『NIKE T90 Laser VI vs Hypervenom Phantom III Compare』
今回はナイキのサッカースパイク
T90レーザー4とハイパーヴェノムファントム3の
蹴り心地、キックのパワー・威力、ボールインパクト性などを比較します。
なぜT90とハイパーヴェノム3を比較するのか?
『ナイキ T90 レーザー4 HG-B』
定価 19,440円
2011年10月に発売されたTOTAL90レーザーシリーズの4代目トップモデル。
シュートの正確性・パワーを高めるためにショットシールドが搭載された
ナイキのキックコンセプトスパイクです。
『ナイキ ハイパーヴェノム ファントム3 AG-PRO』
定価 24,840円
2017年2月発売
ハイパーヴェノム3のローカット形状トップモデル。
フルフライニットアッパーに、PORONフォームパッド+リアクティブテクスチャーが組み合わさっているのが特長。
現代の新たなストライカー向けサッカースパイクです。
なぜ、2011年に発売されたT90レーザー4と、
2017年発売モデルのハイパーヴェノムファントム3を比較しようと思ったかというと、
・T90レーザー4はインステップにTPU樹脂のショットシールドを搭載
・ハイパーヴェノムファントム3はPORONフォームパッドを搭載
・どちらもストライカー向けのサッカースパイク
・ハイパーヴェノムファントム3はPORONフォームパッドを搭載
・どちらもストライカー向けのサッカースパイク
ということで、新旧ストライカー向けスパイクの
蹴り心地、ボールインパクト性、キックの威力などを比較してみたくなったわけです。
今回は『キック』にフォーカスして比較していきます。
機能性の違い
T90レーザー4にはインステップエリアにショットシールドを搭載。
TPU樹脂で構成された機能性パッドです。
インステップ上部エリアのシールドはTPU樹脂ならではの厚み・硬さ・伝達性があるのが特長。
インフロントエリアにはスワーブフィンを搭載して、インフロントキック時のスピン性向上をサポート。
一方、ハイパーヴェノムファントム3には
インステップエリアにPORONフォームパッドを内蔵。
約2mmの厚みをもったフォームパッド材がボール伝達性・威力UPをサポート。
PORONフォームパッド自体はプニプニとしていてフォーム材らしい質感です。
インフロント、アッパー前足部、アウトサイドには凸形状のリアクティブテクスチャー群を採用。
フライニットと組み合わさることで柔らかなフィット感、優れたボールグリップ性を可能に。
蹴り心地の違い
T90レーザー4はなんといってもショットシールド!
ショットシールドが蹴り心地に大きく関与してきます。
TPU樹脂のショットシールドによって、
『バチンッ!』とくる強いインパクト感が印象的。
とにかく力強いボールインパクトになっています。
ハイパーヴェノムファントム3はフライニットの良さが活きた蹴り心地。
フルフライニットが足全体をジャストに包み込んでくれているので、
ボールを蹴る際に自分の足の形状がそのまま反映される感触です。
そこにPORONフォームパッドのプニプニ感と厚みが加わり、
柔軟さのあるボールインパクトになっています。
キックの威力・パワーの差
キック時の威力・パワーではT90レーザー4に軍配が上がります。
10点満点中9ぐらいの評価。
TPU樹脂で、非常に厚みがあり、それがアッパー外部に搭載されているわけなので、
ボールに対して直にTPU樹脂のショットシールドがコンタクトするため
T90レーザー4の方がより威力があるのは必然と言えるでしょう。
ボールインパクトの力強さからしてもう違います。
インパクト時のバチンとくる感じ、そして、そこからボールが放たれる伝達性の良さ、流石のレベルです。
一方、ハイパーヴェノムファントム3もキック時の威力は上々。
T90レーザー4と比べちゃうと敵いませんが、
10点満点でいえば8ぐらいの評価です。
PORONフォームパッド、そして、2mmの厚みが効いています。
フライニットにフォーム材が内蔵されていることによる蹴り心地の柔軟さはハイパーヴェノムファントム3ならではの感触。
スパイク自体も軽くて、軽快に蹴れるのもGoodです。
T90 vs HVP3 比較 まとめ
【まとめ】
というわけで、T90レーザー4とハイパーヴェノムファントム3の
蹴り心地、ボールインパクト、威力を比べてみました。
予想通り、単純な威力・パワーではT90レーザー4に軍配が上がりましたが、
蹴り心地の感触や柔軟性、全体のフィッティング、軽さなどでは
ハイパーヴェノムファントム3の方が全体的に優れています。
T90レーザー4は重さがあって、ゴツいTPU樹脂パッドをアッパー外部に搭載し、
物理的にとにかくパワー・威力UPを可能にしてくれるのがポイント。
つまりは旧タイプのキックコンセプトスパイクです。
ハイパーヴェノムファントム3は軽くて、フルフライニットでフィット感良く、
PORONフォームパッドをアッパーに内蔵し、フライワイヤーやリアクティブテクスチャーなども採用。
最先端のストライカー向けスパイクに仕上がっています。
現在ではT90レーザー4は廃盤になり新たな入手は難しいです。
ちなみに、ハイパーヴェノムがリリースされたことで、T90は廃盤になった過去がありますが、
改めてT90レーザー4にも良いところがあったことを再確認することができたので、
今回の比較記事は個人的にも有意義なものとなりました。
とりあえず、私はハイパーヴェノムファントム3を履きます!
それではまた次回!Gracias. Adios!
コメント
コメント一覧 (13)
ご要望があれば記事で解説することも可能ですが、
とりあえず、シュータンを取り外して、そこに移植(縫い付ける)するだけなので
特に難しくはないです。
モレリア2のP1GAのレビューはします。
モナルシーダ2NEOJAPANを先にレビューしたいので
そのあとになります。
1つ質問をさせて下さい。 エヴォパワーvigorとこのファントム3ではどちらの方がロングキックのパワー伝達や伸びを感じられるでしょうか?
当方草サッカーキーパーの為、ロングキックの機会が多く気になります。
こんにちは。
いつもご覧頂きありがとうございます。
T90レーザーからの買い替えなら
エヴォパワー1.3がオススメです。
理由はオフセンターシューレースの配置が似ていて
インステップキック時のボールミート性が似ているのと
アキュフォームによる伝達性も良いからです。
エヴォパワーVIGOR1は甲周り一体型で、甲は合成繊維なので、
インステップのボールインパクト性が従来のスパイクとは異なっています。
T90レーザーはインステップのパワー性がGoodでしたよね^^
すぐに購入を検討させて頂きます♪
エヴォパワー1.3は8点ぐらいの評価です。
エヴォパワーVIGOR1だと7.5ぐらいの評価です。