アディダス プレデターマニアTRX FG インプレ1










アディダス プレデターマニア TRX FG インプレッション

Hola!
Como esta?

今回は先日考察したプレデターマニアFG
を実際に着用した感想などのインプレ記事(レビュー)です。

本記事をご覧になる前に、
プレデターマニアFGの性能や詳細を考察した記事を御覧になると、
今回のインプレがより分かりやすく読めると思います。

それではさっそくインプレです。

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プレデターマニアFGらしいフィッティングです。

前足部はカンガルーレザーの柔らかなフィット感、
そして、しっかりとカカトを締め上げてくる強固なヒールカウンター、
デカい折り返しのシュータンがデザイン性の高さとプレデターらしさを主張しつつ、
FGソールは天然芝でしっかりとしたグリップを発揮してくれている・・・

あぁ・・・プレデターマニアFGですね。


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スパイク全体のフィット感は上々です。

プレデターマニアFGは、
前足部の靴幅が細めのラスト設計になっていますが、
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私の足型は少し細めなので、プレデターマニアFGのラスト設計はちょうど良く、
そこにカンガルーレザーの柔らかさ・しなやかさが相まり、
足に優しく、かつ、ピッタリと包み込んでくれている良いフィット感です。

そして、
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ヒール部分には強固なヒールカウンターが搭載されているため、
カカトのホールド性は抜群に良いです。

今履いてみても
プレデターマニアFGのカカトのホールド性は間違いなくかなり高いレベルです。


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シュータンは折り返しタイプの大きなシュータンを採用していますが、
ゴムバンドが装着されているので、プレー中にシュータンがバタつくことはなく、
それでいて、シュータンがしっかりとスパイクにフィットしてくれているので、
快適な着用感です。


そして、プレデターマニアのシュータンで思い浮かぶのは・・・・そう
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(Photo:gettyimages.com)

ベッカム選手です。

ベッカム選手は当時、
プレデターマニアのシュータンをこれでもかと伸ばして履いていました。
もちろん、シュータンには息子さんの名前などが刺繍されているという
ベッカム選手特別仕様のプレデターマニア。

ベッカム選手が履いているプレデターマニアを見て心躍ったという方も多かったと思います。

そういう私もベッカムが履いているプレデターマニアを見て、
「なんてカッコいいプレデターマニアなんだ・・・(ハート)」
と胸躍った記憶があります。

当時を懐かしんでベッカム選手と同じように
シュータンをこれでもかと伸ばしてみましたが、
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なんか、いまいちです・・・。
とりあえず、ゴムバンドの円周が広すぎてシュータンが多少パカパカしちゃってます。

やっぱり、あれはベッカム選手がやるからカッコいいし、
ベッカム選手特別仕様のプレデターマニアでやるからカッコいいわけでして、
市販品のプレデターマニアで試してみても結果はいまいちになっちゃうんですよね・・・。

そして、シュータンがこんなに伸びた状態じゃ、とてもじゃないけど普通にプレーできません。

だって、くるぶし周りがユルユルですし、足の甲の上部もむき出しです。
インステップキックするとボールインパクトの衝撃をモロに喰らっちゃいます・・・。

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やっぱりこの状態のプレデターマニアはベッカム選手しか履きこなすことができない代物ですし、
逆に言うと、こんな状態のプレデターマニアをちゃんと履きこなしつつ、
あれだけ鋭いクロスやFKが蹴れるベッカム選手は、なんといいますか・・・
改めて凄いと感じました。


そして、プレデターマニアのシュータンは、
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足首前面のフィット性に多少ユルさが発生するという点もときどき指摘されていました。
ただ、これにはちゃんと解決策が用意されていたんですね。

それは・・・
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シューレース(靴ひも)を靴底に一周させてから紐を結ぶ、という策です。

こうすることによって、
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シュータンの折り返し部分がガッチリと固定され、
足首前面のフィット性にもしっかりとした安定感が生まれます。

プレデターマニアの標準装備のシューレースが
異様に長くなっていたのはこの為です。

まぁ、私は通常の状態で違和感無く履けていましたし、
シューレースはちょうど良い長さの物に替えてから履いていたので、
特に問題はありませんでした。


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ドリブル時のボールタッチ感は良いです。

プレデターマニアのイカついフォルムから想像できないくらい好感触なボールタッチ感です。

プレデターマニアは全体的に重厚感のあるフォルムですが、
ドリブル時に多用するアウトフロントエリアには、
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カンガルーレザーだけの配置になっています。

なので、ドリブル時のボールタッチ感は、
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カンガルーレザー特有の柔らかなボールタッチ性で、
そこにプレデターマニア独特のステッチパターンが
さらなるボールタッチのしやすさを生み出している感覚があり、
ボールタッチ感は総じて好感触です。


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蹴り心地は流石のプレデターマニアです。

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プレデターマニアのラバーは、主にインフロントエリアに搭載されています。

