今回はあらすじを始めから終わりまで書くのではなくて、敢えて、終わりから始まりの逆の順序で日を見て書いて行こうと思う。


まず、今の僕の心境は、うーむ、なんと言えば良いのだろう、とても複雑だ。ようやく肩の重荷が取れたという気持ちもあるし、オリジナルアルバムが完成して発売した時に得る「やっとできたー!」といった、まるで自分の子供が生まれた時のような感動や達成感のようなものがあるわけでもない。だから、最近よく「石川さん、アルバム発売おめでとうございます」と言われるのだが、自分の中では何の目出たい気持ちがあるわけではないので違和感があるのだ。


では、結論から話して行こう、DVD発売の件だが、あれは実はあり得なかったことが今年1月判った。勘違いしないで頂きたいのは別に僕は騙すつもりはない、というか、12月はあの歴史的コンサートの映像化を本気で望んでいたし、それは実現出来るものだとばかり信じていた。しかし、今年の1月に映像素材を僕の友人の映像ディレクターに見てもらった。素材はたったの2カメ、しかもその内1カメは据え置きだ。しかも、カメラリハもされていないような映像。こんなショボイ素材で、格好良いライブ映像なんて創れやしない。


皆さんがよく観る、様々なアーティストのライブ映像は大抵16カメ(16人)、それも前日入りして入念なライティングリハが行われ、カメラリハも行われてこそ、それなりに人様からお金を頂戴してもおかしくないような、プロクオリティの商品が作れるのだ。僕は残念ながら音のプロではあっても、映像やビジュアルは全くのド素人、そんなことも知らずに、ライティングリハもなく、しかもたった一人だけカメラマンを雇っても、単なる記録用の動画が創れる程度である。なので、YouTubeにアップしているような映像、あのレベルのものが今僕が持っている映像素材の全てなので、よくある、最初にライブCDを出して、その後に実はライブDVDを出す、なんてサプライズは残念ながら今後あり得ない。それだけは皆さんどうかご了承ください。


でだ、僕は映像やビジュアルは全くのド素人だとしても、音に関してはプロだ、ライブの録音には入念なる準備を整えていた。スタジオ録音と同様のシステムを会場へ持ち込み、それを一発録りしたのだ。

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しかも、エンジニアは誰かと言えば、何を隠そう、ヴォーカリストでもある僕なのである。世の中、ヴォーカル/エンジニア、というライブパフォーマーは早々いないだろう。

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しかし、ここは僕のエンジニアとしての力の見せ所でもあると思い、マイク選び、からサウンドチェックにいたるまで、会場には早朝から入り込み、機材をセットし、そして音合わせでは自分はヴォーカルをし、同時に全楽器に耳を向けてサウンドチェックをする、結構大変な作業だったのかも知れないが、エンジニアである僕、そしてヴォーカリストとしての僕としては、これは非常にチャレンジングなプロジェクトだったことには変わりはない。


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ということで、今回は結論から話してしまうが、あの歴史的コンサートの商品化出来るくらいの立派な映像素材は残念ながら無い、しかし、立派な音素材はしっかりと僕が持っている、だから今回その音源を使いCD化することが出来たという経緯であります。


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しかし、今回のこのライブ盤は、僕は500枚しか刷らないことにしました。それにもそれで色んな僕なりの心境もあるわけで、その辺の事情は次に書きたいと思います。


いつも通り、直接注文してくれた皆様には直筆サイン付きで発送致します。
発送は6月下旬を予定しております。

またデビュー3周年を記念して、デビューミニアルバムHEARTWARMINGと同時購入してくれた方には二作品合わせて3500円で提供させて頂きます。

皆様からの沢山のご注文お待ちしております。
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