はじめに

茨城空港



マジで!?

茨城空港は、現在の茨城県小美玉市の自衛隊百里基地と共有して建設されます。
平成21年(2009年)完成に向けて工事が進められています。
なぜ、陸の孤島ともいうべきところへ茨城空港を作るのか、採算は取れるのか、需要は本当にあるのか、地方空港の低迷(赤字運営)が続いているにも関らず開港に踏み切った理由はどこにあるのか・・・など疑問がたくさんあり、内外から批判の意見があります。

また、乗り入れする航空会社も決まっていないにも関らず、工事着工に踏み切っています。これはどういうことなのか?

鉄道によるアクセス手段もなく、空港へ乗り入れる道路もまだ整備されていません。

国土交通省の調査で、年間80万人余りの需要予想が出ていますが、到底信じがたい数字です。福島空港でさえ、当初127万人と予想しており、現実はピーク時で70万人、現在は40万人余りと減少傾向にあります。

橋本知事は、鹿嶋地区に多い大阪の企業が利用する見込みと話しています。しかし、大阪の伊丹空港の営業がいつ終わるかもしれない状況で、この発言はないでしょう?
しかも、大阪へは、2025年にリニアモーターカー(中央新幹線)が走る予定になっていますので、更に大阪からの利用客は見込めないと思うのですよ。

勝算は、ないに等しいのではというのが、私の意見です。

でも、計画はこういった意見も無視されて、既に着工しています。何か大物代議士の鶴の一声と、銭の落ちるゼネコン関連との利権が絡んでいるという噂もあります。

血税をこんなことに使って欲しくないですよね。

もう、止められないのかなあ・・・。

茨城空港建設の背景

それでは、まず最初に、茨城空港建設に至った背景や経緯を紹介しましょう。
(<--- --->の間は茨城県企画部空港対策室より出展)

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茨城県を出発・到着地とする羽田空港の利用者は、昭和58年には約40万人だったものが、現在では百数十万人にも上っています。
  しかしながら、羽田空港へのアクセスは、荷物を抱えてJRやモノレールの乗り継ぎを行わなければならなかったり、自動車利用の場合でも到着時間が道路事情に大きく左右されるなど、私たちは大変な不便を強いられています。
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この記事は、茨城県のホームページに掲載されていた内容ですが、果たして真意はそうなのだろうか?
海外旅行へ出かける人が昭和時代から比べれば増えているのは当たり前ですが、交通の便が悪いという話が出ているのもウソではないと思います。しかし、問題は、それだけの理由で、茨城に空港を作る必要性があるのかという点です。
交通の便が悪いなら、交通網を整備すればいいんじゃないの?と思うのは私だけ・・。
羽田空港と同等レベルの施設と航空会社の乗り入れが可能で、プラス交通網の整備が可能であれば、北関東より北部の方は利用するかもしれませんね。到底無理ですけど。
どう考えても、安易過ぎるし、公共事業によって私腹を肥やす裏があるのでは?と疑われても仕方ないと思ってしまう。
もう少し、まともな説明ができないものだろうか。


空港までのアクセス時間
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現在、日本には多くの空港が設置されていますが、茨城県を含む北関東地域は、最寄の空港までのアクセスに2〜3時間近くを要する空港空白地帯です。
  特に日立など県北地域は、襟裳岬(北海道)、三陸地方(岩手県)、足摺岬(高知県)などと同じ3時間圏域で、人口割合ではわずか2.6%となっています。
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百里飛行場後背圏人口
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茨城空港が開港する頃には、北関東自動車道や東関東自動車道(水戸線)等の整備が一層進捗します

 これらの道路網の整備が進むと、茨城空港へのアクセス時間が1時間以内の市町村にお住まいの方々は約310万人にもなります。
 また、他空港よりもアクセス時間が有利な圏域の人口は約1,200万人にのぼることから、茨城空港は大変ポテンシャルの高い空港と考えられます。
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計画の概要


下記に茨城空港計画の概要を記します。(出展:茨城県企画部空港対策室)
空港名称茨城空港(百里飛行場)
設置位置茨城県小美玉市
設置者防衛大臣
事業主体国土交通省
空港種類共用飛行場
施設概要新滑走路(新設)長さ2700m 幅45m
現滑走路(補強)長さ2700m 幅45m
エプロン(駐機場)、駐車場、調整池等
概算費用約250億円
需要予測約81万人/年(開港時)
(北海道・大阪・福岡・沖縄)
予定航空機中型ジェット機(B767クラス)
小型ジェット機(B737クラス)

ココで書かれている費用プラス、エアフロント整備や周辺道路整備で260億円、総事業費トータル510億円!掛かります。

空港設備の効果

茨城空港の効果が一番信用できない値だと思います。

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■経済効果
 建設投資による経済波及効果は、おおよそ1,820億円。さらに、航空事業の開始、ターミナルビル運営、観光客増加などの民間共用化後の経済波及効果がおおよそ年間300億円、空港建設開始から開港後1年間までの雇用誘発数としておおよそ11,000人が見込まれています。

■社会的効果
 茨城空港整備(民間共用化)に伴う社会効果として、就航地との交流の増加、地場産業の発展、起業化推進、空港立地による企業進出の促進、地域のイメージアップなどが期待されます。

■費用対効果
 茨城空港整備(民間共用化)に伴う建設費と開港後50年後の維持管理費は、おおよそ317億円、これに対し、開港後50年間の時間短縮効果や費用低減効果といった利便性はおおよそ1,523億円と推計され、投資に対する効果の割合は、4.8倍に上ると見込まれています。
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どう、思いますか?
もう少し詳しい説明が必要かと思います。
経済波及効果1,820億円の算出の根拠は何か?

