中国で日系企業の登記(日本の登記簿謄本)情報変更などのお手伝いを行っていると
日本親会社の管理体制に思わず、笑ってしまう事がある。
「以前、董事(取締役)をAさんからBさんに変更した。
再度Aさんに変更したいので手続きをお願いします。」
■ラッキーでしたね。AさんからBさんへの変更がされていませんでした。
「現在、本社の私が董事長(代表取締役)。これを中国人幹部のAさんに変更したい。」
■???既にAさんに変更されていますよ。
「そんなまさか!書類などにサインした覚えは無い!」
■サインを真似たんでしょうね!
取引の現場でも・・・
「もらった名刺を見たら、日本人でも知っている有名な会社の董事だから安心」
■登記情報を調べても、その人は董事ではありませんよ。
「この会社は親会社が日本の知っている会社だから安心。
親会社のWEBにも中国子会社として掲載されている。」
■登記情報を調べても、出資関係はありませんよ。単なる提携でしょうね。
以前は各地域の工商局が管理していた、企業登記情報が全国で統一されWEBで閲覧できるようになった。
登記情報、董事メンバー、監事(監査役)、出資元、出資先、資本金の払込状況
動産抵当登記、行政処罰、重大な違法情報、登記内容変更情報などが確認できる。
是非、子会社をはじめとして出資先、取引先の登記情報を調べてみると"笑えない"驚きがあるかもしれない。http://www.gsxt.gov.cn/index.html
【注意】
2022年1月現在、下記の政府サイトは基本情報のみ閲覧可能で、株主・董事(役員)などを
閲覧するには実名登録が必要。
実名登録は、中国の身分証しか受け付けておらず、実質的に日本人は登録ができない。
その為、民間の閲覧サイト(下記 青い部分をクリック)からしか見る事はできない。
民間の中国 会社登記情報 閲覧サイト
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★政府サイト 閲覧情報限定★
自分でできる中国法人【登記情報確認手順】
【1】「全国企業信用情報公示システム」にアクセスし地域を選択(画像クリックで拡大)
http://www.gsxt.gov.cn/index.html
※ブラウザ Google Chrome では接続できません
【2】こちらのページに企業名称の一部(先頭から)を簡体字中国語で入力 (画像クリックで拡大)
【3】認証ページ。 (画像クリックで拡大)
【4】該当企業が表示されたらクリック(画像クリックで拡大)
【5】企業登記情報表示(画像クリックで拡大)
※登記関連は信頼できる先に委託するか、
自社で行う場合でも、きちんと変更完了を確認しましょう!
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