しっかりとした蹴り出しによってダッシュできるのがGoodです。


スタッドのグリップ性

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ソール前部のスタッドはイン側に丸型スタッドを採用。

アウト側にはかまぼこ型スタッドを採用。

イン側とアウト側で2種類のスタッドが使い分けられている設計です。


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まず、アウト側のかまぼこ型スタッドは

4本ともスタッドのフラットな面が外向きの配置になっていることで

そのフラット面が横方向の動き・グリップに対して強い引っ掛かりを発揮してくれて

切り返し・カットイン・サイドステップ時などしっかりとしたグリップが効くようになっています。


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イン側の丸型スタッドに関しては

普通の丸型スタッドらしいグリップ性が発揮されながら

丸型スタッドらしい抜けの良さもあり、

イン側とアウト側で2種類のスタッドを採用していることによるメリットは活かされている印象。

ガビックとしては最初となるサッカースパイクですが、

無難にすべて丸型スタッドにするのではなく、

マトゥー壱シリーズならではのスタッド構成を採用してグリップ性にも特徴を出しているのは評価できる部分だと思います。


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あとは元々から入っているガビックのハイパーノンスリップインソールは

グリップ力・足裏の滑り止め効果は抜群。

かなりガッツリとグリップが効いて足裏もズレにくいので、

足裏のズレを嫌う人にはマッチするインソールです。

ただし、インソールの質感は硬めで、インソール自体にクッション性やソフトさはないので、

個人的にはやや苦手なインソール・・・。

マトゥー壱天やマトゥー壱人を履くときには普段から使い慣れているインソールに取り換えて履いています、私の場合は。



マトゥー壱人 レビューまとめ

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【まとめ】
メッシュ+合成樹脂ラバーのヒガキGRIPを採用し、

ソフトフィット、ボールグリップ性、足入れ感の良さを実現しているのが良いところ。

その一方で、水分は染み入ってきやすい、やや汚れやすい、アッパーとソールの境目の耐久性は高くない、などの弱点もあるのは留意すべきところ。

靴幅は2.5Eの設定で幅広の足型でも履きこなせる可能性はあり、

ソールと一体化したヒールカウンター搭載+起毛素材のヒールライニングによる的確なヒール構造。

アウトソールは軽さ・屈曲性・グリップ性を兼ね備えたスタビリティバイトソール。

優れた滑り止め効果を実現したハイパーノンスリップインソールもポイント。

重量は片足202g(27cm)で軽量性も実現。

それでいて、定価は11,000円なのでコスパは優れていますし、

その定価でこれだけの機能と特徴があるスパイクというのはなかなかないので、

現状でも結構興味深いスパイクになっていると思いますし、

今後どのように進化していくのが楽しみなスパイクでもある印象です。まだまだ伸びしろはありますね!


個人的にはマトゥー壱天よりもマトゥー壱人の方が好きになりましたが、

その理由はカンガルーレザー採用スパイクは高価格モデルなど上のランクを見るとフィット性に優れた魅力的なスパイクがいっぱいありますが、

人工皮革系のスパイクで、定価11,000円でメッシュのソフトさ+ボールグリップ性を有したスパイクはなかなかなく、ヒガキGRIPのボールグリップ性も結構良かったので、

カンガルーレザー採用のマトゥー壱天よりもマトゥー壱人の方が好きになりました。


それではまた次回!Gracias. Adios!


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