2008年03月19日

盛岡に学ぶ、自転車的な街づくり

じゃじゃ麺

朝5時起床、なんて似合わないことをして、ほぼ土偶のような顔をして空港へ向かい飛行機にのる。
大阪から仙台って1時間でついちゃうんだ!想像より短いフライトはほぼ「ワープ!」状態で、目が覚めたら仙台空港だった。
そこから新幹線に乗ること1時間、盛岡駅に到着。
東京から向かってくれていた編集者の方と待ち合わせて、打ち合わせ。

盛岡へいくことになったのは、冷麺の為でもわんこそばのためでもなくて、「ペダリスト宣言!」の著者であり、本業はそのとおり小説家なのだけれど、「盛岡自転車会議」の代表を務めつつ、その他書ききれないくらいの幅広い活動をされている、斎藤純さんを訪ねるため。
先日、私が創刊をインフォメーションした、自転車の復権雑誌、「ふたつの輪」のインタビューをしたのです。

午後、斎藤さんが迎えにきてくださって、早速、盛岡名物、「じゃじゃ麺」を食べに連れて行ってもらう。
これは非常に個性的な麺だ!はじめて食べたので感動。
お店は地元の人らしき人たちで混み合っていて、斎藤さん曰く、盛岡で一番美味しいじゃじゃ麺が食べられる、と思うお店なのだそう。
麺を食べ終わるちょっと前に、卵を割りいれて、ゆで汁をいれてもらう。(チータンタン、と呼ぶらしいのだけど)周りが地元の人だとわかったのは、その食べ方を知っていたから。
むろん、私と編集者の方は、斎藤さんに教わって食べてみる。これがまた、なんだか素朴で美味しかった。

啄木の詩の道
その後、盛岡の街を一望できる場所へと連れて行ってくださった。
そこは、「啄木の詩の道」と書かれてある、小高い丘の上。その名の通り、石川啄木がこの場所から詩を詠んだのだそう。
盛岡の街を見下ろすと、中心街がどこらへんで、その周りにどんな風に人が暮らしているかがすぐわかった。
人口20万人程度が暮らす中心街は、まさに「自転車に適した街だ」と、斎藤さんが言っていた。
私の出身地の札幌市もそうなのだけれど、大体の地方都市は同じような姿をしていて、自転車での移動が非常に便利で、もっとも有効な距離を移動する暮らしをしている。
にも、関わらず、どの街も、自転車を走り易くして駐輪にも困らないような、「自転車向き」の街づくりをしていない。

斎藤さんは、根っからの自転車少年というのでもなかったらしいのだけれど、盛岡で、友人の関わる自転車関連の活動に参加するうち、盛岡自転車会議の代表まで務めるようになったそうで、その自転車に対する思想には何度もうなずいてしまう。
そもそも斎藤さんが、代表を務めるまでになったのは、盛岡市で行った自転車の調査に関わっていたとき、「なぜ、自転車が右側走行していることを指摘しないのですか?」というするどい質問をしたことがきっかけだったそう。
東京の編集者も斎藤さんも、小学生のころには自転車の教育をしっかり教わっていて、昔は本当に歩道を走って警察に検挙されることもあったそうなのだけれど、私は、確か(記憶のうちでは確かに)自転車で車道を走るように、と教育を受けたことはないと思う。

歩道での歩行者と自転車との間に起こる事故はとても多いのだけれど、実はその事故のほとんどが、歩道の右側を走っている、「逆走」による事故だと知っている人は少ない。
車の運転と同じで、原則、「keep left」なのだけれど、現実的に自転車でどんな道路でも二段階右折を義務づけたりすることは、急には出来ないし、自転車に関わる法律は新たに作ったり、改正したり、やらなければならないと思うことが山積み。
けれど、みなさん本当に気をつけてください、左側走行をするだけで、車や歩行者からの視覚的な問題がかなり解消されて事故が減るんです。

そして、斎藤さんは、社会実験として歩道と車道の境界のない道路に「色分け」をし、しっかり歩道、車道の区別を付ける、などを行い、それは実際に採用になり、具体的に街を「自転車向きに」変えていく活動をかなり精力的に行っている。
その他模範になる規模の駐輪場もあり、駐輪場は今後もっと増えていきそう。

この辺りの活動は、日本全国のモデルになるものでは、と思ったので、私は熱くなった。
つづきと詳細は創刊を待って「ふたつの輪」で読んでください。笑

斎藤さんの著書、「ペダリスト宣言!」も、自転車をモノとして捕えた本ではなくて、まさに「自転車からみた社会」を綴ったもの、という感じ。
同じく、自転車の思想的な活動をしている疋田智さんの「自転車生活の愉しみ」と併せて読んでいただきたいです。
そう、なんかね、生活は「自転車的な」感じがいいと思う。

