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 午後もブリッジに少し遊びに。六分儀ちゃんと積んでありました。「使っってる?」とフィリピン人セカンドオフィサーに聞いてみたら笑って使ってないと言ってました。今はGPSその他がありますしね。
 ちなみに日本では法定備品を外れてしまいました。最近のアニメはいふりでも出てきましたが、これは天体の高度を測る道具です。高度を測るとその星がその高度に見える地球上の位置が求められます。それによって船位を決定します。なので星なら最低二つは高度を測る必要がありますね、その位置の線の交点が自船位置になります。

 陸上勤務の時でしたが、工務部長(船舶管理会社における機器メンテナンス部署の長)が法定じゃなくなったし、新造船には積まなくてもいいだろうと言ってもめたことがあります。エンジニア(機関部)とデッキ(甲板部、航海の方の部)の認識の違いですね・・・他にもGPSがあればジャイロコンパス要らないだろうというチェンジャー(機関長)も居て航機ともお互いのことは結構無知なものです。

 横を見るとタンカーも並走していました。シンガポール海峡に近づくと船も増えてきます。双眼鏡で確認すると放水していました。おそらく対海賊対策ですね。
 本船はパイレーツワッチしないのかSafety officerに聞きましたが、速力も速いのでやっていないという返事でした。

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 次は天気もいいのでブリッジで許可をもらってオンデッキへ出ることに。こちらはリーファーコンテナ。船から電源とって冷凍機などをまわしています。

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 私が乗ってる車両船では雪解け水などでよく電源使用車両からアース、漏電警報が出るのですが、コンテナ船は暴露部に電気コードがあるのになぜアースでないんだろうと、不思議で仕方ありませんでした。いくら接続部の防水がしっかりしてても、ゴムも劣化するでしょうし・・・。 あとでセカンドオフィサーに聞いたところ、アースの警報なんてほとんど出ないそうです、うらやましい・・・。
 
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 コンテナのラッシング状況はこんな感じ。それでもたまに船から落ちて漂流コンテナの警報が流れることもしばしば・・・こんな大きな鉄の塊にぶつかると外板に凹損ができるなど、船としてはかなり痛い・・・

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 コンテナからのぞくめちゃくちゃ青い海、本当にきれいです・・・

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 こちらは居住区横にあるバンカーマニュホールド。バンカーどころかLOからSEAWAGE(汚水)までありますね(^^;厳しい港ではここから陸揚げするのでしょうか?

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 プレートが居住区入り口にあります。韓国サムスン重工生まれですね。世界の造船界では日中韓の3国がしのぎを削っています。今は韓国造船界もいろいろ大変みたい。

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 ちなみに上の写真のHullとは船体のことです。名前がつけられる前は社内ではよく番号で新船を呼んだりします。

 トモ側に行くとボースン(甲板長)が錆打ち中でした。船は鉄でできているので、時間があるときはこのように錆を落としてペンキを塗りなおします。甲板部の大事な仕事の一つです。

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 錆打ちの機械は電動の物もありますが、これは圧縮空気で動かしてます。写真の赤い線を通して船で作った圧縮空気をもらっています。

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 オンデッキを散策してブリッジに戻った後はキャプテンに許可をもらい、いよいよプールです!本船は客船ではない、一般商船なのにプールがついてます!

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 北の方ではまだ寒いという事で今まで水をはってませんでしたが、今日ははってあります!ちなみに海水プールです、深さは1.5mくらいでした。ちゃんと浮き輪とシャワーも完備(^^)深さもあって潜ったり出来て結構楽しめました。

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 船の場合、屋外プールも風を感じられていいのですが、ファンネル(煙突)からススも降ってきますし、屋内にあるのもいいですね!ちなみに日本船社はこんな設備まずつけてくれません!昔乗った韓国船社の船には屋外プールがついてました・・・それに比べて日本の船は本当に貧相です(泣)

 プールを上がってさっぱりした後は、気になっていたホスピタル(医務室)をチョッサーに頼んで見せてまらいました。外航なので設備は充実しています、でも医者なんか乗ってません。なので遠く離れた洋上で怪我なんかしたら大変です。日本人船の場合は電話で日本の病院と連絡取りあったりして対応します。

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 酸素吸入器から何から、とてもたくさんの医療機器が。この船はフランス船籍という事もあってか、WHO recommendation の医薬品の他に追加の医薬品も積んでるそうです。(フランス船籍要求なのか、CMA CGM要求なのか失念しました。普通に考えれば前者でしょうか・・・?)
 チョッサーに管理大変でしょうと聞いたら、大変だと苦笑い(^^;ちなみにこのレベルなら医薬品のチェックに数日を要します。また劇薬、抗生物質もたくさん積んでおり、処方には細心の注意が必要。なのでこの仕事を担当する航海士も楽ではありません・・・日本でも衛生管理者講習などに行かされて、裂傷部縫合や筋肉注射練習をやったりします。ペアを組んで塩水を注射しあったりするのですが、下手な相手にあたったら大変です。注射する時に、手震えすぎ!みたいなw
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