2013年03月05日
本書きました - 仮想ネットワーク入門
2009年の8月の4Gbpsを超えるWebサービス構築術以来、久しぶりに本を書きました。
というわけで、その宣伝です。仮想ネットワークの入門書なんですが、どちらかと言うと最初から最後まで通して読んでどうかというより、「あれってなんだっけ?」と思った時のリファランス用っぽい内容になってます。ネットワークのこと良く知らないのにこんな本出版しちゃってごめんなさい。
今の所Kindle版とAmazonのPOD(ペーパーバック)で提供されています。参考までに、前書きの抜粋と目次を転載します。
SDN/OpenFlow(※)で進化する
仮想ネットワーク入門
(※ 実はSDN/OpenFlowについてほとんど触れていませんw これはSEO的配慮によるものだそうです。)
はじめに(抜粋)
本書はインプレスR&D Next PublishingのCloudシリーズにおける仮想ネットワークの入門書であるが、主に対象とする読者はネットワークエンジニアやオペレータではない。これまで、ネットワーク技術にそれほど関わりの深くなかったデータセンター、ホスティング、クラウドコンピューティングサービス、ソーシャルメディアサービス等のサーバインフラエンジニア、事業企画、管理、経営関連諸氏である。
サーバインフラエンジニアがこれまで、なかなかネットワーク技術に興味が持てなかった理由は2つある。
--- 中略 ---
本書の内容は前半と後半で大きく異なる。
特に前半は営業、企画、経営といった非技術職にとっても参考となるような内容にしたつもりである。また現段階で仮想ネットワークの必須基礎知識と思われる事項を網羅したので、SDNを検討するときにエンジニアの言うことがさっぱり理解できないという方々にはぜひ手に取って頂きたい。
2013年2月 伊勢幸一
目次
お詫びと訂正
入稿しちゃった後で気づいた誤植があります。
● P64に「P-Tag」という単語が2回出現しますが、これは「S-Tag」の間違いです。
● P106 図4-4の右上の箱に「非VLANハイパーバイザ」というのがありますが、これは「非VTEPハイパーバイザ」の間違いです。
● P24 注記のRFC(Require For Contents)はRFC(Request For Comments)の間違いです。
● P179 注記の「ニシラは2011年にヴイエムウェアに買収され」は2012年の間違いです。
● 「おわりに」の謝辞に記載されている「松嶋悟氏」は「松嶋聡氏」の間違いです。
● P66 図2-6 にある「B-VID」は「TCI」の間違いです。
他にも何かお気づきの事がありましたら @ibucho までご連絡いただければ幸いです。
ペーパーバック版 | Kindle版 |
というわけで、その宣伝です。仮想ネットワークの入門書なんですが、どちらかと言うと最初から最後まで通して読んでどうかというより、「あれってなんだっけ?」と思った時のリファランス用っぽい内容になってます。ネットワークのこと良く知らないのにこんな本出版しちゃってごめんなさい。
今の所Kindle版とAmazonのPOD(ペーパーバック)で提供されています。参考までに、前書きの抜粋と目次を転載します。
仮想ネットワーク入門
(※ 実はSDN/OpenFlowについてほとんど触れていませんw これはSEO的配慮によるものだそうです。)
はじめに(抜粋)
本書はインプレスR&D Next PublishingのCloudシリーズにおける仮想ネットワークの入門書であるが、主に対象とする読者はネットワークエンジニアやオペレータではない。これまで、ネットワーク技術にそれほど関わりの深くなかったデータセンター、ホスティング、クラウドコンピューティングサービス、ソーシャルメディアサービス等のサーバインフラエンジニア、事業企画、管理、経営関連諸氏である。
サーバインフラエンジニアがこれまで、なかなかネットワーク技術に興味が持てなかった理由は2つある。
--- 中略 ---
本書の内容は前半と後半で大きく異なる。
特に前半は営業、企画、経営といった非技術職にとっても参考となるような内容にしたつもりである。また現段階で仮想ネットワークの必須基礎知識と思われる事項を網羅したので、SDNを検討するときにエンジニアの言うことがさっぱり理解できないという方々にはぜひ手に取って頂きたい。
2013年2月 伊勢幸一
目次
序章 クラウド基盤と仮想ネットワーク
- クラウドコンピューティングの最終課題
- 用語と定義
第1章 仮想ネットワークとは
(仮想ネットワークの起源からタグVLAN、OpenFlowまで)- 仮想ネットワークの起源と変遷
- 最初の仮想ネットワーク - 仮想ブリッジ
- 仮想LAN (VLAN)
- オーバーレイネットワーク
- 仮想ネットワークの標準化動向
- ITU-T 将来網のためのネットワーク仮想化フレームワーク
