2009年01月14日
５回裏 球とバラの日々
１００年に一度という不況のあおりを受けて、
巷では酒の席が激減しているようです。
それでもまた、忘年会や新年会の季節がやって来ました。
少年野球では、指導者と一部の親が一緒になって、
毎週のように飲んでいるチームがあります。
こうなると、
野球のために飲むのか？飲むために野球をしているのか？わかりません。
本来、組織の中心にいるはずの、子供たちが不在というのも、
本末転倒というか、何かダークな匂いがします。
で、今回は酒の話をします。
私はアルコールを飲めません。
正確には、少しは飲めますが、飲みません。
ビールを一口飲むと、顔は赤くなり、鼻がつまります。
酒をおいしい、と感じた事はありません。
父親が酒乱だったせいも、あるかも知れません。
私のような酒に弱い人を「上戸（じょうご）」と言います。
また、酒が全く飲めない、受けつけないタイプを「下戸（げこ）」と言います。
一方、酒に強い、顔色を変えないタイプを「うわばみ」とか「ざる」と言います。
面白い事に、この上戸や下戸はモンゴロイド、
つまり、われわれ黄色人種にのみに存在し、
黒人や白人は100％「うわばみ」。
全黄色人種の5％が下戸。45％が上戸なのだそうです。
血中に薬物が入り込んだとき、
人間の体は、脳に入れるまいと、その薬物をブロックします。
数ある薬物の中で、
アルコールはブロックされずに、フリーパスで脳に入れます。
本能的に、脳は「アルコールは必要だ。通ってよし！」と判断するわけです。
ところが約2000年前、
中国に酒を全く受けつけない突然変異の人間が生まれました。
このたったひとつの下戸遺伝子は、
優性遺伝によって、黄色人種の半分にまで広がりました。
現在の、私を含む、酒を飲めない、あるいは酒が弱い全ての人たちは、
このたった一人の突然変異体の末裔、ということになります。
そして、この性質は生涯変わることはありません。
また、酒の強さを決定する腸内酵素の数も増えることは無いそうです。
学生時代、酒に強くなること、「ざる」になることが男の美学、と信じ、
飲めば飲むほど、酒が強くなると思い込み・・・
20代にして急性アル中、胃を壊し、肝炎にまでなりました。
あの肝炎の鈍痛は今も忘れません。
無知とは恐ろしいですね・・・
いまは晩酌もしません。
タバコをやめ、
酒を飲まず、
もう、どこぞの高僧になれそうなくらい健全な私ですが・・・
いま、そんな私に向けて、新たな刺客が放たれました。
体を内側から破壊する一子相伝の暗殺拳の使い手！
その名は・・・
「メタボリック・シンドローム」
次号乞うご期待。
「ひでぶっ！」
トラックバックURL
この記事へのコメント
その解消法は、決して野球ではないので、念のため。
子供たちに、自らのストレス解消のため、当り散らしているのではありませんよ！
いままで私はグランドに、家庭や仕事のストレスを持ち込んだ事はありません。
下戸ですか・・面白いですね。確かに、西欧の方はお酒に強い
。昔、旅行中に彼らに合わせてウイスキーをがぶ飲みしていたら、一人ノックダウンした記憶があります。
彼らは、ホントにざるでケロってしているんですよね。なんか、お酒の分解酵素が細胞にあるとか。
私は幸いにも上戸なので、楽しく飲んでいます。
笑い上戸かな。
それにしても、禁煙、禁酒・・ストイックですねー
ただ、酒に関しては「飲みたいけど、我慢してる。」って感覚はありません。
普通に飲まなくて大丈夫です。
中国の先祖に「謝々」です。
親戚にLA在住、日米のハーフで、ニュースキャスターがいます。
彼の嫁、これまた米伊のハーフ、は結婚を機に、タバコ・酒・コーヒーを順にやめ、
今は、食事もほとんど取らず、手の平いっぱいのサプリメントを食べて生きています。
３食サプリメント！時々外食・・・
多分こーゆうのをストイックと言うんじゃないかな？