冷麺1
と、まじめな話はここまでで、さらに盛岡三大麺の一つである、「冷麺」をいただく。
ここも老舗を紹介してもらったのだけど、これが美味しいこと!!!
私、冷麺のようなあの手の「歯ごたえ」のあるものと、「酢」が好きなので、この味はクセになります。
焼き肉屋さんだけれど、盛岡の高校生などは学校帰りに冷麺だけを食べたりもするそうです。
いや〜もう一回食べたいよ。笑

モンドリアン
そんでもって、ここが凄い!
先にも書いたけれど、私は、自転車の存在を愛したときに、「自転車って、なんだかボサノバっぽいなぁ」と思っていたのだけれど、斎藤さんもボサノバが大好きで、なんとギターも弾くし、ポルトガル語の歌詞まで口ずさむくらいだから相当詳しいとみた。
斎藤さんのお気に入りのバーに連れて行ってもらって、さらには斎藤さんのギターのお師匠さんも現れる。
また東京の編集者は、私にボサノバを教えてくれた師匠的な人でもある。
お店にギターがおいてあるから、結局、大ボサノバ大会が行われて(笑)みんなで弾き語ったり、歌ったりした。
まさか、盛岡でこんな風にボサノバに触れることになると思わなかった。
改めて音楽の力を感じたし、世界のどこでも、老若男女も、本当に関係ないのが音楽。
バーボンがホントに美味しく染みわたる、い〜い夜でした。
斎藤さんには、多大なる感謝。

温麺
寝不足で、さらに土偶化した目をこすりながら、翌日は、冷麺ならぬ「温麺」を食べる。いわゆる普通のラーメン風だけど、透き通ったこの麺が好き。

ライブをやる!と約束して大阪へ戻る。飛行機はまた、ワープ。(爆睡だった…)
盛岡は空気もきれいで、なんだか魅力的な街でした。
自転車への活動も目が離せないし、また近いうちに遊びにきたいな。
わんこそば、は、地元の方はあまり食べないそうですが、ちょっと興味がある。

そんなことはさておき、私は雑誌の編集を粛々と進めます☆

斎藤純さん blog/プロフィール
http://rainyman.cocolog-nifty.com/





koizumi_nilo at 00:31│Comments(20)食べ物 | 

この記事へのコメント

1. Posted by こうじ   2008年03月19日 03:05
これは!いい話を聞いた!!
たしかに軽車両の一種だけど、小学校の自転車講習のとき「自転車は車道を」って言ってなかった!!

そして、「自転車は右側通行!」
いやぁ、眼からうろこが落ちたね〜
もっともっと「自転車も左側」っていうの言っていくべきですね〜

ところで、わんこ何杯食べれそう?
2. Posted by NILO   2008年03月19日 11:17
▼こうじさん
私の世代(80年代生まれ)って、自転車の講習とか受けていないと思うんですよね。
ちょっとしたことなんだけど、そういうことから意識していけば、事故はぐっと減ると思うんです。
わんこそばは、どうかなぁ??まったく食べたことがないけど、20杯とかいけませんかね。笑
3. Posted by fuyuki   2008年03月19日 14:50
自転車が安全に走れる街になると、車をやめて自転車に乗る人も増えたりして、地球にやさしくなれるかもですね♪

ポルトガル語でボサノバを口ずさむかたと出会えるコトも、なかなか無いのではないかと。。。♪

4. Posted by こうじ   2008年03月19日 16:39
え〜!!講習なくなっちゃったんですか?

私の小学校時代(70年代生まれ)は何回か地元の警察の方が来られて自転車の乗り方講習受けましたよ?

そうか・・・、あれはやるべきですよ。
5. Posted by NILO   2008年03月19日 18:47
▼fuyukiさん
まず街が変わらないと自転車のイメージがよくならないですよね。そこを頑張りたいです。
本当、ポルトガル語の歌詞まで覚えているボサノバファンは凄いですよね。^^
6. Posted by NILO   2008年03月19日 18:54
▼こうじさん
そうですか、私は受けてないです!受けてたら記憶があるはずです。
本当教育なんですよね。小学校、中学校、高校まで、きっちり教育できるようになることを進めたいです。
7. Posted by 伏龍   2008年03月19日 22:15
土偶ネタ
そうです。多くの日本人は、寝起きに土偶になるのです(笑


8. Posted by kaz-t   2008年03月19日 22:27
こんばんは

ニロさんのお仕事は人との出会いがたくさんあっていいね☆

自転車も歩道でKeepLeftなんですね。初めて知りました…ワタクシσ( ̄▽ ̄;の住む町のほとんどの歩道に「自転車通行可」の標識があるのですが、かなり幅が狭いです。なので、すれ違う時以外で左寄りに走り続けるのは厳しいんですよ。危なっかしいでしょ〜

そして…ワタクシσ( ̄▽ ̄;事なんですが、お店で入荷予定の自転車を頼んでいたのですが、注文多数により入手出来なくなってしまいました(ノ_・。) また次のをさがさねば!