- IETF データセンターネットワークの仮想化フレームワーク
- ネットワークの仮想化モデル
- ハイパーバイザモデル
- エンドポイントモデル
- ファブリックモデル
- OpenFlowの仮想化モデル
- アーキテクチュア
- デプロイメントモデル
- 仮想ネットワークとしてのOpenFlow
第2章 前クラウド時代の仮想ネットワーク
(新世代仮想ネットワークへの布石)- VPN
- NATとNAPT
- IEEE802.1q VLAN
- 広域イーサネット
- IEEE802.1ad Q-in-Q
- IEEE802.1ah M-in-M
- GRE
- MPLS
- 概要
- IPoMPLS
- EoMPLS
- Martini方式
- LDP VPLS方式
第3章 クラウド時代の仮想ネットワーク
(クラウド基盤におけるネットワークの課題と解決へのアプローチ)- クラウドネットワーク基盤の問題点と課題
- 仮想ネットワークによる問題解決へのアプローチ
第4章 エンドポイントモデル
(物理サーバ上で実現されるソフトウエア仮想ネットワーク)- VXLAN (Virtual eXtensible Local Area Network)
- 概要
- MACアドレス解決問題
- 非VXLANセグメントとの連携
- コントロールプレーンの役割
- VXLAN導入における課題
- NVGRE (Network Virtualization using Generic Routing Encapsulation)
- 概要
- MACアドレス解決問題
- IPフラッグメンテーション問題
- コントロールプレーンの役割
- NVGRE導入における課題
- STT (Stateless Transport Tunneling)
- 概要
- TCP処理問題
- コントロールプレーンの役割
- STT導入における課題
- まとめ
第5章 ファブリックモデル
(論理的仮想ネットワークを支える物理ネットワークの仮想化技術)- MC-LAG (Multi-chassis Link Aggregation Group)
- LAGサブレイヤー構成要素
- LACP (Link Aggregation Control Protocol)
- マルチシャーシ化への応用
- データセンター間ネットワークへの適用性
- TRILL (Transparent Interconnection of Lots of Links)
- 概要
- SPF(Shortest Path First)経路制御
- フォワーディング形式
- TRILLヘッダ
- MACアドレス学習
- フォワーディングシーケンス
- TRILLにおけるECMP(Equal Cost Multipath)
- データセンター間接続におけるMTU問題
- 実装例
- SPB (Shortest Path Bridging)
- 概要
- ブリッジループ回避方式の比較
- 対称型パスツリーの形成
- SPBV (SPB VID Mode)
- SPBM (SPB Mac Mode)
- SPBにおけるECMP
- 実装例
- まとめ
第6章 SDNへの展望と課題
(クラウドフェデレーションのためのネットワーク抽象化技術)- 従来のネットワーク構築と運用
- SDNの背景と経緯
- クラウド基盤におけるSDN
- SDNへの課題
- 仮想ネットワーク、SDN、そしてフェデレーションへ
お詫びと訂正
入稿しちゃった後で気づいた誤植があります。
● P64に「P-Tag」という単語が2回出現しますが、これは「S-Tag」の間違いです。
● P106 図4-4の右上の箱に「非VLANハイパーバイザ」というのがありますが、これは「非VTEPハイパーバイザ」の間違いです。
● P24 注記のRFC(Require For Contents)はRFC(Request For Comments)の間違いです。
● P179 注記の「ニシラは2011年にヴイエムウェアに買収され」は2012年の間違いです。
● 「おわりに」の謝辞に記載されている「松嶋悟氏」は「松嶋聡氏」の間違いです。
● P66 図2-6 にある「B-VID」は「TCI」の間違いです。
他にも何かお気づきの事がありましたら @ibucho までご連絡いただければ幸いです。
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1. InfoTalk/20130315 [ 産業技術大学院大学 (PukiWiki/TrackBack 0.3) ] 2013年03月07日 13:03
第52回InfoTalk † InfoTalkは,ICT関連の熱い技術,面白い活用等を取り上げ,いろいろと議論したりする場(勉強会と懇親会)です。 産業技術大学院大学の関係者以外の御参加も歓迎いたします。是非,御参加ください。 ↑開催概要 † ↑日時 ...