なぜいつの時代も人は
昔はよかったと言うのか・・・・?
「昔はよかったね〜」。つい言いがちなこの言葉。
たしかに『ALWAYS 3丁目の夕日』をはじめ、
昭和30年代を題材にした作品も今ヒットしています。
団塊の世代も団塊ジュニア世代も昔を懐かしみ、
「あの頃はよかった」と思っている証拠では・・・・。
「あの頃はよかった」
「あの頃はよかった」
「あの頃はよかった」
エジプトのピラミッドのこんな落書きがあったとか・・・・
今の若い者の考え方がわからない、
昔はよかった、
これでは未来は衰退する。
3500年前のエジプトでの落書き・・・・
人間は日に日にだめになっていくのでしょうか・・・・
私がまだ30代なりたての頃、
父に今の若い者はだめだ、昔はよかった・・・・
嫌な言葉でしたが最近、
私もツイツイ若い研修生に使ってしまいます。
昔はよかった・・・・と。
昔の人は凄かった・・・・と。
実際そうだと強く想います。
今この時代を基準に考えると不便な生活。
電子レンジが当たり前の今と、
さめた物を大切に食べる工夫・・・・
でも本当に不便だったのでしょうか。
単なる懐古としての美学なのでしょうか・・・・
最近ヨクヨク思い出すことがあります。
私の想い出に・・・・
大切な想い出になれば成る程人との人間関係が強くなっていると。
東京物語に飛びすぎだと怒られるかもしれませんが、
アノ映画の中で醤油を貸して・・・・お酒を貸してとお隣に行きます。
そのシーンが私には微かな想い出ですがとても懐かしく、
そして大切な事だったような気がしています。
こんな記事をトアル雑誌で見つけました。
人はなぜ「昔はよかった」と言いたがるのか?
著者は30代前半の精神医学者。
キーワードは「不安」と「優位」だとか。
「年齢を重ねると、今の時代や若者についていけなくなるのではないかと不安になります。価値観や好みに違いがあると、それを否定したい感情と若さを失っていく不安が入り交じると思うんです。そこで自分が若かった時代の文化などを振り返って『あっちの方がよかった』とか『人間味があった』と肯定することで、不安から逃避しようしているんじゃないでしょうか。あとは、年輩者が若い人に対して絶対的に優位に立てるのは、彼らが知らない時代を体験しているということ。だから『昔はよかった』の一言で『オレはお前らが知らないいい時代や大変な時代を知ってるんだ』と優越感を感じる一面もあるかもしれません」
私は違うと想う。
不安とか優位ではなく、
昔を比べるのには、
齢を重ねた人だけが解る風情に情緒に味。
そして忘れてはいけないものがある事を、
忘れそうな現代人の無情のような気がします。
と・・・・
一番解っていない私が、
フト独り言を書いてしまいました。