■本来は3/17に予定されていた0.5%の利下げであったが3/15に緊急の連邦公開市場
   委員会(FOMC)を開催し、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを
   1ポイント引き下げ、ゼロ近辺とした。
   更に債券保有を少なくとも7000億ドル(約75兆円)増やす方針も表明した。
   にも拘わらず新型コロナウィルスの影響?でNYダウは
   2020/3/16 2997ドル安の20,188と1ヶ月で30%近い下落となっている。
   政府が大型の対策を行っても、更に下落が続く状況はリーマンショック時の状況と酷似している。
   既に米政府に残された対策は少なく、今後は自然落下が収まるのを、ただ待つしかない状況に陥る。
■2020/03/20 米連邦準備理事会(FRB)は臨時の米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、米国債や住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れ量を当面無制限とする緊急措置を決めたが下落は止まらない。

■今回のアメリカの好景気は債券バブルによって支えられてきたと考えている。
   ①低金利⇒②債券発行による資金調達⇒③自社株買い⇒④株価上昇⇒⑤株価連動型経営者報酬の獲得
   それ故、米国政府による安易な企業救済に民主党は異議を唱える。

■リーマンショック ではCDS・CDOを活用して本来低格付けのローン債券の格付けが偽装され
   世界中にばらまかれた。
   リーマンショック時と同じ事が今回はCLO(Collateralized Loan Obligation) ローン担保証券や
   債券で行われている可能性がある。
   規模はリーマンショック時の1/3程度の6600億ドル程度だが、同様に世界にばらまかれており
   ローンの発行主は、シェールオイル企業も多い。

■根本的な原因は、金融界における「報酬と責任の非対称性」
   チャレンジ(不正も?)して成功すれば、成功報酬型で莫大な報酬を獲得できるが、
   莫大な損失となった場合には会社を去るだけで済む。

■3/8 OPECとロシアの会合で、ロシアが減産を拒否。サウジは増産を宣言した事をきっかけに
   原油先物は40ドルから一気に28ドルに下落した。
   (年初高値60ドル リーマンショック時の最安値32ドル)
   トランプ大統領がサウジに電話したとの事で、一時36ドルまで回復したものの、
   3/19には再び今度は20ドルまで下落した。
   シェールオイル企業の採算ラインは40ドルと言われている。
   この状況が続けば、シェールオイル関連企業の格付けを下げざるを得ない。
  
■今回の株安において新型コロナウィルスはきっかけに過ぎず、本命は債券・CLOショックではないか。
   既に債券・CLOショックの導火線に火がついた可能性があり、コロナニュースよりも
   原油相場に注目している。 

■NYダウ、日経平均の底値は誰にも分からない。
   ただリーマンショック時の底値は意識される事になるだろう。
   リーマンショック時には日米共に直近高値から50%以上下落した。

   NYダウ  14,198 (2007/10)⇒6,470(2009/03) ▲ 7,728  ▲54%
   日経平均   18,300(2007/02)⇒6,994(2008/10)  ▲11,306   ▲62%

■同様の下落率だとすると
   NYダウ   29,500⇒13,443
   日経平均 24,000  9,172