2009年02月02日
６回裏 ウラがあっても・・・
会社のそばに、
恐らく日本一店員の態度が悪い文房具店があります。
そこで買い物をする度に、もの凄く気分が悪くなるので、
できれば、行きたくないのですが、
事務用品などを扱う大きな文具店が他にないので、
仕方なく、その〇〇堂に行きます。
先日、ボールペンの芯を買いに・・・
「すいません。このボールペンのリフィル、ありま・・」
「ありません。」
「せんか？」
私が文章を完結させる前に、会話を強制終了させてきます。
カチン・・・ムカつきます。
店員は最初から下を向いたまま、目をこちらにやろうとはしません。
人と話すときは、相手の目を見ろ。見ろ、見ろ、みろ・・・・
グランドで、いつも子供たちに教えている自分の声が、
頭の中で、こだまします。
ゼファーの練習に出してやりたくなります。
この店は、こんな店員ばかりです。
どうすれば、こんなにも客の気分を悪くさせられるのだろう？
行く度に思います。
組織的にわざとやっているとしか、思えません。
ただ、サービス業者からすれば、
この店の、逆の接客をすれば、最高のサービスが提供できるはずです。
そういう意味では、いい反面教師と言えるでしょう。
私は耐えられませんが・・・
面白いもので、
これと正反対、とても気持ちのいい接客をする店があります。
三鷹ゼファーのＨＰでも紹介した、
仙川商店街の「スイスドウ」というメガネ店です。
言葉使いやサービス云々も大事ですが、
ここはまず客に対し親身になってくれ、それが伝わってきます。
メガネや時計が壊れると、家まで来て、直してくれます。
もうサービスの領域を超え、「癒し」です。
一度冷やかしでもいいから、
この癒し系眼鏡店、行ってみてください。
いい「もてなし」とはこういう事だ、とよくわかると思います。
自分で獲ってきた物を軒先に並べて売る。
これが商売の原点、一次産業とすると、
時が経つにつれ、産業は四次・五次・・・と高次化してゆきます。
高次化を果たした産業にとって
「心のこもったサービス」は不要だったのでしょう。
あるいは、客側が「おもいやり」を重たく感じたのかも知れません。
学校帰り、魚屋のおっちゃんの「おかえり！」と、私の「ただいま！」。
「当たり」を巡る駄菓子屋のおばあちゃんとの攻防。
子供の頃、日常だったこの様なコミュニケーションは、
今ほとんど見ることはできません。
野球を通じ、子供たちに教えたい事は多々あります。
ただ子供が心を開いてくれなければ、
こちらの思っている事を伝えることはできません。
残念ながら、年々この扉に鍵をかけてしまう子が増えています。
コミュニケーション不足で育ったことが原因なのでしょうか？
この「堅く閉ざされた扉」だけは、
我々が無理やり開けようとしても、絶対開きません。
この扉を、子供が自ら開かない限り、
「心のキャッチボール」は成立しません。
核家族化が進み、
防犯やら個人情報保護とやらで、人々は周囲との接触を拒み、
子供たちとのコミュニケーションですら、とり辛い時代になってきました・・・
「昔近所によくいたオヤジのように・・・」
子供たちには遠慮しないで、ズケズケと言いたい事を言っていこう！
三鷹ゼファー発足当時の、監督・コーチの指導方針のひとつでした。
それも「だんだん難しくなってきたな・・・」
監督・コーチの間で、最近よく耳にする言葉です。
「寂しい」とともに
今を生きる子供たちが、少しだけ「かわいそう」に思えました。
木のスプーンで美味しそうにモロッコ・ヨーグルをなめている長女。
それを見て、なぜかホッとする私・・・
ん？ちょっと待て・・・
「
そ、それ、どこで買ったんだ？！」
私はもうワクワクして、娘に聞いた近所の駄菓子屋に向かっていました。
ヨーグルトもどきのお菓子を食べたかったのではなく、
むしろ懐かしくて、あの頃のあったかい会話を求めて・・・
「これ、下さい。」
「・・・・。」
無機質なお金のやりとりがあるだけで、
そこには「温かい会話」はありませんでした・・・
