2015年03月07日


【道案内】

 国道306号多賀町久徳より、「河内の風穴」の案内に従って、芹川に沿う県道多賀醒井線(17号線)に分け入ります。河内の風穴のある集落を過ぎてすぐにある集落が、山女原(または妛原)、《あけんばら》と読みます。ここより県道17号線は左に90度曲がって、霊山《りょうぜん》・男鬼《おうり》・武奈《ぶな》へと向いますが、川沿いのコンクリート舗装の道、「権現谷林道」へと入ります。ここ間違いやすいポイントです(私は間違えた)。

 芹川の流れに注意して登っていくと、ふだんは流水が途絶える箇所があり、林道から見て対岸の大岩の下に水流の源となっている場所が見つかるかと思います。ここが「天の恵みの水」です。目印がわかりにくいので場所を知らない方は、地図を確認するか、GPSをチェックするしかないかと思います。かつては「河合不動尊 天の恵みの水」(「河内」ではなかった)という看板が出ていたのですが、今はなくなってしまったので、なおさら目印がありません。

 湧水地点のすぐ下流に行き違いスペースがあるので、自動車はここに駐車できるかと思いますが、山の斜面からの転石の直撃がありそうなので、自己責任で。

(ここまでの文章は省略されることがあります)

【紹介】

 「河合不動尊 天の恵みの水」では、下の写真のように石灰岩の割れ目から大量の地下水が噴出しています。そのすぐ下流側にも地下水の噴出し箇所が続いており、全体として70mほどに渡って湧水ゾーンになっています。総湧水量は1秒で1斗(18リットル)程度はありそうです。
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天の恵みの水
「河合不動尊 天の恵みの水」
石灰岩の割れ目から大量の水が噴き出す

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天の恵みの水(1)
下流50mほどに渡って地下水の噴出し箇所が続く
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 湧水地点は川の対岸側ですが、ふだんはここが流水の起点で上流側は水が枯れているので、岩の転がる河原を渡って(河原に降りるのはちょうと大変)、水汲みが可能です。取水用の樋などはないので、ポリタンクなどへ直に汲むしかありませんが、水量も豊富なのでワイルドにいきましょう。

 筆者の探訪時は、ふだんは枯れている川を雪解け水が流れており、対岸に渡ることができず、採水できませんでした。こういうこともあるようです。このような時は、河内地区水源地の吐水パイプが道路沿いにありますので、帰り道に立ち寄るとよろしいかと思います。
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天の恵みの水(2)
湧水地点の直上には小さな洞穴の入口が見える
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 湧水地点(最初の写真)のすぐ上には、写真のように直径せいぜい 1m の小さな洞穴(鍾乳洞)の入り口が3箇所見えました。蝶穴という名前が付いているようです。下記の洞窟探検のサイトによると、蝶穴は中は縦穴になっていて地底湖(池)があるそうです。その高さ(深さ)的に見て、「天の恵みの水」に繋がっている可能性がありそうです。

 全硬度のパックテストを行ってみました。硬度 50~100 mg / L (色調的には50と100の中間付近。65 mg / L ぐらいか)と出ました。石灰岩の湧水なので、他と同様に100 mg / L 以上あるだろうと予想していたので意外でした。全体の水量が多いので、カルシウム分などが溶け出して含有される率が低いということではないかと考えます。
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天の恵みの水(6)
全硬度のパックテストの結果
硬度は50~100 mg / L (65mg/Lぐらい)
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【関連リンク】

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【基本データ】

《名称》河合不動明王 天の恵みの水
《読み》
《所在地》  滋賀県犬上郡多賀町河内 権現谷
《位置》 35°15′26.5″N 136°21′46.7″E (35.257361,136.362972)
《旧座標》 35°15′14.9″N 136°21′57.1″E (日本測地系)
《水系》芹川(淀川水系)
《タイプ》湧水
《水量》 1,000 L / 分 (15~20 L / 秒) 程度
《水汲み》 OK
《備考》
硬度50~100 mg / L (65mg/Lくらいかな)。
川を渡る必要あり。通常は水枯れており(もしくは水量少なく)渡河できる
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(2015/3/3 訪問,2015/7/10 再訪問)
kohoku_mizu at 15:34│Comments(0)犬上郡の名水 

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