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 セントジョーンズ付近の狭いところを抜けて、次の大きな変針点はラッフルズライトハウス。下の画像右側の赤線で囲んだところです。高級ホテルのラッフルズホテルでよく聞く名前ですね。灯台のある孤島にホテルがあるわけではありませんが・・・
 双眼鏡で見ると南の島の白亜の灯台という感じで絵になる景色です、この灯台を変針目標としてStarboard(右舷)に舵を切って変針します。今回は残念ながら夜間通狭のため何も見えず・・・

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 このあたりでもキャプテンがVHF(無線)で同航船を呼び出して注意喚起とちょっと右に寄ってくれないかと頼んでました。しかしながら通信チャンネルが混んでてなかなか呼び出せない・・・連絡を取りたいのに出来るだけ他の通信が終わるのを待たなければいけないこの状況、航海士ならよく経験しますね(^^;VHF通信は簡易に手際よく!長々と話をしないのが大事ですね。



 夜間通狭というだけでなくVLCCと同じ大きさの大型船ですからキャプテンとしては本当に神経をすり減らすような心境だと思います。

 ラッフルズライトハウスの変針点を過ぎると航路幅もある程度広くなり、両側から船が航路を横切ってくることもあまりなくなります。ここまでくると取り敢えず一安心といったところでしょうか。
 そして本船はそのままマラッカ海峡へ入って行くのですが、すでにいい時間ですし、もう特に見るものもなくなってきたのでキャプテンにお礼を言ってブリッジを離れました。

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 翌日、朝食を終えてブリッジにお邪魔するとセカンドオフィサーが制服でワッチをとっていました。さすがです、見習わないと・・・(^^;

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 シンガポール海峡が狭くて混雑していたのに対して、マラッカ海峡は広いです。下の写真の通り素人目に見ればまず海峡ということ自体認識できないかもしれません。よくマラッカ海峡はすごく混んでると写真が紹介されてますが、たぶんあれはシンガポールの錨地の写真ですね、あんなに混んでたら船が走ることは不可能・・・

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 同航船、反航船は数隻いますのでのんびりお船見にはいいところ。一部航路幅が狭いところもあるのですが、瀬戸内海通るよりよっぽど楽です。なのでキャプテンもセカンドオフィサーにワッチは任せてブリッジにはいませんでした。

 下のレーダー画面をみると陸岸が映っててやっぱり海峡なんだと認識できます。船が多いように見えますがこの時は12マイルレンジを使用してました。つまりこのレーダー画像の円の半径が12マイル(約22キロ)、はじからはじだと44キロもの広さです。

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 今のレーダーは進んでますね・・・ほとんどの機器が海図情報、AIS情報まで表示できるようになってます。しかし航海士の技量は下がる一方かも・・・ただ安全運航のためにはもちろんどんどん便利になっていくに越したことはありません。

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 マラッカ海峡をひたすら北西へ、次港マレーシアのポートクランには午後には入港してしまいます。約1週間の船旅でしたが本当にあっという間・・・もう下船してしまうのかと思うと寂しいばかりです。