あっ!それと、斎藤純さんの「ペダリスト宣言!読んでみま〜す☆
9. Posted by NILO   2008年03月19日 22:55
▼伏龍さん
私の人生、大半土偶ですから。笑
10. Posted by NILO   2008年03月19日 22:57
▼kaz-tさん
こういう教育を、絶対小さいうちから受けないといけないと思うんですよね。私だってそんなこと、言われた記憶がないんですよ。
しかも、そうしようと思っても、危険で、安心して乗れない街づくりなんですよね。
そして!それは残念ですね〜入手できないっていうこともあり得るんだ…
どうですか、私と同じの乗りませんか。笑
斎藤さんのペダリスト宣言は、是非読んでください^^
11. Posted by kaz-t   2008年03月20日 09:20
須磨のトレックのお店でニロさんと同じ自転車買うならお安くしていただけちゃうんですか?(笑)

けれども、ドロップハンドルに憧れるんですよね〜


…なんて、再びカタログと格闘中です。

先は長い(泣)
12. Posted by NEXT STAGE   2008年03月20日 11:11
5 こんにちは(^-^)
盛岡、麺三連チャン、と取材の旅、お疲れ様でしたm(_ _)m ウワサのじゃじゃ麺、食べたいです!(≧▽≦)ゞ 盛岡は昔に一度だけ某アーティストさんのライブを聴きに行ったのみです(>_<) 僕の記憶では緑豊かな街で、岩手山の雄姿が美しくいのではないでしょうか(?_?) ニロさん、ご存知だとは思いますが、大阪の堺市は日本一の自転車生産の街なんですよo(^▽^)o
13. Posted by NILO   2008年03月20日 12:22
▼kaz-tさん
ははは〜私じゃ割引できません。笑
ドロップハンドルかぁ、ロードが基本になるのかなぁ、でもハンドルだけ好きなのをカスタマイズすればいいですもんね^^
納得いくものを購入&カスタマイズしてください^^
14. Posted by NILO   2008年03月20日 12:24
▼NEXT STAGEさん
話だけしたら、食べ物レポートに行ったのかと勘違いされました。笑
麺は本当に美味しかった!ぜひ行ってください、東北のたび☆
堺市は、盛岡からも注目されていましたよ。大阪では、堺市主導で街がかわっていくといいな、と希望をもっているのですけど、いろいろ努力が必要ですね。
15. Posted by 悪魔童子   2008年03月20日 20:48
機会が有れば 自転車つながりと言う事で 自転車図書館の土居さんの特集なんて実現するといいなぁ
16. Posted by NILO   2008年03月20日 21:40
▼悪魔童子さん
あ〜例の自転車図書館の土居さんですね^^
私も必死で走らないと探せないんじゃないでしょうか。笑
17. Posted by まるぴ   2008年03月21日 08:31
盛岡と言えば冷麺!
昔、冷麺を食うために盛岡行ったことありますよ(笑)

チャリの右側走行って危ないです。
夜の無灯火のチャリなんかは特に。
こっちはライトつけて左側走ってるのに
正面衝突しそうになったことが何度かあります。

18. Posted by NILO   2008年03月21日 10:26
▼まるぴさん
冷麺の為に盛岡!さすがまるぴさん。(笑)だったら3回くらい食べないと気が済まないよね!笑
そうそう、無灯火とか、正面に赤いライトとかもすごく危ない。(逆走と勘違いしちゃう)結局片方が守ってても、事故にはなっちゃいますからね。そこも徹底しないと。やはり、使い方によっては凶器になっちゃいますからね、自転車。
19. Posted by 川上 洋司   2008年03月30日 11:17
始めまして^^ノ
日曜の朝 いつもラジオを楽しみにしているものです。ニロさんのラジオを聴くようになってからボサノヴァに興味を持ちましたょ。ラジオで色々紹介や説明を解り易くして頂き感謝しております。
これからも ニロペースで頑張って下さい。
応援しています。

追伸、自転車いいですね^^ 
   風を感じて下さい。
20. Posted by NILO   2008年03月30日 23:46
▼川上 洋司さん
はじめまして、コメントどうもありがとうございます!
また、そんな風にいっていただけて何よりです。^^
これからもがつんとやっていきますので、応援どうぞよろしくお願いします!^^

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