事業費と負担割合

次に、掛かる費用と、負担する割合を見てみよう。
(出展:茨城県企画部空港対策室)

○事 業 費 : 約250億円(県の負担額は80億円程度)  
○負担割合: 基本施設(滑走路、着陸帯、誘導路、エプロンなど)
 国 2/3、県 1/3
 附帯施設 国 10/10
 維持管理費  国 10/10


茨城空港整備(民間共用化事業)は、県民の方々の利便性向上のみならず、
次の3つの点で、県の財政面でも大きなメリットがあります。

(1) 少ない全体事業費
  既存の自衛隊の飛行場を利用するため、同規模の空港の半分程度の全体事業費で整備可能。
【参考】同規模の空港を新設する場合の整備費は、通常500億円以上

(2) 少ない県の負担割合
    一般の地方空港(第三種空港)の整備の場合、空港設置者である地方公共団体の負担割合が1/2以上となるのに比べて、茨城空港(共用飛行場)の場合は、基本施設の整備に要する費用の1/3を負担するのみで整備可能。

(3) 維持管理費は不要
    一般の地方空港(第三種空港)の場合、空港の維持管理費は地方公共団体の負担となるのに比べて、茨城空港(共用飛行場)の場合は、県の維持管理費の負担なし。
【注】
国の調査によれば、地方空港の維持管理費は年間約5億円で、うち着陸料収入約3億円を除く約2億円は、一般財源から補填しています。


ふ〜ん。お得な感じはするが、それでも、80億円は負担する必要があるわけだね。
国の意向でいつでも営業を止めることができるのだね。その場合、百里基地に戻るだけで済むし、県が買い戻すこともない。(できない)


就航想定路線と到着までの所要時間

実際に飛行予定はどこなのでしょうか。現時点での想定では、北海道、大阪、福岡、沖縄の4都市です。しかし、未だに就航のメドは立っていません。各航空会社とも、茨城空港には興味がないようです。それよりも拡張する羽田に力を注ぐようです。

(出展:茨城県企画部空港対策室)
茨城県では、航空機を利用して多くの人や物が行き来しています。
就航が見込まれる路線としては北海道、大阪、福岡、沖縄が想定されており、
茨城空港は「人・物・情報」の交流拠点としての役割が期待されます。




この図を見ると、飛行時間は、羽田と比べて北海道へは約5分短縮、それ以外へは約5分超過となります。この時間は中型ジェット機での時間なのでしょうか?茨城県のサイトにも掲載されていないのでわかりません。

また、茨城の住民で考えると、羽田までの移動時間約2時間が短縮される計算になります。

(下記は、記事を抜粋したものである。)
2009年度に開港予定の「茨城空港」をめぐって、県と路線交渉をしている全日空(ANA)が、茨城空港―伊丹空港(大阪府、兵庫県)間のジェット機就航に難色を示していることが4日、分かった。
 茨城―伊丹間は、茨城―新千歳空港(北海道)間と並び、県が就航先として最も力を入れている。しかし、関係者によると、ANAと県のこれまでの交渉で、ANA側は「仮に茨城―伊丹間の路線を就航させるとしても、ジェット機ではなく、プロペラ機の導入になる」との見通しを明らかにしたという。
 ANAがジェット機就航に消極姿勢を示しているのは、伊丹ならではの事情のため。伊丹は関西圏の中核に位置するため、厳しい騒音規制が敷かれている。発着回数の総枠も1日当たりジェット機200回、プロペラ機170回の計370回という上限が設けられている。
 国土交通省によると、7月現在、このうちジェット機枠は既に満杯となっているのに対し、プロペラ機枠は38回の発着枠が余っている。伊丹―茨城間にジェット機を就航させるとすれば、ANAは他空港と伊丹を結ぶ現行路線のいずれかを廃止せざるをえない。
 これに対し、県庁内には「座席数が少ないプロペラ機の方がかえって搭乗率が上がるため、確実に路線の就航が見込めて好都合」との現実論もあるが、引き続きANAに対し、粘り強くジェット機の就航を働きかけていく構えだ。
 県が就航を想定しているジェット機は小型で座席数140席前後、中型で250席前後。一方、プロペラ機となると、座席数は70前後にとどまるとみられるため、年間で計80万7000人という需要予測を下方修正させることにもなりかねない。
 また、茨城空港は、ジェット機の就航を見込んで長さ2700mの滑走路の整備が進んでいるだけに、「プロペラ機では、せっかくの空港施設が宝の持ち腐れになりかねない」(幹部)として、ジェット機の就航を求める意見が依然として根強い。

