人間失格太宰治の「人間失格」をマリンが貸してくれました。
20数年前に一度読んだことがありますが、面白いとも面白くないとも思えず、ただ読破したというのを憶えています。

でもって今回久々にじっくりと読んだわけですが、これが驚くほど凄い小説でした。
太宰治は、作品完成のひと月後に自殺したこともあり、自伝とも遺書とも言われていますが、これが本当なら彼の頭の中はかなり混沌としていたのでしょう。
とにかく主人公の最低ぶりには舌を巻くばかり。
自分自身をとことんまで傷つけ苦しめ追い込んでいく思考と態度は、ここまで来ると美しささえ感じます。
これほどまでに徹底してひねくれた考え方が出来るというのはどういう心理なのでしょうか。
人間って自分自身の力で良くも悪くもなるものだということがよくわかりました。
勿論この小説の場合は悪いほう。