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今回の乗船で新パナマ運河を通過しました。せっかくなのでブログにまとめてみました。

<パナマ運河概要地図>
2018-05-21
 パナマ運河はご存知の通り大西洋(正確にはカリブ海)と太平洋を結ぶ運河で、2016年には拡幅された新パナマ運河が開通。新パナマ運河は大西洋側のAGUA CLARAロック、GATUN湖を挟み太平洋側のCOCOLIロックで構成されています。なお並行する旧パナマ運河も今なお現役です。
 ちなみに本船のパナマ運河通行料は数千万円でした・・・一回通るだけで日本で立派な一戸建てが買えます。しかし南米マゼラン海峡経由で航行するよりコストが安いことは明らかです。

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 早朝のクリストバル港口。なかなか貧弱な防波堤です(^^;
 クリストバルはパナマ運河の大西洋側(カリブ海側)の玄関口にあたり、パナマ運河を通航する船舶はON ARRIVALで運河に入れない場合は、この防波堤の内外でアンカーして順番待ちをすることになります。
 この防波堤の内側で最初に通過するロック、AGUA CLARAのパイロット(水先人)とPANAMA CREW(本船に乗船して運河通行作業を行う)が乗船してきます。

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 ブリッジ横にはこの様なパイロットが持参したパナマ通過専用の機械を設置。専用のGPS受信機の様でおそらく本船情報の送受信を行っているようでした。設置位置も各船ごとに決められています。

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 写真のパナマ運河上に架かる建設中の橋は中国の支援で建設中とのことでした。中国はあちこちでいろんなプロジェクトに関わっていてすごいですね・・・この橋をくぐってパナマ運河最初の閘門、AGUA CLARAに向かいます。
 上記写真の箇所は旧パナマ運河と新パナマ運河の分岐点で、写真左の水路を進むと旧パナマ運河に続いています。本船は新パナマ運河方面へ向かいます。

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 新パナマ運河から見る旧パナマ運河です。新旧パナマ運河は並行しており、ロック部分だけが分かれているだけで、ガツン湖その他のルートは共通です。旧パナマ運河の方はコンテナ船、自動車専用船などが列を作って通過していました。

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 新パナマ運河は二つの閘門からなり、大西洋側はAGUA CLARAというロックになります。

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 まずは第一のロックに、本船が入り終えると写真のように閘門が閉まり水位が上昇していきます。
 なお通過時は正船首、正船尾にそれぞれタグを一隻取り、本船のロック通過をアシストします。

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 ロックに入り終えるとオモテ、トモともにラインを2本前後取ります。前述のPANAMA CREWはこのようなラインのやり取りなどを本船に乗船して行います。
 なおパイロットによってはロック内で岸壁に接舷させるようですが、本船に乗ってきたパイロットは若干離したまま水位調整終了まで待っていました。

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 パナマ運河のフェンダー。満身創痍です・・・新パナマ運河開通当初は日本の海事新聞でも事故多発が報じられていた記憶があります。本船に乗ってきたパイロットも相当操船が下手でした・・・本船側でも注意していないとすぐに接触事故につながります・・・
 なお旧パナマ運河と違い、機関車のアテンドはありません。

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 船尾で作業指揮をとっていたのは女性のフォアマンでした。他にも数名女性の作業員が乗ってきていました。

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 こちらは船首の状況。水位調整が終われば次のロックへと移動します。このようにして三つのロックを通過し徐々にガツン湖へと船は登っていきます。
 なお写真左の建物は展望台になっていて関係者が見学できるようになっているようです。

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 こちらが新パナマ運河の閘門。二重になっていますが使用していたのはどちらか一つだけでした。

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 前方をいく先船。船が徐々に登山している様子がよくわかります。

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 ロックサイドには広大な水位調整のための池が広がっています。

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 AGUA CLARAを抜けるとガツン湖です。湖には似つかわしくない大型船が多数停泊していました。ダイレクトで通れる場合もありますが、この様にアンカーして順番待ちが必要な場合もあります。

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 ここでPANAMA CREWは下船、パイロットも交代しました。ここから先は太平洋側に向けてガツン湖と運河を抜けていきますが、違うパイロットがその役は担うようです。
 今回はここまでにして、ガツン湖~COCOLIロック~バルボアについては次回またまとめます。