航空需要予測(国土交通省試算)

年間80.7万人 (2200人/日)(開港時)

(出展:茨城県企画部空港対策室)
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○茨城県内のみを起終点とする旅客需要(航空+JR)を対象として、羽田空港、成田空港、JR(新幹線等)との機関分担モデルにより算出
○開港時に就航が想定される路線:札幌、大阪、福岡、那覇(路線成立需要を年間旅客数11万人以上に限定)
○予測された80.7万人は乗降客数の合計値(1往復で2人」と計上)


 例えば、茨城県民(約300万人)の1割(約30万人)が、茨城空港を利用して1年間に1往復した場合、それだけで「60万人」の需要と計上されます。その他にも、北海道や大阪など就航先の都市から本県を訪れる旅客も見込まれます。
 また、実際には、茨城県内のみならず、北関東自動車道や東関東自動車道等の整備により、栃木県など県外からの利用者も見込むことができ、航空需要11万人以下の路線についても、リージョナルジェット(50人乗り程度の高性能小型ジェット航空機)の就航による路線の拡大が見込まれます。
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よくわかりませんが、皆さんの家庭では1年に1回、飛行機を利用して旅行へ行きますか?10人に1人がそうするという仮定で年間60万人という試算プラス他県からの利用で試算された数字ですが、統計的にどうなのか今一納得がいきません。
チケットが格安であれば利用しますが、羽田より高い場合は、遠くても羽田に行くと思うのです。地方空港のチケットは高いですからね。その辺も考慮して考えないと。




koi5127 at 23:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!需要予測 

アクセス

茨城空港までのアクセス方法と時間を下記に記します。
(出展:茨城県企画部空港対策室)
茨城空港が開港する頃には、北関東自動車道や東関東自動車道(水戸線)等の整備が一層進捗し、茨城空港は宇都宮や日光・鬼怒川など県外からの利用も期待されます。
茨城空港は北関東地域のみならず、首都圏の北の玄関口としての役割を担えるよう利便性の高い空港を目指しています。

茨城空港MAP

主要都市からのアクセス時間(将来)
都市名 アクセス時間 羽田への現状
水戸市 31分 153分
日立市 55分 178分
土浦市 41分 120分
つくば市 43分 113分
宇都宮市 65分 164分
日光市 103分 188分
前橋市 115分 166分
 
ただし、市役所を出発起点とし、車利用の場合は時速設定を、高規格幹線道路100km/h、一般道40km/hとする。鉄道は在来線利用とする。


こうして見ると、羽田よりもアクセス時間ははやそうだ。あとは、高速道路の整備が間に合うかどうか・・・。
駐車場は無料にするそうなので、これは嬉しいことですね。

koi5127 at 20:23|PermalinkComments(1)TrackBack(0)clip!アクセス 

旅客ターミナルビル整備

次にターミナルビルの詳細についてみていきましょう。

(出展:茨城県企画部空港対策室)
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ターミナルビルに係る施設計画・経営計画については、平成12年度から、「百里飛行場ターミナルビル検討委員会(委員長:石田東生筑波大学教授)」において検討を進めてきましたが、平成15年6月の最終委員会において、「百里飛行場ターミナルビル基本構想」の取りまとめを行いました。
 ターミナルビルの整備は、利用者にとって使いやすい施設とすることはもちろん、全国から訪れる方々に県産品の展示・販売や観光情報の提供など魅力ある地域情報を発信するとともに、地域住民の方々が気軽に足を運べる施設となるよう配慮していきたいと考えています。
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茨城空港

ターミナル


旅客ターミナル概要:鉄骨造2F建(一部3F建)延べ床面積5,600
駐車場:1,300台収容(駐車料金は無料になる予定)

ターミナルビルは、向かって左が出発口、右が到着口となっています。
1Fには、多目的ホールが設けられ、さまざまなイベントが出来るようになっている。
2Fは搭乗口となっており、売店や会議室なども設置される。
3Fは、展望レストラン、特設コーナー(アントラーズやホーリーホックのグッズ販売)、フライトシミュレーター等が設置される。

エアフロントの整備

エアフロントの整備について見てみましょう。
エアフロントとは、茨城空港への入り口付近を指し、公園や遊歩道などが整備される。(出展:茨城県企画部空港対策室)

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 空港西側のターミナル周辺地区については、全国から訪れる方々に「首都圏の北の玄関口」を印象づけるシンボリックなエリアとして、また、県民の方々が集い憩う交流空間として整備するため、平成12年度から、「百里飛行場エアフロント検討委員会(委員長:山形耕一 茨城大学教授)」において検討を進めてきましたが、平成15年6月の最終委員会において、「百里飛行場エアフロント基本構想」の取りまとめを行いました。
 なお、県民の方々が航空機を眺めながら遊んだり、お弁当を食べたりできるピクニック広場などを内容とする「(仮称)空港公園」については、全体計画約19haとして計画されています。
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空港公園の整備として、ピクニック広場、多目的広場(野球場・サッカー場)、シンボル公園、親水緑地、航空広場等が設置される予定となっている。
家族で、楽しめる県民憩いの場所となりそうだ。