なので、インフロントキック時にスピン性を発揮する設計になっていますが、
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実際のスピン性能はそこまで高くありません。

個人的な印象では、前作モデルのプレデタープレシジョンの方が
ボールのスピン性は高かった記憶があります。

ただ、プレデターマニアはラバーの性能というよりも
”キッキングエリアの構造”が魅力的でした。

プレデターマニアはラバーがインフロントに搭載されており、
シューレースはオフセンターに配置されているので、
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必然的にインステップのキッキングエリアが広い設計になっています。

そこに、大きな折り返しシュータンも合わさることで、
アディダス プレデターマニア TRX FG インプレ








キッキングエリアが非常に広く、かつ、フラットになっています。

この構造がキックの際に良い効果を生み出していて、
インステップキック時のボールインパクトが非常にスムーズで、
気持ちよくボールを蹴ることができます。
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とにかく、ボールが蹴りやすいんです。

このプレデターマニア独特の蹴り心地の良さが
結果的にカーブシュートのしやすさを実現している感覚があり、
蹴り心地は総じて好感触に感じるのがプレデターマニアの良さであり魅力です。



アディダス プレデターマニアTRX FG インプレ5-1










アウトソールは天然芝向きのFGソールを採用しています。

プレデターマニアのFGソールは、ちょっとした重さが多少ネックでしたが、
一度その重量に慣れてしまえば、後は天然芝でしっかりとそのポテンシャルを発揮してくれる
なかなか優秀なアウトソールでした。

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ソール前足部の屈曲性も上々で、
ランニング時やダッシュ時にすんなりとソール前足部が屈曲してくれるので、
履き心地も良く、それでいて、
アディダス プレデターマニア TRX FG インプレ








ソール中足部のシャンク強度はしっかりと備えており、
キック時にアウトソールが反り返るようなこともなく、
なかなかバランスのとれたFGソールだな、という印象を受けました。


アディダス プレデターマニア TRX FG インプレアディダス プレデターマニア TRX FG インプレ








スタッドはブレード型のFG用スタッドを採用しています。

プレデターマニアのFGスタッドは、
天然芝ではしっかりとしたグリップ性を発揮してくれます。

アディダス プレデターマニア TRX FG インプレアディダス プレデターマニア TRX FG インプレ








このFGスタッドはブレード型形状で、かつ、スタッド一本一本が細いため、
天然芝のグラウンドにしっかりと刺さってくれます。

そのため、急激なターンの時や、切り返しの時でさえも
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スタッドがしっかりとグリップしてくれるお陰で
「グッ!」と強く踏ん張ることができ、より確実に次のプレーへと移ることができます。

また、アウトソール全体の剛性もそれなりに高いので、
天然芝ではソールの安定性も上々で、そこにFGスタッドの優れたグリップ性が合わさることで、
しっかりと地面を捉えることができ、FGソールの機能性は総じて好印象です。


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足裏でのボールコントロール性については可もなく不可も無しです。

FGソールは長めのブレード型スタッドを採用しているため、
足裏でのボールタッチはそこまでスムーズではなく、それなりです。
ただまあ、慣れればそこまで問題はないので
足裏でのボールの扱いやすさは可も無く不可もなしです。



アディダス プレデターマニアTRX FG インプレ8










【まとめ】
adidasプレデターシリーズは現在では11代目モデルまで出ていますが、
その数あるプレデターシリーズの中でも
”傑作”との呼び声高いのがプレデターマニアTRX FGです。

改めて、プレデターマニアFGを履いてみて、
その機能性、フィット感、履き心地、蹴り心地、デザイン性・・・それらすべてを加味しても
やっぱりプレデターマニアは傑作の部類に入るサッカースパイクだと感じましたし、
名作という評価に異論はないでしょう。
アディダス プレデターマニア TRX FG インプレ






adidasが誇る、素晴らしいサッカースパイクです。

プレデターマニアFGは今はもう入手することが困難なので、
今さらインプレ記事をご紹介しても
皆様の今後の獲得候補スパイクとしての参考にはならないかもしれませんが、

インプレ記事を執筆したことには多少の意味があると自負しています。

プレデターマニアが大好きだったプレーヤーの方が本記事をご覧頂ければ、
当時の思い出とともにプレデターマニアを懐かしむことが出来ると思いますし、
プレデターマニアを履いたことがないプレーヤーの方にとっても
「昔はこういうプレデターもあったんだなぁ」と認識することができます。

プレデターマニアは後世に語り継ぐべき
adidasプレデターシリーズの中での傑作だと個人的には思っているので、
本記事をもって少しでもそれを達成できたことは有意義でした。


次回は現行モデルのアディパワープレデターFGと、
10
プレデターマニアFGを私なりに比較してみたいと思います。  比較記事はコチラ!

それではまた次回!Gracias. Adios!

サッカーショップ加茂